宮内悠介のレビュー一覧

  • 盤上の夜

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    テーブルゲームとオカルティックな超常者達の短編集。正直よく分からないと感じたものも多い。故に共感も難しく、どのゲームも良くて触りくらいしか知らないという自身の経験の乏しさも手伝ってか、ひたすら物語をただ傍観していたという印象。
    そんな中でも驚異的な勝率を誇ったチェッカープレイヤーの話、意外なオチになった麻雀の話、ゲームではない実際の戦争で苦しんだシャカ族の王の話は比較的分かりやすいこともあってそれなりに面白かった。

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    2026年07月21日
  • ラウリ・クースクを探して

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    単行本で読んで好きだったので文庫化されて再読。エストニアについて知れるし、歴史的なうねりの中で、ラウリとイヴァンが再会するシーンにはジーンときました

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    2026年07月20日
  • ラウリ・クースクを探して

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    SFかと思ったら違っていた。
    歴史に名を残す偉業を成し遂げた訳ではない、でも着実に実績を作った人の人生を追いかけるようなお話。
    エストニアがIT大国とは知らなかったなぁ… 
    自分もウクライナの戦争が始まってきちんと調べたんですが、モスクワって西側諸国に非常に近い場所に位置していると知り、なるほどだからNATO加盟が脅威なのかと改めて思った記憶があります。
    ゴルバチョフやエリツィンという名前も、ペレストロイカもなんとなく記憶にはありますがきちんと調べてみようかと思いました。

    ラウリの板挟み間が非常によくわかる。争いたくないだけで、どうしたいという強い意志が無い、というような。好きな学問を好きな人と追及したいだけなのに、それがうまくいかない。やっぱり平和って大事だなぁと思います。戦争は始めてしまうと終わらせるのが本当に難しいんだな、ということも昨今の事情を思うとうんざりします、本当に…

    色々な立場や考え方が違っても、一緒に共存できる場があるといいのになぁと切実に思います。

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    2026年07月17日
  • 盤上の夜

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    囲碁、将棋、麻雀等、いわゆる頭脳ゲームを題材とした短編集。私は打てませんが、囲碁の奥の深さを知りました。中でもチェッカーの話は、シンギュラリティーにも繋がる。懐かしさも加わり深読出来ました。現在のスマホゲームでは味わえない世界観がありました!星3つ半です

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    2026年06月27日
  • エクソダス症候群

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    これまでの精神医学の闇がわかり、今の医学に対しても薬を大量投入という側面を描いていた。医者が言うことは正しいというような先入観から処方された薬を飲んでしまうが、確かにそう言う観点もあるなと感じられた。
    希死念慮が現代医学の引き換えとして現れたと描かれているのは、精神疾患をなんでも薬で対処できるようになったことで、感情の行き場がなくなって、突発的にいなくなりたい、消えたい、と考えてしまうからと感じた。
    カズキがチャーリーやカバネを診断しているところが印象的だった。しらみつぶしに有名な精神疾患を考えては棄却し、分類学みたいだと指摘される。そもそも人の精神疾患は境界線が曖昧でこの診断方法は合わないのでは、と疑問にも思ったが、それぞれの病気に対して薬が合う合わないがあるなら、合っているのか、、?とも思った。だか正常と異常の境界は何が決めるんだろうと疑問に思わされた

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    2026年06月27日
  • 旅する小説

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    ネタバレ

    SFではない短編もあるが、SFとして読む。
    宮内悠介 「国境の子」
    対馬と韓国は近いのね。

    藤井太洋 「月の高さ」
    お金のない劇団って大変そう。影のない太陽を見てみたい。

    小川 哲 「ちょっとした奇跡」
    自転が止まった地球で生き残った人類のたった2隻の船が180度離れて燃料が無くなる1200年後まで走り続ける。ちょっとした奇跡があってもいいじゃないか?でも本当にちょっとした奇跡だ。
    これが一番好き

    深緑野分 「水星号は移動する」
    移動式宿 水星。 人情物で連載はできそう。マーキュリーの意味を調べる

    森 晶麿 「グレーテルの帰還」
    ヘンゼルとグレーテルを読み直さなきゃ! 
    老人は殺しても良い?だめでしょう。

    石川宗生 「シャカシャカ」
    地表が突然シャッフルをはじめた!? 設定が奇抜で、構成も奇抜で、
    最期まで読んで、そうきたか! でも救われない。

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    2026年06月19日
  • ラウリ・クースクを探して

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    確かに英雄譚には飽きてきている。
    滅びはしたけど実はすごい人物だったんだ。そういう趣向は歴史小説に特に多い。
    でも結局のところ、負けたんじゃないか。ならすごくはないじゃないか。
    そう思っても現実、自分はすごいのだと思いたい。思おうとしている。自己矛盾だが、無視できない感情でもある。もちろん英雄ではないことは百も承知。

    じゃあ英雄じゃなかったら意味無いのか。何かを訴えてはダメなのか。誇ってはダメなのか。
    小さな人間の、誇り。
    確かにそれは在る。己の内なる光。
    それが朧げで、時に消えかけ、時に煌々と色めく。人生も誇りも、伸びたり縮んだりするものなのだろうが、そこに在るのだ。
    何かになりたくて、でも何者にもなれない現実。
    その苦しさと共に生きることが人生なのかもしれない。

    星2.8で四捨五入。
    もう少し時代を丁寧に描いてほしかった。
    学生なのであまり影響は無かった、で済まさず、その学生の日常から体制の大変化を描く力量があれば、星は4に近づく。

