宮内悠介のレビュー一覧

  • Jミステリー2023~FALL~

    Posted by ブクログ

    アンソロジー。
    ほんとは東川篤哉が読みたかったんだけど、他の作家さんも面白いねぇ。
    東川篤哉さんは星4つ。まさかの烏賊川市シリーズの番外編が読めて幸せでした。
    他の作家さんだと、逸木裕さん(いつきひろし かと思ったら いつきゆう だった)、太田愛さん、宮内悠介さんが面白かったです。特に太田さんのは星5つ付けたいくらい。他のも読んでみたいな。

    0
    2024年03月03日
  • Jミステリー2023~FALL~

    Posted by ブクログ

    手にしたことのない作家さんの作品が読めて、楽しみました。新たな作家さんとのであいに感謝ですね。
    このシリーズ、大好きなのでぜひ続けてほしい。

    0
    2024年02月13日
  • 国歌を作った男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ショートショートにも似たバラエティーにとんだ短編がなんと13編、特に『料理魔事件』は奇想天外なミステリーとして読めました。あと『国歌を作った男』が『ラウリ・クースクを探して』の原型だったとの事で興味津々でした。あなたもこの13編を読んで喜怒哀楽を表して下さい。

    0
    2024年01月29日
  • Genesis 時間飼ってみた 創元日本SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    なかなか濃いSFアンソロジーでした。表題作の「時間飼ってみた」で笑わせてもらい、「ラムディアンズ・キューブ」で訳が分からない世界に連れていかれという体験をした。個人的に意思版好きな作品は「神の豚」(溝渕久美子・著)です。SF感は少ないという評価もあるようですが、将来起こりえる政治・生活を予見して人間の業をきちんと表現したような純文学に通じる作品だと感じました。

    0
    2024年01月28日
  • 超動く家にて

    Posted by ブクログ

    世にも奇妙な物語で気になったので読んでみた。完全に理解できたのがトラ技と今日泥棒くらいしかなかったし、トラ技すら映像で一回見てたから理解できただけなのかもしれない…なんか全体的に難しく感じた。
    でも読み進めていけばわからないなりにグッとくる部分もあったし文学部、アニマとエーファ、エターナルレガシー、エラリー・クイーン数が特に好きだなと思った。
    作者の文学やミステリーやAIへの愛情みたいなものを漠然と感じられて良かった。
    わからないなりに伝わってくるものがあったし、そこに感慨があったので好きなタイプの小説でした。私が頭良くて尚且つ色んなこと知ってたらもっと楽しめたかもな。
    クローム再襲撃が一番入

    0
    2024年01月17日
  • 偶然の聖地

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    岸本佐知子さんがアトロクで推薦図書として挙げていた。
    大森望、武田砂鉄が帯文。

    宮内悠介は「たべるのがおそい vol4」に掲載された「ディレイ・エフェクト」があまり好きでなかったのだが、他の著作があまりにも面白そうなのでいずれ読もうとぼちぼち買い集めており、再挑戦するなら本作と決めていたのだ。
    結果的には正解で、一気読みだった。
    ルネ・ドーマル「類推の山」を最初は連想したが、ちょっと違うみたい。
    むしろ、夢枕獏「神々の山嶺」のように、気象条件が奇跡的に整った瞬間のみに現れる聖域のような……あれ、「神々の山嶺」にそんな箇所あったっけ。
    まあともかく下敷きにしたり参照したりネタとして取り込んだり

    0
    2024年01月14日
  • 超動く家にて

    Posted by ブクログ

     圧倒的巧さで書かれる、異常にクオリティの高い馬鹿作品、大好物です。同筆者の「盤上の夜」とのギャップが凄まじいですね。面白かった……!
     とりあえず表紙ページの「メロスは激怒した」のくだりだけで噴き出し、最後のあらすじも面白く、こういった本に出会うと作品のみならず作者本人まで好きになりますね。
     個人的なお気に入りは、ともに男たちの熱い真剣勝負が描かれる「トランジスタ技術の圧縮」と「星間野球」。こういう本格的に全力で馬鹿をやるお話、大好きです(笑) 「今日泥棒」のテンポのよい掛け合いや、「超動く家にて」のボケツッコミの応酬も最高でした。
     他の作品もそれぞれに独創性が光り、奇想天外さにぶっとん

