宮内悠介のレビュー一覧

  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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     人工知能学会の学会誌「人工知能」に掲載された、人工知能をテーマにしたショートショートを1冊にまとめたもの。
     もちろん学会誌はまじめなものだが、そこにフィクションを載せていたというアイディアが面白い。また、人工知能の使われ方や技術で分類し、その専門家が解説しているのも面白い。
     そして当たり前だけれど、載せられている作家陣も豪華なら、作品も面白い。普段ショートショートを見ない作家さんがこんな作品を書くのかってにやにやする。面白い。

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    2018年03月13日
  • ディレイ・エフェクト

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    純文の香り漂う三つの短編集。
    宮内悠介が純文学だなぁ~と感じるのは、中高時代の三学期に駆け足で名称だけ学び、読んでみなきゃ判らんじゃないかと思った安倍公房とかと似た感想を持ったから。
    シュールな純文はSFやオカルト好きでも楽しめちゃうし、文学の分野の垣根なんて低いもんだ

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    2018年02月13日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    短編集であるが、DX9という歌うロボットが共通なガジェットとして登場する。DX9は日本が開発した楽器扱いの玩具ロボットである。本来の目的は人を楽しませるものだが、この作品では、高性能であるがゆえに、兵器として使われたりする。さらに、DX9は高所から落とされることを運命つけられたように扱われる。この落ちるDX9をどう解釈するか、どう共感するのか、読み手は自由である。ただし、明るい結論は出てこない気がする。本作は直木賞候補だったようだ。ただし、人を楽しませるエンタテインメントではなく、読者に考えさせるエンタテインメントである。純文学に近いかもしれない。

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    2017年12月13日
  • エクソダス症候群

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    評価が難しいけれど、後につなぐために星四つになった。終始淡々と話が進んでいくのだけれど、読み継ぐことをやめられず。読み始めから、なんとも言えない第三者感のようなものを感じていたのだけれど、カズキの真実を知った今は、むしろわざとそのように書いていたのかもしれないという気になった。
    171116

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    2017年11月17日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    素晴らしい。何でもっと早く読まなかったんだ、あたし。
    今生きている世界について自分が何も知らないってことを教えてくれた。

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    2017年08月28日
  • エクソダス症候群

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    火星に人類が移住した近未来を舞台とした作品です。今回のテーマは精神疾患。
    と、その設定だけみるとバリバリのハードSFで、最初は随分敷居が高そうに思えたのですが、実際読んでみるとそんなことはなくて、前2作よりずっと分かりやすくなっていました。
    その一方で『ヨハネスブルグの天使たち』でみられた不穏さというか、ある種とんがった感じの魅力が減じられたような印象も受けました。
    まあ、前作は戦場に初音ミクが落ちてくる話でしたからね。比べるのもどうかという気もしますが。
    読む人の好みにもよるでしょうし。

    それにしてもよく考えて作られた作品だと思います。
    何度か読み返しましたが、決定的な矛盾や不整合は見つかりませんでした。
    プログラムの暗号に関しては若干強引な気もしましたが・・・
    精神医学の歴史と舞台となる病院の歴史がリンクしている点、およびカズキの出生の秘密を解明していく過程が読んでいて面白かったです。

    精神医学に関してはど素人ですが、精神疾患は社会のあり様による、というのはその通りだと思います。
    一方で、人間だれしも狂気を持っており、それを抑圧して適応させるのは社会の必要悪であるというのも一面の真実であると考えます。
    もちろん程度はあります。前者を突き詰めるとチャーリーになってしまうし、後者を突き詰めるとナチスになってしまう。
    結局何が健常で何が異常か、みたいな話になってしまいますが、私たちが最後に依るべきなのは、人間としてのバランス感覚なのではないでしょうか。
    ・・・といったあたりを考えさせてくれただけでも読む価値はあったと思いました。


    以下は物語の本筋とは全く関係ないのですが・・・
    第四章でノブヤのプログラムコードに混入したループ変数について、「i」が違和感がある、自分なら「iLoopCnt」と書く、とノブヤが語るくだりがありますが、私は逆で、「iLoopCnt」のほうに違和感を持ちました。
    というのも、エンジニアの駆け出しのころ私も似たような変数名を使って、レビューでダメ出しをされたことがあるんですよね。「iLoopCnt」の「i」は「Integer」「index」のどちらかだと思うのですが、前者であればハンガリアン記法なのでダメ、後者であれば省略せずに「indexLoopCounter」って書かないとダメ、みたいに当時言われました。逆にただの「i」はFORTRANに由来したループカウンタ変数なのでOKなんだとか。
    そんな昔の話を思い出しました。
    ホントどうでもいい話・・・

