高橋克彦のレビュー一覧

  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(1)

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    アテルイを主役とした『火怨』、安倍氏〜奥州藤原氏の『炎立つ』に続く高橋克彦の「陸奥三部作」の最終章。今回はずっと時代を下って戦国時代の東北。主人公は南部氏の縁戚家臣で北の鬼と恐れられた戦の天才九戸政実。他作品と違わずぐいぐい引き込む力は健在。

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    2009年10月07日
  • だましゑ歌麿

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    人気絵師・喜多川歌麿ばかりか、火附盗賊改の長谷川平蔵など、
    なじみ深い登場人物を交えての虚々実々捕物帳。
    が、これらの人物像に思い入れがない場合は、
    ふぅん
    くらいの感想になってしまうかも。

    誰が敵で誰が味方か、途中から非常に混乱させてくれました(苦笑)。
    まぁ、それがまた面白くもあるのですが。

    結局は主人公・仙波一之進の一人勝ち、と言う感じでしょうかね。

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    2010年09月25日
  • 完四郎広目手控

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    旗本の次男坊で江戸の広告代理店「藤由」の居候、
    香冶完四郎(こうやかんしろう)のシリーズ第1弾。

    幕末の江戸を背景に、主要キャラクターとの顔合わせをしつつ
    謎解きに挑む1冊。
    でも、クライマックスは安政の大地震。
    そう考えると謎解きが主体でもなく、すべては
    「たった一枚の紙が世の中を変える」
    「ようやく自分が命を懸けるに足る仕事と巡り合った」
    そう主人公に言わしめるための布石だったのかと。

    結構楽しく読めました。

    【収録作品】
     第1話 梅試合
     第2話 花見小僧
     第3話 化物娘
     第4話 雨乞い小町
     第5話 花火絵師
     第6話 悪玉放生
     第7話 かぐや御殿
     第8話 変生男子
     

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    2010年09月25日
  • ドールズ 闇から招く声

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    ドールズシリーズの中で、一番ホラー色が濃い作品です。
    のっけから、殺害現場がものすごいことになっているし。
    ちょと、お食事中には読めません。
    最後の方に明かされる殺害犯人の正体にはやられました。
    はっきりとは書いてないですが、ミステリー好きなら「あれか」と思うことでしょう。

    購入済み

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    2009年10月04日
  • 炎立つ 弐 燃える北天

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    余滴で「史実が想像を上回る」と言っていた作者の「想像」だろうなぁという所がバシバシ来て電車だというのに泣いてしまいました。2巻でこれだからこの後どれだけ泣いてしまうんでしょう!

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    2009年10月04日
  • 私の骨

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    実家の床下から見つかった骨壷には、なぜか私の生年月日が記されていた…。旧家に残る因習と悲しい親心を描いた表題作をはじめ、心の奥に潜む恐怖を通して人間の本質に迫る七編を収録したホラー短編集。

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    2011年07月16日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(1)

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     「炎立つ」「火怨」に続く「陸奥三部作」の最終章となる作品。九戸党の棟梁・九戸政実が今作品の主人公。文庫版では、全3巻。

     戦国時代の末期、陸奥において近隣諸国に「北の鬼」と恐れられる九戸政実は、南部氏の勢力を拡大して天下に名を上げようと考えていた。実際、政実率いる九戸党は強者揃いの武闘派として、その名を知られていた。

     しかし、当の南部氏は内紛が絶えず、当主・養子間において争いが起こる始末。政実は、独自で南部氏の勢力を南に拡げることに成功するも、権謀術数渦巻く南部氏の呪縛に縛られ、その才を十分に発揮できないでいた。

     南部氏が内紛に時間を費やしている間、天下は大きく変わっていった。政実

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    2009年10月04日
  • 私の骨

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    ホラー短編集。全7話。

    初高橋克彦さんでした。

    いや〜おもしろいね〜。数話は?ってのもあったけど、他の話はひどくおもしろかった。単純なホラーもあれば、人間の心理をするどくついた作品もあったり。

    いや〜夜読まなくてよかったよ(笑)だって怖いんだもん(笑)

    幽霊も怖いし人間も怖い( ̄Д ̄;)

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    2009年10月04日
  • ゴッホ殺人事件(下)

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    あの・・・結局彼女と塔馬の間には何があったんですか・・・と問いたい。
    いつか書かれるんでしょうか・・・。
    いやいや肝心なのはゴッホの謎です。

