高橋克彦のレビュー一覧

  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(3)

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    どこまでも熱い漢達の話、第三弾。
    九戸政実なんて、日本史で習った記憶無い程知名度は低いと思うのですが、天下人秀吉にここまで抗った武将が他に居るのでしょうか。

    素晴らしく魅力的な人物が次々と登場しますが、やはり九戸政実が断トツ。
    男が惚れる漢です。
    阿弖流為と言い貞任と言い、本当にこの作者は描き方が旨い。

    現代の野党も、このぐらい与党に筋の通った抵抗をすれば良いのに、なんて事も思ったりします。

    日本男児は是非一読を。
    東北3部作は全て、傑作です。

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    2018年01月24日
  • だましゑ歌麿

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    歌麿や北斎、蔦屋、松平定信など実在の人物が登場する歴史事件簿。
    恐らくはフィクションだと思いますが、時代背景や浮世絵に関する知識を上手く盛り込んだ、非常に面白いエンターテイメント作品に仕上がっています。
    高橋作品の新たな一面を見たようで大満足です。

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    2018年01月15日
  • 竜の柩 全6冊合本版

    購入済み

    日本古代史から続く歴史SF

    半村良、石の血脈以来のお気に入り歴史SFで楽しんでます。前者も長編で一気読み出来ませんでしたがこれはもっと無理。膨大な史料調査がベースにあってもあくまで小説、というのについ引き込まれます。まだ読み終わってませんが長い歴史を持つ日本を見つめ直し故事巡礼の旅に出たくなります。但し日本の地理と歴史に興味が無いと??かも知れません。ディスカウント合本冊で一気に入手出来て嬉しいです。

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    2018年01月11日
  • 火怨 下 北の燿星アテルイ

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    本書の舞台である平安京遷都前の東北地方について、数十年前に読んだ教科書には確か「坂上田村麻呂が初代 征夷大将軍として東北を平定」のようにすごくあっさりとだけ記述されていたような記憶があります。
    途中まで面白いように策が的中し無敵とも思える蝦夷軍が何故、どのように敗れてしまったのかと思いながら読み進めましたが、このように描いてくれた高橋氏に感謝すら覚えるほどの素晴らしい結末でした。
    本書を読んでいなければ生涯知ることがなかった可能性もある蝦夷の歴史は、非常に誇り高く、有能で、かつ魅力的な男たちの物語です。
    陸奥三部作を読んで東北地方に対するイメージがすっかり変わりました。まだ平泉に一度訪れただけ

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    2017年12月29日
  • 風の陣【大望篇】

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    1巻に引き続き、臨場感たっぷりの舞台展開。名前しか知らなかった歴史上の人物が物語の中で鮮やかに踊ります。よくぞここまで詳しく丁寧に調べ上げ、物語まで昇華なさったなと尊敬です。

    余談ですが、天皇まで人間の感情を持って行動する姿が印象的で好ましい。

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    2017年08月22日
  • 風の陣【立志篇】

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    全5巻にもかかわらず、1巻だけでも充分に見せ所が用意されており満足感が高いです。現代にも通じるような感情の機微、揺れが丁寧に描かれているところがお気に入り。
    それぞれの策略が蠢く中、誰を信じるのか。それが生死や一族の盛衰にまで関わることがこの時代の恐ろしさ。2巻もすぐに手にとって読みたくなる臨場感です。

    登場人物が多いせいか前半少し読み進みにくいですが、後半には慣れてしまいます。

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    2017年08月22日
  • だましゑ歌麿

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    ネタバレ

    驚愕の事実!内風呂の普及していない時代の「謹慎」とは、風呂屋へも行けないんである!温暖化の進んだ現代ニッポンだったら、もはや極刑だ…

    南町奉行所の同心、仙波一之進が主人公。江戸町奉行の現在位置をご存知?南町奉行が有楽町マリオン付近、北町奉行が八重洲北口付近だって。変な感じ。

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    2017年08月12日
  • 火怨 下 北の燿星アテルイ

