高橋克彦のレビュー一覧

  • 炎立つ 伍 光彩楽土

    Posted by ブクログ

    「炎立つ」全5巻。

    アテルイ時代の「火怨」から引き続き読む。全5巻の大作なれど、要所要所で泣かせて頂きました。蝦夷の民や誇りを次代へ受け継がせるためには、自身が滅び去ることも厭わない蝦夷の強さにただただ圧倒されるばかり。歴史の名において、決して勝利ばかりを手にしているわけではないが、その後も蝦夷の血がその地に絶やすことなく、脈々と受け継がれていることを思えば、戦に破れて命を落としていった者も全て勝者だと言える。現代の東北人の根底に彼らがあるとするならば、本当に羨ましいとさえ思った。

    0
    2012年10月26日
  • 炎立つ 弐 燃える北天

    Posted by ブクログ

    2012-115
    源氏の策略にはまり、ついに戦が始まる。
    永衝がかわいそすぎる。
    とうとう朝廷をみ限った経清と貞任の2つの炎が燃え上がります。

    0
    2012年10月25日
  • 風の陣【裂心篇】

    Posted by ブクログ

    2012-111
    ついに完結編。
    鮮麿呂の乱を書いた作品。
    できれば最後まで嶋足を主役にしてほしかったなぁ。
    てか、嶋足どうなった?

    0
    2012年10月16日
  • 風の陣【風雲篇】

    Posted by ブクログ

    2012-110
    道鏡編から鮮麿呂編へ繋がる1冊。
    田村麿呂とアテルイの宿命の出会いもここで描かれている。

    0
    2012年10月15日
  • 風の陣【天命篇】

    Posted by ブクログ

    2012-109
    出だしから悲しい始まり。
    嶋足の恋の結末がこんな形になるなんて悲しすぎる。
    道鏡の失脚までを書く3巻。

    0
    2012年10月15日
  • 風の陣【大望篇】

    Posted by ブクログ

    2012-108
    実権を取ってかわるだけで、民の生活の苦しさが変わらないのと押勝も道鏡も自分達のためだけに政治を行っているのは、今の政治と一緒。
    何百年たっても結局は変わらないんだと思い知らされる。
    そのなかで、変わらず蝦夷のために働く嶋足と天鈴はすごいと思う。

    0
    2012年10月11日
  • 風の陣【裂心篇】

    Posted by ブクログ

    風の陣の完結篇は、これまでの嶋足から鮮麻呂の陸奥での戦いが中心となる。蝦夷の部族としての心意気と葛藤は最後まで心を揺さぶる。鮮麻呂に惹かれて配下となった登場人物一人一人がその時代の歴史を表しているのだろう。長い物語だったが、感動の完結。

    0
    2012年10月06日
  • 風の陣【立志篇】

    Posted by ブクログ

    2012-107
    陸奥3部作の序章ともいえる風の陣。
    嶋足、天鈴、鮮麿呂を中心とした蝦夷と内裏の話。
    まっすぐな嶋足と天鈴の策略が面白い。

    0
    2012年10月11日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(3)

    Posted by ブクログ

    もう東北の正史はこれでお願いします!な、熱い東北時代物。
     
    高橋克彦さんの東北三部作の〆に当たる本作は、
    戦国時代末期の「武士の終焉」を
    ロマンと熱量あふれる文章でがっつり描いています。
      
    とにかく熱く、血がたぎるお話なのですが 、
    文章の歯ごたえも抜群で、かなり消耗します。
    ようし、読むぞ!と、気合を入れて一気読みするのがオススメ。
     
    なお、本作の前には、東北三部作の「火怨」「炎立つ」を読んでおくと何倍も楽しめるかと思います。
    作中で出てくる過去の戦いに言及された時、
    「貞任がやったアレか!」といった具合に、
    ぐっとくることうけあいです。

    0
    2012年09月23日
  • 炎立つ 四 冥き稲妻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    平安後期の陸奥を舞台にした全五巻の長編。
    第一巻~第三巻はいわゆる前九年の役での安倍氏と藤原経清、源氏を巡る話。
    第四巻は藤原経清の遺児、清衡が後三年の役を通じて安倍氏の血を再興するまでの話。
    第五巻は奥州藤原氏が滅亡する際の源義経との関わりを描く話。
    本巻(第四巻)は、第一巻~第三巻のエピローグ的な位置づけか。あとがきで著者が書いているところでは、藤原清衡の人物像をどのように描くかが難しかったとのこと。但し、清衡が実際にどのような人物であったとしても、前九年の役の敗者であったはずの安倍氏と藤原経清の血が勝者の清原氏を最終的に呑み込んでしまう経緯は、あたかも貞任と経清の恨みがそうさせたようで、

    0
    2012年08月26日
  • 炎立つ 参 空への炎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    平安後期の陸奥を舞台にした全五巻の長編。
    第一巻~第三巻はいわゆる前九年の役での安倍氏と藤原経清、源氏を巡る話。
    第四巻は藤原経清の遺児、清衡が後三年の役を通じて安倍氏の血を再興するまでの話。
    第五巻は奥州藤原氏が滅亡する際の源義経との関わりを描く話。
    率直に言えば、第一巻~第三巻が最も見どころ(読みどころ)がある。個性の際立つ安倍貞任、藤原経清、源義家の交流と戦場での邂逅に心踊らされ、それぞれ異なる立場での苦悩に多くを考えさせられた。史実として知られていることが少なく著者の自由な想像力を働かせる余地が多かったのだと思う。読者として既に多くを知ってしまっている戦国・幕末あたりの題材と比較して自