    0
    2023年12月23日
  • 超動く家にて

    Posted by ブクログ

    11月にテレビで放映された『世にも奇妙な物語』の『トランジスタ技術の圧縮』が面白かったのでったので、原作を読んでみました。
    時は2036年。雑誌『トランジスタ技術』の広告ページを除いて圧縮する競技の最後の大会が開催された。『アイロン派』 (アイロンで背表紙の表紙を溶かして広告ページを取る派)関本のもとで修行した梶原は、『毟り派』(アイロンを使わずむしり取る派)の坂口と対戦する。
    もう、しょうもないネタなのに熱く、お約束の「こんな修行、何の役に立つ?」ネタあり、笑いっぱなしでした。

    16の短編があり、かぎ括弧で殺人事件が起こる世界など(かぎ括弧職人、山際の存在がいい)、設定が面白いものから、お

    0
    2023年12月22日
  • 超動く家にて

    Posted by ブクログ

    ドラマ化された「トランジスタ技術の圧縮」から入った。設定されたネタに対しての掘り下げやリアルさが面白い。(ドラマは「世にも奇妙な物語」にて。)
    他の作品もネタも内容も面白く、小粒ながら1つ1つ面白い短編集になっている。

    0
    2023年11月19日
  • Jミステリー2023~FALL~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2023.10.28
    このアンソロジーはいつも待ち遠しい。
    ただし、さいごの宮内悠介の作品は音楽をプレイしたり、レコーディングの意味を知っている人にはすぐに推察できるネタだとワタシは感じた。ネタバレではないと思いますが念のため。

    0
    2023年10月28日
  • 盤上の夜

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    碁、将棋、麻雀、チェス、ボードゲームを題材にした短編集。ゲームを巡る人間の執念や狂気がおもしろい。


    ■盤上の夜
    囲碁の話。四肢を失った女流棋士が研ぎ澄まされた感覚と純粋な勝負心から連勝を重ねるが、より感覚を研ぎ澄ますために取り組んだのが外国語という点が面白い。一つの事象や感情も言語によって表現の仕方は多様で、宇宙にも例えられる囲碁の魅力とのつながりがオカルトちっくでありSFっぽくもある。

    ■人間の王
    チェッカーの話。半世紀負け知らずの人間と機械の闘い、そして数学による完全解が証明されてしまったゲームにおいて、人間の王者は何を見たのか。
    計算上は完全解明されたゲームであっても、人間がプレイ

    0
    2023年09月18日
  • 超動く家にて

    Posted by ブクログ

    SF、ミステリー、などのショート・ショート作品。星新一とは、また違う味があって読みやすかった。個人的に、「法則」「ゲーマーズゴースト」タイトルの超動く家も好みだった。

    0
    2023年07月30日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    伴名練「20001周目のジャンヌ」が面白かった。何度も何度もやり直す…考えただけで倦んでしまう。ジャンヌの最後の選択が良く、後味もすっきり。
    斜線堂有紀「一一六二年のlovin’ life」も良かった。この上ない相棒を得た喜び、失った悲しみ。史実をそういう風に改変するのも面白い。

    0
    2023年06月27日
  • あとは野となれ大和撫子

    Posted by ブクログ

    『Another side of 辻村深月』で辻村深月先生が解説を書くならば、その物語をきちんと読まなくては、という心持から手に取った本。

    タイトルから、純和風な舞台を想像していましたが完全に裏切られました。
    架空の中東の国が舞台ですが、独特の固有名詞や後宮の仕組みなど設定が練られているので薄っぺらいということはないです。
    まるで獣の奏者を読んだときのような気持ち。異世界に触れるような。

    舞台は架空の国かもしれないけれど、そこで描かれる政治的かつ外交問題なんかは現代の世界でもどこか通ずるものがあると思うので他人事とは思えない。
    悲しいかな、議会の男が逃げそうなのは今の日本では想像つくけれど

