宮内悠介のレビュー一覧

  • Genesis 一万年の午後

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    新しいSFのアンソロジーシリーズ
    堀晃が読める!ってのを期待しちゃった分だけ、日記の様な小品にガッカリ…

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    2019年02月16日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    人工知能学会誌に連載されたショート&ショート集。様々なSF作家の作品がテーマ毎にまとめられ各解説も付与されており楽しいだけでなく勉強になった。最後にはAIが作った作品で締められ小説の未来を少し垣間見れた気がした。満足、

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    2018年09月23日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    個人的にすごく好きだった。
    多分実際に海外で育っているから、
    取材旅行だけで適当な雰囲気の作とは違う
    リアリティが好き。
    文章の涼やかなとこも好き。

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    2018年09月19日
  • ディレイ・エフェクト

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    同じ景色なのに2つの時代の風景がシンクロして見える。現代から過去へのメッセージ?それとも過去から現代への何かの警鐘?

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    2018年09月16日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    神経科学のカテゴリだけ読んだ。ショートショートなので1時間もあれば読み切れる。
    脳をバックアップするのは現実的に研究も進んでいるらしい。使い道は色々ありそう

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    2018年08月22日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    解説が素晴らしすぎて感想を書くのが恥ずかしいというか、何を書いても、うん、解説にそう書いてあったよね!ってなる(笑)
    それにしても嘘みたいな事実と、事実よりもありそうな嘘が混じり合った世界観に脳が騙されてく感じがたまらなく快感。SFの論理性って科学的に正しいかどうかじゃなくて、ありえるって思えるかどうかなのかもと力づくで納得させてくる感じ、好きです。

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    2018年08月19日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    非常に魅力的なタイトルの本作ですが、連載時は「疑似科学シリーズ」と銘打たれていたそうです。はて「疑似科学」とは何ぞや?と思ってWikipediaを見ると、日本語の意味としては「科学性をうたっているが実際には非科学的であるもの」を、本来の意味としては「うわべだけの科学や、誤った科学のこと」を指しているようです。
    本作では放火猿、共時性、スプーン曲げ等の非科学的な題材が扱われますが、それらに対する科学的真贋についてはほとんど触れられていません。一方で、非科学的な事象をもとに起こる様々な事件については論理的な解が導かれるようになっており、言い換えるとミステリを読む際に構えるであろう「論理性」およびそ

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    2018年06月17日
  • ディレイ・エフェクト

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    ある日突然太平洋戦争時代の風景が現代に重なるなんてSF的な設定が、自分の家だったらといった想像力を刺激する。物語はその過去の風景がメインではなくエッセンスとして主人公の夫婦生活や日常の出来事に添えてある。少しミステリ的な部分もあり楽しめる。
    他2作品があるが、どちらも過去を振り返る事で今を解決している。

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    2018年06月12日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    世界観がすごい。疑似科学なんだけど、淡々とした、突き放したような、感情を排除した語り口に、まるで真実が語られているような気にさせられてしまう。認知が歪む、不思議な感覚がある。
    だからと言って面白いかっていうとまた別問題なんだけど、私は好きです。

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    2018年04月27日
  • ディレイ・エフェクト

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    ミステリではなく、文学でもない。これがSFかぁ、と感心した。面白かったね。芥川賞の候補にもなったそうな。三篇が収められていた。どの話も良かった。表題作はディレイというSF的な現象を扱っているんだけど、読後感はむしろ家族とか夫婦間の心の交流が残ったと思う。俺としては。真ん中の『空蝉』が一番ひきこまれたかな。しばらく小説の熱心な読者ではなく、新しい作家さんって手に取っていなかった。伊坂幸太郎や恩田陸といった、学生時代から読んでいる作家さんは今でも好きだけど、こういう今まで読んでいなかった作家さんにも、もっと触れるべきだと思った。この人の本はまた読みたいね。

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    2018年04月14日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    いまちょうど盛り上がっている人工知能に関するショートショート。これが、人工知能学会誌に掲載されていたとはちょっと驚きです。
    収録されているショートショートもさることながら、解説が興味深いです。勉強になります。

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    2018年04月07日
  • ディレイ・エフェクト

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    表題作は「午後の恐竜」を思わせながら、SFに音楽と技術と寂寥と哀悼で味付けをする作者らしさ。
    「空蝉」栗本薫を思わせる破滅的青春群像。
    「阿呆神社」大塚を舞台にしたノベルゲー「街」のような。

