高橋克彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ほとんど日本人作家のミステリは読まないんだけれど、高橋克彦の「浮世絵シリーズ」は好きで、もう20年も前の話になるけれど、「北斎殺人事件」を読んで小布施の北斎館に行ったこともある。観光案内じゃないけれど、謎を解くためにあちこち行ったときのその土地の風景だとかおいしいものだとかがすてきで、思わず行ってみたくなったのだ。で、ゴッホがテーマのこの作品もものすごくおもしろかった!(まず、はじめから日本語で書かれている話って読みやすーい、と翻訳ミステリばかり読んだあとで思ってしまった・・・)。フランスやオランダが舞台になったり、モサドが出てきたり、爆破事件があったりと、一見派手だけれど、研究者が地道に推理をはたらかせていくのは「浮世絵シリーズ」と同じ。今回はその推理が、ゴッホ他殺説だったり、ゴッホはなぜ生前評価されなかったか、などということで、研究者たちの会話で語られていく説明がとてもわかりやすくて、まったくゴッホに詳しくないわたしでもすごくおもしろかった。美術館や美術界のこぼれ話みたいな話もなかなか興味深くて、どこか美術館に行ってみたくなったり。 フランスで絵画修復の仕事をしている女性の仕事やごく日常のシーンもよかった。浮世絵シリーズもそうだったけど、プロフェッショナルな女性の姿がちゃんと描かれているところも好き。謎解きばかりじゃなくて、食事するところとか日常シーンも楽しい。殺人があっても、殺されるシーンとか、陰惨な場面がないのもいい。(わたしがこのごろ読んでいた翻訳ミステリって、グロテスクすぎるかも・・・・)。塔馬双太郎が活躍する「絵画シリーズ」をこれからももっと読みたい〜。 これを読んで、苦手だと思っている日本作家のミステリとか本格といわれるものも、もしかしたら読めるかもしれないと思ったんだけど・・・・。高橋克彦が特別なのかな?
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Posted by ブクログ
幕末の江戸、瓦版屋の居候が次々と起こる奇妙な事件を合理的に解決し、儲かったり儲からなかったり・・・
妖怪や幽霊の仕業と思われる事件のからくりを明かす、という話が多い。
時代劇の探偵役は、居候の三男坊もしくは長屋住まいの浪人で実は偉い旗本の関係者。のんびりしてるけど実は強い。友人・手下には早とちり気味の気のいい町人(金なし)。彼女は芸者か小料理屋の女将。
お約束めいてはいるけど、大事な要素なんです。
時代劇だいすき。
この本の場合「広目屋」という瓦版売りの商売が出てくる。
最初は町の噂をより詳しく誇大ぎみに書いてみんなの興味をかきたてる、週刊誌のような商売をしていたのが、そのうち「皆が知りたがっている事実を伝える」という報道をするようになる。近代の新聞に近づいていくという過程になっていて、それもちと面白い。