高橋克彦のレビュー一覧

  • 総門谷

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    高橋作品のジャンルの1つである「古代史ファンタジー?」の大作。
    読んでいて疲れますが、この何でもあり感が唯一無二でいいと思います。

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    2019年05月19日
  • 火怨 上 北の燿星アテルイ

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    ここまでは完全に少年漫画の王道的な展開です
    歴史上の結末は分かっているんですが、、どういう流れになるのか、下巻が非常に楽しみです

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    2019年05月11日
  • 竜の柩(3)神の星編

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    ついに舞台は宇宙へ⁉︎
    高橋氏のイマジネーション溢れる仮説は留まるところを知らず、もはや暴走の域を超えて広がってゆく。
    こうなったらとことん付き合うしかないと腹を括れる魅力を感じます。

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    2019年04月07日
  • 鬼

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    平安の都で起こる怪事件の陰で跋扈する道鏡、菅原道真らの怨霊、邪鬼。弓削是雄、安部晴明ら陰陽師の系譜を辿り、歴史の暗部から世界を読み解いていく。
    藤原氏支配の礎を築いた政変<応天門の変>の謎を陰陽師で解き明かす「髑髏鬼」他、秀逸な怪異譚全5編。『白妖鬼』へ連なる妖かしの物語の原点がここにある!


    鬼とか怨霊とか、今の時代で信じる人は少ないでしょうが、この物語の舞台である平安時代、政や異常気象の裏には必ずと言っていいほど、その存在や祟りなどで騒がれたものです。
    なかでも菅原道真の祟りは有名です。

    この物語を読んでハッとしたことが2つ。
    1つ目は、歴史の暗部には怨霊や祟りを利用した者がいるという

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    2019年03月29日
  • 竜の柩(2) ノアの方舟編

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    舞台はインドからパキスタンやトルコへ移って行く。
    いろいろな文明と宗教を関連づけていくところは想像が飛躍しすぎている感があるものの、よくもまあこれだけの情報を整理したものだと感心した。
    インドの戯曲や神様はただでさえ知識がないから難しすぎてついていけないし、ちょっと人が死に過ぎるけれど、それでも面白いと思える作品でした。

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    2019年03月03日
  • 竜の柩(1) 聖邪の顔編

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    竜の正体を考察したり、記紀に新たな解釈を加えたりと、高橋氏が自由に遊んでいる感じがして面白い。高橋氏といえば東北の歴史のスペシャリストだという印象が強かったのですが、出雲もこんなに詳しかったのは東北人のルーツとして研究したからだろうか。
    出雲で一行が訪れた神社は自分もほぼ行ったことがあるので、情景が目に浮かんできて楽しく読めました。この調子が全4巻まで続けばいいな。

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    2019年02月24日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 鬼九郎孤月剣 舫鬼九郎4

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     己の運命に従い、今日へ向かう鬼九郎は、柳生十兵衛、荒木又右衛門たちとともに立ちふさがる敵と闘い続けるが、鬼九郎の運命は……。娯楽時代劇シリーズの完結編。

     600ページを超える大作でしたが、魅力的な人物たちの活躍と強敵、風魔忍者たちの闘いや駆け引きが展開し、夢中で読み進めました。

     作者お得意の闘いの裏の駆け引きも随所に描かれ、敵か味方かわからない人物も登場し、最後まで目が離せませんでした。

     宿命を背負った鬼九郎の剣の強さとその生き方も魅力的でした。

     ぜひ、彼の活躍を描いていほしいと感じました。

     もちろん、柳生十兵衛とともに。

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    2018年10月08日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(2)

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    動きそうで動かない展開に焦ったさを感じていたけれど、後半になってついに動き出した。
    あくまで九戸党が正義という一貫したスタンスて描かれているので、感情移入して三戸の卑怯さと不甲斐なさに苛立ちを感じています。
    かの伊達政宗すら我慢が足りない若輩者扱いするくらいなので、どんな風に締めくくるか期待が高まります。

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    2018年08月30日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(1)

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    風の陣から時が進み、舞台は戦国時代。都からの距離がガラパゴス化を招く一因になっているのか、相変わらず東北だけは独自の混沌が続いている。
    安倍貞任や藤原義家の子孫が登場するところが高橋ファンの心をくすぐります。
    いつもながら人物が活き活きとして面白いのだけれど、お家騒動的な権利争いに多くの頁を使うところだけは何とかならないものか。

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    2018年08月20日
  • 鬼九郎孤月剣 舫鬼九郎4

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    鬼九郎シリーズ 完結編。江戸から京へ、道中で、京で、活劇が目一杯盛り込まれ、孤月剣という必殺の剣も編み出される。
    剣を極めた4人の剣士が入り乱れて、様相は複雑さを増していく。そして、孤月剣を編み出した鬼九郎が己を捨てて最後の決断することで、戦いは終結に向かう。

    講談本の様に、楽しんで読ましてもらいました。

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    2018年08月12日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(3)

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    奥州惣無事令の中、1人秀吉に反旗を翻す九戸政実を描く。
    彼を扱った作品は少なく彼の歴史を紐解く上での必読書。実に面白い。

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    2018年05月04日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(2)

