宮内悠介のレビュー一覧

  • 宮辻薬東宮

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    宮部みゆきさん→辻村深月さん→薬丸岳さん
    →東山彰良さん→宮内悠介さん。

    不思議な話、ともいえる短編でした。
    ちょっと繋がってみたり、そのままだったり。
    見つけられなかっただけで、繋がってるのやもしれませんが。

    最初からぞっとする話でしたが、それを語った人物も…。
    そこからすると、まだ2話目は大丈夫でした。
    本人になったら、と考えるとぞっとするどころじゃないですが。
    3話目は分かればほっとする状況です。
    語られている間は、ひたすらに怖いだけ、でしたし
    最後の方になって、ようやく違和感が、な状態。

    4話目は、都市伝説のような内容でした。
    行き着く先は当然、という感じでしたが
    主人公は結局ど

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    2020年06月29日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    8つに大きく分類された、AIを題材にしたショートショート集。結果的に、昔大量に読んだ星新一のショートショートと似た雰囲気の作品が多く懐かしさを感じた。
    最後にAIで作成したショートショートが掲載されているのが結構気が効いているな、と思った。

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    2020年06月27日
  • ディレイ・エフェクト

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    ネタバレ

    宮内悠介のネームバリューに期待しすぎたかなぁ。
    ちょっと肩すかし食らった感じ。

    3作の短編を集めた1冊で、表題作はアイデアとトリックが良かったが、書き込みが薄いような気もした、せっかく公安が出張るなら、戦時下の特攻と絡めるとか、宮内さんの筆力なら描きこんで長編化もできたんじゃないかなぁ。

    あと2作はおまけ?みたいなものかな。

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    2020年04月29日
  • 宮辻薬東宮

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    タイトルが目について手を出す。著者のうち薬丸岳さんの作品は初めて読んだ。アンソロジーの趣向がおもしろい。そうくるのかという、小説での連歌のようだった。

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    2020年03月14日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部作品・辻村作品は満足できましたが、それ以降はどんどん下がってしまった感じ。

    初読み作家というのもあるが、残念ながら(ふーん)(はぁ)(はあ?)位のリアクションしかできなかった。
    勿体ない。

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    2020年01月17日
  • 遠い他国でひょんと死ぬるや【単行本版】

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    どうもこの作者とは相性が良くないようである。

    読み終わって想起したのは飯嶋和一だった。
    物語ることが、他の目的の手段になっているな、と。

    違う言い方をすれば、作者が読者ではなく作者自身に奉仕しているな、と。

    商業作家的には、なんであれ商業作品に仕上げていれば文句を言われる筋合いもないのではあるが、個人的には成功しているとは言いがたい。

    大森さんが星4つなのが不思議だが、そこはそれ政治的な配慮もあるのだろう。(そもそも、これをSF枠に含めていいのか、という話もあるはずだが)

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    2019年10月16日
  • 月と太陽の盤~碁盤師・吉井利仙の事件簿~

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    流離の碁盤職人が主人公の連作短編集。普段触れる機会のない碁盤師という職業の過酷さや奥深さを知ることが出来た良い出会いの一冊。主人公よりもワトソン役の少年棋士や妙にキャラの立った仇役の兄弟子の活躍が目立つので、主人公・利仙の過去や人物像をもっと掘り下げて欲しかった気も。しかし、この如何にも本格ミステリですと言わんばかりのサブタイトルは余計な先入観を与えるようでむしろ逆効果なのでは。碁盤の材料となる樹木の聳えたつ森林の神秘的で壮大な描写には心惹かれるものがあり、もし機会があれば榧の大樹をこの目で見てみたいな。

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    2019年09月22日
  • 月と太陽の盤~碁盤師・吉井利仙の事件簿~

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    デビュー作『盤上の夜』に続いて囲碁を題材にした連作集です。四肢を無くした棋士の闘いが描かれた「盤上の夜」はかなりハードなSFでしたが、本作は探偵役・ワトソン役・ヒロイン役・ヒール役といった分かりやすい登場人物で固められていることからもわかるように、比較的ライトな感じで読みやすかったです。
    表題作はバリバリの本格ミステリ、「焔の盤」は贋作師とのコンゲーム、「サンチャゴの浜辺」は異国での出会いと別れというように、読後に受ける印象がかなり違うであろう作品が並んでいます。自分の場合はまるで複数の作家が共通のテーマをリレー方式で描いた作品集を読んだような印象を受けました。ネガティブな言い方をするとまとま

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    2019年09月08日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    宮内悠介さん初読。
    SFの人というイメージだったけど、この短編集は、信仰と超現象と偶然の境界を巡る小説だった。

