高橋克彦のレビュー一覧

  • 緋(あか)い記憶

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    記憶に纏わる短編集。ゆっくりと背筋が冷えてくような話。文章は映像や音よりも忍び寄るように恐怖をひそませてくる気がする。恐ろしいだけでなく不思議でほの悲しい後味。

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    2016年03月26日
  • 南朝迷路

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    新年1本目というか、年末にはほぼ読み終えてた作品。後醍醐天皇の南北朝分断から、幻の貨幣である乾坤(けんこん)通宝をめぐる歴史ミステリ…なのかな?

    部隊は島根は隠岐の島から吉野、青森、長野と後醍醐天皇の足跡を追うように進行するのだが、肝心(?)の殺人事件は、わりかし地味。そして、謎の集団による殺人をほのめかす言葉のみ。

    登場人物は、メインがミステリ作家と歴史研究家など、2時間サスペンスドラマのような"わかりやすい"ものだし、途中で出てくる人たちも、役場の職員など傍観のしやすい立場である。

    逆に言うと、傍観し過ぎて切羽詰まったところが特に無いわけで、ちょっとダラダラした印

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    2016年01月04日
  • 北斎の罪

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    SFやホラー、ミステリなど色々なジャンルが収録された作品集。浮世絵についてのミステリはやはりさすが。あと、『鬼追者』はオチが予想外でびっくり。色んなテイストを楽しめる一冊。

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    2015年12月29日
  • 総門谷

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    何とも分厚い一冊。
    高橋節が炸裂しているなぁ。

    先に竜の柩を読んでいたので、ネタ被りしている部分もあったけれど
    今作もトンデモ説盛りだくさんで楽しめました。

    名だたる歴史上の偉人たちが、陳腐な敵役になっていて笑ってしまったー。
    しかし伝奇小説としては、やはり竜の柩が数段上ですね。

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    2015年11月05日
  • 風の陣【風雲篇】

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    シリーズ第4巻
    道鏡の失脚から、次代への胎動まで。

    これまで読んできて初めてすっきりとした読後感だった。
    やっぱり勧善懲悪って大事(笑)
    いやまあ、本当は直接的な対決の勝利って言うのが大きいかな。
    あと、陸奥で穏やかな明るさが描かれたのが嬉しい。
    特に、田村麻呂とアテルイとの邂逅が、その後の運命を知っていると、心に響く。
    この明るさがずっと続けばよかったのになあ。

    嶋足については相変わらず主人公としてはもの足らないけど、もう仕方ないな。
    最後につらい運命が待っているだろうことが『火怨』で仄めかされているので、この先が不安だ。

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    2015年11月04日
  • 風の陣【天命篇】

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    今巻は有名な道鏡皇位事件。

    冒頭、始まってすぐの益女の死。
    しかも嶋足の手によって。
    いや、これはいくらなんでもダメだろう。
    いくらそれが史実とは言え、物語の中ではいくらでも助ける手段はあったはず。
    それなのに惚れた女も助けられないなんて、なにが主人公だ!と思う。
    もうね、なんかちょっと嶋足のことは諦めた心境。
    こんな主人公では物語がわくわくするはずがないんだよなあ。
    やっぱり、作者は主人公の人選を間違ってる。
    というか、キャラクター設定を間違っている気がするな。
    いやまあ、このなにも出来ない感じが作者の狙いなのかもしれないけど。
    もしそうなら、エンタメとしての楽しさは諦めるべき物語なのだろ

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    2015年10月25日
  • 風の陣【大望篇】

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    奈良時代の歴史上の人物、牡鹿嶋足を主人公とする歴史物語シリーズ2巻目。

    中央での権力闘争を蝦夷の視点で描いた物語は、なかなかに骨太で、歴史物語としては面白かった。
    ただ、エンタメとしてはちょっと物足らないかな。
    なんというか、ワクワク感が足らないんだよなあ。

    その原因の一番は、主人公嶋足の活躍が少なすぎること。
    さらに、性格が律儀すぎて状況に流されることが多く、自分から物語を動かす力に欠けている。
    これでは主人公としては役不足と言わざるを得ない。
    たぶん、天鈴を主人公にしたほうがずっと面白い物語になったんじゃないだろうか。

    二つ目は、その天鈴と嶋足のやり取りがしばしばけんか腰になって、読

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    2015年10月21日
  • 風の陣【立志篇】

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    なんというか、非常に作者らしい物語だった。

    奈良時代の歴史的出来事を蝦夷の側から描く歴史小説。
    東北を舞台とした歴史小説を数多く描いている作者のいわば十八番の舞台だ。
    作者にはこれより先に『火怨』という蝦夷の英雄アテルイを描いた作品があるのだけど、今回はその一世代前の時代。
    作中には火怨で登場した人物たちの若き姿があって、ちょっと懐かしい。

    奈良時代中期以降、政治的には橘奈良麻呂の変、恵美押勝の乱、道鏡皇位事件と波乱が続いて、小説の舞台装置としてはかなり面白い。
    その中で蝦夷との関係がどう描かれるか、作者の腕の見せ所だろう。
    シリーズ1冊目の本作では、橘奈良麻呂の変が舞台になっている。

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    2015年10月18日
  • ドールズ 闇から招く声

