宮内悠介のレビュー一覧

  • 超動く家にて

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    著者のユーモアに富んだ作品が集められた短編集。SF的なアイデアに富むものから、くだらない状況を真面目に取り組むものまで幅広く楽しめた。長編ではまた違う側面を見せているそうなので読んでみたい。

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    2025年08月24日
  • 偶然の聖地

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    中央アジアを舞台にしているということで、中央アジア旅行の前に空気感を知っておこうと思って読んだ本。中央アジアというより南アジアが主な舞台だったので予習にはならなかったけど、レイとジョンの旅を読んでいると、ラダック旅行をした時の空気感が蘇った。

    様々な登場人物がそれぞれの理由で目指す幻の山イシュクト。あらすじを読んだ時は冒険譚かと思ったけど、冒険譚でありつつ、エンジニア的視点が多分に織り交ぜられたSFだった。世界の不具合をデバッグする「世界医」と呼ばれる人たちの仕事やイシュクトに対する捉え方、大量のメタ注釈がとてもエンジニア的で、リアルと空想が混ざり合う不思議な小説だった。

    前半は登場人物が

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    2025年08月10日
  • 暗号の子

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    どこか突き放したような、乾いた筆致がテクノロジーの話とうまくマッチしている。
    ただAI作の話は全然面白くなかった。

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    2025年08月08日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    多分夕木春央さんの本を探してたどり着いた本。「これが最後の仕事になる」という一文から始まるショートショートのアンソロジー。これがシリーズ3作目のようだ。こういうのがあったとは知らなんだ。大好きな米澤穂信や真梨幸子のも入ってた。他にも今をときめく作家さんが多いけど、知らなかった初読みの人も。まぁこれだけの規模だからな。そしてショートショートは読みやすいけど、やっぱ印象に残らないんだよなー。インパクトにかけるというか。あと全然意味不明というか、面白くないのもちらほら。まぁ好みだからな。

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    2025年07月27日
  • これが最後の仕事になる

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    1遍6ページなので、隙間時間にぴったりでした。
    五十嵐律人さん、秋吉理香子さん、呉勝浩さん、桃野雑派さん、白井智之さん、夕木春央さん、一穂ミチさん、米澤穂信さんなどなど。
    読んだことがある作家さんの作品がいっぱいで、とても楽しめました。

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    2025年07月24日
  • 超動く家にて

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    いい意味でくだらないSFショートショート。読みやすく、面白いのが多くて良かった。

    良かった短編を列挙。
    「トランジスタ技術の圧縮」
    広告ページを抜いて圧縮する競技。なにそれ。白熱してるところが面白い。

    「夜間飛行」
    おしゃれ。セリフ回しと少しのトリックが読み心地よい。

    「アニマとエーファ」
    ロボットと鏡写しの女の子。SFらしくもあり、詩的な情景が美しい。

    SFの短編にじっくりハマりつつあるなあ。

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    2025年07月22日
  • 作家の黒歴史 デビュー前の日記たち

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    商業的に読ませることを前提にしてない日記の文章は、頭の中が直に表されているようで面白かった。過去の自分を突き放しつつも、つい愛おしく思ってしまっている解説も面白い。

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    2025年07月20日
  • 暗号の子

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    テクノロジーの最先端にいる天才たちの物語。それって人類の最先端ってことだよね。ど文系の私にもわかって面白かった。最近のAIは私のような末端まで届いてて、生活が変わっていくだろう予感がある。後書きに書かれていたように、科学技術に対する姿勢は山の尾根に立って右にも左にも滑落することなく歩いていくしかなんだと思う。(時に立ち止まることも必要だと思うけど、立ち止まれないことも恐怖を煽るよね。)

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    2025年07月19日
  • これが最後の仕事になる

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    同じ書き出しで始める短編集。ストーリーそのものがおもしろいというよりは、作家の個性を楽しんだり、「同じ書き出しでもこれほどバリエーションがあるなんて」とアイディアそのものもを楽しんだりできる1冊だと思った。

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    2025年07月13日
  • ヨハネスブルグの天使たち

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    ロボットというのを使う目的として人間の手伝いというのは分かりやすいけど、脳の移植ってのは確かにあるよね。もはや不死の世界だけど、さて、どれくらい脳のデータ化が進むのか、楽しそうではある。その第一弾としてはARやらVRやらの没入感でそこでの行動をデータ化すればもはや人間がそこで生きているのと変わらんみたいな、いやけっこう近づいてる感もある。
    という感じで宇宙へGOみたいな未来感よりちょっと現実感があって不気味の谷っぽい微妙な不快感が悪くない。

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    2025年07月11日
  • 暗号の子

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    読みやすさ★★★
    学べる★★★★
    紹介したい★★★★
    一気読み★★★★
    読み返したい★★★

    たまたま手に取ったことからの初の宮内悠介作品だったが、この読後感。どうしてくれよう、お腹いっぱいだ。
    近未来SF、テクノロジーにまつわる短編集らしいが、著者の他のテーマの作品も気になる。

