宮内悠介のレビュー一覧

  • ヨハネスブルグの天使たち

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    読解力の問題かもしれないが、少々読みにくさがあるものの伊藤計劃の再来かと思える内容で、近未来SFではあるがSFは舞台装置でしかなく、人間的というか生身の物語だった。

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    2016年10月30日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    ネタバレ

    最近読書欲が落ちているので、ミステリーを読みたくて手に取りました。
    「スプリット」という話しだけはスポーツ系の感動もの、という印象。他はミステリーだけど、色んな個性があって面白かったですね。
    「どうして今夜の彼女は魅力的に映るんだろう」はミステリーの内容はまずまず予想できましたが、タイトル回収と、キャラの個性が出てて面白かったです。読んだことはないと思うのですが、噂通りの東川篤哉作品!って感じでした。
    「笑う君影草」は途中ホラー系!?って思ってしまったけど、ちゃんと読めば予想できた事で(笑)でも、私の好きなちょっと人怖系の落ちだったので良かったです。
    「名探偵名前が適当」はタイトルからはオチが

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    2026年08月20日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    同じ冒頭一行から24人が物語を立ち上げるという試みは、短編という形式の中で作家の個性が極端に浮き上がる面白さがあった。特に米澤穂信「時効」は、わずか6ページで伏線と反転を成立させる職人芸で、静かな論理の美しさが際立っていた。一穂ミチ「魔法少女ミラクルミルキー」は、可愛い設定を使いながら、人生の節目と喪失を静かに描く大人の物語で、最後の任務の“ささやかさ”が逆に胸に残る。ミステリー、SF、ホラー、ユーモア、社会派…ジャンルが毎話変わる短編なのに長編級の余韻を残す、豊かなアンソロジーだった。④

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    2026年08月14日
  • ラウリ・クースクを探して

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    小川哲から。一級の脱法小説ということで読みましたが、ピュアな気持ちに政治が絡んで国の騒乱から現代にて再会。しかし、という王道ながらなかなかに読み進めるごとに巧みな逸らし方で最後まで楽しく読めた。

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    2026年08月06日
  • ラウリ・クースクを探して

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    エストニアの歴史のなかで翻弄されるラウリ、イヴァン、カーテャ。アーロン。

    「ラウリ・クースクを探して」
    この題名こそが幸せのかたまりだった。


    第11回高校生直木賞を受賞したとのこと。その選考会の記事を探し当て、高校生たちの熱い姿に何故だか泣けてしまった。

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    2026年08月04日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    「これが最後の仕事になる」で始まる24編のショートショート。
    特におもしろかったのは、
    「二重螺旋の虚夢」
    「教壇にて」
    「アイドル卒業」
    「声」
    「時効」

    自分の知らない作家さんの作品も読めて、たまにはこういうのもいいなと思った。

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    2026年08月01日
  • これが最後の仕事になる

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    これが最後の仕事になる。の一文で始まる24名の作家による短編集。
    おおむねひとさじの悪意が練り込まれていたが、いろんなテイストの話が読めて良かった。
    特に真梨幸子さんの話はやばかった。初真梨の洗礼を受けてしまった。

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    2026年07月10日
  • ラウリ・クースクを探して

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    1977年、ソ連統治下のエストニアに生まれたラウリ・クースク。
    幼い頃より数字に強い興味を持っていた彼は、次第にプログラミングの才能を発揮していく。
    周りに同レベルでプログラミングについて話せる人もおらず、孤独感を抱える中で、もう一人の才能・イヴァンとの運命的な出逢いが訪れ、まさに切磋琢磨の関係で、互いにプログラミングの能力を磨いていく。
    やがて新しい友人・カーテャを加え、3人で充実した時間を過ごす。

    が、ソ連からの独立を求める機運、その後のソ連崩壊という時代の流れに翻弄される形で、3人の運命は別々の方向へ動き出し…

    ラウリの人生を追う記者の取材(現在)と、ラウリ目線のエピソード(過去)が

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    2026年07月05日
  • ラウリ・クースクを探して

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    超IT先進国であるエストニア。その黎明期を舞台とした青春小説。

    まずエストニアの歴史をあまり知らなかったのでその点興味深かった。
    ちょうど歴史の転換点で、翻弄され、悪い方へ流されてゆく主人公ラウリの半生はなかなか読んでいて辛いものがあったけど、終盤の展開は胸が熱くなるものがありました。友情っていいなと心から思える一冊です。

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    2026年06月11日
  • 盤上の夜

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    短編集なので内容の割に読みやすい。それぞれの短編が最後繋がってくるのでもう一度読むとまた違った楽しみ方ができそう。個人的には麻雀回が好き。

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    2026年02月26日
  • 遠い他国でひょんと死ぬるや

