宮内悠介のレビュー一覧

  • ラウリ・クースクを探して

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    ソ連崩壊に翻弄された少年たちの軌跡。生き残る為に情報科学の発展を推し進め、データとしての国家と国民のアイデンティティ保持、データによる「不死」を実現した国エストニア。その黎明期に於いて、居場所を求めて/繋がりを求めて彷徨った若者たち。静謐な筆致で描かれる友情と信頼。科学の齎す未来に向けられる眼差しは温かい。哀しみは、乗り越えられる。

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    2026年06月10日
  • 盤上の夜

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    ボードゲーム達がテーマなのは興味深い。

    短編集だしはっきりとしたつながりはないけど一編一編読んでいくとボードゲームというものの本質を上手くSF交えて書かれた物語と認識した。

    勝負、ボードゲーム、一対一、戦い。

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    2026年06月05日
  • 盤上の夜

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    ボードゲームをテーマにした短編。エログロ要素もあり、嫌気が指す部分もあるが、純粋にそのゲームを突き詰めて考えて昇華させようとしている気がするが、あまり読み解けず。
    象を飛ばした王子は読みやすくかつ、共感しやすく好み。

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    2026年04月23日
  • 暗号の子

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    ネタバレ

    ◯暗号の子
    メタバース上のASD互助会。完全自由主義。その中の1人が無差別殺人を起こし、暗号通貨、トークンを多く持った主人公が被疑者にされ、互助会は批判される。

    ◯最後の共有地
    暗号通貨を資源の取引に用い、コンセンサスもそれで取っていく世界。

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    2026年03月06日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    出版が2017年だから、もう進歩してる技術もあるんだろうなぁと思いつつ読み進めた
    研究者からのお話も載ってて昔考えられていた技術が現実になりそうなものもあるんだな思ったり。

    夜間飛行が今回の中じゃ好き

    「ダッシュ」は今少し悩んでることだったり。
    私も子供もすぐ調べることに慣れてしまってるなと思ってるところだったから気をつけようと思った。 

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    2026年02月22日
  • 暗号の子

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    もしもホログラフィック理論が真理だとして、この世界の全てがデータ上のシミュレーションにすぎなかったとして、「私」というものもつまりはそういう類いのものでしかないとして、果たしてそれで我々の生き方の何かが変わるだろうか。仮想空間の中でどんなにプロフィールを偽っても現実の「私」とは別人にはなれず、たとえ自分がどんな存在であっても、結局は「私」として生きていくしかないのだろう。
    テクノロジーがどんなに発達しても、「私」の憂鬱はなくならない。

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    2026年02月21日
  • 旅する小説

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    6人によるアンソロジー 昔の記憶を呼び覚ます旅 二つ目の月が生まれてしまった為 一生動き続ける旅 自分の家族を探す旅 大好きだった兄を探す旅等 どこかに行くだけが旅ではない

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    2025年12月23日
  • エクソダス症候群

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    SF小説仕立ての精神医学史、という感じである。
    SF小説としては、火星の精神病院とか病棟の構造とか面白い舞台装置の割に、ストーリーはあっさり(サクサクではなく)で、各病棟の特色や構造、外界との関係性といった深堀りどころはまだまだあったのかなと思いやや残念。

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    2025年12月13日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    人工知能学会の学会誌に掲載されたSFのショートショート集。

    各テーマの小説の後に研究者の解説、という本の構成が珍しく、面白い。
    人工知能の開発が進んでいった先の世界を垣間見れて、楽しくもあり、怖くもあった。

    人工知能の開発の際に、人間とは何か?という哲学的なものに返ってくるのは興味深い。
    人工知能の開発が進んでいくにつれ、社会の仕組みや倫理観、概念までもが大きく変わっていくのだろう。

    2017年発行のため、作品に出てくる人工知能でできることが、今すでにできるものもあり、人工知能の開発・実現のスピードの早さを感じた。

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    2025年12月01日
  • 盤上の夜

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    麻雀の話しだけ少し理解できたかな。もう少し自分に読み解く力と、共感力が欲しい。要するに心に響くところまではこなかったなぁ。

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    2025年11月27日
  • 旅する小説

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    ネタバレ

    ・宮内悠介 「国境の子」
    対馬生まれ韓国人とのダブルの話
    ・藤井太洋 「月の高さ」
    〇小川 哲 「ちょっとした奇跡」
    自転がほぼ止まった地球で明暗境界を移動するカティサーク号の少年は、地球の反対側で同じことをしている車へと出発する。
    ・深緑野分 「水星号は移動する」
    〇森晶麿 「グレーテルの帰還」
    グレーテルはヘンゼルに誘導され魔女(祖母)を焼き殺す。
    〇石川宗生 「シャカシャカ」
    地表が突然シャッフルを始め、時間と空間が円環する。