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    2017年08月06日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    ネタバレ

    若木先生のブログでショート・ショートを書かれたと知り手に取りました。
    どのショート・ショートも非常に面白かったです。

    このショート・ショートは人工知能学会の学会誌「人工知能」に掲載されたもので、日本SF作家クラブ協力の元ショートショートを依頼したのだそうです。
    そうした背景かつ掲載誌なので、人工知能に関するSFショート・ショートばかりでとても読み応えがあります。
    ショート・ショート部分のみでなく、テーマごとに分類されそのテーマのショート・ショートが終わると解説文が挟んであるのですが
    これがまた面白い。
    普段AIといってもなんとなくの理解しかしていない分野なので
    大変勉強になりました。

    人間は死にたいとか、泣きたいとか口にすることがありますが
    大抵本気ではなくて泣き言であったり、
    「この状況が変わらないなら」死にたい、
    「泣いて解決するものなら」泣きたい
    のような条件付きであったりします。
    言葉通りではないのが人間の複雑さで、確かに人工知能にとっては解釈が難しいところなのだと思います。
    こうした感情の部分だけでなく、部屋のお片付けなどにも同じことがいえますが
    一昔前に流行った『ファジー』が人間の求めるところであり
    難しいところでもあります。

    プログラミングには基本的には条件としてのデータが必要で、
    単純にそれだけでも膨大になるのに、曖昧さを鑑みてもらうためには
    更に膨大な量になるでしょう。
    しかも、それでも人工知能にとっては、判断基準として不十分なのではないでしょうか。

    対話システムは、こうした質問がきたらこう返事をする
    というプログラムを組むこと自体は
    かなり以前から技術的にできることでも、そのために必要な対話データを用意することが難しくなります。
    こうしたことを考えると、人の脳というのは本当に不思議です。

    人工脳の技術が進めば軍事転用の問題も出てきます。
    新しいツールが出てきたとき、使用者のモラルなどの問題によって発生するトラブルはつきものです。
    問題を考えるには脳科学・人工知能の研究者だけでなく、
    倫理学・法律・社会学などさまざまな専門家が
    人工脳の倫理について議論を進める必要があるという記述が印象に残りました。
    何かひとつの問題を解決するためにはその分野の専門家だけではひとつの側面しか見えてこず
    様々な分野のエキスパートが集まって議論することこそ
    正解に近づけるのだと思います。

    ツールは使う側の使い方によって、良い物にも悪い物にもなります。
    折角の良いものを、良いものとして使用できるよう尽くすのが
    ツールを生み出した人間の務めのように思います。


    些事ではありますが、本で調べたものは覚えるが
    ネットで検索しても覚えないというショート・ショートのエピソードには疑問を覚えました。
    これも使う者の心得次第だと思います。
    たとえ辞書で調べても、調べて「へぇー」で終わってしまえばそこまで。
    ネットで検索してもそれをきちんと書き留めて反芻すれば覚えるでしょう。
    苦労しなければ覚えないというのは違うのではないかと思っています。

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    2017年07月26日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    文章が詩的過ぎるな、というのが気にかかっていたが、それは自分がSFとして期待をしていたからであって、意図していたのはSFチックな設定を借りた文学だったのだろうなと、読み終える段になって気付く。

    DX9に仮託されているものは明記されないが、いずれの短編でも死後の永遠性と、肉体と現実を超越した普遍的な「意識」の世界の象徴として描かれている。宮内が描きたかったのは911以後の血生臭い世界において、脱臭された世界を目指す人々の思いと、それを実現し得る技術の存在であり、ここで数々描かれるその他ガジェットや設定は、そのための装置でしか無いように感じる。

    そしてDX9を経て人々が得るものは、そのモデルたる「初音ミク」によって、ここ10年の日本音楽界が経た過程と酷似する。だからこの物語が夢想であるとも、浮足立ったSFだとも思えず、ただ愚直にこの世界線の先にある未来として、心の通わせられる文学の世界として読み取ることができた。傑作と呼んで良いのではないか。

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    2017年03月19日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    前作『盤上の夜』以上にハードなSFであった。ストライクゾーンはものすごく狭いけど、好きな人にはたまらない作品になっていると思う。

    テロ・紛争・格差などの今日的な問題を想起させる世界各地の建物から、少女の外見をして甘ったるい声で歌う初音ミクをモチーフにしたような日本製ロボット・DX9の雨が降ってくるお話が5編続く。9.11の再現と思われる「ロワーサイドの幽霊たち」を筆頭に、よくもまあこんなアクロバティックな作品を描いたなあというのが率直な印象。

