宮内悠介のレビュー一覧

  • 超動く家にて

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    短編集。全16編。まずタイトルに惹かれた。AIなどSF要素強めだが、雑誌の圧縮競技に始まり、革命あり、カーチェイスあり、日めくり問題あり、なんだそれ?な概念ありで、ジャンルはかなり多彩。表題作は、エラリィという探偵から連想する思い込みを気持ちよく裏切られた。動いている。たしかに超動いている。だが、私はこんな家には滞在できない。住居は少なくとも地面に建ち、出入口があり、回転しないことを条件としたい。

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    2021年05月18日
  • あとは野となれ大和撫子

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    ――

     この国の名は、アラルスタン。かつて、アラル海とよばれた場所だ。


     移住してきた多民族による新興国。油田とイスラム系反政府組織を内部に抱え、隣接する国々とその向こうの大国とが利権を争う小国。

     独立記念日に大統領が演説中に暗殺され、議会がまるごと逃げ出した爆発物みたいなその国で、大統領直下の特殊教育機関“後宮《ハレム》”に属する少女たちは、自分たちの場所を守るために国家の運営に乗り出す。


     ……なにこのあらすじ(笑

     この物語はフィクションです、って何処へ向けてるか解らない注意書きとはまるで違う、これぞフィクションだ! と胸を張っているかのような強度と速度。
     立ち向かうも

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    2020年12月30日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻行人対談集。ミステリの話題がいっぱい。面白そうな本の話題もいっぱい。それぞれの作家さんのこだわりなども知ることができて、とにかく楽しい一冊です。
    だいたい読んでいる作家さんが多かったので、読みたい本が爆発的に増えるということは幸いにしてありませんでしたが。積んでいる本が多いのでそれらをさらに読みたい気分になったのと、読んだ本でもここで語られたことを念頭に置いて読みなおしたくなったり。読書の沼はどこまでも深いようです。幸せ。

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    2020年12月30日
  • あとは野となれ大和撫子

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    タイトルがめちゃ好き。
    単行本持ってたけど、辻村深月解説につられて文庫のほうも買ってみた。

    久しぶりに読んだけど、やっぱり面白かったぁ

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    2020年12月21日
  • 遠い他国でひょんと死ぬるや【単行本版】

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    この作者の本を今まで何冊か読んだが、海外が舞台という点は共通していても、みんな語り口が違っていてびっくりする。今回はフィリピンが舞台で、第二次世界大戦当時の日本軍の所業と、最近のイスラム過激派の闘争とが並行して語られ、戦争反対のメッセージが強く現れている。占いに左右されたりするあたり、ちょっと行き当たりばったりな物語展開のようにも見えるが、それぞれの登場人物の行動原理がはっきりしているので、読んでいて違和感は感じなかった。魅力的な人物も多く、私としては、トレジャーハンターのマリてお嬢様が主役で別の本を書いて欲しい。

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    2020年10月24日
  • ディレイ・エフェクト

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    表題作を含む短編3編。第二次大戦最後の1年が幻のように現れている東京が舞台の話、JR大塚駅周辺を舞台にかつて活躍したバンドの話、大塚の神社の話。話の設定と展開が巧みで爽快感(?)あり。面白い作家を知れた。

    ランカウイの家の前庭にて。2019年の大晦日の午前中の読書。

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    2019年12月31日
  • 宮辻薬東宮

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    刀の行方

    五人の作家のリレー小説。
    それぞれの持ち味が存分に出ていて、読み応えがあります。
    こんな風な小説は時にあらぬ方向へと流れたりする事もありますが、最初と最後がきちんとつながります。

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    2019年12月13日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

    購入済み

    短編集というよりは

    前書きがこの作品集の価値を大変高めている。
    ショートショート集としては面白い作品ばかり ということではないが、AIの発達した世界の悲喜劇 このようなことはきっと起こりそうだな と考えさせるところにこの本の値打ちがあると思う。
    SFと科学はお互いに刺激を受けあい手をたずさえて発展してきたのだから。

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    2019年11月23日
  • ディレイ・エフェクト

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    面白かったです。
    生活、を感じました。人が生きている世界。
    「ディレイ・エフェクト」の世界は体験してみたいです。幻の雪が降る中、炎上する東京……そしてこの世界、丁度今頃なのですね。
    ディレイ・エフェクトはリバース・ディレイに変化したのですが(音楽の機材?は疎いのでこれがどういうのかはいまいちわからない…)、永遠に終戦の年を繰り返すのかな。。
    「空蝉」はバンドの一生を垣間見ました。
    「阿呆神社」は人物関係を掴むのにまごつきましたが、誰を守っているのか…が見えてくるとじーんとしました。神様も大変です。
    宮内さん、これからも読んでいきたいです。

