高橋克彦のレビュー一覧

  • 竜の柩(1)聖邪の顔編

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    龍とは何か?なぜ西洋では悪魔、東洋では聖なる存在なのか?古代文化の栄えた津軽十三湊、ピラミッド説のある長野皆神山、『古事記』に記された諏訪、出雲の龍神伝説…。各地に遺る龍の痕跡を辿っていたTVディレクター九鬼虹人に、意外にも世界的規模を誇る組織が妨害してきた。なぜ?世界秩序をも震撼させる龍、そして文明の謎に挑む大河巨編第一弾。

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    2009年10月04日
  • 竜の柩(2)ノアの方舟編

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    神話・伝説で語られる神々の戦いは「龍」と「牡牛」一族の闘争だった!聖書に記される角を持った牡牛神・エホバが、ローマ・ヴァチカン勢力として九鬼虹人たちを"悪魔狩り"しはじめた。が、九鬼はインド、トルコへ向かった。日本で確証を得た古代の神々の戦いをインダス、シュメールの文明に求めようというのである。地球規模の文明と神の謎が、今明らかになる。

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    2009年10月04日
  • 竜の柩(3)神の星編

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    東洋では神、西洋では悪魔とされる龍。人類の文明を二分する龍の謎を追究する九鬼虹人たちは、ノアの方舟伝説のトルコ・アララト山中についに「龍」を発見、乗り込んだ。四千年の眠りから目覚めた龍は突如浮上し、彼らを神の棲む惑星へ導いた。古代シュメール語を使い、聖書の記述に酷似した生活を送る人々。が、そこでは神々の熾烈な戦いが繰り広げられていた。

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    2009年10月04日
  • 竜の柩(4)約束の地編

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    「ここは地球、しかも四千年前のシュメール!?」九鬼虹人は激しく動揺した。さらに、彼がいま対面している異形の者こそ、彼らが追い求めていた龍神だったのである。九鬼は神とともに古代の日本へ行こうと決意した。神話・伝説に語られる神々の真実が目の当たりにできるはずだ…!数多の史料を駆使して神と文明の謎を解き明かす前人未到の大作、ここに完結。

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    2009年10月04日
  • ドールズ 闇から招く声

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    実はドールズシリーズ、これから読んでしまいました。でも面白さは充分伝わります。ハマった! 前作と比べると、サイコホラーというか、現代寄りな感じがします。

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    2009年10月04日
  • ドールズ 闇から覗く顔

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    前作『ドールズ』の中で甦ったセンセイが探偵役となって事件を解決。取り巻く人達がみんな優しい。4つの短編は、どれも納得の結末。ちょっと変わった探偵の良質なミステリです。

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    2009年10月04日
  • 炎立つ 弐 燃える北天

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    しかし、陸奥と源氏がこれほどまでの因縁に囚われていたとは。東北地方における日本史教育はもっとこの時代のことを詳しく俺たちに教え込ませるべきではなかったのか。こんな面白いなんて全然知らなかったぞ!

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    2009年10月04日
  • 緋(あか)い記憶

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    高橋さんの歴史ものは好きなので読んでましたが、直木賞の本作品はなかなか読む機会がなく、たまたま手にしました。
    短編集ですが、どれも記憶に絡む秀作でややホラー的要素もあり、どれも飽きずに最後まですぐでした。少し文体が旧い感も今はしますがよかったです。

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    2026年09月08日
  • 北斎殺人事件 新装版

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    昨年の大河べらぼうで、ちょっと浮世絵に興味が出てきたにわかですw 書かれたのが昭和なので、タバコとかの時代感は否めないですが、トリックや殺人の動機とかは面白いです。映像化すると面白そう。

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    2026年07月12日
  • 完四郎広目手控2 天狗殺し

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    完四郎広目帳シリーズ2作目。完四郎と魯文の東海道道中における怪奇事件を描く。作者らしい怪談・伝承たっぷりであるが、似たような話が多いのが若干興ざめ。1作目の安政の大地震のような山場もなく、短編の積み重ねという感じ。一方で坂本龍馬や長州藩との因縁といった幕末~明治の動乱への布石が多く打たれ、3作目以降が期待される。化物が姿を消していく明治期にかけて本作がどのように進んでいくのかは非常に興味深い。

    ※現在放映中の朝ドラ『ばけばけ』でも明治期の知識層は怪談に対する嫌悪が強いことが描かれており、現代とはまた違った価値観を知ることができそう。

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    2026年03月07日
  • だましゑ歌麿

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     歌麿を核に据えた本格江戸捕物帳。ミステリ要素に加え、武士と町人の文化・思想の差異、さらには政治的背景まで織り込まれ、重厚な物語に仕上がっている。火盗改の中山と脇田の両名が、味方なのか敵なのか判然としないよう巧みに描かれている点も見事。物語に緊張感を与え続けている。
     とりわけ印象に残るのは、仙波が初鹿野に啖呵を切る場面である。理不尽への怒りを叩きつけるその台詞には、いかにも作者らしい熱と魂が宿っていると感じた。
     もう一つの魅力は、一之進と左門の親子関係。互いへの揺るぎない信頼、そして息子の行動を誇らしく思う父の心情。家の存続よりも子を案じる親心が静かに胸を打つ。その関係性は、『炎立つ』における頼良と貞任を思い起こさせ、どこか心地よい余韻を残した。

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    2026年02月23日
  • 緋(あか)い記憶

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    世にも奇妙な物語を想起しました。
    ホラーをまぶしてありますが、忘れかけた記憶を紐解いていった先にある真実がわかったときが一番面白い構成になっているので、怪談というよりはミステリーに近い印象を受けました。
    面白かったです。

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    2026年02月18日
  • 緋(あか)い記憶

