宮内悠介のレビュー一覧

  • 国歌を作った男

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    直木賞候補作ってことで読んで面白かったラウリクースクを探して の宮内悠介氏の短編集ということで楽しみながら読んだ

    巻末に著者による一言解説がありそちらと引き合わせて読むと味わい深い
    ラウリクースクを探しての習作短編もあり
    私にとっては楽しい短編集でした

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    2024年04月06日
  • 国歌を作った男

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    宮内氏の作品は初めて読んだ。不思議な世界観の物語もあれば、ほっこりするようなものもある。機会があれば、長編も読んでみたい。

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    2024年04月03日
  • 超動く家にて

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    しょうもない(褒め言葉です)物語から、しっとりする物語まで、幅の広い作品が多く楽しめました。ちょっと期待しすぎた感じもありますが。。

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    2024年04月01日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    「歴史改変」という言葉からはある一部分で歴史ががらっと変わって現代ではこうなって〜…てイメージだったけど、これは改編された歴史の一部分、場面に焦点を当てている。ちょっとコンパクトな歴史改変。
    でもそれぞれ正史の知識があったら比較が出来て楽しいんだろうな〜と思う。
    元々は「二〇〇〇一周目のジャンヌ」を読みたくて(webで既読していたけれど)購入したのだけれど、「一一六二年のlovi'n life」も面白かった。ラストであの歌が出てきたときはあっ、ここに繋がるのかて思いました。

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    2024年03月20日
  • 国歌を作った男

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    テクノロジーとノスタルジーが交錯する宮内悠介らしい短編集。改変歴史SFに得意のプログラミングや盤上遊戯ものもありつつ。

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    2024年03月12日
  • 国歌を作った男

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    宮内悠介の代表作の一つは「盤上の夜」であることは間違いないが、それ以外に知っているのは「ヨハネス」「エクソダス」「超動く家」。最近購入したのは本書「国家」と「金融道」文庫版、そして「ラウリ・クークス」。という中、単行本として読むのは本書が初めてである。読まず嫌いにも程があるというもの。本書を読むまで宮内悠介と言う作家はSF作家だと思っていたが、実はSFの他にミステリー、冒険小説、純文学と多方面で活躍しているとのこと。大森望の話では、今はSFからは離れているらしい。確かに、本書を読んでみたが、SF色は極めて薄い。とはいうものの、せっかく買ったのだから最後まで読み切ることを心に誓った。

    13の短編集で、長いもののあれば、2ページという極めて短い作品も含まれていた。それらの中で良かったのは、「ジャンク」「料理魔事件」「国境の子」「夢・を・殺す」「三つの月」「最後の役」「十九路の地図」、あれ?7つもある。半分以上の作品が気に入ったのなら、今後も注目する作家に入れておきたい。特にSF作品には拘っていないので、再度直木賞クラスの作品に着手して欲しい。手持ちの宮内作品も少しずつ集まってきたので、早い機会に定期購読するようにしたい。

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    2024年03月12日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    歴史改変をテーマにしたSF短編集。作家陣が豪華で手に取りました。伴名練「二〇〇〇〇一周目のジャンヌ」がお気に入り。

    量子計算機の発達により過去を高精度に再現できるようになった社会が舞台。歴史改変のターゲットにされたジャンヌ・ダルクは何度も処刑されるが、そのジャンヌも同じシーンを何度も繰り返し経験することで、歴史改変を目論む者の意図を意図せずくぐり抜けてしまう様が面白かった。

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    2024年03月09日
  • 国歌を作った男

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    短編集。
    時々、どこからフィクションか分からなくなる。

    一番印象に残ったのが「パニックー一九六五年のSNS」。

    開高健が小説を書くために臨時特派員としてベトナム戦争に赴き、結果、一時行方不明となる。
    その報道を受け、「ジコセキニン」なる糾弾の声が高まっていく……いわゆる1965年に炎上沙汰が起きる、という話だ。

    「それにしても、自己責任とは何を意味するのか。
    みずから覚悟して行った以上、責が自分にあることは一種当たり前のことであり、事実上、何も言っていないに等しい。それがなぜ、「私」を攻撃する材料になるのか」