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    2018年03月18日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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     人工知能学会の学会誌「人工知能」に掲載された、人工知能をテーマにしたショートショートを1冊にまとめたもの。
     もちろん学会誌はまじめなものだが、そこにフィクションを載せていたというアイディアが面白い。また、人工知能の使われ方や技術で分類し、その専門家が解説しているのも面白い。
     そして当たり前だけれど、載せられている作家陣も豪華なら、作品も面白い。普段ショートショートを見ない作家さんがこんな作品を書くのかってにやにやする。面白い。

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    2018年03月13日
  • ディレイ・エフェクト

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    純文の香り漂う三つの短編集。
    宮内悠介が純文学だなぁ~と感じるのは、中高時代の三学期に駆け足で名称だけ学び、読んでみなきゃ判らんじゃないかと思った安倍公房とかと似た感想を持ったから。
    シュールな純文はSFやオカルト好きでも楽しめちゃうし、文学の分野の垣根なんて低いもんだ

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    2018年02月13日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    短編集であるが、DX9という歌うロボットが共通なガジェットとして登場する。DX9は日本が開発した楽器扱いの玩具ロボットである。本来の目的は人を楽しませるものだが、この作品では、高性能であるがゆえに、兵器として使われたりする。さらに、DX9は高所から落とされることを運命つけられたように扱われる。この落ちるDX9をどう解釈するか、どう共感するのか、読み手は自由である。ただし、明るい結論は出てこない気がする。本作は直木賞候補だったようだ。ただし、人を楽しませるエンタテインメントではなく、読者に考えさせるエンタテインメントである。純文学に近いかもしれない。

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    2017年12月13日
  • エクソダス症候群

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    評価が難しいけれど、後につなぐために星四つになった。終始淡々と話が進んでいくのだけれど、読み継ぐことをやめられず。読み始めから、なんとも言えない第三者感のようなものを感じていたのだけれど、カズキの真実を知った今は、むしろわざとそのように書いていたのかもしれないという気になった。
    171116

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    2017年11月17日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    素晴らしい。何でもっと早く読まなかったんだ、あたし。
    今生きている世界について自分が何も知らないってことを教えてくれた。

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    2017年08月28日
  • エクソダス症候群

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    火星に人類が移住した近未来を舞台とした作品です。今回のテーマは精神疾患。
    と、その設定だけみるとバリバリのハードSFで、最初は随分敷居が高そうに思えたのですが、実際読んでみるとそんなことはなくて、前2作よりずっと分かりやすくなっていました。
    その一方で『ヨハネスブルグの天使たち』でみられた不穏さというか、ある種とんがった感じの魅力が減じられたような印象も受けました。
    まあ、前作は戦場に初音ミクが落ちてくる話でしたからね。比べるのもどうかという気もしますが。
    読む人の好みにもよるでしょうし。

    それにしてもよく考えて作られた作品だと思います。
    何度か読み返しましたが、決定的な矛盾や不整合は見つか

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    2017年08月06日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    ネタバレ

    若木先生のブログでショート・ショートを書かれたと知り手に取りました。
    どのショート・ショートも非常に面白かったです。

    このショート・ショートは人工知能学会の学会誌「人工知能」に掲載されたもので、日本SF作家クラブ協力の元ショートショートを依頼したのだそうです。
    そうした背景かつ掲載誌なので、人工知能に関するSFショート・ショートばかりでとても読み応えがあります。
    ショート・ショート部分のみでなく、テーマごとに分類されそのテーマのショート・ショートが終わると解説文が挟んであるのですが
    これがまた面白い。
    普段AIといってもなんとなくの理解しかしていない分野なので
    大変勉強になりました。

    人間

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    2017年07月26日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    文章が詩的過ぎるな、というのが気にかかっていたが、それは自分がSFとして期待をしていたからであって、意図していたのはSFチックな設定を借りた文学だったのだろうなと、読み終える段になって気付く。

    DX9に仮託されているものは明記されないが、いずれの短編でも死後の永遠性と、肉体と現実を超越した普遍的な「意識」の世界の象徴として描かれている。宮内が描きたかったのは911以後の血生臭い世界において、脱臭された世界を目指す人々の思いと、それを実現し得る技術の存在であり、ここで数々描かれるその他ガジェットや設定は、そのための装置でしか無いように感じる。

    そしてDX9を経て人々が得るものは、そのモデルた

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    2017年03月19日