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    2026年06月15日
  • 暗号の子

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    理解できない内容が多々あったけど淡々とした展開、静かな印象。そして風景だけで場所を特定し攻撃する怖さや人の恐ろしさを書いているのに穏やかに感じてしまうのは短編だったからか内容が理解できていなかったからなのか。

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    2026年06月13日
  • ラウリ・クースクを探して

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    ソ連崩壊に翻弄された少年たちの軌跡。生き残る為に情報科学の発展を推し進め、データとしての国家と国民のアイデンティティ保持、データによる「不死」を実現した国エストニア。その黎明期に於いて、居場所を求めて/繋がりを求めて彷徨った若者たち。静謐な筆致で描かれる友情と信頼。科学の齎す未来に向けられる眼差しは温かい。哀しみは、乗り越えられる。

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    2026年06月10日
  • 盤上の夜

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    ボードゲーム達がテーマなのは興味深い。

    短編集だしはっきりとしたつながりはないけど一編一編読んでいくとボードゲームというものの本質を上手くSF交えて書かれた物語と認識した。

    勝負、ボードゲーム、一対一、戦い。

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    2026年06月05日
  • 盤上の夜

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    ボードゲームをテーマにした短編。エログロ要素もあり、嫌気が指す部分もあるが、純粋にそのゲームを突き詰めて考えて昇華させようとしている気がするが、あまり読み解けず。
    象を飛ばした王子は読みやすくかつ、共感しやすく好み。

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    2026年04月23日
  • 暗号の子

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    ネタバレ

    ◯暗号の子
    メタバース上のASD互助会。完全自由主義。その中の1人が無差別殺人を起こし、暗号通貨、トークンを多く持った主人公が被疑者にされ、互助会は批判される。

    ◯最後の共有地
    暗号通貨を資源の取引に用い、コンセンサスもそれで取っていく世界。

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    2026年03月06日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    出版が2017年だから、もう進歩してる技術もあるんだろうなぁと思いつつ読み進めた
    研究者からのお話も載ってて昔考えられていた技術が現実になりそうなものもあるんだな思ったり。

    夜間飛行が今回の中じゃ好き

    「ダッシュ」は今少し悩んでることだったり。
    私も子供もすぐ調べることに慣れてしまってるなと思ってるところだったから気をつけようと思った。 

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    2026年02月22日
  • 暗号の子

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    もしもホログラフィック理論が真理だとして、この世界の全てがデータ上のシミュレーションにすぎなかったとして、「私」というものもつまりはそういう類いのものでしかないとして、果たしてそれで我々の生き方の何かが変わるだろうか。仮想空間の中でどんなにプロフィールを偽っても現実の「私」とは別人にはなれず、たとえ自分がどんな存在であっても、結局は「私」として生きていくしかないのだろう。
    テクノロジーがどんなに発達しても、「私」の憂鬱はなくならない。

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    2026年02月21日
  • 旅する小説

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    6人によるアンソロジー 昔の記憶を呼び覚ます旅 二つ目の月が生まれてしまった為 一生動き続ける旅 自分の家族を探す旅 大好きだった兄を探す旅等 どこかに行くだけが旅ではない

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    2025年12月23日
  • エクソダス症候群

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    SF小説仕立ての精神医学史、という感じである。
    SF小説としては、火星の精神病院とか病棟の構造とか面白い舞台装置の割に、ストーリーはあっさり(サクサクではなく)で、各病棟の特色や構造、外界との関係性といった深堀りどころはまだまだあったのかなと思いやや残念。

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    2025年12月13日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    人工知能学会の学会誌に掲載されたSFのショートショート集。

    各テーマの小説の後に研究者の解説、という本の構成が珍しく、面白い。
    人工知能の開発が進んでいった先の世界を垣間見れて、楽しくもあり、怖くもあった。

    人工知能の開発の際に、人間とは何か?という哲学的なものに返ってくるのは興味深い。
    人工知能の開発が進んでいくにつれ、社会の仕組みや倫理観、概念までもが大きく変わっていくのだろう。

    2017年発行のため、作品に出てくる人工知能でできることが、今すでにできるものもあり、人工知能の開発・実現のスピードの早さを感じた。

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    2025年12月01日
  • 盤上の夜

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    麻雀の話しだけ少し理解できたかな。もう少し自分に読み解く力と、共感力が欲しい。要するに心に響くところまではこなかったなぁ。

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    2025年11月27日
  • 旅する小説

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    ネタバレ

    ・宮内悠介 「国境の子」
    対馬生まれ韓国人とのダブルの話
    ・藤井太洋 「月の高さ」
    〇小川 哲 「ちょっとした奇跡」
    自転がほぼ止まった地球で明暗境界を移動するカティサーク号の少年は、地球の反対側で同じことをしている車へと出発する。
    ・深緑野分 「水星号は移動する」
    〇森晶麿 「グレーテルの帰還」
    グレーテルはヘンゼルに誘導され魔女(祖母)を焼き殺す。
    〇石川宗生 「シャカシャカ」
    地表が突然シャッフルを始め、時間と空間が円環する。

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    2025年11月09日
  • 暗号の子

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    AIとか暗号資産とか、新しいテクノロジーに私の頭がついて行けてなくて、楽しめなかった部分あり。最後の2作品「行かなかった旅の記録」と「ペイル・ブルー・ドット」なら私的には星4つ。

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    2025年11月05日