高橋克彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ほとんど日本人作家のミステリは読まないんだけれど、高橋克彦の「浮世絵シリーズ」は好きで、もう20年も前の話になるけれど、「北斎殺人事件」を読んで小布施の北斎館に行ったこともある。観光案内じゃないけれど、謎を解くためにあちこち行ったときのその土地の風景だとかおいしいものだとかがすてきで、思わず行ってみたくなったのだ。で、ゴッホがテーマのこの作品もものすごくおもしろかった!(まず、はじめから日本語で書かれている話って読みやすーい、と翻訳ミステリばかり読んだあとで思ってしまった・・・)。フランスやオランダが舞台になったり、モサドが出てきたり、爆破事件があったりと、一見派手だけれど、研究者が地道に推
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Posted by ブクログ
幕末の江戸、瓦版屋の居候が次々と起こる奇妙な事件を合理的に解決し、儲かったり儲からなかったり・・・
妖怪や幽霊の仕業と思われる事件のからくりを明かす、という話が多い。
時代劇の探偵役は、居候の三男坊もしくは長屋住まいの浪人で実は偉い旗本の関係者。のんびりしてるけど実は強い。友人・手下には早とちり気味の気のいい町人(金なし)。彼女は芸者か小料理屋の女将。
お約束めいてはいるけど、大事な要素なんです。
時代劇だいすき。
この本の場合「広目屋」という瓦版売りの商売が出てくる。
最初は町の噂をより詳しく誇大ぎみに書いてみんなの興味をかきたてる、週刊誌のような商売をしていたのが、そのうち -
Posted by ブクログ
記憶シリーズ第3弾。ふだんハードカバーの短編集ってのはよほどのことがないと買わないんだけど、前二作のグレードの高さゆえですね。ぼくとしては突出した作品は今回はないと感じるのですが、記憶という1テーマでこれだけのシリーズを構築できるというのはやはりすごいと思いました。
ひとつの電話番号から秘められた過去をあばく「幽かな記憶」、ラストの1行にこそ怖さを感じるのはぼくだけでしょうか?「水の記憶」はこの作品集中もっとも気に入った作品、ちょっと救われた気がしますね。例の作品をいいほうに裏返すとこうなるのかな?「嘘の記憶」はちょっとにやにやしながら読みました。同人とかやっていた人は多かれ少なかれこういうこ