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    評価が見合っていない。もの凄く面白かった。
    昨年に六本木の本屋で見かけて、その時は買わなかったのだが後から段々と気になってきて...本屋のSNSを辿り辿ってようやく掘り起こした1冊。

    現実の歴史やフィリピンの社会情勢を顕にしながら、その上で謎あり活劇ありのエンターテイメントが疾走していく。

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    2026年01月28日
  • これが最後の仕事になる

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    作品紹介・あらすじ

    最初の1行は全員一緒。
    1編6ページ、24種の「最後の仕事」。

    早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。

    *****

    24編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第3弾とのこと。第6弾の「それはそれはよく燃えた」をまず読んだので、次はこれということで

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    2026年01月02日
  • かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖

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    明治末期、木下杢太郎や石井柏亭、山本鼎ら「パンの会」のメンバーが、各々が出くわした奇妙な事件について推理合戦を繰り広げる。議論が煮詰まったところで、会合場所の女中・あやのさんが鮮やかに解決。時代の雰囲気を感じられる。

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    2025年11月27日
  • 国歌を作った男

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    だんだんこの人のペースにハマってきたようだ。

    13篇の物語はボリュームも内容も豊富。
    中には2ページのものも。
    主にSF作家だと思っていた印象は、もうそんなカテゴリは意識しなくなっていた。

    この短編集は、どれも読後に感じるものがあり、とても良かった。

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    2025年11月19日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    アンソロジー作品『Jミステリー2023 FALL』を読みました。
    全篇書下ろしの短篇を収録した贅沢なアンソロジー作品です。

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    ミステリー界の最前線で活躍する作家陣による、全編書き下ろしの超豪華アンソロジー「Jミステリー」。
    この秋も誰もがよく知るあの作家たちが競演! 大好評だったあの作家の再登板も……これを読まずして日本ミステリーを語ることなかれ。
    『Jミステリー2023』もお見逃しなく。
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    2023年(令和5年)に刊行された作品で、以下の6篇が収録されています。

     ■どうして今夜の彼女は魅力的に映

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    2025年11月08日
  • 旅する小説

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    帯には「最旬の作家たちが旅をテーマに競作したアンソロジー」と書かれている。この最旬の作家たち6人のうち5人が有名なSF作家だった。この様なアンソロジーには必ず読んだことがある作品が紛れ込んでいるもの。しかし、しょうがない。忘れている作品もあるだろうから、復習も兼ねてサラっと読んで行こう。SF作家が「旅」と言えば、時間旅行、宇宙旅行が定番、全くつまらないと言うことはないだろう。まさか、普通の旅行小説なのか?と、ワクワクしながら読むのも一興だ。さあ、個別にコメントしよう。

    〇 国境の子/宮内悠介
    講談社の短編集「国家を作った男」で既読。何回読んでも心に染み入る作品。主人公が大人しいだけに、その範

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    2025年10月23日
  • 旅する小説

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    国境の子:宮内悠介/月の高さ:藤井太洋/ちょっとした奇跡:小川哲/水星号は移動する:深緑野分/グレーテルの帰還:森晶麿/シャカシャカ:石川宗生

    それぞれの時、それぞれの場所で
    旅が生まれ物語りになる
    不思議な感じのする物語たち
    「シャカシャカ」の切り取られる世界のイメージは見た気がする……夢かな??

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    2025年10月22日
  • これが最後の仕事になる

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    続きを書いて欲しい話や、考えさせられる話または自分にはよくわからない話など色々な作家さんの作品があり、読み応えがありました。
    この中から自分のお気に入りになる作家さんを探すのもいいかと思います。

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    2025年10月11日
  • 盤上の夜

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    第1回創元SF短編賞選考委員特別賞
    第147回直木賞候補
    第33回日本SF大賞

    の、デビュー作(恐ろしい)
    囲碁将棋等の6つのテーブルゲームを軸にした短編集

    あくまでSFの空気を纏っているだけで、とても読みやすく、思考に溢れ、身近な卓上遊戯を幹にしている分受け入れられやすい作品
    とんでもないデビュー作
    まあ、こんなに分かりやすくSFを感じると直木賞は新人紹介枠だった気もするが。案の定宮部みゆきさんが推していて大変納得

    囲碁がテーマの盤上の夜では幼少時に四肢を失い、囲碁盤を感覚器として機能するようになった女性の話
    この1編の最後の2行はとても美しく
    この情景をまるですぐ側で見ているように感

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    2025年09月27日
  • 盤上の夜

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    知識量が半端ない。
    また、それを読ませる言葉選びが圧巻だった。
    生々しい中に、美しい情景が浮かぶ。
    作者の頭の中はどうなっているんだろう…
    他の作品も読んでみたい。

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    2025年09月23日