高橋克彦のレビュー一覧

  • 炎立つ 壱 北の埋み火

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    高橋克彦氏で一番始めに読んだ歴史小説。平安時代の東北地方の話。
    主人公がかっこいい。慎重で腕が立つ。情勢をよく見ている。義兄弟を見捨てない。☆

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    2014年10月07日
  • 炎立つ 弐 燃える北天

    購入済み

    経清と言う武士

    奥州藤原氏を知っていても、藤原経清という存在を知っている人は地元岩手県生まれの人でも、そうは居なかっただろう。
    私もその一人だった。
    もちろん作者の想像が多分にふくまれているにしろ、経清という「武士」の存在を知れた事が岩手生まれの者として非常に誇らしく思える。

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    2014年09月16日
  • 炎立つ 参 空への炎

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    ネタバレ

    奥州藤原氏を描いた歴史小説第3巻。
    前九年の役、出羽清原氏の参戦・安倍氏内部の裏切りによる安倍氏の滅亡まで。

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    2014年08月16日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(3)

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    南部家の棟梁になるに十分な器量を備えながら、秀吉の方針で勝手に東北の区割りをされることに怒る九戸政実。その方針に反発し、九戸と同志のみで秀吉に喧嘩をふっかける。秀吉がほぼ全国を統一した後だけに勝てる見込みは無いにも関わらず・・・。秀吉の政権が早々に倒れることも見通しつつ、東北武者最後の意地を見せてくれる。

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    2014年08月09日
  • 炎立つ 弐 燃える北天

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    ネタバレ

    第二巻は源頼義の陸奥の守赴任から、頼義の策謀による戦いの再開と黄海の合戦での敗退まで。
    前九年の役は詳しい資料があまりないとの事。アテルイもそうでしたが、史実以外はかなりの部分が作者の高橋克彦氏の想像(創造)で、それがかえって制約なく、面白さにつながっているように思えます。

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    2014年07月06日
  • 炎立つ 伍 光彩楽土

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    大好きな作品の最終巻。
    1巻と5巻(最終巻)のみのレビューという中途半端さですみません笑

    蝦夷と朝廷との戦いを描いた大作。

    最終巻は経清の子孫である泰衡が主人公。
    泰衡は、史実上では保身のために義経を売ったような印象やったけど、ここでは全く違う描かれ方をしていた。
    「国は滅びても人は残る」
    それを信条に、繁栄を極めた平泉を滅ぼし、自分も死ぬことになっても、そこに暮らす人々を、文化を生かそうとした。
    それは、同じく泰衡の祖先、経清の息子である清衡が、仏教によって人を治め、平和をはかったように。
    大切なのは人と文化。それを守るためにどうするか。
    少なからず、それを考えて歴史を作り上げてきた先人

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    2014年06月18日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

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    私を歴史好きにさせてくれた作品。

    とにかく、経清、貞任がかっこいい。
    漢のなかの漢!!!というかんじ。
    蝦夷から見た歴史、という観点は新鮮であったし、中央の歴史以外の歴史が日本にはたくさんあったんだろうな、と思わされた。

    戦、戦、戦…。
    戦っても戦っても、まだ戦い続ける人間の悲しさというものも感じた。

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    2014年06月17日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

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    ネタバレ

    高橋克彦の奥州藤原氏を描いた歴史小説。前に読んだアテルイの時代から3世紀ほど後の11世紀の話。
    第一巻は前九年の役の始まりというところ。陸奥安倍氏、出羽清原氏、源氏の興亡が展開されるわけですが、高橋克彦はアテルイが非常に面白かったので、今後に期待。

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    2014年05月18日
  • 炎立つ 伍 光彩楽土

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    かなり長い年月に及ぶ大作。

    中尊寺は何度か行ったが、この本を読んでから行くと全く違った感じ方ができるのではないだろうか。あの急坂をどういう気持ちで登って行ったのか、蝦夷の魂が眠る金色堂を隠した理由など。

    蝦夷は最後まで自らが攻め入る事は無かった。あくまでも蝦夷を守る為にしか戦わなかった。

    ロバート•レッドフォードとポール•ニューマンの映画『明日にむかって撃て』の美学にも似てると思った。彼らは数多くの強盗をしたが決して人は殺さなかった。(最後に多くの警察官に囲まれ、銃殺されるが)

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    2014年05月10日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(3)

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    最終巻はいよいよ秀吉軍との対峙。
    手に汗を握る展開が続き、九戸政実の最期には心を強く揺さぶられる。

    なぜに秀吉と対峙するのか?
    その理由を最期の最後に知ることで九戸政実の行動の全てが理解される。
    高橋克彦の陸奥三部作に共通していることでもあるし、幕末時の会津藩もそうかもしれないが、負けることでの美学に日本人は心を打たれるのかもしれない。
    負けることに潔さを見い出すこと。

    その場で負けることが、必ずしも歴史上の敗北には繋がらない。
    そこまで判断して行動を取れる器。
    戦略に通じ、大局的な視野を持つ懐深いリーダー、義を重んじ無私を貫き、郷土を愛す。
    九戸政実はそんな人物として描かれている。

