宮内悠介のレビュー一覧

  • 本格王2024

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    1編15分、世界がくるりと裏返る。
    ミステリのプロが厳選した、2024年を代表する本格アンソロジー。


    本格ミステリ作家クラブ選・編の、2023年発表の作品から厳選された本格ミステリアンソロジー。
    倒叙からダイイングメッセージ、日常の謎まで内容もバラエティに富んでいて面白いです。
    個人的によく読む、という作家さんも少なかったため、新鮮に楽しめました。

    以下、個別の感想を少しだけ。
    東川篤哉『じゃあ、これは殺人ってことで』……ドタバタした倒叙ミステリ。どんどん話がややこしくなっていく様に思わずくすっとしてしまいます。以前読んだときも思ったのですが、コメディ強めのノリについていけるかは好みが分かれそう。

    荒木あかね『答え合わせ』……ダイイングメッセージの解読ミステリ。語り手が国語教師なのが活きていて独創的で好きです。家族小説としても愛情が見えて良い。


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    2025年10月30日
  • かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖

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    明治時代に実在した若き芸術家集団「パンの会」で、身近で起こった事件を解き明かしていく連作ミステリ。

    史実に絡めた、趣向が凝らされた謎解きが楽しい。
    青臭い自意識に苦しみながらも、自身の信じる形而上学的な美への追求をやめない彼らの若さが眩しかった!

    青春の終わりを予感させるラストの余韻がとても心地良い。

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    2025年10月18日
  • 旅する小説

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    「旅」をテーマに、気鋭の作家陣が短編を寄稿したアンソロジー。とはいえ旅の解釈はそれぞれであり、SFだったりミステリーだったり、各人の特徴が出ている内容となっている。

    個人的な好みは藤井太洋さんの「月の高さ」。ご本人の経験を踏まえた舞台芸術の置かれた現状、地方巡業のドタバタ感、枯れたおじさんと若い女性の緩い連帯といった内容が小気味よくロードムービー的に展開されていて面白かった。

    一方で石川宗生さんの「シャカシャカ」については正直よく理解できなかった。地表がシャッフルされるという話のメタ構造として、各章の順番もシャッフルされていく流れなのだけど、いきなり話と場所が飛んでしまうためについていけない印象を持ってしまった。まぁその辺の実験的な取り組みができるのも短編集の良いところなのだろう。

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    2025年10月13日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    吉川英治文学新人賞の短編集。僕個人の価値観としてこれがミステリーなのかSFなのかは判断出来ない
    全て疑似科学、超常現象が主題なのだが決着はいわゆる、「普通」ではないものをテーマにすることで人間とは何かを考えさせてくれる短編集だった

    この語り手もまた、各短編にて読む側と同じ立場を担っていて、そもそもジャンルを決定させないで読む人の捉え方を楽しませる本なのではと感じた

    なんというか、1編で考えてみても膨らませたら全然長編になりそうな気もするのに、実にあっさり塩味な描き方に評価が分かれる気がする
    (絶対ワザとだが)
    表題作は読後感といい、タイトルといい◎でした

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    2025年10月03日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    歴史改変がテーマのSFアンソロジーって斬新。
    ただ元ネタをあまり知らなくて…もっと作品を味わえたはずなのに惜しいことをした。
    それでも、伴名練さんの『二〇〇〇一周目のジャンヌ』は楽しめた。
    よくあるループものも歴史改変を絡めるとこうなるのか!と。
    あの舞台設定と結末、好きだな。

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    2025年07月06日
  • 暗号の子

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    短編集で、近未来を感じさせる内容の小説が多かった。今後十分に起こり得る話で唸らされた。これらはITの技術用語に馴染みがないと読み進めるのが辛いと思う。
    一方で、画期的なサービスを開発した人が自殺した(する)という設定で書かれている作品が多く、安易だと思った。
    それから、ITエンジニアは病んでいる、変わっている人が多いというのが世間の見方なのかなぁと思った。

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    2025年05月28日
  • 暗号の子

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    分かるようで分からない本だった。
    文章の雰囲気とか、主観的に語られているところとかは好きだけど、具体的にどこが面白いかと言われると困る。
    全体的には好きな雰囲気です。

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    2025年05月23日
  • 超動く家にて

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    ネタバレ

    ちょっとしたバカバカしさを真面目に。真面目であることが面白さに輪をかける。

    理系というかデジタル的な知識が必要な部分は飛ばし読みだが、「法則」「星間野球」のようなロジックで魅せる面白さも「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のSF的面白さも色々詰まってる。

    うん、スモーク・オン・ザ・ウォーターの設定は痺れたなぁ。長編にして読みたいくらい

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    2025年05月17日
  • 盤上の夜

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    宮内悠介の作品はつまらなくないが、滅茶苦茶面白いという訳でもない。

    あと一歩何かがあれば(違えば)、滅茶苦茶面白くなりそうなのだ。宮内悠介が頭の良い人なんだということは分かるが、阿呆の私には深い所まで読みきれない。この辺りがあと一歩のところなのだと思う。

    滅茶苦茶面白いということは無いことが分かっていても何だか気になって、宮内悠介作品は読んでしまう。

    なんだろう、不思議だ。

    宮内悠介は、小川哲と同じ匂いがするが、断然、小川哲の方が好みだ。

    星は3つ。3.2としたい。

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    2025年05月16日
  • 暗号の子

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    短編集。
    プログラミング等の用語が出てくるので、馴染みのない私としては、少し読みにくかったです。ネットが普及し、見知らぬ相手とも繋がれるようになった社会においての、他者との繋がりや関わり方がこの作品のテーマなのかな?と思いました。

    いくつかの作品に共通して出てくる針生というキャラは、何だったのか気になりました。

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    2025年05月10日
  • 暗号の子

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    近い未来…いや、もう現代かもしれない暗号通貨、SNS、VR、AIなどをテーマにした8編のSF短編集。
    専門用語が多用されており現代の話なのに理解が難しい(汗)SFに強い人に向いている作品。
    「暗号の子」「ペイル・ブルー・ドット」がまだ理解しやすい雰囲気かな?

