宮内悠介のレビュー一覧

  • 盤上の夜

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    第147回直木賞候補、第33回日本SF大賞受賞作品。

    囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋をテーマに、そのプレイヤーたちにとってゲームとは何かを一人のジャーナリスト目線で描く連作短編6篇。

    表題作の主人公灰原由宇の凄みに引き込まれ、そのラストシーンの美しさにやられた。
    そして彼女は最後の短編「原爆の局」にも再登場し、成長した姿を見せる。
    原爆投下の後も対局を続けたという本因坊戦のエピソーと、「棋士は、いつも内なる火と闘っている。外の火など、いかほどでもない」という相田の言葉に、昨年の名人戦で震度4の揺れをものともせず、集中を切らさなかった藤井名人の姿を思い出した。

    闘う者たちの姿を側

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    2025年01月12日
  • これが最後の仕事になる

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    「これが最後の仕事になる」の書き出しで始まる、多様な作家さんによる短編連作集。
    どんでん返しものから、ほのぼのまで。とにかくたくさんあるので、どれか一つくらい気に入るものがあるはず。
    未読の作家さんもいたので、良いイントロダクションになった。

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    2025年01月04日
  • 盤上の夜

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    あまりハマらず
    それぞれのゲームに打ち込んでいれば、読み方は違ったかもしれない
    麻雀の回はおもしろかった

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    2024年12月31日
  • これが最後の仕事になる

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    これが最後の仕事になる、から始まるお話が集まった本です。
    作家さんそれぞれの個性が面白いです。
    米澤保信さんのお話、秋吉理香子さん、真下みことさん、三上幸四郎さんなどあらたに読みたくなりました。
    ブラックユーモアのあるお話が多かったです。

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    2024年12月27日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    短編集でした。
    後半になってようやく主人公が同じだったことに気づきました。
    淡々とした語り口。
    しかも、登場人物が重ねて出てきていた。
    悪くはない。

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    2024年12月18日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    SF。短編集。
    AIが題材のショート・ショート集。
    各テーマごとの解説はスルー。
    神経科学のテーマが面白かった。
    脳のバージョンダウンという発想が面白い、図子慧「ダウンサイジング」と、スマートな侵略もの、田中啓文「みんな俺であれ」が良い。
    題材を絞った短編集は、異形コレクションを代表にかなり好みなので、どんどん増えてほしい。

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    2024年12月16日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    過去にテレビでスプーンを自由自在に曲げ、エスパーとして名を馳せた千晴。結婚した夫はマンションから転落死してからは、外との交流を遮断して、愛犬のテルミンと暮らしていた。その千晴がインタビューに応じるという…。

    サルの習性、超能力(スプーン曲げ)、ロボトミー手術、『水からの伝言』問題、ホメオパシー、洗脳といった、現代ネットで受けそうな話題を題材に、最大限の皮肉を交えながら描くSF短編集。

    最後の作品を除いて、ほとんどが雑誌の記事のような俯瞰した視点で描かれ、テーマがテーマなだけに、現象も読者も突き放すような、ニヒルと言うよりはスノッブと言うか冷笑が似合うスタイルである。

    そのせいか、誰かがど

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    2024年12月10日
  • これが最後の仕事になる

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    SF、ファンタジー、ミステリー、恋愛ets…
    「これが最後の仕事になる」から始まる24の短編集。
    多崎礼さんを目当てに読んだけれど他の作家さんの短編も面白かった。

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    2024年12月08日
  • 盤上の夜

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    ボードゲームを題材とした短編集。
    どの短編も面白いのだが、自分はチェッカーと麻雀を題材とした短編2本が特に面白かった。
    チェッカーの絶対的王者がいたのは別作品で知っていたが、それを使ってこんな短編に仕上がるのかと。ボードゲームにコンピューターを組み込むのは現在珍しい事では無くなっているが、なるほどそう来るかと。
    また、麻雀の短編では全くこのゲームを知らない人に比べると少しでも知っている方が段違いに面白かったと思う。私は面白く読めました。参考文献に亜空間でぽんを見かけた時にはフフッと。
    しかし、全く知らない物でも単語くらいしか知らない囲碁の話でも面白く読めたから大丈夫かな。
    どの短編でもゲームを

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    2024年11月30日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    真梨幸子さんのKU&UMIをニヤニヤしながらよみはじめ、途中えげつない描写が出てくるのでほんとひどい会社だよなーと読んでたらまさかのどんでん返しなラストにたまげた。人間もこういうことされちゃうよ。ペットショップ早く滅びて欲しい

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    2024年11月29日
  • スペース金融道

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    何にでもお金を貸して、どこにでも取り立てに行くという金融業者のお話。取り立ての本気度がすごい。というか、アンドロイドや機械はおろか、惑星とか植物まで借金しているのがすごい。どうやって契約結んだんだろう。意思の疎通ができるから良いのか。

    とは言え毎度毎度、主人公ばかりが割を食うのはあまり読んでいてスカッとしない。最終的にあのイケスカナイ上司も何かないとエンタメとしてはモヤっとして終わるなと思いました。