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    2019年09月05日
  • エクソダス症候群

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    セフィロトの樹を、あるものに見立てた発想が秀逸。宮内さんはアイディアが本当におもしろい。
    「よくこんなこと思いつくなあ」っていう驚きもあるけど、「よくこんなアイディアを物語にできたなあ」って唸っちゃう。
    参考文献がすごい量だから、そうとう勉強してるんだろうね。努力する天才。眠らない兎。それが宮内悠介という作家。

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    2019年07月07日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    疑似科学というテーマは、思ったより僕らの身近なものらしい。
    かなり好き。

    たまたま最近読んでた『謎解き カラマーゾフの兄弟』に、匿名会(AA)についての話が少し出ていて、思わぬシンクロ。

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    2019年03月25日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    初めて手に取った宮内作品。
    正直言って難しかったです。
    それでもすごく宮内悠介らしい作品で、何度も読み返す一冊。
    どうにもならない現実と愚かな人々を描きながらも、希望と慈しみに溢れている。

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    2018年09月20日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    内容からしてこのタイトルは間違っている。「人工知能の見る夢」ではなく、「人工知能へ抱く夢」つまり主語は人間であってしかるべき。おっと。誤解を招いてはいけない。これはいい意味でのつっこみ。中味は本当に夢があって喜怒哀楽多彩、ワクワク感ハンパない。

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    2018年09月17日
  • ディレイ・エフェクト

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    とてもレベルの高い文学よりの短編集。過去と重なり合う世界の中で、家族を描く表題作もいいけど、個人的には解散したバンドを追う、若干ミステリー風味の空蝉が好み。長いバンド名が連呼されて笑える。この調子なら、どこかで芥川賞を取れるかな?

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    2018年07月20日
  • 彼女がエスパーだったころ

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    『あとは野となれ大和撫子』を読んでから、気になっている作家さん。(その割に『ゲームの王国』の小川哲と記憶混同していたけど。)
    以下、ネタバレ有。注意。



    「百匹目の火神」がサルによって火を熾す話なら、「水神計画」では原発事故によって汚染された水を、人が言葉で浄化する話があったり。
    ロボトミーならぬオーギトミーという脳手術で、暴力衝動を破壊する「ムイシュキンの脳髄」は、ミステリーとして面白く読めた。

    今作の推しは「彼女がエスパーだったころ」からの「佛点」。
    スプーン曲げアイドル千晴ちゃんが、後の作品にかけて変わっていく姿が、愛おしい。
    科学と非科学。科学者と宗教とエスパー。
    後作は世界の転

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    2018年04月29日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    読解力の問題かもしれないが、少々読みにくさがあるものの伊藤計劃の再来かと思える内容で、近未来SFではあるがSFは舞台装置でしかなく、人間的というか生身の物語だった。

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    2016年10月30日
  • ラウリ・クースクを探して

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    超IT先進国であるエストニア。その黎明期を舞台とした青春小説。

    まずエストニアの歴史をあまり知らなかったのでその点興味深かった。
    ちょうど歴史の転換点で、翻弄され、悪い方へ流されてゆく主人公ラウリの半生はなかなか読んでいて辛いものがあったけど、終盤の展開は胸が熱くなるものがありました。友情っていいなと心から思える一冊です。

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    2026年06月11日
  • 盤上の夜

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    短編集なので内容の割に読みやすい。それぞれの短編が最後繋がってくるのでもう一度読むとまた違った楽しみ方ができそう。個人的には麻雀回が好き。

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    2026年02月26日
  • 遠い他国でひょんと死ぬるや

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    評価が見合っていない。もの凄く面白かった。
    昨年に六本木の本屋で見かけて、その時は買わなかったのだが後から段々と気になってきて...本屋のSNSを辿り辿ってようやく掘り起こした1冊。

    現実の歴史やフィリピンの社会情勢を顕にしながら、その上で謎あり活劇ありのエンターテイメントが疾走していく。

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    2026年01月28日
  • これが最後の仕事になる

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    作品紹介・あらすじ

    最初の1行は全員一緒。
    1編6ページ、24種の「最後の仕事」。

    早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。

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    24編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第3弾とのこと。第6弾の「それはそれはよく燃えた」をまず読んだので、次はこれということで

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    2026年01月02日