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    故郷を舞台とした物語でありながらきちんと知らなかった事を後悔している。と言っても、阿弖流為については記録にはほとんど残っていないようなので、本当の所はわからない。
    獣と蔑まれても誇りを貫く蝦夷の姿が美しい。坂上田村麻呂と阿弖流為の敵味方を超えた信頼関係も、読んでいて嬉しいものがある。
    この作品で描かれている、政治権力・多数派から少数派・自分達とは異なるものに対する無知と侮蔑は、時代や場所が変わっても存在し続けているものだと思う。公民権運動やプライド・パレードなども連想した。千年経って技術や政治システムが進歩しても、人間そのものは千年前から大して変わっていないんだろう。例外なく人は死んで、経験も

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    2017年07月10日
  • 炎立つ 伍 光彩楽土

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    世界遺産 平泉へ訪れるなら、この作品は必読です。何も知らずに金色堂と密集したお寺を眺めるだけではなく、「浄土を作る」というコンセプトがどんな背景からできたのか想像しながら歩くと、感動の大きさは歴然の差があると思います。

    それほどこの作品は私のような初心者にも、陸奥の歴史を鮮やかに想像させてくれました。著者の歴史への知識に裏打ちされたストーリーと、「武士」としての人間関係や判断に引き込まれます。
    お気に入りは「そうきたか」と呟いてしまうほど良い意味で期待を裏切るクライマックス。当時の武将の取る選択肢としては考えられない視野の広い人道的な感覚です。歴史的な真偽は知らないのですが、小説として大変楽

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    2017年07月09日
  • 風の陣【裂心篇】

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     奈良時代、陸奥の鮮麻呂は、蝦夷の誇りを懸けてついに決起を覚悟する。朝廷と蝦夷の戦乱を描く歴史大河ロマン最終巻。

     シリーズ最終巻の主人公は、今までの嶋足から鮮麻呂に引き継がれ、舞台は陸奥に移り、蝦夷がどれだけ朝廷からさげすまれていたのかが、描かれています。

     これまでの嶋足や天鈴の権謀術数も通じず、戦いを避けては通れなくなった鮮麻呂の苦悩がとてもよく伝わってきました。

     戦うことで蝦夷の思いを若い世代に伝えていこうとする鮮麻呂の生き方は、一人の人間として価値あるものだと感じました。

     自分が子供たちや次の世代にどんなことを伝えていくことができるのかそんなことも考えさせられました。

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    2017年06月25日
  • 炎立つ 伍 光彩楽土

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    ついに完結。
    最後まで清々しい蝦夷の志に心を打たれました。
    源平の戦いの陰に隠れた奥州平泉の物語が真実かどうかはわかりません。ただ、この作品で描かれているような高貴な魂の結果が今の日本に少しでも影響していればと願ってしまいます。
    もう一度平泉を訪れたくなりました。そして、平氏や源氏の視点から描かれた作品も読んでみたいです。
    義経の生涯は諸説ありますが、本当はどうだったのかと想像すると夢が膨らみました。

    文句なしの5点満点です。

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    2017年06月24日
  • 風の陣【風雲篇】

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     奈良時代、道鏡の権力を巡る新たな野望と暗闘に、若き蝦夷たちが立ち向かう、大河歴史ロマン第4弾。

     皇位を狙った道鏡の野望を阻止しようと嶋足と天鈴は、もてる限りの知恵と力で立ち向かっていく姿はこの巻でも健在で二人のあきらめない強さが伝わってきました。

     また、今までは舞台は都が中心でしたが、この巻では、陸奥の方にも舞台が移され、二人の活躍や葛藤の様子がさらに広げられ、物語が深まっていく感じでした。

     権力に振り回されていく人、その権力に敢然と立ち向かう人、その時代に自分はどの立場で生きていくことができるのか、とても考えさせられます。

     次巻がいよいよ最終巻、早く読みたいと気持ちと終わっ

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    2017年06月18日
  • 風の陣【天命篇】

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     奈良時代、蝦夷の存亡と誇りを懸けた、新たなる闘いを描く大河ロマン第3弾。

     この巻の大きな敵は、前巻まで共闘していたあの道鏡、嶋足と天鈴の二人が道鏡を倒すため、様々な策略を図っていくところが歴史を動かしていく醍醐味を感じさせ、読みごたえがありました。