    一話一話はそれほど長くないけど、結構大事なことがさらりと書いてあったりするので、惰性で読んでいると物語についていけなくなる。細心の注意を払って読む必要がある、読み手の読解力が試される作品だと思う。そういう自分にとっても結構難しかったのだけど。

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    2015年10月31日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    近未来、ディストピア、軍隊、久々にSFを読んだ人間からすると、伊藤計劃以降のSFって似過ぎてる気がする。まぁ別に伊藤計劃が発端ってワケやなくて、攻殻機動隊とかブレードランナーとかからつながってるんやろうけど。
    初宮内悠介、最初の感想はそれ。似てるからアカンいうことはなくて、おもしろかったりカッコよかったりすればそれはそれでええわけで、アフガン→イエメンの連作とかなかなか良い。ヨハネスブルグと北東京、降ってくる少女型ロボットを見ている少年少女、というほぼ相似のシチュエーションからどうなるのかと思ったら、それほど虚をつかれた感じはしない。もう少し大風呂敷でもええんちゃう?という印象。どうも頭の中のSFが小松左京だの筒井康隆だの星新一だので止まってるおっさんからすると、誠実かつ繊細過ぎる。もっとええ加減でええのにもったいない。

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    2015年09月30日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    ≪本の感想ではありません≫
    東西冷戦が指導者・思想家に引っ張られた対立なら
    昨今の紛争は人々の民族、宗教の意識に姿を変えて
    湧き上がり、制御不能になった状態なのかと。
    そこに米国中心の指導者たちの思想に動かされる
    人々、国々と民族の意識がが互いに異なる地平で
    ぶつかり、決して交わることない視点で争う。
    で、日本はというと機械、技術の面で世界にかかわり、
    思想や意識とは距離を置きながら、なんとなく
    世界に組み込まれ、覇者側に染まる、と。
    いや、この短編とは直接関係がないのだけど、
    この本を読んで、場を支配する空気というか、
    なんとなく、現代の世界と安倍以前の日本の
    立ち位置がそんなかんじだったかと。

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    2015年09月30日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    ネタバレ

    5篇全編に渡って、ロボット「DX9」が建築物の上から落下し続ける様子が描かれている。
    物語の中には9.11以降、そして伊藤計劃以降の「閉塞感」みたいなものが漂っている。
    「そこに留まり朽ちていくか、道を切り拓くべく出て行くか」。物語中で建築物からの落下を繰り返し続けるDX9は「留まり朽ちていく」ものの象徴として描かれていると思う。対比として描かれている作中の主人公たちは最終的には「道を切り拓くべく出て行く」ことになるが、全てがハッピーエンドとはなっていないように思う(シェリルは凶弾に倒れ、ザカリーは死に、璃乃はDX9へ接続するようになる)。
    ある意味で「俺たちの戦いはこれからだ」的な展開とも言えなくもないが、未来への希望を描いているようにも感じる。
    作中では史実と架空が交差して、フィクションとノンフィクションの間をゆらゆらと揺れるような浮遊感も読む人を不安にさせるのかもしれない。

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    2015年09月23日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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     日本製のロボットDX9を媒介に世界各国のテロや紛争地区の近未来を描いた連作短編。

     民族問題や宗教問題などの歴史的背景と問題の複雑さが各短編で描かれるので、正直作品を理解しきれたかどうかは自信がないのですが、それでもこの作品に備えられている力というものは十二分に感じました。

     その力の理由に作品の独創性がまずあると思います。現代においても未だ解決の糸口が見えない民族や宗教の問題、それを近未来とDX9というSFのガジェットを使ってどう描くか。表題作や「ハドラマウトの道化たち」でのDX9の利用法や政治の統治法もすごいなあ、と思ったのですが、なによりすごかったのが「ロワーサイドの幽霊たち」。虚実を織り交ぜて語られる壮大な物語に心を奪われました。

     そしてそうしたアイディアだけでなく文章も独特の詩情があります。だから理解しきれなくても、これは力のある作品なんだな、というのが分かるのです。

    『盤上の夜』を読んだ時も思ったのですが、宮内さんは今までのSF作家とはまた違った世界を目指しているように思います。作中のSF要素もその世界を表現するために一番都合がいいのがSF的な世界観なだけであって、そのうち分類不能な新しい文学が宮内さんの手から生まれるのではないか、読み終えてそんな考えがふと湧いてきました。

    第34回日本SF大賞特別賞

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    2015年09月21日
  • 名探偵だって恋をする

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    宮内さん目当てで購入し、やっぱり「空蜘蛛」が一番好みだったし、この短さの中で、物語と人物描写のみならず細かな部分(音楽や服装等々)も「抜かりなし」で満足。
    影響されて、しばらくパッサカリアばかり聴いてしまった。