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    奥州惣無事令の中、1人秀吉に反旗を翻す九戸政実を描く。
    彼を扱った作品は少なく彼の歴史を紐解く上での必読書。実に面白い。

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    2018年05月04日
  • 時宗 巻の四 戦星

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    ネタバレ

    ついに蒙古軍が襲来する。
    となると、時宗自身は鎌倉から動けないので、この巻の主人公は時輔。
    全四巻のうち、前半2巻は父・時頼が主人公で、最後の1巻は兄・時輔が主人公。
    だけど、これは蒙古襲来に対する鎌倉幕府の物語なので、父の生き方から兄の活躍に至るまでが対蒙古に焦点を絞ったことで、元寇のときの執権・時宗が全体の主人公となる。

    神風が吹いたことで、日本は元寇に勝ちを収めることができた、という定説とは違い、この本では周到に元を迎え撃つ準備をしている。
    だった1回、徹底的に元を叩き潰すことができたら、二度と元は日本にやってこないだろう。
    負けない戦いではなく、絶対に勝たねばならない戦い。
    そのため

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    2018年04月21日
  • 星の塔

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    高橋克彦らしい、東北を舞台にした怪談短編集。

    フリーのカメラマンを志していた男が、身を固めようと決心した所、同性愛手の女性が失踪する。女性を説得しようと出身の村にたどり着くが、その村に入った人間で帰ってきたものはいないと言う…。

    他の作品にもあったような、叙情的に不思議なまま終わらせてしまうような作品はほぼ無く、全体に激しいものばかりだが、短編集なのだから、これくらいでよいのだと思う。また、導入から最後まで、上記あらすじの「花嫁」以外は丁寧に書かれているため、えっ?と読み返すこともほとんど無いだろう。

    高橋克彦の真骨頂の東北民話を骨に置いているため、途中の引用がちょっと読みにくかったりす

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    2018年04月10日
  • 時宗 巻の参 震星

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    ネタバレ

    この本を読み始めるまでは、元寇と戦う時宗の話だと思っていましたが、全4巻のうちの2巻は父時頼の話。
    残る2巻のうちの1巻がこの本になりますが、まだ蒙古改め元とは戦っていません。

    ずっと書かれているのは、権力争いの末分裂しようとする北条一族をまとめるために、得宗(北条家の惣領)がとてつもなく苦労するということ。
    力で押せば反発する。
    目こぼしすればつけあがる。
    その隙に将軍と、周囲を取り巻く公家が権力を握ろうと暗躍する。
    北条家ではない、一般の御家人や庶民の目もあるので、安心感を与えなければならない。
    まとめてもまとめても、分裂しようとする北条一族。
    これはもう、幕府というシステムの最初からボ

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    2018年04月04日
  • 火怨 上 北の燿星アテルイ

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    東北の地を巡り蝦夷と朝廷軍の戦いを描いた作品です。策謀に重ねる策謀で、朝廷軍を翻弄するあたりは痛快で、目が離せなくなります。もっと東北の地理関係がわかっていれば、もっと楽しめるのに。

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    2018年03月23日
  • 時宗 巻の弐 連星

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    ネタバレ

    この巻の終わりに父時頼が亡くなり、次巻よりいよいよ執権時宗の話がはじまります。
    いずれは訪れるであろう蒙古襲来に向けて、時頼はできるだけのことを精力的に行います。

    博多の商人謝国明・太郎の親子、松浦党の佐志房(さしふさし)、十三湊(とさみなと)を支配する安藤五郎。
    外敵のことを知るには、海の民を味方につけなければならない。
    対等な立場で国を守ることを約束し合う。
    自分のところだけではなく、同じ国に住む同士としてのつながりを意識させたこと。
    それを日本の安寧の基礎となしたところに、時頼の非凡さがあると思った。

    ところで、『楊令伝』で梁山泊の取引相手のひとつであったのが日本の十三湊。
    「都の藤

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    2018年03月21日
  • 時宗 巻の壱 乱星

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    ネタバレ

    巻の壱では時宗の父が主役です。
    なにせ時宗、生後数か月の乳児ってところでこの巻は終わりますから。
    時宗がやったこと→無事生まれる
    以上。

    ストーリーは、鎌倉幕府をめぐる権力闘争と、武者の生きざまについて。
    自軍が有利になるように、相手が失策を犯すように、互いにじわりじわりと追い詰めていく様子は、囲碁や将棋のようでなかなか趣深いです。

    しかし一番心躍ったのが、鎌倉の街並み。
    先月行ったばかりなので、鶴岡八幡宮の背後に、将軍の屋敷。
    鶴岡八幡宮の境内に面して、若宮大路に執権の家。
    え?あの辺にあれがあったの?なんて。
    ああ、こんなことなら、もっとじっくり見てくるんだったな。

    地名と苗字がリン

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    2018年03月06日
  • 竜の柩(6) 交霊英国編

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    シリーズ第六弾、遂に完結。現代に帰るために遠くイギリスまで来た虹人一行。イギリスで出会ったのはホームズの産みの親コナン・ドイルだった。長かったが最後まで読み終えた。全体的に面白いシリーズだった。古代の謎に興味があるのならお勧め。

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    2018年01月06日