宮内悠介のレビュー一覧

  • ヨハネスブルグの天使たち

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    初めて手に取った宮内作品。
    正直言って難しかったです。
    それでもすごく宮内悠介らしい作品で、何度も読み返す一冊。
    どうにもならない現実と愚かな人々を描きながらも、希望と慈しみに溢れている。

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    2018年09月20日
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集

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    内容からしてこのタイトルは間違っている。「人工知能の見る夢」ではなく、「人工知能へ抱く夢」つまり主語は人間であってしかるべき。おっと。誤解を招いてはいけない。これはいい意味でのつっこみ。中味は本当に夢があって喜怒哀楽多彩、ワクワク感ハンパない。

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    2018年09月17日
  • ディレイ・エフェクト

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    とてもレベルの高い文学よりの短編集。過去と重なり合う世界の中で、家族を描く表題作もいいけど、個人的には解散したバンドを追う、若干ミステリー風味の空蝉が好み。長いバンド名が連呼されて笑える。この調子なら、どこかで芥川賞を取れるかな?

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    2018年07月20日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    読解力の問題かもしれないが、少々読みにくさがあるものの伊藤計劃の再来かと思える内容で、近未来SFではあるがSFは舞台装置でしかなく、人間的というか生身の物語だった。

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    2016年10月30日
  • ラウリ・クースクを探して

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     この小説は、ソ連崩壊前後の激動期を背景に、エストニアに生まれた青年・ラウリの人生を描いた作品である。
     現在のエストニアは、最先端のIT技術を誇り、世界初の「データ大使館」を持つ国として知られている。
     そんなコンピュータプログラムの黎明期にラウリは幼少期からプログラムの才能を開花させる。
     ラウリはプログラムにしか興味がもてず、周りの同級生とは心を通じさせる事ができなかった。
     しかし、プログラミングを通じて知り合ったイヴァンとカーチャだけは、ラウリの唯一の理解者となる。
     ソ連崩壊、エストニアの独立の機運という複雑な環境下で織りなす人間ドラマがとてもリアルに描かれた作品だった。

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    2026年02月08日
  • 遠い他国でひょんと死ぬるや

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    評価が見合っていない。もの凄く面白かった。
    昨年に六本木の本屋で見かけて、その時は買わなかったのだが後から段々と気になってきて...本屋のSNSを辿り辿ってようやく掘り起こした1冊。

    現実の歴史やフィリピンの社会情勢を顕にしながら、その上で謎あり活劇ありのエンターテイメントが疾走していく。

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    2026年01月28日
  • ラウリ・クースクを探して

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    ソビエト連邦の植民地であるエストニアを舞台に、人種を跨いだ2人の人生を記した書籍
    読みやすく、激動の時代であったことが伝わりやすく表現されていると感じた

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    2026年01月18日
  • ラウリ・クースクを探して

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    ネタバレ

    小川さんの本で紹介されていて購入

    読みやすかった

    一部ミステリーのようなところもある

    語り手が一色覚のイヴァンだとは思わなかった

    ソビエト連邦崩壊 エストニアの独立の中に生きた三人の生き方

    歴史とともに生きることが許されなかった人間

    この国では、頑張って努力さえしたならば、誰だってなんにでもなれる

    地面の石ころにも、木々にも精霊はいる。すべてのものに精霊は宿っている

    無知は罪だ

    生きるってのは人とのかかわりあいだよね。こうやっていろいろな人と出会って、感情が交錯して、だからこそ、この世は水晶みたいにきらめいている

    海の匂いがする  (何を意味していたのだろう?)

    ぼくには

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    2026年01月18日
  • ラウリ・クースクを探して

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    エストニアに生まれたある男性の物語。
    その彼を記録する著者の視点と、過去のエピソードが交互に描かれる。
    著者は、「彼は何かを成し遂げたわけではない」と冒頭に宣言しているが、それの理由ものちにわかるようになる。
    ドラマティック過ぎないところがいい。
    時代と国に翻弄され夢を絶たれた若者たちの、わずかにつながった友情と希望が尾を引く物語です。

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    2026年01月04日
  • これが最後の仕事になる

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    作品紹介・あらすじ

    最初の1行は全員一緒。
    1編6ページ、24種の「最後の仕事」。

    早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。

    *****

    24編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第3弾とのこと。第6弾の「それはそれはよく燃えた」をまず読んだので、次はこれということで

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    2026年01月02日
  • かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖

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    明治末期、木下杢太郎や石井柏亭、山本鼎ら「パンの会」のメンバーが、各々が出くわした奇妙な事件について推理合戦を繰り広げる。議論が煮詰まったところで、会合場所の女中・あやのさんが鮮やかに解決。時代の雰囲気を感じられる。

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    2025年11月27日
  • 国歌を作った男

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    だんだんこの人のペースにハマってきたようだ。

    13篇の物語はボリュームも内容も豊富。
    中には2ページのものも。
    主にSF作家だと思っていた印象は、もうそんなカテゴリは意識しなくなっていた。

    この短編集は、どれも読後に感じるものがあり、とても良かった。

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    2025年11月19日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    アンソロジー作品『Jミステリー2023 FALL』を読みました。
    全篇書下ろしの短篇を収録した贅沢なアンソロジー作品です。