    仮想空間、ネット社会の暗部、AIが書いた小説(よくできている)、宇宙開発、と次元を越えた物語が一冊に詰め込まれている。

    技術的に細かく作り込まれた設定やイデオロギーの応酬など、なかなかしっかり難解(だが興味深い)な話ばかりで、その点だけでもかなり読み応えがあるのだが、反面、登場人物たちがドライというかダウン系とい

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    2025年07月08日
  • スペース金融道

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    酷い上司と部下の、バディ物SFで、借金取りストーリー。めちゃ面白かったです。回収経費を考えたらダメですw

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    2025年06月07日
  • 暗号の子

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    書かれた時期も掲載誌もバラバラな8つの短編をまとめたアンソロジー。
    名前は知っていたが、読んだことがなかった作家さん。パソコンやシステム用語が普通に出てくるため、半分は言葉の意味を想像しながら読む事になった。中にはAIに9割以上書かせたという作品もあった。今ってこうなってるの〜?の世界。
    最後の「ペイル・ブルー・ドット」が一番読みやすく、感情移入できた。ワクワクがない仕事はつまらない、という結論には深く納得。
    他の作品も読んでみたい。

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    2025年04月15日
  • 偶然の聖地

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    古本屋で偶然見つけた本。装丁に惹かれて購入。物語の大筋がわかるまでが、分からない単語も多いし場面が切り替わるしで読んでいてつまらなかったけど、途中から物語が掴めてきて最後が面白かった。世界医がこの世界のバグを直してるなんておもろすぎる。

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    2025年04月09日
  • 暗号の子

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    ネタバレ

    【暗号の子】
    〈人から暗号〔クリプト〕へ。あるいは、認知のアナログ・デジタル変換。わたしは一個の暗号体となり……〉
    冒頭から掴まれる。
    主人公はカウンセラーに勧められてVR空間にあるASD匿名会に参加するが、参加者の一人が無差別殺人事件を起こし、主人公も関係者として取り調べを受ける。
    警察には合同会社化を持ちかけられたが、会〔クリプトクリドゥス〕のメンバーは賛同せず、事件やクリプトクリドゥスのことが社会問題となり、主人公の本名や住所などが暴かれる。
    主人公は動画配信者とのコラボ企画などで自分の考えを発言するが、無政府主義者と言われる。
    そして、クリプトクリドゥスはもう以前とは違ったものになって

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    2025年03月30日
  • 暗号の子

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    初めて読む作家さん。こりゃ、すごい。表題作を読んで舌を巻いた。技術、思想、社会、病理、家族、国家…。様々な問題を無理なく織り込んだ小説。あるいは、小説の形をとって、現代を多面的総合的に描いたものか。今年に入って一番の邂逅だ。

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    2025年03月26日
  • 暗号の子

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    宮内悠介さんの、金融・ゲーム・メンタルヘルスの知識と、バラード派SF観が惜しみなく詰め込まれたテクノロジー系短編集。おもしろかった。
    ひとつひとつのお話しに関して好みの差はあるものの、編集がいい。

    前半の4話

    「暗号の子」
    「偽の過去、偽の未來」
    「ローパス・フィルター」
    「明晰夢」

    は、暗号通貨またはSNS環境と何らかの社会不適合や依存性をからめてあり、新しいテクノロジーに人生の何かを壊された人がテーマになっている。
    とはいえ、物語としての完成度は、やはり「暗号の子」がもっとも高いと思った。

    「すべての記憶を燃やせ」
    は、半分はAIが書いた小説。
    悲しい、苦しい、涙が止まらないなどの

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    2025年03月26日
  • ラウリ・クースクを探して

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    エストニアがソビエト連邦共和国の構成国から国家として独立していく、そんな時代に翻弄された少年ラウリの夢やかけがえのない友情が崩されていく様子は、克明であった。旧構成国は、今でもロシア原住民とも共に暮らしながらも、常に隣国ロシアを警戒しているという、複雑に絡まった歴史を背負って生きていかねばならない、そんな実情まで言及している。また、この小説では、幼い頃一つの事(コンピューター)にしか集中できなかったラウルは、発達障害だったのだろうが、紆余曲折を経ながらも、デジタル国家を発展させていく要員となれる、という、大人になると社会的に対応できるようになる一つの道筋も示してくれている。

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    2025年03月10日
  • ラウリ・クースクを探して

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    第11回高校生直木賞受賞とのことで、高校生に響く作品はどんなものとの好奇心で読んでみたら面白かった。私の感性は高校生なのかも。
    構成も登場人物も良い。コンピュータお宅の伝記かと最初は思ったが、第二章の最後で驚きがあり、第三章で暖かい気持ちにさせてもらえた。ラウリとイヴァンがつくるコンピュータゲームの描写も楽しいし、カーチャと3人で過ごすダーチャも素敵だ。
    エストニアに行ってみたくなった。大人になって、再会したい幼馴染がいるのは良いことだ。定年後はなおさら・・・・

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    2025年03月01日
  • 暗号の子

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    ネタバレ

    割と面白かった。
    短編集で、それぞれの話は独立している。
    近未来のSFっぽい話かと思ったら、そうでもなく。
    ハッピーエンドではないけど、こういう報われない感じやスッキリしない感じって、よくあるな、って思った。

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    2025年02月21日