高橋克彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの手の物語は主人公らに選ばれし理由というものが付与されがちで、ふしぎなちからでせかいをすくう的なかんじ?になりがちでもある。
そういう展開を身構えて読んでいたきらいもあるが、そんなことはなかった。選ばれた理由はさだかではないが、選ばれし因果が閉じているという意味で『化石の記憶』に似た読み味がある。
『化石の記憶』はミステリでありまた同著者が得意とする群像劇でもあり、登場人物に移入できた。
読み味が似ている印象はあるが、本作品は登場人物への移入度が低い。著者の主張が主役であるためか。
ミステリとして読むとしらけてしまう謎解きも、古代史ロマンで味付けしてあるとまあまあいけるという発見があった。おお『マリンエクスプレス』よ。
竜と牛の神とはなんぞや?から発した読書の動機は果たされた。続編は、どうしたものか。 -
Posted by ブクログ
物語は薄味で、オカルト要素を語るための添え物に過ぎない印象がある。
この手のにありがちな主人公が特殊な生い立ちだとか、前世からの宿命の戦士だとか、そういった設定は今のところ登場していない。
ただひたすらに歴史ロマンオカルト味を楽しむのみ。
著者はマジで考古学者に腹を立てているようだが、学術というものとまっとうに取り組んだ経験はあるのだろうか。主張を認めてもらうためには権威ある機関への論文提出は不可欠で、それはどのような制作過程を経るものなのか、経験したことはあるのだろうか。
ドラクエ2を論文のテーマとして提出する人物もいたようだが、どのような場所に提出して、どのような成果が得られたのか不明である。経歴を語って場を暖める役には立つようだが、それ以上については見識の乏しさから見極めることはできなかった。
まあ、古代の地球人は神と見紛う力を持つ宇宙人によって支配ないし愛玩されていたというのなら、粘土板に刻まれた文字や図像よりも見間違えようもない証拠は必要だよね、たぶん。
著者の思い込みが書き殴られた歴史小説、作法を知らぬ初心者がそれを信じても読み手の責任だとして恥じない文芸の世界からは見えないことなのかもしれない。想像も妄想も自由だが、学術ではそれを力強く保証する必要がある。 -
Posted by ブクログ
安本物産が購入したという鈴木春信の12枚組の浮世絵。しかしそれを買い付けたという美術通とされる遠藤とともに、浮世絵は行方不明となった。安本物産の描けたという保険金は7億円。耿介は、浮世絵の奪還と真贋を確かめるべく、沿道の足取りを追った。
東北ミステリ小説家の高橋克彦のため、のっけから花火大会(秋田だっけ?)で始まり、盛岡での行動というところで、そのまま東北で過ごすのかと思いきや、東京へ飛び、ニューヨークへという予想外の展開へ。
そしてもっと意外なのが、「殺人事件」と銘打っている作品にも関わらず、全然人が死なないんだなこれが。耿介が?みどりが?というか、檜山あたり死ぬよね、一番死にやすいよね?といろいろ考えて読むのだが、全く死なない。
最終的にも、ほとんど死ななかったのは、意外だったが、読み終えたあとにも印象は良かった。
一方で、春信の浮世絵の謎、さらには弟子の司馬江漢の話など、会話中心に描いていたところが際立って見える。本作を書くために綿密な取材はしたのだろうが、美術をガッチリと書いてきた人でないため、少々薄っぺらいところもあるかと思う。
無駄にヤクザよりも強い腕っぷしであるとか、最後に長々と告白するとか、やりすぎなところもあるので佳作といったところか。しかし、最近ミステリは読んでいなかったうえ、軽めに楽しめる良作であった。 -
購入済み
女性にオススメ
初めてこういった分野に足を
踏み入れてみました。
内容は総じてソフトな印象で
幸いでしたね。ノーマルな志
向の?女性向けの一冊だと思
います。