宮内悠介のレビュー一覧

  • 暗号の子

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    読みやすさ★★★
    学べる★★★★
    紹介したい★★★★
    一気読み★★★★
    読み返したい★★★

    たまたま手に取ったことからの初の宮内悠介作品だったが、この読後感。どうしてくれよう、お腹いっぱいだ。
    近未来SF、テクノロジーにまつわる短編集らしいが、著者の他のテーマの作品も気になる。

    仮想空間、ネット社会の暗部、AIが書いた小説(よくできている)、宇宙開発、と次元を越えた物語が一冊に詰め込まれている。

    技術的に細かく作り込まれた設定やイデオロギーの応酬など、なかなかしっかり難解(だが興味深い)な話ばかりで、その点だけでもかなり読み応えがあるのだが、反面、登場人物たちがドライというかダウン系とい

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    2025年07月08日
  • スペース金融道

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    酷い上司と部下の、バディ物SFで、借金取りストーリー。めちゃ面白かったです。回収経費を考えたらダメですw

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    2025年06月07日
  • 暗号の子

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    書かれた時期も掲載誌もバラバラな8つの短編をまとめたアンソロジー。
    名前は知っていたが、読んだことがなかった作家さん。パソコンやシステム用語が普通に出てくるため、半分は言葉の意味を想像しながら読む事になった。中にはAIに9割以上書かせたという作品もあった。今ってこうなってるの〜?の世界。
    最後の「ペイル・ブルー・ドット」が一番読みやすく、感情移入できた。ワクワクがない仕事はつまらない、という結論には深く納得。
    他の作品も読んでみたい。

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    2025年04月15日
  • 偶然の聖地

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    古本屋で偶然見つけた本。装丁に惹かれて購入。物語の大筋がわかるまでが、分からない単語も多いし場面が切り替わるしで読んでいてつまらなかったけど、途中から物語が掴めてきて最後が面白かった。世界医がこの世界のバグを直してるなんておもろすぎる。

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    2025年04月09日
  • 暗号の子

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    ネタバレ

    【暗号の子】
    〈人から暗号〔クリプト〕へ。あるいは、認知のアナログ・デジタル変換。わたしは一個の暗号体となり……〉
    冒頭から掴まれる。
    主人公はカウンセラーに勧められてVR空間にあるASD匿名会に参加するが、参加者の一人が無差別殺人事件を起こし、主人公も関係者として取り調べを受ける。
    警察には合同会社化を持ちかけられたが、会〔クリプトクリドゥス〕のメンバーは賛同せず、事件やクリプトクリドゥスのことが社会問題となり、主人公の本名や住所などが暴かれる。
    主人公は動画配信者とのコラボ企画などで自分の考えを発言するが、無政府主義者と言われる。
    そして、クリプトクリドゥスはもう以前とは違ったものになって

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    2025年03月30日
  • 暗号の子

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    初めて読む作家さん。こりゃ、すごい。表題作を読んで舌を巻いた。技術、思想、社会、病理、家族、国家…。様々な問題を無理なく織り込んだ小説。あるいは、小説の形をとって、現代を多面的総合的に描いたものか。今年に入って一番の邂逅だ。

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    2025年03月26日
  • 暗号の子

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    宮内悠介さんの、金融・ゲーム・メンタルヘルスの知識と、バラード派SF観が惜しみなく詰め込まれたテクノロジー系短編集。おもしろかった。
    ひとつひとつのお話しに関して好みの差はあるものの、編集がいい。

    前半の4話

    「暗号の子」
    「偽の過去、偽の未來」
    「ローパス・フィルター」
    「明晰夢」

    は、暗号通貨またはSNS環境と何らかの社会不適合や依存性をからめてあり、新しいテクノロジーに人生の何かを壊された人がテーマになっている。
    とはいえ、物語としての完成度は、やはり「暗号の子」がもっとも高いと思った。

    「すべての記憶を燃やせ」
    は、半分はAIが書いた小説。
    悲しい、苦しい、涙が止まらないなどの

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    2025年03月26日
  • 暗号の子

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    ネタバレ

    割と面白かった。
    短編集で、それぞれの話は独立している。
    近未来のSFっぽい話かと思ったら、そうでもなく。
    ハッピーエンドではないけど、こういう報われない感じやスッキリしない感じって、よくあるな、って思った。

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    2025年02月21日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    一生本を読んで暮らせるなら、
    人生と引き換えでもよいか?

    そこで得た報酬を娘たちに残し
    サラッと宇宙へ旅立てる?