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    ドールズシリーズ3作目。

    1作目に感じたワクワクが2.3冊目では余り感じられず、少し残念。
    今回は猟奇的な連続殺人を目吉センセーが解決するという、まぁ詰まらない訳ではないのだけれど、これ目吉センセーじゃなくても良いんじゃないかな?という作品。

    まだシリーズは続くみたいですが、私はこの巻までで良いかなぁ。

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    2015年09月09日
  • 竜の柩(6) 交霊英国編

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    ぐるーうっと回って元に戻ってきました。

    途中こんがらがる箇所もありましたが
    終わり方が何ともキレイでシリーズ通して楽しんで読む事ができました。

    虹人のやり取りをもう読めないと思うと少し淋しいですね。

    ちなみに私は南波推しです。

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    2015年07月25日
  • 竜の柩(5) 心霊日本編

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    シリーズ3弾の上巻。
    古代から元の時代へと帰る予定だった四人なのですが、何かの間違いで大正時代へ。

    今回の話は前二作とは少し違う感じ。
    メインの四人がとても魅力的なので、今作も面白く読ませてもらいました。

    話の中で出てくる宮沢賢治や江戸川乱歩に興奮してしまった。
    フィクションだと分かっているのに、テンションが上がってしまう。

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    2015年07月20日
  • 竜の柩(4) 約束の地編

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    イシュタルの可愛さにやられました。
    虹人の名前のにはやられたなぁ。
    見事な伏線ですね。
    第2部が終了と言うことで終わりが近づいてきて何だか淋しいです。

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    2015年06月29日
  • 竜の柩(3) 神の星編

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    いきなりSFチックな話になってきましたが、面白さは健在。
    月の話なんかは想像すると特にワクワクします。
    頭を柔らかくして読むと楽しさ倍増。

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    2015年06月27日
  • 竜の柩(2) ノアの方舟編

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    竜の正体を探しにインド、トルコへと向かった虹人たち。
    今回の神話や遺跡の話もほとんどが知らなかった事ばかりで
    調べ調べ読み進めました。
    遺跡なんかは実際の写真を見ながら読むと
    ワクワク感が増すと思います。

    ノアの箱舟、実際はどうなんだろう。
    えー、まさか!と思う事ばかりなのだけれど、何だかついつい信じたくなってしまいますね。

    かなり気になる終わり方だったので早く続きが読みたいです。

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    2015年06月22日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

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    ネタバレ

    平安時代の蝦夷を巡る抗争の物語。知名度の低い舞台だからこそ面白い。熱い武者たちの物語。このあと前九年の役。

     
     なんというか、バトル物だね。これに八幡太郎義家とか出てきたらどれだけ熱いものになっちゃうのだろう。


     平安時代なので登場人物の名前が似た者ばかりで嫌う人もいるだろうが、おもろいで。
     学校の授業では登場しない名前ばかりでとっつきづらいかもしれないが、おもろいで。

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    p31 陸奥の馬
     平安時代の馬は高級品だった。特に陸奥の馬は他の馬の十倍の値で取引されるほど良品だった。

    p79 頼良軍
     安倍頼良の常備軍は5万くらいいるという。それがいざ戦になれば倍くらいになる

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    2015年04月23日
  • 南朝迷路

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    歴史ネタをメインに据えるのか
    ミステリーとしての事件要素をメインに据えるのか
    ちょっとどっちつかずで中途半端になってしまった印象。

    とはいえ、南北朝の後醍醐天皇ネタは
    昨年吉野に行ってたこともあって、
    面白く読めた。

    やはり苦しかったのはミステリー部分で
    わかりやすいトリックがあるわけでもなく
    ゴチャついた人間関係を紐解くミステリーなので
    物語への引力が薄かったように思えた。

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    2015年03月24日
  • 偶人館の殺人

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    殺人事件の推理モノとして追っていくよりは、江戸末期の天才カラクリ師大野弁吉と銭屋五兵衛の関係、銭屋の隠し財産に隠れキリシタンと、歴史裏に埋もれたミステリの解き明かしを追っていることの方で楽しめた。事件そのものは、、、弁吉の話とからくり仕掛けを書きたくて、無理矢理捻り出した、って感じかな。意外な人が犯人だったりしたけど、全体的に人間関係に無理があるような。矢的たち、仲間同士の掛け合いは相変わらず漫才のように楽しくて、スラスラ読めたけど。

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    2015年03月12日
  • 総門谷R 小町変妖篇

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    ネタバレ

    総門谷第4弾。
    鵺は小野小町に成代わり、天皇までも落としいれようとする。新しく、諒と空海が呼び出す新しい仏も出てくる。一応日本史としているが、Rになってからは、ほぼファンタジー小説である。

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    2015年02月22日
  • 総門谷R 鵺篇

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    ネタバレ

    総門谷第3弾
    鵺というのは怪鳥だが、本書の鵺は特に怪鳥という類ではない。いやそれよりも相当恐ろしい。
    総門の人間らしさ?が出る場面もあり、面白い。

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    2015年02月22日
  • 総門谷R 阿黒篇

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    ネタバレ

    総門谷の第2弾
    総門=阿黒となる。第1弾の総門谷より前の時代になるが、その総門谷第1弾との繋がりもあり、第1弾を読んでから阿黒編を読んで欲しい。

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    2015年02月22日