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    2019年07月29日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    もっとオカルトな内容でぶっとべる話かと思えば、いたって冷静な静かな小説。
    同じテーマで短編を並べるスタイルは嫌いじゃない。語り手が作者本人なのか否か、読み手からすれば混同するような感じもディック的で悪くない。あくまで多分作者本人ではないが。
    ちょっと、自分で期待値を別な方向に上げてしまってから読んでしまったかなあ。
    ただ、ラストは微かに光が見えるような感じで良かったけどね。

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    2019年06月26日
  • エクソダス症候群

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    アイデアは面白いけど、終始内容が暗いのと、ストーリーにクライマックスがあまりないのがちょっと寂しいかも。
    タイトルが派手なだけに病的ななにかを期待してしまった。
    SFではあるけど、いたってまともな小説。

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    2019年06月26日
  • Genesis 一万年の午後

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    魅力あふれる6つの異世界。没入した頃に物語が終わるので現実世界に取り残された気持ちになる。
    年1,2回ペースで続刊予定ということで楽しみ。

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    2019年04月27日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    人工知能学会誌で連載されていたAIショートショート集。AI専門家の解説がついているのが面白い。ロボットや自動運転、AIに心はあるか?といったテーマのなかで、新井素子さんの「お片付けロボット」が好き。お掃除じゃなくてお片付けね。共感。

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    2019年02月05日
  • アメリカ最後の実験(新潮文庫)

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    天才日本人ジャズピアニストがアメリカで活躍、というだけで個人的には垂涎モノなんだけど..そこにネイティブアメリカンなどの歴史の話がかさなってくると、これは面白い。

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    2019年01月28日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    初宮内悠介作品。
    とっつきにくい部分もあるが、興味深いテーマが取り上げられた一冊。
    最後の「沸点」はうらぶれたサンクトペテルブルクに希望が灯されて好きなエンディングでした。

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    2019年01月20日
  • エクソダス症候群

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    10棟からなるその病院は、火星の丘の斜面に、カバラの『生命の樹』を模した配置で建てられていた。
    亡くなった父親がかつて勤務した、火星で唯一の精神病院。
    地球の大学病院を追われ、生まれ故郷へ帰ってきた青年医師カズキは、この過酷な開拓地の、薬もベッドもスタッフも不足した病院へ着任する。
    そして彼の帰郷と同時に、隠されていた不穏な歯車が動き出した。
    (あらすじより)

    SFで精神病をメインに取り扱うのって珍しい。
    地球では機械とAIと豊富な薬によって、的確な診断と薬物投与が行えたが、火星では設備も薬も人も足りずに、対話を中心とした全時代的な治療が行われている。

    現在の治療でも(たぶん)行われている

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    2018年11月25日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    人工知能に関するショートショート集。カテゴリー毎に専門分野の第一人者からの解説が加わる。SFだと思ってた話が現実味を帯びている。楽しみであり、不気味でもある。2018.11.7

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    2018年11月07日
  • ディレイ・エフェクト

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    表題作は芥川賞候補作品。
    太平洋戦争当時の過去が半透明に現れて現在と重なってしまった東京。こちらからは過去の出来事が見えるが、向こうからは感知されない。主人公の家には半透明なまだ幼い祖母とその両親が住んでいる。もうすぐやってくる昭和20年の下町空襲で曾祖母は焼け死んでしまうはずなのだが…
    SF的な設定だがそこは深く突っ込まず、この特殊な状況下での人々の生活や心情を描いた話。中編なのが惜しい気がする。
    他「空蝉」、「阿呆神社」を収録。

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    2018年08月08日
  • アメリカ最後の実験(新潮文庫)

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    本屋で見かけて購入。
    ジャズ専門校の入学試験は結構面白くて好きだなぁ。この方の、世界とか音楽の構成とかを文章で構築する表現方法は好きだな。

    ただ本編は主人公が4人ぐらい居るのでちょっと話が飛ぶ感じがするのと、いつの間にか入試よりもパンドラ、パンドラよりも父親の話と殺人事件に中心が動いてしまってなんか少し物足りない感じ。個人的にはジャズ専門学校という世界観だけの小説でも良かったんじゃないかと思ったりしました。

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    2018年08月06日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    「わたし」が似非科学と対峙する連作短編だ。
    と言っても、「わたし」は決してその似非科学を暴いてやっつけるようなヒーローではない。
    ただそれを「見る」だけだ。

    SFともミステリーとも言い難い本作。
    スプーン曲げや代替医療など扱う題材は面白い。
    しかしながら、どうにもうまく表現できないが、私にとっては読みにくく、そこまで厚いとは言えない文庫本を読むことにいささか難儀した。
    著者と私との波長が合わない、それが最もぴたりとはまる表現なのだろう。

    シンクロニシティと崇拝、言霊と水質浄化、プラセボと終末医療......。
    どれもこれも弱った心にするりと入り込んで狂信的とも言える信仰を集める。
    それゆえ

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    2018年07月24日