    ちょっと立ち止まらされる。
    「ジコセキニン」は、「私たちのコミュニティにおいて、貴方の振る舞いは許されない」ことの、罰なのかもしれない。

    現代版の村八分。ムラの境界が定まらなくなってしまったからこそ、私たちは外界に逃げることが出来なくなった。
    糸を切れば「見ずに済む」。
    でも、最早、ヴァーチャルの世界の中に完結はしない。現実世界に私は晒されているのだ。

    「三つの月」も良かった。
    臨床心理士と、看護師と、中国から来た整体士のアルバイト。
    三人の「月」が付くもの同士が、お互いを癒しながら、自身の病を見つめていく。

    病とは実際の病気だけではない。
    職業に関わる、生き方や考えに関わるような病を、私たちは抱えている。

    自分の立ち位置から出来ることに、行き詰まりを感じたとき。
    それまで一顧だにしていなかった事柄から、思わぬ手がかりを得られることってある気がする。

    ともすれば、病を抱えていることそのものにも、意味があるのかもしれない。

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    2024年02月23日
  • 盤上の夜

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    ネタバレ

    ボードゲームを題材とした話の構成に、おっ!と思わされました。個々のエピソードそれぞれについては、ちょっとトンデモ?な感じも含めて、しっかり読ませてくれてよかったのだけれど、最後のエピソードが若干蛇足 or 物足りない感じ。ここが、これまでのエピソードを集大成して、振り切った最高潮の盛り上がりを見せてくれたなら、忘れられない本になったのかもしれないのだけれど…。

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    2024年02月12日
  • あとは野となれ大和撫子

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    この辺りが舞台の話を読んだことがないのではじめは入り込みにくかった。
    重たいテーマなのに物語が進むにつれて軽くなっていくなと思っていたけど、辻村深月の解説読んで納得した。

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    2024年02月09日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    とびきり面白いと思える作品はなかったけど、
    【名探偵名前が適当】は面白かった。
    毎年春と秋に出るこの本、色々楽しめておすすめ

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    2023年11月15日
  • かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖

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    女給の示す推理が蓋然性の推理というか、他の可能性を示唆する程度なのが残念。ここはやっぱり快刀乱麻を絶つような、明快な論理性に基づく推理が聞きたいところ。綿密な資料調べによる、大正文化人たちの青春群像は微笑ましい。

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    2023年10月08日
  • 超動く家にて

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    ネタバレ

    「超動く家にて」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「クローム再襲撃」「星間野球」が特に印象的です。面白かった。
    表題作、「ミステリでは謎解きしようと思わないで読んでいても、先入観持って読んでしまうとこあるんだ…」と改めて思いました。そして誰もいなくなった系だなと思うと全員人間だと思うし(少なくとも3人違う)、そもそも何故マニ車?というところからなので、ツッコんではいけない。楽しみました。
    「クローム再襲撃」は「パン屋再襲撃」が未読なので春樹っぽさはわからなかったですが、乾いた感じは受けました。
    SFは哀愁漂う世界観があるものが好みなんだな…とわかったのは掘り出し物でした。でもバカSFも好き。
    著者のあとがきも、酉島伝法さんの解説も面白かった。
    著者の作品は、意識せず何作か読んでいました。「ディレイ・エフェクト」「あとは野となれ大和撫子」…確かに色々書かれてるなぁ。

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    2023年06月29日
  • Genesis 一万年の午後

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    ■個人的なメモ

    [△]久永実木彦「一万年の午後」/ヒト絶滅後、一律なマ・フたち、聖典、宇宙の地図づくり、変化しないこと。
    [▽]高山羽根子「ビースト・ストランディング」/ビースト挙げ競技、旧野球場。
    [○]宮内悠介「ホテル・アースポート」/宇宙エレベーター、ホテル、殺人事件。
    [△]加藤直之「SFと絵」/ゲーム「ディガンの魔石」以来ファンです。
    [○]秋永真琴「ブラッド・ナイト・ノワール」/旧吸血鬼の「夜種」、人間は王族、ローマの休日、好みのキャラ、好みの設定、好みの会話。
    [△]松崎有理「イヴの末裔たちの明日」/技術的失業、AI、ロボット、ベーシックインカム、治験、星新一さんっぽいオチ。
    [△]吉田隆一「SFと音楽」/音楽SF案内。
    [▽]倉田タカシ「生首」/生首落とし、半世紀ほど前の前衛的小説のようなレトロ感。
    [△]宮澤伊織「草原のサンタ・ムエルテ」/異星人憑依型スーパーガール、戦闘サイボーグ部隊、死の概念。
    [▽]堀晃「10月2日を過ぎても」/大阪市内中を自転車で走っているので馴染みの地名や風景ばかりですが・・・

