【感想・ネタバレ】舫鬼九郎のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

 舫鬼九郎、天竺徳兵衛、柳生十兵衛。3人の最強剣士が江戸の闇を明かしていく。この説明は間違っていないはずだが、実際は3人は三つ巴の敵として登場し、十兵衛以外の架空の2人は未だ身元ははっきりしていない。故に2人の正体や3人が手を組んでいく過程が物語の面白さを増していると思う。
 他にも宇都宮駅前でお馴...続きを読む染みの初代横綱・明石志賀之助、天海僧正、左甚右衛門など有名人も続々登場し史実と虚構が上手く構成させれていて楽しい。最後の"海戦"も派手で良かった。
 細かい点では、最後の勝負でいくつか作戦を挙げて実現可否を検討していくのが高橋先生らしいと思った。決まった作戦を紹介するだけで物語的には良いはずだが、あえて詳細を示すことでそれぞれのキャラの輪郭を短い間ではっきりさせてくれる。今回は天海の豪快さが一気に垣間見えた。
 幡随院長兵衛の性格は非常に好きなのだが、強すぎる武士・浪人・乱破に隠れて存在感が薄かったのが残念。次作以降での際立った活躍を期待したい。

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Posted by ブクログ 2020年04月06日

とても面白い歴史ヒーロー活劇でした。
左甚五郎をこんな悪者にしちゃってとか、柳生十兵衛が脇役なんて贅沢なとか、いろいろ突っ込みどころがありながら、最後まで一気に楽しく読めました。後書きにも書いてありましたが、山田風太郎氏を彷彿する作品です。

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Posted by ブクログ 2017年07月18日

 女の謎の死体を巡って、柳生十兵衛、天海大僧正、左甚五郎たちを巻き込む壮絶な戦いに挑む、凄腕の美剣士、舫鬼九郎の活躍を描く。

 新しい時代劇のヒーローといってもいい、謎の美剣士、舫鬼九郎が大好きな柳生十兵衛とともに活躍する展開とあって、それだけで読むのに夢中になってしまいました。

 魅力的で多彩...続きを読むな人物、剣劇シーンやエロティックな場面、そしてミステリー仕立てな展開など、娯楽時代小説の王道といった感じで十分楽しめました。

 多彩な登場人物たちは今後もまだ絡んでいく感じがしますし、主人公の生い立ちも少しずつ明らかになっていくようなので、次巻からの展開も気になります。

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Posted by ブクログ 2017年05月28日

柳生十兵衛、左甚五郎、番随院長兵衛、天海僧正、沢庵和尚、相撲取りの明石志賀之助など有名人をたっぷり登場させ、派手な剣戟や荒唐無稽な道具立て、娯楽に徹した時代小説だ。
舫 鬼九郎の正体は、未だ靄の中だが、少し想像させる。
テンポの良さに乗せられて、楽しんで読めた。

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