    ふとそんなことを考えた。

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    2025年02月14日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    見たことのある名前の作家さんがたくさんの、ぜいたくな1冊。
    私は呉勝浩さんのお話が1番印象的だった。他の本にもあたりたいと思う。
    多崎礼さん、岸田奈美さん、米澤穂信さんは何作か読んだことがあり、短編でも“っぽさ”が出るなと感じる。様々な「これが最後の仕事になる」が読めて良かった。

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    2025年01月21日
  • 盤上の夜

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    私にもっとゲームの知識があれば…と悔やんだ作品。
    単なる盤上ゲームを扱った作品ではなく、ゲームそのものの抽象的意味を投げかけるような哲学的な話であったり、そこに掛ける人間の精神性であったりを描いていて、とても読み応えがあった。
    正直言って難解な内容。起承転結も掴みにくく、ゲームのルールが理解できないと、本書の魅力は半減すると思う。
    それでも静謐たる文章が心地よく、また実在するようにすら感じる人物たち、SFらしい驚きと新鮮さに引き込まれた。


    個人的には「人間の王」と、「象を飛ばした王子」が好き。これはどちらもゲームがよくわかっていなくても面白いから、というのもあるけれど。
    短編だけど、実は連

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    2024年12月25日
  • スペース金融道

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    直球王道、本寸法のバカSF(←褒め言葉ヽ( ´ー`)ノ)。いや、バカSFに本寸法も何もありませんけどねヽ( ´ー`)ノ
    地獄の女王にこき使われていた天才SEの青年が、銀河を股にかける金融会社の取立て担当者に助けられ、共に貸付の取り立てをするために宇宙やら地獄やら情報の渦の中やらに飛び込んで大冒険。・・・って話なんですが、みなさん意味わかります?鴨も書いててよくわかりません(笑)。取り立てをするときに主人公が先輩に突かれて発声する企業理念「わたしたち新星金融は、多様なサービスを通じて人と経済をつなぎ、豊かな明るい未来の実現を目指します。期日を守ってニコニコ返済・・・」が水戸黄門の印籠のように登場

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    2024年12月22日
  • 盤上の夜

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    チェッカー、囲碁、麻雀は基礎知識としていれておいたほうが読みやすいです。
    これがまさかフィクションだなんて信じられません。

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    2024年11月14日
  • エクソダス症候群

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    火星の精神病院が舞台。
    美麗な文体と重厚な内容のSFミステリ。
    膨大な「引用元・主要参考文献」の一覧をみて、物語の土台の強さの理由を知った。

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    2024年09月21日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    ガッツリハードSFで良かった。
    特に気に入ったのは、和歌を『詠語』(えいご)で詠む世界の平安時代の物語、斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」。あり得ない設定なのに、迫ってくるような現実感。

    伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」は、無限とも思われる回数人生を、記憶を保ったままシミュレートされる。その無慈悲な繰り返しのあいだ、ジャンヌダルクはどのように過ごすのか。ジャンヌダルクの繰り返しの中の変化、そしてさいごが切ない。

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    2024年08月31日
  • ディレイ・エフェクト

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    設定が面白いですね。
    この不思議な現象が、突然終わるのではなく、原因と結果を伴った物語が読みたいです。

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    2024年08月14日
  • 国歌を作った男

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    途中まで読んで、これは宮内ファンの為の短編集かなと思った。けど、後半はなかなかに哀愁ある物語が続いて、さすが短編でも読ませるなあと感じた。
    長編と言わず、中編でも良いので、新作を大いに期待してます。

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    2024年06月17日
  • Jミステリー2023~FALL~

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    太田愛さんのファンで、手に取りました。
    良く練られた話で、思わずウルッとくる物語でした。人物像を肉付けして、長編で読みたい…。

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    2024年06月11日
  • 宮辻薬東宮

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    宮部さんから始まり、他4人の作家さんたちが繋いでいくアンソロジー。どれも、意思を持っているかのように思える無機物に人生を翻弄されてしまった人たちが出てくるところが共通してたように思う。最後の宮内さんの作品だけ違ったかな。辻村さんの「ママ・はは」は「噛み合わない会話と〜」で読んだことがあったのだけど、今作で宮部さんの作品を受けて書いたものだと分かると理解が深まった気がして良かった。

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    2024年05月16日
  • カブールの園

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    「カブールの園」4…幼少期における母親との共依存と学校でのいじめをVR治療する女性ITエンジニアの話。リミックスのクラウドサービスの詳細さはさすがプログラマー。
    「半地下」4…ニューヨークで父に失踪された姉弟の奮闘。処女作に手を入れたものらしい。
    宮内作品はその美しくクールな文体が好き。

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    2024年05月05日