    0
    2023年06月27日
  • 超動く家にて

    Posted by ブクログ

    バカSFと呼ばれているのか。徹底したくだらなさにニヤニヤした。一話目の「トランジスタ技術の圧縮」でやられた。
    他で印象に残ったのは、「文学部のこと」「超動く家にて」「犬か猫か」「かぎ括弧のようなもの」

    ■トランジスタ技術の圧縮:トラ技といえば、私にとっては読んだことないけどよく見かける雑誌の筆頭。一見薄そうだけど、そんなに広告があるのか。トラ技の広告ページだけを削って薄く保存しようとする勇者たちの物語。アイロン派と毟り派の二大派閥の伝説と栄枯盛衰と対戦バトルが描かれている。こういう訳の分からないバッドノウハウを極めたくなる理系オタクっぽさにニヤニヤしてしまった。

    ■文学部のこと:内容云々よ

    0
    2023年06月24日
  • 超動く家にて

    Posted by ブクログ

    宮内悠介は、「盤上の夜」という短編集で初めて知ったのだけれども、大変シリアスなSF短編集でまじめな人なのかと思っていたらこの短編集。
    最初から最後まで笑いが止まらなかった。
    トランジスタ技術という実在の雑誌をいかに圧縮できるかを競う様を描いた「トランジスタ技術の圧縮」、もうなんて表現したらいいかわからない「超動く家にて」、ウィリアムギブスンの代表作「クローム襲撃」をメタ小説的に村上春樹的にアレンジしてもう何言ってるかわからないけど明らかに村上春樹な「クローム再襲撃」。ほか、本当にくだらない短編ばかり16編を集めている。
    この人がすごいのは、発想がくだらないだけではなく、くだらない発想をきちんと

    0
    2023年04月18日
  • カブールの園

    Posted by ブクログ

    デビュー作から、順番に読んできて、作者は一作ごとにいろいろ実験しているのでは、と勝手に解釈している。ああ、今回はこう来たのか、と言うのが第一印象。私小説では無いにしろ、自分の経験、心の奥の何かを主題に書いたのかな(文学って全部そうだろ!)。結果、いい作品じゃん。微妙な優しさ?が漂っている気がします。これからも、天才の秀作?には最後まで(先に寿命が尽きるっつうの!)お付き合いしたいと思います。宮内さん、頑張って書いて下さい。よろしくお願いします!

    0
    2023年04月17日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

    Posted by ブクログ

    デビューのきっかけやデビュー直後に縁のある作家との対談なので、綾辻行人が謂わば道標となる存在であることが強調される。
    綾辻行人自身が対談を楽しんで相手の作品を褒めるので読みたくなります。ミステリは継がれていくものだと実感する。

    0
    2023年02月12日
  • 盤上の夜

    Posted by ブクログ

    囲碁、将棋、チェス、麻雀などのボードゲームを題材にしたSF短編集なのですが、史実に基づいた描写も多く、いわゆる「SF要素」が薄めな作品も多いです。

    ただこの「史実」と「フィクション」の織り交ぜ方や、独自の解釈が非常に読ませる作者さんで、ゲームのルーツや歴史についても飽きずに読めます。

    人間プレイヤーVSコンピューターの視点はやはり、現代の観点からボードゲームを見るに当たっては、避けられない話題なのでしょうか。

    麻雀を題材にした「清められた卓」なんかは麻雀のルールを知らずとも引き込まれてしまったし、「三角関係」という表現では生ぬるい、倒錯した性関係・愛情関係がもつれる「千年の虚空」も良かっ

    0
    2023年01月15日
  • 盤上の夜

    Posted by ブクログ

    囲碁、麻雀、将棋などのボードーゲームを題材にした短編集。

    特殊な過去や設定を持つ登場人物達のストーリーにワクワクしたし、共通のテーマである「なぜそのゲームをプレイするのか」という部分もそれぞれ違っていて面白かった。

    架空の話に現実の事件や歴史を混ぜてあるのも上手い。

    0
    2022年12月28日