    0
    2012年08月26日
  • 炎立つ 弐 燃える北天

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    平安後期の陸奥を舞台にした全五巻の長編。
    第一巻~第三巻はいわゆる前九年の役での安倍氏と藤原経清、源氏を巡る話。
    第四巻は藤原経清の遺児、清衡が後三年の役を通じて安倍氏の血を再興するまでの話。
    第五巻は奥州藤原氏が滅亡する際の源義経との関わりを描く話。
    率直に言えば、第一巻~第三巻が最も見どころ(読みどころ)がある。個性の際立つ安倍貞任、藤原経清、源義家の交流と戦場での邂逅に心踊らされ、それぞれ異なる立場での苦悩に多くを考えさせられた。史実として知られていることが少なく著者の自由な想像力を働かせる余地が多かったのだと思う。読者として既に多くを知ってしまっている戦国・幕末あたりの題材と比較して自

    0
    2012年08月26日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    平安後期の陸奥を舞台にした全五巻の長編。
    第一巻~第三巻はいわゆる前九年の役での安倍氏と藤原経清、源氏を巡る話。
    第四巻は藤原経清の遺児、清衡が後三年の役を通じて安倍氏の血を再興するまでの話。
    第五巻は奥州藤原氏が滅亡する際の源義経との関わりを描く話。
    率直に言えば、第一巻~第三巻が最も見どころ(読みどころ)がある。個性の際立つ安倍貞任、藤原経清、源義家の交流と戦場での邂逅に心踊らされ、それぞれ異なる立場での苦悩に多くを考えさせられた。史実として知られていることが少なく著者の自由な想像力を働かせる余地が多かったのだと思う。読者として既に多くを知ってしまっている戦国・幕末あたりの題材と比較して自

    0
    2012年08月26日
  • 風の陣【立志篇】

    Posted by ブクログ

    へたれ嶋足なかなか。しかし最後は全成に私の心は持っていかれたようです…ww
    鮮麻呂と多麻呂の今後が楽しみで仕方がありません\(^o^)/

    0
    2012年06月28日
  • 炎立つ 四 冥き稲妻

    Posted by ブクログ

    亡き経清の妻・結有は清原氏の妻となり、その子・清衡と共に、安倍氏の再興への想いをひたかくしながら、苦渋の日々を送る。さまざまな謀略の渦に巻き込まれながら、多くの命を失いながら、経清は生き延び、奥州の統一を図る。

    0
    2012年05月29日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

    Posted by ブクログ

    前九年の役については、歴史の授業で習ったきり、一体どんな戦だったのか、歴史上どのような意味があったのか、まったく覚えてなかった(というか、覚えたことすらなかった)が、まさかこれほどまでの文化があり、そしてこれほどのドラマがあったとは・・・。面白さ驚愕の一冊。

    0
    2012年05月29日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(3)

    Posted by ブクログ

    秀吉軍10万人にわずか5000人で南部の義を守るために戦った九戸政実。知徳体が全て備わった希有な存在。魅力は人知を越えた戦略戦術が満載。更に合戦時の飛び交う無数の数の音が躍動感に彩りを与えている。その気になれば伊達政宗と手を組んで秀吉に対抗できるだけの勢力を持てたはずなのに・・。疑問が解消するのはクライマックス時の和尚の言葉。 「人が人であることを問う事の無意味さ 」 流石筆者が7年間かけて書き綴った大作。 水滸伝を彷彿させます。いや~一気読み。圧巻の☆×5。

    0
    2012年05月27日
  • だましゑ歌麿

    Posted by ブクログ

    ミステリー要素も絡んでくる時代小説。
    実は借り物なのでシリーズだとは
    知らずに読んでしまったわけでして。

    ちょっと長いかなぁ、とは思ったものの
    それでも人物描写と
    男気あふれる仙波、そして菊弥が
    実にいい味出しているんですよね。
    そして謹慎になってもあきらめないですし。
    すごいバイタリティ。

    ちなみに一連の事件の
    黒幕は意外なところではないですが
    実にえー、と言わせるような人です。
    信じたくない人もいるかも…
    でも歴史の犠牲者なのかもね…

    しかし、この仙波から
    目を離せませんね。

    0
    2012年05月16日
  • 竜の柩(1) 聖邪の顔編

    Posted by ブクログ

    全6巻

    これですっかり私は SF&歴史ものにはまりました
    しばらく 月にはね…と人に語ってました (;^ω^)

    0
    2012年04月18日
  • 完四郎広目手控

    Posted by ブクログ

    広目屋シリーズ第一弾。
    旗本の生まれながら武士の時代に疑問を感じ、
    瓦版売りの藤由と組んで江戸の噂や怪事を解決。
    瓦版の文担当の仮名垣魯文とのコンビも絶妙。
    1話分が短いので短編集としても読みやすいのが良い。

    0
    2012年04月15日