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    ミステリー界の最前線で活躍する作家陣による、全編書き下ろしの超豪華アンソロジー「Jミステリー」。
    この秋も誰もがよく知るあの作家たちが競演! 大好評だったあの作家の再登板も……これを読まずして日本ミステリーを語ることなかれ。
    『Jミステリー2023』もお見逃しなく。
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    2023年(令和5年)に刊行された作品で、以下の6篇が収録されています。

     ■どうして今夜の彼女は魅力的に映

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    2025年11月08日
  • 旅する小説

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    帯には「最旬の作家たちが旅をテーマに競作したアンソロジー」と書かれている。この最旬の作家たち6人のうち5人が有名なSF作家だった。この様なアンソロジーには必ず読んだことがある作品が紛れ込んでいるもの。しかし、しょうがない。忘れている作品もあるだろうから、復習も兼ねてサラっと読んで行こう。SF作家が「旅」と言えば、時間旅行、宇宙旅行が定番、全くつまらないと言うことはないだろう。まさか、普通の旅行小説なのか?と、ワクワクしながら読むのも一興だ。さあ、個別にコメントしよう。

    〇 国境の子/宮内悠介
    講談社の短編集「国家を作った男」で既読。何回読んでも心に染み入る作品。主人公が大人しいだけに、その範

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    2025年10月23日
  • 旅する小説

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    国境の子:宮内悠介/月の高さ:藤井太洋/ちょっとした奇跡:小川哲/水星号は移動する:深緑野分/グレーテルの帰還:森晶麿/シャカシャカ:石川宗生

    それぞれの時、それぞれの場所で
    旅が生まれ物語りになる
    不思議な感じのする物語たち
    「シャカシャカ」の切り取られる世界のイメージは見た気がする……夢かな??

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    2025年10月22日
  • これが最後の仕事になる

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    続きを書いて欲しい話や、考えさせられる話または自分にはよくわからない話など色々な作家さんの作品があり、読み応えがありました。
    この中から自分のお気に入りになる作家さんを探すのもいいかと思います。

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    2025年10月11日
  • 盤上の夜

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    第1回創元SF短編賞選考委員特別賞
    第147回直木賞候補
    第33回日本SF大賞

    の、デビュー作(恐ろしい)
    囲碁将棋等の6つのテーブルゲームを軸にした短編集

    あくまでSFの空気を纏っているだけで、とても読みやすく、思考に溢れ、身近な卓上遊戯を幹にしている分受け入れられやすい作品
    とんでもないデビュー作
    まあ、こんなに分かりやすくSFを感じると直木賞は新人紹介枠だった気もするが。案の定宮部みゆきさんが推していて大変納得

    囲碁がテーマの盤上の夜では幼少時に四肢を失い、囲碁盤を感覚器として機能するようになった女性の話
    この1編の最後の2行はとても美しく
    この情景をまるですぐ側で見ているように感

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    2025年09月27日
  • 盤上の夜

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    知識量が半端ない。
    また、それを読ませる言葉選びが圧巻だった。
    生々しい中に、美しい情景が浮かぶ。
    作者の頭の中はどうなっているんだろう…
    他の作品も読んでみたい。

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    2025年09月23日
  • 作家の黒歴史 デビュー前の日記たち

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    何だろうか。偶然の聖地の、あの沢山の注釈が入るスタイルが個人的にかなり面白かったので、それの発展形かと思いきや、そうでもなかった。
    書かれた当時の、個人的経験あり、政治的意見あり、割と今回は内容は真面目な本だった。
    世代的に当時ミクシィは流行ってて、今でいう閉じたSNSみたいにコミュニティ内でやり取りするようなサービスだった。あれを振り返るのは確かに嫌だが、あえて作家として発表してみたのだろう。
    自分も過去のブログを個人的に本にまとめた事があったが内容がしょうもなかった…。

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    2025年09月16日
  • 遠い他国でひょんと死ぬるや

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    戦時中の詩人“竹内浩三”の幻のノートを求めて、中年のバツイチ男が仕事をやめてフィリピンで“自分探しの旅”に出る、そんなイメージで読み始めた。
    ところが、案外これが不思議な冒険活劇になっていく。

    フィリピンは複雑な歴史をもつ。

    もともと複数民族がルソン島とミンダナオ島を中心に多島に散らばって文化圏を形成していた。
    そこにイスラム文化が入り続いてスペインがキリスト教とともに入る。
    その後独立を約束したアメリカに裏切られ日本に占領される。
    あいだで何度も独立宣言するも短期間で消滅し、大戦後ようやく独立を勝ち得た。

    そんな複雑な歴史とともに人々の感情も一様とは程遠く渦巻く……そんな印象もちゃんと

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    2025年09月08日