     歴史上の人物も次々に登場し、今まであまり縁のなかった奈良時代の歴史を身近に感じることができました。

     大義を貫くため、犠牲を払わさざるを得ない苦しさに悩む嶋足の人間性にもとても魅力を感じました。

     次巻でついに道鏡が最高の権力を手にしてしまうのか、まだまだ読ませる力が止まらない感じで、とても楽しみです。
     

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    2017年06月11日
  • 風の陣【大望篇】

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     陸奥支配の野望を抱く恵美押勝に対し、牡鹿嶋足、物部天鈴らの知略を尽くした戦いが始まる歴史大河ロマン第2弾。

     歴史の学習で少し記憶に残っている奈良時代の人物たちが生き生きと描かれ、改めてこの時代の権力闘争の激しさが伝わってきました。

     同時に、貴族を中心とした都から見た蝦夷たちへの差別の辛さを感じました。

     果たして陸奥に真の平和が訪れる日がいつ来るのか、大長編の作品ですが、1ページも気を抜くことができずにページをめくる手が止まりませんでした。

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    2017年06月05日
  • 炎立つ 参 空への炎

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    あれほど強固だと思われた阿部の柵たちが、1つのきっかけで次々と落とされて、遂には経清、貞任までも。。。
    史実で結末が決まっているとはいえ、魅力的な人物たちが退場するのは無念です。

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    2017年06月03日
  • 風の陣【立志篇】

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     8世紀中頃の黄金発見に端を発する奥州動乱と中央政権の血生臭い権力抗争を描く大河ロマン第1弾。

     これまで奈良時代を舞台にした作品を読んだことがなかったので、人物等もなじみがなかったのですが、主人公の丸子嶋足をはじめ、権力に固執する藤原一族など、一人一人が生き生きと描かれ、あっという間に奈良時代の歴史舞台に入り込んでしまいました。

     武士ではなく貴族の時代にあれほどまでの権力闘争が繰り広げられていたことに、正直衝撃を受けました。

     陸奥の平和を目指して、躍動と葛藤を重ねていく若き蝦夷たちのこれからに期待が高まりました。

     この1巻でも十分一つの作品として読むことができますが、やはり蝦夷

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    2017年05月29日
  • 炎立つ 弐 燃える北天

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    2巻目にして怒濤の展開を見せる。
    今まで奥州の歴史に殆ど知識がなかったのに、本書を読むことで活き活きとした明確なイメージを持つことができている。
    何て楽しい作品なんだろうと思いながら読み進めており、続きが楽しみです。

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    2017年05月20日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(3)

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     目前に迫る十万の豊臣秀吉軍。日本中がひれ伏した敵にわずか5千の兵で九戸政実は誇りを賭けて喧嘩を売った。

     最終巻にふさわしく九戸軍と豊臣軍との戦いの連続が描かれ、めくるページが止まりませんでした。

     数では圧倒的に不利な九戸軍が数だけが頼りの豊臣軍を優れた作戦で次々と打ち破っていく様は読んでいて、その場の戦場の雰囲気を感じられるほど、とても爽快でした。

     秀吉の時代にこんな優れた熱い武将がいたことにとても驚くと同時に、その存在をこの作品を通して出会えたことにとても幸せを感じました。

     「火怨」「炎立つ」に続いてこの作品を読むことができてほんとによかったです。

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    2017年05月20日
  • ツリー 下

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    面白い!!こんなワクワクするSF久々!!
    楽しい~♪
    エンターテイメントとして、もう楽しめばいいのだ!
    突っ込まない。悩まない。
    設定と勢いで駆け抜けろー!な作品。
    私は楽しんだよ!!

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    2017年05月19日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

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    念願だった平泉を観光できることになり、行きの道中で読み始めた。
    作品の当時から長い年月が経過しているものの、登場する場所の雰囲気が想像できるだけに臨場感をもって読むことができ、とても贅沢で楽しい経験になりました。あまり記録か残っていないという奥州の歴史ですが、高橋氏がどのような世界を見せてくれるか楽しみです。

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    2017年05月20日