宮内悠介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
SFかと思ったら違っていた。
歴史に名を残す偉業を成し遂げた訳ではない、でも着実に実績を作った人の人生を追いかけるようなお話。
エストニアがIT大国とは知らなかったなぁ…
自分もウクライナの戦争が始まってきちんと調べたんですが、モスクワって西側諸国に非常に近い場所に位置していると知り、なるほどだからNATO加盟が脅威なのかと改めて思った記憶があります。
ゴルバチョフやエリツィンという名前も、ペレストロイカもなんとなく記憶にはありますがきちんと調べてみようかと思いました。
ラウリの板挟み間が非常によくわかる。争いたくないだけで、どうしたいという強い意志が無い、というような。好きな学問を好きな人と追及したいだけなのに、それがうまくいかない。やっぱり平和って大事だなぁと思います。戦争は始めてしまうと終わらせるのが本当に難しいんだな、ということも昨今の事情を思うとうんざりします、本当に…
色々な立場や考え方が違っても、一緒に共存できる場があるといいのになぁと切実に思います。 -
Posted by ブクログ
これまでの精神医学の闇がわかり、今の医学に対しても薬を大量投入という側面を描いていた。医者が言うことは正しいというような先入観から処方された薬を飲んでしまうが、確かにそう言う観点もあるなと感じられた。
希死念慮が現代医学の引き換えとして現れたと描かれているのは、精神疾患をなんでも薬で対処できるようになったことで、感情の行き場がなくなって、突発的にいなくなりたい、消えたい、と考えてしまうからと感じた。
カズキがチャーリーやカバネを診断しているところが印象的だった。しらみつぶしに有名な精神疾患を考えては棄却し、分類学みたいだと指摘される。そもそも人の精神疾患は境界線が曖昧でこの診断方法は合わないのでは、と疑問にも思ったが、それぞれの病気に対して薬が合う合わないがあるなら、合っているのか、、?とも思った。だか正常と異常の境界は何が決めるんだろうと疑問に思わされた -
Posted by ブクログ
ネタバレSFではない短編もあるが、SFとして読む。
宮内悠介 「国境の子」
対馬と韓国は近いのね。
藤井太洋 「月の高さ」
お金のない劇団って大変そう。影のない太陽を見てみたい。
小川 哲 「ちょっとした奇跡」
自転が止まった地球で生き残った人類のたった2隻の船が180度離れて燃料が無くなる1200年後まで走り続ける。ちょっとした奇跡があってもいいじゃないか?でも本当にちょっとした奇跡だ。
これが一番好き
深緑野分 「水星号は移動する」
移動式宿 水星。 人情物で連載はできそう。マーキュリーの意味を調べる
森 晶麿 「グレーテルの帰還」
ヘンゼルとグレーテルを読み直さなきゃ!
老人は殺しても良い?だめでしょう。
石川宗生 「シャカシャカ」
地表が突然シャッフルをはじめた!? 設定が奇抜で、構成も奇抜で、
最期まで読んで、そうきたか! でも救われない。 -
Posted by ブクログ
確かに英雄譚には飽きてきている。
滅びはしたけど実はすごい人物だったんだ。そういう趣向は歴史小説に特に多い。
でも結局のところ、負けたんじゃないか。ならすごくはないじゃないか。
そう思っても現実、自分はすごいのだと思いたい。思おうとしている。自己矛盾だが、無視できない感情でもある。もちろん英雄ではないことは百も承知。
じゃあ英雄じゃなかったら意味無いのか。何かを訴えてはダメなのか。誇ってはダメなのか。
小さな人間の、誇り。
確かにそれは在る。己の内なる光。
それが朧げで、時に消えかけ、時に煌々と色めく。人生も誇りも、伸びたり縮んだりするものなのだろうが、そこに在るのだ。
何かになりたくて、でも何者にもなれない現実。
その苦しさと共に生きることが人生なのかもしれない。
星2.8で四捨五入。
もう少し時代を丁寧に描いてほしかった。
学生なのであまり影響は無かった、で済まさず、その学生の日常から体制の大変化を描く力量があれば、星は4に近づく。