高橋克彦のレビュー一覧

  • 竜の柩(3) 神の星編

    Posted by ブクログ

    祥伝社版でいう新・竜の柩の前半にあたる。
    悪役で登場したハズの鹿角が突如ツンデレキャラとして覚醒!
    …だけじゃなくて、展開・推理のすごさ、勢いは当然衰えず、素直にハラハラドキドキできる逸品
    中2のときに単行本で読んでから、数十回読み返しているけど未だに飽きない
    act9は色んな意味ですごい

    0
    2012年01月13日
  • ドールズ 月下天使

    Posted by ブクログ

    江戸の人形師・目吉の魂が、小学3年生の女の子・怜の身体に転生してそのまま棲みついています。
    『ドールズ』シリーズの第4弾です。

    小学生の女の子が、胡坐かいてタバコ吸ったり、ビール飲んだり…。
    その少女姿の目吉に、事件の犯人達は説得されるんですよね。
    一本筋の通ったおじいちゃんに諭されているだけなのですが、映像的にはかなり変!
    ドラマ化はなかなかできないでしょうね~。

    今回は、新キャラの聖夜(ホストの源氏名っぽいですが女性!)が登場し、目吉を取り巻く面々が翻弄されていきます。

    目吉の因縁の対決もあり、ちょっとホラーがかっています。
    次回を引っ張るような終わり方なので、まだまだ楽しみは続きそ

    0
    2011年11月13日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

    Posted by ブクログ

    1~3巻 前9年の役 阿部一族と源頼義との戦い
    4巻 後3年の役 藤原清衡・源義家と清原一族の戦い
    5巻 藤原一族・源義経と源頼朝との因縁の戦い
    面白く一気に読める作品であった。

    0
    2011年11月08日
  • ドールズ 闇から覗く顔

    Posted by ブクログ

    ドールズシリーズ 2
    短編4つ。8歳の怜の体に蘇った江戸の天才人形師目吉とその愉快な仲間達が 次々おこる事件の真相に切り込んでいくパターンで面白い。目吉先生のあぐら姿にタバコとお酒が定番なんだけどその姿(怜)を想像すると複雑だが笑っちゃう。犯罪を犯した者たちの心奥深くに届く言葉で彼らが変わっていく姿はいいよね。

    0
    2011年11月05日
  • 蒼夜叉

    Posted by ブクログ

     相当数、読み返している。この装丁で残っていたことに感謝。
     天皇の歴史の壮絶非道な血で血を洗う争いの多さにに驚愕。
     祟る、の文字はこの祟徳上皇からきたのか?と思えるほど。
     一時、かなり天皇家の系譜に詳しくなっていた。奇想天外なストーリーより、作者は実はこの天皇家の負の歴史を知らせたかったのでは、と思ったほど。
     読み込みすぎて、かなり痛んでいる本だ。

    0
    2011年11月02日
  • ドールズ 闇から覗く顔

    Posted by ブクログ

     ドールズシリーズ第2弾。
     1990年、中央文庫で購入。検索画像が中央文庫でみつからず、こちらで登録。
     中篇4作。紙の蜻蛉はTVドラマ化されたはず。
     お化け蝋燭…などは今思えば岡本綺堂、半七シリーズを思い出すし、だまし絵はその後のだまし絵歌麿を連想させる。
     あれから30年。30年後の視点で読み返してみよう。

    0
    2011年11月02日
  • ドールズ

    Posted by ブクログ

     ドールズシリーズ記念すべき1弾(購入は中央文庫版…画像がなかったのでこちらで登録)4作目が出ているとのことなので、1作目画像もありそうなものだが。

     悪魔のトリル、ドールズ、で高橋克彦ファンになり、この後、次々と購入することになった。
     ドールズ…このホラーサスペンスはおもしろい。ただ、少々キツイ。

    0
    2011年11月02日
  • だましゑ歌麿

    Posted by ブクログ

    歌麿や北斎が生きた時代背景がよく伝わってくる。
    主人公の仙波が誰が味方かもわからない中事件を追いかけていく様もハラハラするし男気があってかっこいい!
    終盤の駆け引きには痺れます

    0
    2011年10月17日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

    Posted by ブクログ

    奥州藤原氏の繁栄から終焉を描いた、歴史小説です。
    平安朝の頃、朝廷の権力に追従する形を取りながらも、独自の政治と文化を花開かせた、奥州藤原氏。
    その基礎を築いた、藤原清衡と阿倍貞任に、敵対する源賴義・義家親子。武士として誇り高く生きた人達の、敵対しながらも互いを尊重する武士道の美しさに、感動します。
    また藤原清衡・秀衡・泰衡と続く、民を守る棟梁としての生き方は、今の自己欲で判断する政治家たちと比べて、なんと潔く、奥深いものか…
    この人たちの精神が受け継がれているなら、3.11の大震災も、きっと乗り越えて行けるはずだと、確信します。
    民を守り、誇り高く生きる…感動します。

    0
    2011年10月16日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

    Posted by ブクログ

    朝廷は蝦夷(エミシ)たちを俘囚(ふしゅう)と侮るが、蝦夷は干渉されずに静かに暮らしたいだけ。表面は服従していても、内なるプライドは消せない。黄金の楽土を築こうとした藤原氏の夢が大きな炎となって燃えあがる。『藤原経清』が蝦夷の側に立ち安部貞任とともに源頼義・「義家」に挑む戦いが炎となって空を染める。凄絶な戦いがみちのくの運命を変えていく。前九年後三年の役を日本史の言葉しか知らない人にも、後の奥州藤原に続くエミシの思いがわかる。読んで旅に行くと、ただの景色でも、想いが1000年飛び越える。

