高橋克彦のレビュー一覧
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終盤は涙を我慢するのに必死でした。
岩手に産まれたなら読んでおいたほうが良いと言われて読み始めた火怨、
何度も目頭が熱くなる場面があり、
何度も読んで良かったなと思いました。Posted by ブクログ -
宮沢賢治の生まれ育った町・岩手を含む東北地方に住む蝦夷たちの物語。
自然が雄大だなぁ、と思う。
歴史物は戦闘シーンが想像しにくくて読み飛ばしちゃうことがあったんだけど、これはすごく丁寧に書いてくれてるからじっくり読んでしまった。
阿弖流為、母礼を始めとする蝦夷たちの友情は温かくて、阿弖流為と佳那...続きを読むPosted by ブクログ -
時代が下って、平氏の台頭から奥州藤原氏の滅亡まで。泰衡が義経を逃がし、奥州の平穏を守るため、自ら滅ぶ道を選んだというのは、もちろん定説ではありませんが、これは「アテルイ」からの筆者の基本的な姿勢。まあこれはこれで良いかと。Posted by ブクログ
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阿弖流為と母礼をはじめとする蝦夷の人々の凄まじい生き様に涙が溢れた。教科書には坂上田村麻呂が蝦夷を討伐したと数行書いてあるだけ。そこにこれほどの物語があるとは。時代が平安遷都の前後であるため、読み始めの数ページは登場人物の名前がしっくりこないかもしれないが、すぐに引き込まれる。歴史小説という形ならば...続きを読むPosted by ブクログ
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後三年の役と奥州藤原氏の成立を描く第4巻。安倍氏と源氏の争いだった前九年の役と比べると、スケールも登場人物もスケールダウンの印象も、高橋克彦氏の筆の冴えはさすが。はずれ無しです。Posted by ブクログ
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誰かがすべて悪いというわけじゃなくて。それぞれの思いが擦れ違っている所が切ない。
登場人物も見所もすごく多い。擦れ違った思い達が繋がり、滅びが訪れる。
☆←ブログの方は纏め切れていませんが(汗)。Posted by ブクログ -
3巻の主人公の子供が主人公。母親と2人で敵の館で暮らしているという過酷な生活。
でもこの人が陸奥を纏めるようになるんです。どうやってそこまで登り詰めたのか。
この人もすごく気丈。Posted by ブクログ -
一巻の続き。一件落着したと思いきや、今度は源氏が陸奥に乗り込んできた。
名を挙げるため戦に持ち込みたい源氏と、戦を避けたい安部氏の策略の応酬。
でも防ぎきれず戦に。安部氏強い!☆Posted by ブクログ -
今までの集大成。全5巻は多いという方も、最終巻だけでもおすすめです。
読後に奥州に旅立った方が結構いらっしゃってびっくり。…自分も旅立ちました(大笑)!Posted by ブクログ -
高橋克彦氏で一番始めに読んだ歴史小説。平安時代の東北地方の話。
主人公がかっこいい。慎重で腕が立つ。情勢をよく見ている。義兄弟を見捨てない。☆Posted by ブクログ -
奥州藤原氏を知っていても、藤原経清という存在を知っている人は地元岩手県生まれの人でも、そうは居なかっただろう。
私もその一人だった。
もちろん作者の想像が多分にふくまれているにしろ、経清という「武士」の存在を知れた事が岩手生まれの者として非常に誇らしく思える。 -
蝦夷と時の朝廷の攻防を描く長編。しかし、長いと感じる事はなく、終わってもその続きがどうなったか知りたくなる。
アテルイと呼ばれる蝦夷の長とその仲間が、最後までかっこいい。自分達が始めた戦を綺麗に終息させている。こんな終わり方をした小説は知らない。展開もテンポ良くどんどん読み進めて行くことができた。Posted by ブクログ -
南部家の棟梁になるに十分な器量を備えながら、秀吉の方針で勝手に東北の区割りをされることに怒る九戸政実。その方針に反発し、九戸と同志のみで秀吉に喧嘩をふっかける。秀吉がほぼ全国を統一した後だけに勝てる見込みは無いにも関わらず・・・。秀吉の政権が早々に倒れることも見通しつつ、東北武者最後の意地を見せてく...続きを読むPosted by ブクログ
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第二巻は源頼義の陸奥の守赴任から、頼義の策謀による戦いの再開と黄海の合戦での敗退まで。
前九年の役は詳しい資料があまりないとの事。アテルイもそうでしたが、史実以外はかなりの部分が作者の高橋克彦氏の想像(創造)で、それがかえって制約なく、面白さにつながっているように思えます。Posted by ブクログ -
大好きな作品の最終巻。
1巻と5巻(最終巻)のみのレビューという中途半端さですみません笑
蝦夷と朝廷との戦いを描いた大作。
最終巻は経清の子孫である泰衡が主人公。
泰衡は、史実上では保身のために義経を売ったような印象やったけど、ここでは全く違う描かれ方をしていた。
「国は滅びても人は残る」
それ...続きを読むPosted by ブクログ -
私を歴史好きにさせてくれた作品。
とにかく、経清、貞任がかっこいい。
漢のなかの漢!!!というかんじ。
蝦夷から見た歴史、という観点は新鮮であったし、中央の歴史以外の歴史が日本にはたくさんあったんだろうな、と思わされた。
戦、戦、戦…。
戦っても戦っても、まだ戦い続ける人間の悲しさというものも感...続きを読むPosted by ブクログ