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    2025年05月04日
  • 暗号の子

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    ※
    プログラミング、システム用語が多数で、
    合わせてSNSやAI、思想的な要素も絡んでいて
    馴染みにくい部分が多く読み進めにくかった。

    この分野が得意な人なら、自分とは違って
    きっともっと面白く読めるはず。

    近未来的な話でありながら、歴史の変遷まで
    組み込んでくるところが奥深くてにくい。

    『暗号の子』からは、近い将来像を見せられた
    気がします。

    ーーーーーーー
    暗号の子
    偽の過去、偽の未来
    ローパス・フィルター
    明晰夢
    すべての記憶を燃やせ
    最後の共有地
    行かなかった旅の記録
    ペイル・ブルー・ドット

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    2025年05月03日
  • 暗号の子

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    短編集8篇
    SNSやAI絡みの物語。表題作の仮想空間の世界と宇宙を夢見る「ペイルブルードット」が面白かった。

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    2025年04月16日
  • 暗号の子

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    著者あとがきにもあるように ヘイル・ブルー・ドット が最も読みやすく、あとは難解。手クロノロジー(主にブロックチェーン)とそれに関わる思想が全面にあり、ストーリーは後回しの感あり。
     暗号の子:新たな共同体の試みとその蹉跌だそうな。自閉症(ASD)のウェブコミュニティーが世間に敵視され、それを守ろうと主人公が奮闘する物語
     偽の過去、偽の未来:暗号通貨を資源配分に結び付ける?
     ローパスフィルター:SNSの過激な投稿をフィルターするアプリの顛末。フランクフルト学派・啓蒙は野蛮を発生させるらしい
     明晰夢:作者うつ病時に書いたとのこと。薬物依存者更生用アプリの顛末
     すべての記憶を燃やせ:98.7 %AIノベリストというアプリが書いたそうな
        これが最も判らなかった
     最後の共有地:暗号通貨の顛末。暗号通貨が複雑な合意形成を仲介するらしいが良く判らない
     行かなかった旅の記録:コロナ時に架空の旅のお題をもらって書いたもの
     ヘイル・ブルー・ドット:キューブ衛星を小学生が製作するのをお手伝いする話
       アメリカの宇宙企業のCEOは能力が足りないと思ったらあっさり人を切る

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    2025年04月12日
  • 暗号の子

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    最初はなんだこれって感じで読み進めていましたが、最後まで読んでみるとなかなか面白い作品かと。内容はデジタル社会に対するある種の警告のような、あるいは達観のような。読み人によって違う感想を抱くのかなと思います。私にとっては昨今のデジタル依存社会に対するアンチテーゼなのかなと感じました

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    2025年04月07日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    2020年。若い作家との対談集in京都。
    「詠坂雄二」未読。メンドくさそうな性格w
    「宮内悠介」未読。
    「初野晴」読んだことある。
    「一肇」未読。
    「葉真中顕」未読。
    「前川裕」未読。
    「白井智之」大好き。
    「織守きょうや」最近名前知った。
    「道尾秀介」もう大御所だったのね。未読。
    「辻村深月」トリはそうだよね。
    後輩を育てたい、という気持ちが伝わってくる。さくっと読めるし、作家の人となりもなんとなく伝わり、対談集よいね。

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    2025年04月05日
  • 暗号の子

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    こてんぱんにやられた感。
    難解ではない。でもどの話もむずかしく、自分にはついていけない。特に感情面が追いつかない。なぜかどんどん暗い気持ちになっていく。
    そんななかでもタイトルの『暗号の子』はわりとすんなり読めた。
    AIによる執筆の『すべての記憶を燃やせ』が興味深かった。

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    2025年03月22日
  • 暗号の子

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    毎度の事ながら、テクノロジーに関する細かいところは私には点で分からないのだけれど、今回読んでて感じたのは、そういうよく分からないものに支えられた世界や社会に自分が生きているんだなという不思議な感覚だった。あるいは不安に似ているかもしれない。「ローパス・フィルター」、次いで表題作「暗号の子」が面白かった。どちらも暗い部分があって、テクノロジーとそういう要素の組み合わせが私は好きなのだと思う(あとがきから引用すればバラード派に惹かれる側なんだろうか)。「暗号の子」は長篇で読んでみたいとも思った。

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    2025年03月18日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    SFアンソロジー?
    最初の三人のそれはSFではなかったですね…最初の三人の作品はつまらなかった。
    小川さんと伴名さんのは面白かった。これをSFって言うんだよね…
    後半の二作だけでよかったなぁ

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    2025年02月16日
  • 国歌を作った男

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    短編集。SFやミステリ、純文学と、ジャンルも長さもごちゃまぜでおもしろかったです。筆致も読みやすく好きです。料理魔とゲーム音楽の話と囲碁の話がとくに好きでした。

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    2025年02月09日