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    2024年11月15日
  • 超動く家にて

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    世にも奇妙な物語の原作になっていた「トランジスタ技術の圧縮」で興味が湧いて読みました。
    ショートショートですが、どの話も発想が面白いと感じました。

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    2024年10月19日
  • 本格王2024

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    読んだことのない作家さんの作品ばかりだったので新鮮だった。
    人魚裁判(青崎有吾さん)が一番好きかな。
    これを機に色んな作家さんの作品に触れてみたい。

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    2024年08月29日
  • 本格王2024

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「じゃあ、これは殺人ってことで」東川篤哉
    「悪霊退散手羽元サムゲタン風スープ事件」結城真一郎
    「未完成月光 Unfinished moonshine」北山猛邦
    「人魚裁判」 青崎有吾
    「答え合わせ」 荒木あかね
    「最後のひと仕事」宮内悠介

    東川篤哉の作品はノリが苦手だが、このダイイングメッセージはうまいと思う。
    「未完成月光」は、雰囲気あり。
    「人魚裁判」は『アンデッドガール・マーダーファルス』シリーズの一篇。らしくて好き。
    「悪霊退散……」は、ゴーストレストランを題材とした連作の一つ。動機が持って回っている感じ。
    「答え合わせ」は、語り手のひねくれ息子と犯人が不快。
    「最後の

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    2024年08月24日
  • スペース金融道

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    タイトルを見て予想した通り青木雄二『ナニワ金融道』のパロディだった。取り立ての舞台はなんと遥か未来の宇宙という、かなり野心的な設定ではあるんだけど・・・。
    様々な本格SFのエッセンスが盛り込まれているとのことで、元ネタを知っていたらニヤリとさせられてそれなりに楽しめそうだ。しかし『ナニワ金融道』もアイザック・アシモフのロボット工学三原則もちゃんと読んでない(中居正広主演のドラマは観たことがある)私にとっては、ちょっととっつきにくかったというのが正直なところ。アンドロイドの意識に関する考察など、内包しているテーマは結構難しく感じられ、宮内さんらしいといえばその通りなんだけど、さすがにマニアックす

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    2024年07月23日
  • エクソダス症候群

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    未来の火星を舞台としながら、精神医療史を総括したうえで精神医療というものをクリアな目で見てみる試みのような性質のある小説でした。この分野の知識がない人には内容はむずかしいと思いますが、それでもすっきりとして無駄のない文体なので、すらすら読めてしまう。知識をかみ砕いて読者に伝えるワザにも長けた書き手という感じがします。

    地球帰りの精神科医・カズキが働きはじめる火星の精神病院・ゾネンシュタイン。「突発性希死念慮(ISI)」と「エクソダス症候群」という、未来世界で問題となっている架空の精神疾患が物語のカギとなっています。

    物語世界を築き上げるのには骨が折れそうな舞台設定なのですが、序盤からぐいぐ

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    2024年07月12日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

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    川野芽生さんの作品が読みたくて借りた。
    神の豚と時間飼ってみたも面白かった。子豚かわいい。肉を配ることが重要で個包装のカップ麺とかじゃダメだという気持ちはなんとなくわかる。

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    2024年06月06日
  • 偶然の聖地

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    人工衛星もGoogleマップも寄せ付けない神出鬼没の山、イシュクト。バックパッカー、刑事、世界医、さまざまな思惑を抱いた奴らが〈世界のバグ〉であるイシュクトを目指して動きだす。大量の注釈を施したメタSF。


    円城塔の『プロローグ』と『エピローグ』をお話的に混ぜちゃって、『烏有此譚』の形式を後付けしたみたいな感じだな、と思ってしまうのは許してほしい。宮内さんは完全にエンタメにチューンナップされていて抜群にわかりやすいけど。注も読者をケムに巻くためには使わず、「ああ、これはね」とポテチ片手に横から話しかけてくるような親密さが楽しい。
    いろいろ盛り上がりそうなバトルシーンはすっ飛ばすのに、世界医バ

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    2024年05月23日
  • 国歌を作った男

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    短編集。「料理魔事件」が印象に残った。事件が起こらないのんびりとした町に起きた料理魔事件。後半の展開が面白い。
    わかりやすい話とわかりにくい話が混在。
    わかりにくくても読める。

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    2024年05月11日
  • 黄色い夜

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    たぶんちゃんと理解できなかった。特にゲームに勝つためのトリック。あと、ルイがどうしてE国を乗っ取りたかったのか。

    ...もしかしてスミカを寛解が望めない先進国の患者としてE国の開放病棟に移住させて、で、なんやかんや幸せに暮らそうとしてたのか?そのなんやかんやの部分がよくわからんかったかもしれん。

    最後の方にエンドロールみたいなものがあって、ちょっと嬉しかった。ファイアーエムブレムでも戦いの後なになにして暮しましたとか出てくるけど、それ思い出した。

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    2024年05月07日