    アンソロジーゆえ、他4人の、今まで読んだことがないラノベ系作家さんの作品に触れられたことも良かった。失礼ながら、どなたも存じ上げなかったし、好みはあるものの、購入して損はなかった。(アンソロジー集は、半分以上の作品を気に入らないと、失敗したと思う)

    他作品では、椹野さんの軽めの探偵ものが特に気に入った。舞台がイギリスなのも好み。貴族探偵エドワードシリーズを読みたくなった。

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    2014年06月28日
  • 宮辻薬東宮

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    五人の作家によるリレー形式のアンソロジー。

    宮部みゆきさんの作品を起点として、モチーフをバトンタッチしていくという試みに、興味を惹かれて手に取りました。

    ジャンルはホラーで統一されていますが、恐怖感の演出は様々で、そこにそれぞれの個性が窺えるように思います。

    「作者の言葉」で執筆に至る経緯が分かるところも、個人的には嬉しかったです。

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    2026年10月01日
  • これが最後の仕事になる

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    「これが最後の仕事になる」
    共通の一文からいろんな作品が読めるとは!
    短編集は初めてで、いろんな作家さんの作品が読めるのは新鮮だった。
    初めて読む作家さんで気になる方もいて、読書の幅が広がるなと思った。

    個人的に面白かった作品
    『電子の赤紙』/三上幸四郎
    『声』/岸田奈美
    『まだ間に合うよ』/金子玲介
    『時効』/米澤穂信
    『あの人は誰』/麻見和史

    衝撃的だった作品
    『【従業員が告発!】ペットショップという名の地獄』/真梨幸子

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    2026年09月23日
  • エクソダス症候群

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    地球で精神科医の地位を失ったカズキ・クロネンバーグは、生まれ故郷である火星に戻り、かつて父親が勤務していたゾネンシュタイン病院で働き始める。テラフォーミングもまだ途上にあり、薬剤も設備も不足する火星の過酷な環境の中、カズキは患者の治療や病棟の運営に最善を尽くす。だがその裏では恐るべき陰謀が進行していた...

    精神医療SFという謎のジャンルになかなか困惑してしまったが、現実の精神医療史を辿りながら進行していくストーリーの中で、宇宙時代に起こり得るであろう新しい症状、エクソダス症候群を軸として未来の医療のあり方を提起する異色作。

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    2026年09月14日
  • ラウリ・クースクを探して

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    エストニアはIT先進国なのか。

    しかしラストはあのブランコのところでおしまいのほうが良かったのでないか?

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    2026年09月13日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    ネタバレ

    人工知能の見る夢は
    AIショートショート集

    人工知能学会誌に掲載されたショートショートSFをテーマ別に分けて掲載し、最後に研究者の解説が付くという形態のショートショート集です。

    【テーマ一覧】
    ◎対話システム ◎自動運転 ◎環境知能 ◎ゲームA I◎神経科学 ◎人工知能と法律 ◎人工知能と哲学 ◎人工知能と創作
    【執筆者一覧】
    《作家》若木未生、忍澤勉、宮内悠介、森深紅、渡邊利道、森岡浩之、図子慧、矢崎存美、江坂遊、田中啓文、林譲治、山口優、井上雅彦、橋元淳一郎、堀晃、山之口洋、高井信、新井素子、高野史緒、三島浩司、神坂一、かんべむさし、森下一仁、樺山三英
    《研究者》大澤博隆、稲葉通将、加藤真平、小林亮太、伊藤毅志、原田悦子、赤坂亮太、佐藤理史、久木田水生、松山諒平

    新旧取り混ぜた有名なSF作家さんたちが並んでいますが、ショートショートという制約上、あまり各作家の個性は出てないかなと思います。
    直ぐに読めて楽しめる、良い企画だと思います。
    印象的な話として、対話に必要な音声認識のデータは豊富にあるので、機械学習で認識率は格段に上がっていますが、対話となるとうちのアレクサさんも「今はわかりません」を連発します。その理由は、私たちの普通の会話はけっこうな頻度で「わかりません」からできているとのこと。人間らしいと言えば人間らしい人工知能!笑

    竹蔵

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    2026年08月24日
  • ラウリ・クースクを探して

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    凄いの一言に尽きる。これ本当に高校生が書いたの?と。
    そもそもソ連でもポーランドでもなくエストニアを舞台にして?と。参考文献の多さは須賀しのぶさんや逢坂冬馬さんくらいある。すごい。
    しかも体制が変わったら立場も変わるを主軸に見せかけてそれだけじゃない人間の難しいところや国家の辛いとこまで書いてる。本当にすごい。しかも読みやすかった。

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    2026年08月04日