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    2014年05月08日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

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    奥州藤原氏の誕生と滅亡までの歴史小説。

    第一巻は、朝廷側の陸奥守藤原登任 v.s. 蝦夷の安倍家。

    東北がこれほど豊かだったこと、そして、朝廷配下の勢力ではなく、蝦夷がなぜこれほどまでに豊かだったのかは、驚きを感じた。

    朝廷から見た蝦夷と蝦夷から見た朝廷という構図が面白い。

    安倍頼良が藤原登任に対して行った接待を吉次が一喝したシーンが心に残った。頼良は、登任に対して蝦夷の凄さを見せつけ、度を越した贈賄をすることで朝廷の官位を得ようとする。しかし、吉次は登任はそもそも蝦夷を人としてみていないため、今回の接待は登任の蝦夷に対する欲に火をつけただけで、蝦夷と朝廷との戦を招くだけだという指摘を

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    2014年03月02日
  • 炎立つ 弐 燃える北天

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    源頼義&義家親子がついに陸奥入り。

    ここから長きにわたる蝦夷と源氏の戦いが始まる。

    藤原経清は安倍家へ。

    そして、源氏と安倍との戦が火ぶたを切る。

    この駆け引きは面白い。

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    2014年03月02日
  • 炎立つ 四 冥き稲妻

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    藤原経清の息子が清原清衡そして藤原清衡となり、奥州藤原氏へ。

    清原家の内紛を源義家との縁も活かし、なんとか乗り切る。
    そして源義家の影響力も排除することに成功する。

    私利私欲のない清衡だからこそ成し遂げたんだろうなあと思いました。

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    2014年03月02日
  • 炎立つ 伍 光彩楽土

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    清衡は楽土を作り上げた。
    その楽土を受け継いだ者たちが源頼朝により滅亡するまでの物語。

    自分たちの立場を絶対的にするために招いた源義経。
    その欲が奥州藤原氏滅亡に帰結する。

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    2014年03月02日
  • 火怨 上 北の燿星アテルイ

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    ネタバレ

    並行して読んでいる風の王国は、津軽蝦夷と渤海国の話ですが、これはさらに100年以上前の8世紀末、陸奥の蝦夷阿弖流為(アテルイ)が主人公。前にNHKでドラマ化していましたが、かなり原作をいじってます。原作のほうがかなり出来がいいです。特にアテルイの軍と朝廷軍の戦いの場面など非常に面白いです。総兵力でははるかに劣っても、局地的に数的・戦略的優位の状況を作り勝利する様は、まさにランチェスター戦略の弱者のとるべき戦略。勉強になります。

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    2013年10月06日
  • ゴッホ殺人事件(上)

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    自分の教養の足りたさもあるが、事実に基づいた仮説と殺人ドラマが重なり合ってるような錯覚を覚えて、とても楽しく、先が気になって仕方が無い。
    かなり厚みのある本に少し気後れしたが、ぐいぐい読み進められる。
    下巻の展開に期待。

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    2013年08月11日
  • 霊の柩(下)交霊英国編

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    通常同じ著者の作品を数冊続けて読むと文体に飽きてくるのだが…。
    ぐいぐい引き寄せられて一気読み(笑)
    いい年をしたおっさんたちがパラレルワールドにはまりこんでしまうとは普通は考えつかない(笑)

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    2013年08月23日
  • 竜の柩(3)神の星編

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    宇宙なのか、遠い過去の地球なのか?
    2巻目で死んでしまったと思われた5人が更なる冒険へ。
    神話や宗教の元がエイリアンではないか?

    早く続きが読みたくなる。

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    2013年04月26日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(2)

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    読んだきっかけ:妻から借りた。

    かかった時間:11/20-12/2(12日くらい)

    あらすじ:南部家棟梁が二代続けて怪死する激乱の事態。「北の鬼」九戸政実は、南に目を向けながらも、南部一族内の権謀術数が蠢く陸奥に縛られていた。織田信長が殺され、伊達政宗が台頭する。天下人となった豊臣秀吉は、二十万の兵を率いて東へ進軍をはじめた。戦国時代の知られざる豪傑の波乱の人生はいかに…。(裏表紙より)

    感想とあらすじ:二巻もなかなかよいです。
    まずは、新棟梁の選出の合議から。信直一派の作戦に破れ、棟梁は信直に。その後、九戸vs和賀戦(win九戸)。南部vs大浦戦(win大浦)、南部vs斯波戦(

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    2013年03月31日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(3)

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    いよいよ豊臣秀吉の支援を取り付けた信直軍に対して、敢然と立ち向かう九戸党の最後の戦い。圧倒的多数の軍勢に知恵と勇気と武力を駆使して立ち向かう勇者たちに思わず力はが入り、最後は一気読み。著者の陸奥三部作の中では最高のドラマ。エンディングで多くを語らないストーリーがしみじみとさせてくれる。

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    2013年03月28日