高橋克彦のレビュー一覧

  • 火怨 下 北の燿星アテルイ

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    蝦夷から見た物語で同じ人間として扱ってもらえない
    差別があるが、維新後のアイヌへの差別もこの頃からの流れを感じた。

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    2024年01月20日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(3)

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    この世かな素晴らしい武将の存在をこの作品を読むまで知らなかった
    高橋克彦作品も初めてだ
    最後は少し涙ぐんでしまった

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    2024年01月17日
  • 火怨 上 北の燿星アテルイ

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    東北に住んでいるので、昔の東北の昔の話で興味があったので読んで見たが、アテルイは名前だけは知っていたのだが、東北側からの視点で書かれているのでこれからが楽しみです。半島から来た人達が都を作り段々追われた人達が蝦夷で独自に暮らしていたのか?
    名前とかがアイヌの様だなと思った。

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    2024年01月13日
  • 完四郎広目手控3 いじん幽霊

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    今回は開港した横浜を舞台に、イギリス人やフランス人が関係する騒動に巻き込まれる完四郎と魯文。
    現代の作家さんの小説で当時の様子を紹介するものをあまり読んだことがないので、とても興味深い。
    本当にこんな様子だったら、相変わらず英語に対するアレルギーが無くならない現在の日本社会よりむしろ心が開けた人が多かったのかも。
    読んでいて楽しい作品です。

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    2023年10月11日
  • 星の塔

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    実家の本棚の片隅に置いてありなんとなく読み始めました。 短編集で読みやすく、 ホ ラーと言うよりも世にも奇妙な物語に近いような冷や汗をかいてしまうようなお話で した。 夏の日にちょうど良かったです。

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    2023年08月04日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(3)

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    最期があっぱれ

    火怨、炎立つ、そして天を衝くと読みました。
    この3作品共通の感想ですが、中間の中だるみ感というか、主人公の魅力の薄れや表現の乏しさ(あんぐりと口を開けた、ぼたぼたと涙を流した等、同じような大袈裟な表現が何度も繰り返される)はあるものの、クライマックスの鮮やかさは見事だなと思います。
    秀吉に対する印象が変わりました。政実の遺志を継ぐ人が現れていることを願う。余談ですが、逃げの天才である信直が祀られている神社があることを知って驚きました。

    #感動する #カッコいい #アツい

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    2023年07月24日
  • 水壁 アテルイを継ぐ男

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    ネタバレ

    火怨の75年後、阿弖流為の曾孫 天日子が主人公。火怨と同じように、強く将の器である天日子と、知略に富んだ安倍幻水を中心に、物部が重要な導き手となってストーリーが進む。
    天日子と幻水は火怨の阿弖流為と母礼を思い起こさせるが、ひとつ決定的に違うのは、幻水が蝦夷ではなく都の人間だということ。都で冷遇されてきた幻水が、蝦夷と共に戦って初めて一人きりではなくなったと泣くシーンが熱い。風の陣や火怨で悲願を果たせずに散っていった多くが、全くの無駄ではなかったのだと感じられる。
    風の陣や火怨に比べてだいぶあっさりしているので、欲を言えばもっと読みたかった。

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    2023年07月20日
  • 噴怨鬼

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    神代の時代から時代が下り約半世紀奥州に鬼退治へと向かうさてどんな話にまたどんな合戦場面へと展開していくのか期待した。陰陽師が更に肉体から離脱して闘うのか楽しみにしたが最後には平和裏に終わり---平和主義の一冊であった。

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    2023年07月08日
  • 総門谷

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    600p強の大ボリュームで、歴史や伝記の偉人(異人?)が好き放題暴れ回り、展開も自由奔放でまさに何でもありなSF大作。
    とても悔しいが、何も考えず楽しんで読んでしまった。こんな内容で何作も続くとの事で、続編は敬遠してしまっているが、SF物としてはかなり面白い部類かもしれない。

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    2023年05月26日
  • 炎立つ 全5冊合本版

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    目から鱗

    前九年の役、後三年の役、義経、平泉。
    どれも日本史の中で、「東北が弱くてそれ以外の勢力に負けた」という印象しかなかった。
    大きく覆されました。
    経清、貞任、泰衡、義経、みんな武士だった。自分の道を貫くために、見事に散った。
    間の清衡辺りで少し中だるみ感があったけれど、全体として読んで良かった。
    私も、蝦夷の一員でありたい。

    #タメになる #泣ける #感動する

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    2023年05月17日
  • 前世の記憶

    匿名

    購入済み

    郷愁を感じる

    最近はグロテスクな描写で読み手を怖がらせる作品が多い中、こちらは美しさの中に怖さがあり読み手を作品の世界に引き込むうまさがあると思います。短編集なので怖さにわくわくしつつ楽しむことができます。

