高橋克彦のレビュー一覧
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小学3年生怜の体の中には江戸時代の人形師、目吉が棲んでいる。
目吉センセの推理が冴えるドールズシリーズが、新たな局面を迎える。
見た目は子供、中身はオヤジ、なんだけど、いかんせんアガサ博士@名探偵コナン、みたいな人はいないわけで、なかなか行動が伴わなかった。が、今回、目吉の手足というべき存在が現れる。
喫茶店で働く謎多き女性、聖夜、は目吉@怜が動けない分、それをカバーする。
これは、無敵だなって思っていたら、さらに強大な敵が現れました。
うむ。
ここから、壮大なバトルものにシフトしそうな気配です。
でもって、目吉がなぜ死んだか。なぜ、怜の体によみがえったか。そういう謎がこ -
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信長が天下統一へ動き出した頃、陸奥の南部家では内紛が続いていた。九戸党棟梁であり新たな時代を予見し、戦の天才である『九戸政実(まさざね)』は、ついに宗家を見限る。北の鬼が一族郎党を束ねて東北の地を駆け巡り、日本中がひれ伏した10万の豊臣秀吉軍にわずか5000の兵で喧嘩を売った。策を尽くし、敵を翻弄する九戸党。誇りをかけた最期の戦いを待ち受けていたのは・・・。「火炎」「炎立つ」に続く陸奥(みちのく)の男たちの熱き魂を描いた歴史巨編3部作の最終章。歴史の本流にはでてこない反骨の男の生き様。滅びの美学として小説としては面白いが、先見性・大局観という意味では主人公としては少し無理があるかも。
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ネタバレ壱:北の埋み火
弐:燃える北天
参:空への炎
四:冥き稲妻
伍:北彩楽土
の全五巻。俘囚と蔑まれた陸奥の人々から見た中央との抗争の歴史。安部貞任・藤原経清と源頼義・義家の12年に渡る戦い「前九年の役」に始まり、清原家の内紛に源義家が介入して藤原清衡が権力を掌握する「後三年の役」、さらには源頼朝による藤原泰衡・源義経の征伐による奥州制圧までを描く一大スペクタルドラマ。
現存するおそらくわずかな史料を基に、鎌倉前の源氏の勃興と、中央政権の影響力の及ばない言わば独立王国を築きあげた藤原氏との関わりを描き切った著者の想像力と筆力は見事。また、源頼朝が数百年に及ぶ公家政治から武家政治への転換をわずかな -
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私が大学の頃の大河ドラマ(1993-94年)。
平安時代後半に東北で起こった、前九年・後三年の役という、日本史の授業でも1行だけで終わってるようなマイナーな戦争の話だが、かなり面白く脚色してくれており、毎週楽しみに観ていた。
おそらく話がマイナーすぎて、私に事前知識が無いがゆえに、先のストーリーが予測つかないことも面白さを増加させたのであろう。
とはいえ、友情と裏切り、恋愛と嫉妬、弱者(奥州)が権力に立ち向かうところなど、王道ストーリー盛りだくさんで、エンターテインメントとして楽しめる作品である。
なお、本作品は、三部構成からなっており、主人公が代々変わっていくという形態をとっている(ジョ -
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もともとの刻迷宮Ⅰの約3分の2を収めた第1巻。
おかげで話の核心がすべて第2巻へと持ち越されてしまったので、
これだけではちょっと消化不良気味。
あと100頁くらいなのに…。
新撰組・沖田総司が死後、ある組織に復活させられた後、
歴史の歪みを修正するため古代ギリシァに送り込まれて「アポロン」として
活躍する、というシュミ満載なごった煮伝奇小説、でしょうか(笑)。
設定だけ聞いてしまうと「え゛~?」と拒否反応したくなりますが、
読み始めると意外とのめり込めます。
さて、歴史を歪めようとしている「ハデス」の正体は――以下次巻(苦笑)。
【収録内容】
発端の章
復活の章
降魔の章
魔