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    2023年06月11日
  • あとは野となれ大和撫子

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    中央アジアの架空の国アラルスタンで、利発な少女たちが自国の危機を救うために大奮闘する活劇。
    巻末の主要参考文献からもわかるように舞台設定のリアルさと、ラノベ的な展開のミスマッチさが肝。
    相変わらず文章は巧いし、設定もすごいし、面白いことは面白いんだけど、限りなく4に近い3にしちゃったのはなんでだろう…。
    ラノベ的ドライヴ感が小難しいリアル設定説明のくだりで失速してしまったのかもしれない。

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    2023年06月10日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    最近よく聞く改変歴史SFってどんなの?と気になったら読んでみるといいですよと人に薦められる5人の作家さんによる短編集。伴名練氏の「二〇〇〇一周目のジャンヌ」が印象的だか、他の作品もバラエティに富んでいて、さくっと読めて良いです。

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    2023年05月17日
  • 盤上の夜

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    2012年の第33回SF大賞受賞作品ではあるが、内容は一般的なSFとは少し異質な印象。このような作品でもジャンルの作品として受け入れ、評価できるのがSFの強み。

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    2023年05月07日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    あってもなくてもいいけれどもオカルトと医療に造詣がある方がすらすらと読める作品。

    信仰による奇蹟と科学の進歩、倫理と道徳の大きくふたつのテーマが禅問答や反証実験のように繰り返されながら進んでいくストーリーに感じた。
    読みながら思ったのが「信仰による奇蹟」はいくら科学が発展したところで無いものにはならない。現存する科学をもってしても、ましてや「科学の進歩」を底上げしても、信仰による奇蹟は完全にはうち消せない。
    ましてや天秤の両端に信仰と科学をのせたところでどちらとも言えない現象は存在するので、科学と信仰の中間を線引することもできない。

    この作品に関して著者は読み手に好きなように取ってもらえるように書いてあるものの、個人的には「好きなようにとってもらって構わないが僕自身のひとつの結論を隠しています」みたいな風であった方が読み返したい欲が高まったかなあと思う。

    SF成分は最低限で、あくまで近未来に起こりうることとして描こうとしていたのかなと思う。バチバチなSFが読みたい!っていう人には肩透かしを食らうだろうけどあくまで手法としてSFを使っているだけで無駄がないのでこれはこれで良いと思う。かといって事件が暴かれること自体が問題では無いようなウェイトで描かれていて、ミステリ色もそこまで強くない。
    哲学とか思想とかそういうのが好きな人はまあアリだと思う。

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    2023年05月02日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    ネタバレ

    SFは普段全く読まないジャンルだが、斜線堂有紀さんの『1162年のlovin life』が面白そうだったので購入。
    帥は本当に死んだのだろうか?それともタイムトラベラー的な何かなのか?なと面白く読めた。改変歴史と謳ってるが、私の教養が足らず元の歴史を調べながら読んだりしたが、最初の二篇はスラスラとは読み進めることができなかった。

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    2023年04月17日
  • 月と太陽の盤~碁盤師・吉井利仙の事件簿~

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     表題作含む6編収録の短編集。
     碁盤というややコアな内容を扱う異色のミステリー。ネットの普及によって、将棋や囲碁を行う人でも、今では盤を持っている人が少なくなってきている。そんな中で、あえて碁盤に目をつけ、碁盤師がそれぞれの盤に纏わる謎を解き明かしていく構成は真新しささえ感じる。それだけに「あぁ、なるほどな」と思うことも多く、碁盤や碁石について知らないことが多いということを気付かされる。

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    2023年04月11日