あらすじ
地獄から復活した屍魔たちの跳梁が誕生直後の平安京を恐怖に陥(おとしい)れる。時の権力者をも手中にと企む陸奥の阿黒王とは何者? 妖魔らと戦うべく仲間と立ち上がる和気諒(あきら)。この青年の額に三日月の光が輝く時、妖魔も戦慄するのだ! SF伝奇の傑作「総門谷」が新シリーズとしてよみがえる注目の第1弾。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
勝手に高橋氏の暴走シリーズだと思っている総門谷。氏の陸奥への深い想いと古代史への造詣をミックスした結果、唯一無二の特徴を持つ作品に仕上がっています。
本書はまだ序盤ですが、どこまでの発展を見せてくれるのか楽しみです。
Posted by ブクログ
『総門谷』続編の第一弾。伝奇SF超大作。
今度の舞台は平安時代。
空を爺さんが飛びまわったりついでに未確認飛行物体もとびまわったり、
そうかと思えば陸奥で大戦がはじまったり。
あと宇宙いったりとか空海さんがいろいろやらかしたりとか。
――などという紹介の仕方をすると「何その異種格闘技戦」みたいな感じになってしまうのですが、
実際には虚の糸と実の糸が見事に織り合わされ、妙な説得力があります。
初代征夷大将軍と伝えられる坂上田村麻呂が大活躍、アンドまわりの連中大暴れ。
「この部分は空想だろう」と思っていたら
キッチリ実際に存在する伝説を材料に話を構成してたりして油断のならない作品でした。