高橋克彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトル通り「記憶」がテーマの短編集。
遠い過去の記憶がいつの間にか都合よく書き換えられているのですが、書き換えられるには必ず相応の理由があり、それを思い出す過程で忘れたかった忌々しい真実が明らかになるという同じパターンの構成となっている。
今から30年近く前にも書かれた作品であり、その当時に過去を振り返っているので、高度成長期を迎える前の東北地方という日本の原風景的な描写が少しだけ怖い雰囲気ながらどこか懐かしい印象を受けます。
高橋氏といえば東北地方を舞台にした歴史ものか浮世絵シリーズという印象だったので、こんな作品を書いていて、かつそれで直木賞を獲ったなんて意外でした。 -
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Posted by ブクログ
平安の都で起こる怪事件の陰で跋扈する道鏡、菅原道真らの怨霊、邪鬼。弓削是雄、安部晴明ら陰陽師の系譜を辿り、歴史の暗部から世界を読み解いていく。
藤原氏支配の礎を築いた政変<応天門の変>の謎を陰陽師で解き明かす「髑髏鬼」他、秀逸な怪異譚全5編。『白妖鬼』へ連なる妖かしの物語の原点がここにある!
鬼とか怨霊とか、今の時代で信じる人は少ないでしょうが、この物語の舞台である平安時代、政や異常気象の裏には必ずと言っていいほど、その存在や祟りなどで騒がれたものです。
なかでも菅原道真の祟りは有名です。
この物語を読んでハッとしたことが2つ。
1つ目は、歴史の暗部には怨霊や祟りを利用した者がいるという -