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    2009年10月04日
  • ゴッホ殺人事件(上)

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    久しぶりの塔馬シリーズ。
    なんと今まで女関係さっぱりだった塔馬の昔の彼女が!
    いやいや、そこじゃなくて。浮世絵から西洋画ゴッホの謎に迫る。

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    2009年10月04日
  • 降魔王

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    青夜叉の続編、ねむり男シリーズ。
    再び起こる奇怪な事件。
    高野山で修行し、自分の運命と戦うねむり男・剣杏之介の最後とは。

    文庫書き下ろし。必読。

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    2009年10月04日
  • 南朝迷路

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    取材の先で後醍醐天王の隠し財宝にまつわる情報を耳にするチョーサクとリサ。
    その一方で起こる殺人事件。その関連とは・・!塔馬が見抜いた真実とは。

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    2009年10月04日
  • 歌麿殺贋事件

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    浮世絵三部の作の塔馬双太郎、実はこれが塔馬の初登場?
    名コンビ杉原との初事件、名コンビ炸裂。
    初々しい奈津子さんも登場。

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    2009年10月04日
  • 春信殺人事件

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    主人公は浮世絵界に絶望した探し屋、仙堂。「春信」に隠された驚愕の真実と複雑な人間の恋愛劇が悲劇をもたらす。
    塔馬が後半登場。

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    2009年10月04日
  • パンドラ・ケース よみがえる殺人

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    塔馬双太郎大学同窓シリーズ?第一弾。
    チョーサク・リサ・オケイ初登場。
    浮世絵ミステリーシリーズの塔馬の大学時代が明らかに(笑)

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    2009年10月04日
  • 完四郎広目手控3 いじん幽霊

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    ネタバレ

    新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2019/10/1〜10/4

    完四郎シリーズ第3弾。とはいえ、第2弾を読んだのが定かではないが10年以上前なのですっかり忘れているが、読み進めるうちにぼんやり設定を思い出してきた。今回は、開港直後の横浜が舞台。12の連作短編集。どうやら、日本に居づらくなった完四郎は海外に飛び出すようだ。次作は記憶が薄れないうちに読みたいものだ。

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    2019年10月04日
  • 竜の柩(1)聖邪の顔編

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    父から薦められても、トンデモSFだと敬遠してたけど、読んでみたら面白かった。龍とは何か、西洋と東洋で善悪のイメージが入れ替わるのは何故か、という部分が「おおーなるほどね」と思わされた。鹿角が好きだったので、ラストは「うそー!」と泣きそうに…。

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    2009年10月07日
  • 炎立つ 四 冥き稲妻

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    安倍が滅び、出羽の清原一族が治めることとなった奥六郡に藤原経清の妻結有は忘れ形見の清丸とともに留まっていた。清原の嫡子武貞の妻としてである。亡き兄と夫の志を胸に秘め敵方の一族として忍従の戦いを続ける母子の前に源義家が陸奥守として現われる。清原一族の確執が「後三年の役」の嵐を呼び起す。

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    2009年10月04日
  • 炎立つ 参 空への炎

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    大敗を喫した源頼義・義家は謀議を尽くして巻き返しをはかる。安倍一族の内紛、出羽清原氏の参戦で安倍貞任・藤原経清の苦闘がつづく。陸奥の運命を担う二人の男は大きな炎となって空を染めようとしていた。凄絶な戦いが源氏と安倍氏の存亡をかけ、戦さ場に生きる人人の愛と哀しみをたたえながら始まる。

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    2009年10月04日
  • ゴッホ殺人事件(上)

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     ほとんど日本人作家のミステリは読まないんだけれど、高橋克彦の「浮世絵シリーズ」は好きで、もう20年も前の話になるけれど、「北斎殺人事件」を読んで小布施の北斎館に行ったこともある。観光案内じゃないけれど、謎を解くためにあちこち行ったときのその土地の風景だとかおいしいものだとかがすてきで、思わず行ってみたくなったのだ。で、ゴッホがテーマのこの作品もものすごくおもしろかった!(まず、はじめから日本語で書かれている話って読みやすーい、と翻訳ミステリばかり読んだあとで思ってしまった・・・)。フランスやオランダが舞台になったり、モサドが出てきたり、爆破事件があったりと、一見派手だけれど、研究者が地道に推

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    2011年09月18日