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    2025年11月09日
  • 暗号の子

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    AIとか暗号資産とか、新しいテクノロジーに私の頭がついて行けてなくて、楽しめなかった部分あり。最後の2作品「行かなかった旅の記録」と「ペイル・ブルー・ドット」なら私的には星4つ。

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    2025年11月05日
  • 本格王2024

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    1編15分、世界がくるりと裏返る。
    ミステリのプロが厳選した、2024年を代表する本格アンソロジー。


    本格ミステリ作家クラブ選・編の、2023年発表の作品から厳選された本格ミステリアンソロジー。
    倒叙からダイイングメッセージ、日常の謎まで内容もバラエティに富んでいて面白いです。
    個人的によく読む、という作家さんも少なかったため、新鮮に楽しめました。

    以下、個別の感想を少しだけ。
    東川篤哉『じゃあ、これは殺人ってことで』……ドタバタした倒叙ミステリ。どんどん話がややこしくなっていく様に思わずくすっとしてしまいます。以前読んだときも思ったのですが、コメディ強めのノリについていけるかは好みが分

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    2025年10月30日
  • かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖

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    明治時代に実在した若き芸術家集団「パンの会」で、身近で起こった事件を解き明かしていく連作ミステリ。

    史実に絡めた、趣向が凝らされた謎解きが楽しい。
    青臭い自意識に苦しみながらも、自身の信じる形而上学的な美への追求をやめない彼らの若さが眩しかった!

    青春の終わりを予感させるラストの余韻がとても心地良い。

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    2025年10月18日
  • 旅する小説

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    「旅」をテーマに、気鋭の作家陣が短編を寄稿したアンソロジー。とはいえ旅の解釈はそれぞれであり、SFだったりミステリーだったり、各人の特徴が出ている内容となっている。

    個人的な好みは藤井太洋さんの「月の高さ」。ご本人の経験を踏まえた舞台芸術の置かれた現状、地方巡業のドタバタ感、枯れたおじさんと若い女性の緩い連帯といった内容が小気味よくロードムービー的に展開されていて面白かった。

    一方で石川宗生さんの「シャカシャカ」については正直よく理解できなかった。地表がシャッフルされるという話のメタ構造として、各章の順番もシャッフルされていく流れなのだけど、いきなり話と場所が飛んでしまうためについていけな

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    2025年10月13日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    吉川英治文学新人賞の短編集。僕個人の価値観としてこれがミステリーなのかSFなのかは判断出来ない
    全て疑似科学、超常現象が主題なのだが決着はいわゆる、「普通」ではないものをテーマにすることで人間とは何かを考えさせてくれる短編集だった

    この語り手もまた、各短編にて読む側と同じ立場を担っていて、そもそもジャンルを決定させないで読む人の捉え方を楽しませる本なのではと感じた

    なんというか、1編で考えてみても膨らませたら全然長編になりそうな気もするのに、実にあっさり塩味な描き方に評価が分かれる気がする
    (絶対ワザとだが)
    表題作は読後感といい、タイトルといい◎でした

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    2025年10月03日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    歴史改変がテーマのSFアンソロジーって斬新。
    ただ元ネタをあまり知らなくて…もっと作品を味わえたはずなのに惜しいことをした。
    それでも、伴名練さんの『二〇〇〇一周目のジャンヌ』は楽しめた。
    よくあるループものも歴史改変を絡めるとこうなるのか!と。
    あの舞台設定と結末、好きだな。

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    2025年07月06日
  • 暗号の子

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    短編集で、近未来を感じさせる内容の小説が多かった。今後十分に起こり得る話で唸らされた。これらはITの技術用語に馴染みがないと読み進めるのが辛いと思う。
    一方で、画期的なサービスを開発した人が自殺した(する)という設定で書かれている作品が多く、安易だと思った。
    それから、ITエンジニアは病んでいる、変わっている人が多いというのが世間の見方なのかなぁと思った。

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    2025年05月28日
  • 暗号の子

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    分かるようで分からない本だった。
    文章の雰囲気とか、主観的に語られているところとかは好きだけど、具体的にどこが面白いかと言われると困る。
    全体的には好きな雰囲気です。

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    2025年05月23日
  • 超動く家にて

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    ネタバレ

    ちょっとしたバカバカしさを真面目に。真面目であることが面白さに輪をかける。

    理系というかデジタル的な知識が必要な部分は飛ばし読みだが、「法則」「星間野球」のようなロジックで魅せる面白さも「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のSF的面白さも色々詰まってる。

    うん、スモーク・オン・ザ・ウォーターの設定は痺れたなぁ。長編にして読みたいくらい

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    2025年05月17日