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    先月読んだ『前世の記憶』が印象的だったので、シリーズの前作にあたるこの作品集も読むことにしました。これ、ほんとにすごいシリーズですね。もしまだ続けて書かれているなら、次の作品集もぜひ読みたいものです。
    古い住宅地図から子供の頃に住んでいた町の記憶が次々によみがえるのに目当てにしたある家だけが見つからないという表題作もおもしろかったけれど、やはりこの作品集でもっとも怖くそして美しいのは「ねじれた記憶」でしょう。思わず何度も読み返してしまいました。そうする価値があるでしょう?例えば現代恐怖アンソロジーを組むなら必須の作品といってもよいですね。あとでカバーの解説をふと見たら直木賞の選考委員が激賞とか書いてあった。あたりまえですね、いやほんと。

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    2026年01月26日
  • 前世の記憶

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    高橋克彦というと『総門谷』とか『写楽殺人事件』とかそういうイメージだったので、こういう短編集は意外だったのですが、氏の直木賞受賞はこのシリーズの前作にあたる『緋い記憶』ということなので、これはぼくの不勉強ですね。
    表題作の「前世の記憶」はちょっとストレートすぎるかなという気がしましたが二番目に収録されている「針の記憶」では思わずうなってしまいました。これはいい。それと「匂いの記憶」がじつに怖くて秀逸。なまじのホラーではこの話のラストシーンにたちうちできないでしょう。思えば「記憶」だけをテーマにしてこれだけ書くというのはすごいことなのでしょうね。ぜひ『緋い記憶』も読んでみなければなりません

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    2026年01月26日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(2)

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    ネタバレ

    南部は信直が継ぎ、いよいよ愛想を尽かした政実は葛西を見据えて和賀を攻める。だがしかし、戦国の世は政実の想像を越えた急流で、ついに秀吉の手が小田原を越え陸奥へと伸びてきてしまった。
    序盤の和賀攻めはこれぞ九戸党と言える名勝負で、その後の南部本家の浅瀬石攻めの体たらくと比較でき面白い。また大浦為信決死の秀吉謁見もなかなか。さて、安東愛季が死に、奥州仕置が始まり、高水寺斯波が潰えた…急に陸奥が乱れ始め、伊達と九戸の未来に暗雲が立ち込める…ここからどうなるか。
    にしても南部の小田原参戦はいやにあっさり書いてるな…本書では敵役とは言えもうちょっと書いても良さそうだが…

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    2026年01月21日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(1)

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    伊達や最上など戦がイマイチな戦国東北にあって、精強をもって知られる九戸政実が主人公の歴史小説。戦国ファンにとってもなぜ政実が当時天下人であった秀吉相手に喧嘩を売ったのかは明確でないし、そもそもろくに資料も残ってないにも関わらず見事に主人公らしい男前なキャラクターを作れている。この巻では安東からの長牛城奪還〜南部晴政死去あたりまで。
    北の鬼といわれる九戸政実が、2歳違いの信長が尾張に畿内にと八面六臂の大活躍を見せているのを羨み、南部という辺境で足掻く様は見ていてもどかしい。また戦の天才とはいえ政争や駆け引きにはちと弱い印象があり好感が持てる。この巻の最後でついに南部晴政が死に、南部藩の結束崩壊は決定的に…北の最果てにも戦国の潮流が訪れる。さてどうする政実?

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    2026年01月04日
  • 春信殺人事件

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     鈴木春信の作品を巡る殺人事件の謎を美術品の探し屋である耿介が解いていく作品。まず作者の代表作の浮世絵三部作の続編として、同連作の津田(名前のみ)や塔馬が登場するのは非常にエモい。そして春信と司馬江漢という一般知名度の低い2人の過去や特徴を知れるのは非常に良かった。個人的には三部作の『北斎〜』や『広重〜』より好きだ。
     事件自体は脱税や複雑な売手買手の利害といった俗世的でかつ込み入っておりその点が読む上での難点だった。が、舞台をNYまで広げ、絵探しから殺人事件まで広がる謎を解決していく展開は面白かった。江漢キリシタン説なる、高橋氏お得意の突飛でかつ興味深い学説も終盤に登場しファンも満足の仕掛け満載。この作品の知名度が低いのは春信の知名度が低い故だろうか…

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    2025年12月04日
  • 私の骨

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    短編集。だいたいの話が作者の出身地である岩手以北に収束していくのがちょっと笑える。東北に多少縁があるからか情景が描きやすく、ミステリ要素も惹かれるものが多く全編堪能した。是非長編も読みたい。

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    2025年11月24日
  • 炎立つ 伍 光彩楽土

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    正史とは違ってて蝦夷寄りで、蝦夷とは国とは人とはが描いてある
    平泉行ってみたいな

    そういえば昨日多賀城と言う地名もニュースで出てきてたな、おおおおお

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    2025年10月02日
  • 完四郎広目手控

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    広目屋・藤岡屋由蔵に居候する武士・香冶完四郎の謎解き短編。1篇30頁程度で非常にテンポ良く読みやすい。魯文や芳幾を始め実在の人物を交えたバラエティ溢れるストーリーが魅力的。特に高橋氏らしく怪談関連が多く、現代の怪談には興味がない私だが、虚実の狭間を突く今回のような物語は非常に良い。相棒・魯文の下っ端感と由蔵の面倒見の良さ、完四郎の飄々としつつも誠実な優しさが綺麗に混ざり合い、心地よい雰囲気を醸し出している。最後の安政の大地震は非常にショッキングな事件だが、被害や被害者にスポットを敢えて当てずに復興や正常化に向けて奮闘するメディアの意義に焦点が当たっており、非常に示唆に富んだ短編になっていると思う。

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    2025年07月20日