    #深い #怖い

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    2023年02月03日
  • 完四郎広目手控2 天狗殺し

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    実在の人物や史実とフィクションを織り交ぜながら展開する歴史ミステリー的作風は高橋氏が得意とするところ。
    本書はその特徴が如何なく発揮されていて面白い。
    坂本龍馬と河鍋暁斎をこんな端役で使うとは贅沢な。

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    2023年01月22日
  • ドールズ

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    感想。恐怖小説というワードがあったので少しびびっていたのだが全然怖くなかった。グロくなかったし、心霊系でもなかったし。どちらかといえばミステリーかな?ミステリー色は薄いけど。
    交通事故に遭った7歳の少女が目覚めると口を聞かなくなり、血圧異常や動脈硬化など身体の異常をきたしその理由を探っていくと、彼女の身体には別の何かがいるのではないか…?となりその何かが何なのか突き止めていくという話。その何かを追う為に調べていく話が歴史的史実なのでその辺、今はスマホでなんでも調べられるから検索しつつほほぅ…となりましてですね。
    画像でみても凄いので実物見てみたいものだと思いましたよ。彼女の中の何かへの謎、彼女

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    2022年10月12日
  • 炎立つ 四 冥き稲妻

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    R4.8.27~9.10

    (感想)
    前九年の役が終わり、清原氏が奥州に地位を築いた後、清原清衡が奥州の覇者になるまでを丁寧に描いた1冊。
    この章の最後に、清衡が藤原を名乗り、藤原三代の物語が始まる…ということは残りの1冊で、三代の勃興が描かれるわけですね。かなりスピード感があります。

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    2022年09月10日
  • 炎立つ 弐 燃える北天

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    やっと…やっと心を決められてよかった。だがしかし経清、此奴が見逃したせいで、、、!と思えてならない。
    大河ドラマの方見始めたら原作読まなくなっちゃうだろうなーと悩みどころ。

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    2022年05月13日
  • 星の塔

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    東北地方の民話をベースにした奇譚7篇。『遠野物語』が通奏低音のように鳴る。
    座敷童に山人、マヨイガ、鬼婆、狐憑き…などなど。いくつものエピソードが絡み合って語られる東北は"異界"のよう。
    民話って不条理だよなあと切なく思った。特に女性にまつわるものは悲しい話も多い。
    全編好きだけど、「子をとろ子とろ」は特に悲しかった。

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    2022年01月15日
  • 浮世絵鑑賞事典

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    高橋克彦 「浮世絵鑑賞事典」

    主な浮世絵師の略伝とカラー刷りの代表作を載せた浮世絵入門書。正統派の浮世絵の歴史を知ることができる一冊

    北斎、広重の自然絵、
    春信、清長、歌麿の美人絵は
    素人でもわかるほど群を抜いているように思う


    写楽は、それまでの浮世絵師と比較して、色の組合せや構図が急に現代的になった印象を受ける。謎の多さも含めて、とても興味深い


    派閥で見ると、豊国の役者絵、国芳の武者絵、芳年の残酷絵など歌川派の個性が際立つ





    杉浦日向子 の解説も浮世絵を身近な存在にしている「江戸人にとって、浮世絵は写真週刊誌であり〜アイドルのピンナップ」








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    2021年12月30日
  • 源内なかま講

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    平賀源内由縁のお宝を探しに彼の故郷である讃岐へ向かう一行。どこまでも金に貪欲な蘭陽ですが、優れたビジネス感覚からくる柔軟な発想であり、かつ殆どの目論みが上手くいかずに結局は情を優先するので全く嫌味がなくむしろ清々しい。
    実在と架空の人物を混ぜながら有名人が活き活きと交流するところが魅力の大好きなシリーズなのに、本書以降に新作が発表されていないのがとても寂しい。

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    2021年11月12日
  • 完四郎広目手控

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    このシリーズは、本の表紙が浮世絵で飾られ
    江戸時代の元気で猥雑な空気を感じられます
    短編小説で構成され、読みやすい本です。

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    2021年09月11日
  • 時宗 巻の四 戦星

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    大長編のため手を出すのを躊躇っていた高橋作品の一つ。文庫版が手に入らず電子で購入。高橋ワールド全開で、またしても熱い男達に熱狂したものの、陸奥四部作に比べると少し面白みは劣るという印象。

    本作は元寇襲来までの北条氏の内政から最後の対元の戦いまではスペクタクルに描く。まず時宗というタイトルの割に、前半の主人公は北条時頼で、後半は兄の時輔という形で少し時宗の存在感が薄いことが気にかかった。時頼の存在が非常に良く描かれていただけにどうしても二世感が強く共感ができなかった。ただ、時輔という死んだはずの人物を影の立役者に使う手法はお見事と感じた。本当にこういう腹心がいたからこそ、元を退治できたのかもし

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    2021年08月03日