    0
    2011年09月19日
  • ドールズ 闇から招く声

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2011/9/22に月下天使の文庫版が出るので再読。
    お父さん成長した!反面、怜はあんまり成長してなかった…!
    犯人と目吉センセーのやりとりに、再読でもドキドキヒンヤリさせられます。

    0
    2025年05月28日
  • ドールズ 闇から覗く顔

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2011/9/22に月下天使の文庫版が出るので再読。
    濃密な短編集。知り合いの墓を前に涙を流す目吉センセーが切ない。
    いつの世も一番怖いのは物の怪ではなくヒト。

    0
    2011年09月08日
  • ドールズ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2011/9/22に月下天使の文庫版が出るので再読。
    まずは1冊まるまるプロローグといった感じです。

    0
    2025年05月28日
  • 高橋克彦自選短編集 1 ミステリー編

    Posted by ブクログ

    ミステリーを主題とした短編集。ほとんどの作品が著者の生まれ育った盛岡を舞台としており、時折挿入される故郷の美しい街並みや自然の描写が心を落ち着かせる。が、「遠い記憶」はのどかな地方都市の物語だが、驚愕のエンディングが待ち構えており身震いした。ドラマや映画などで映像化されているようだが、小説の方が自分の中で場面を想像するだけにより恐ろしいのでは。

    他、少女に宿った江戸時代の人形師・泉目吉の「ドールズ」シリーズが好きだ。このシリーズには根っからの悪人は登場せず、心に持った苦悩ゆえやむなく罪を犯し、その苦しみを目吉が受け止める。

    0
    2011年09月04日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(3)

    Posted by ブクログ

    自分自身の実家が九戸城跡地で(住所も「城の内」です!)(^^; 地元もいいところの話、九戸政実は秀吉に最後まで抵抗した最後の武士、としての知識程度でしたが。実家を立てる際にヤジリの残ったままの頭蓋骨が出てきてけっこう騒いだことも覚えております。なので一度読みたかったのでした。Ⅰ〜Ⅲ一気!でした。小学生の時、「竜馬がゆく」を読み、一生の宝物、と思い、龍馬の生き方にあこがれて、今の自分があります。が、この「天を衝く」をその頃に読んでいたら、生き方自体変わっていたかもしれません。それくらいインパクトがあります。まあ、今の年になってから読んだから、、なのかもしれませんが、、。この生き方 今からでもあこ

    0
    2011年08月02日
  • 炎立つ 伍 光彩楽土

    Posted by ブクログ

    最終巻。いよいよ義経が登場し、奥州藤原氏と源頼朝の政治的な駆け引きも面白い。
    最後の展開は、とてもドラマティックであるが、藤原泰衡の『楽土』に対する考え方が、平泉が、今尚、世界遺産として脈々とその姿を引き継いでいることで目的が達せられたのだろう、と心に刻まれた。

    奥州藤原氏は、何故、寺院を盛んに建立したのか。これは、宋の僧を惹きつけるためでもあった。つまり、膨大な知識を持った僧が、政治の仕組み兵書など様々な情報を奥州にもたらした。
    「土地があるから国と申そうが、そこに人がおらぬでは、ただの荒れ野。つまりは人があってこその国。国を守るということは人を守ることに他ならぬ」

    義経の、一の谷の戦い

    0
    2011年07月17日
  • 炎立つ 四 冥き稲妻

    Posted by ブクログ

    第四巻は、奥州藤原4代の始祖、藤原清衡の生涯を描く。『前九年の役』にて安倍氏敗北後、敵方の清原氏に母と預けられるが、最後は源義家と共に清原氏を破り、奥州の統一に至る。『後三年の役』が舞台になるが、数々の人間ドラマ(母子、異母兄弟等)を絶妙に描いている。
    清衡は父経清に通ずる武士としての一本気な心に加え、現実を直視する政治力を備える。清衡の戦いの舞台での戦略眼は読んでいても爽快。

    0
    2020年05月04日
  • 炎立つ 参 空への炎

    Posted by ブクログ

    ・安部貞仁と藤原経清、また清丸の運命は如何に。この大河長編小説も3巻目で大きな転換を迎える。安部一族の思わぬ弱みは「血」を争うことの思惑からくる。
    ・平泉の世界遺産登録間近に迫り、奥州藤原氏のルーツを感じるのに格好の名著。

    0
    2011年06月25日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

    Posted by ブクログ

    奥州藤原氏を描いた大作歴史小説(全5巻)。
    今年は、東北地方に目を向けてみたい、との想いで読み始める。

    第一巻では、陸奥の豪族の安部氏と朝廷から送り込まれてきている欲深い陸奥守藤原登任との鬩ぎ合い。安部氏の策略・戦略により見事に登任を打ち破る。
    主人公でもある藤原経清は、奥州藤原4代を安部一族と結ぶ人物になるのだが、彼の人間的魅力も存分に感じることができる。

    期待通りの作品。

    0
    2011年06月18日
  • ドールズ

    Posted by ブクログ

    期待してたより面白かった!7歳の女の子がひき逃げ事故にあった後様子がおかしくなり…おじさんになってしまうとは。このおっちゃんが恐怖感をあおる存在だったはずなのに徐々にいい味出してきて好きです。シリーズものになったようなので是非続刊を。7歳の江戸っ子人形師、誕生。

    0
    2011年05月20日