【感想・ネタバレ】総門谷Ｒ 小町変妖篇のレビュー

高橋克彦

冥界を支配する怨魔（えんま）王は地上世界の征服を目指して、怨魔として甦らせた廐戸（うまやど）、半人半獣の美女シバを内裏に送りこむ。高野山での死闘で骸となった諒（あきら）、久遠（くどお）、空海（くうかい）の３人は怨魔王の野望を阻止せんと、７年の時を経て力強く甦った。平安朝の京や陸奥を舞台に智力を尽くした凄絶な戦いが始まる。歴史伝奇長編。（講談社文庫）

[ブクログ · ★★★★☆]

もはや適切なコメントも思いつかないほど、自由奔放に物語が発展して行く。なのに史実との一体感の絶妙さは見事です。

[ブクログ · ★★★★☆]

『総門谷』続編の第三弾。伝奇SF超大作。そろそろ感覚が麻痺してきた。
前作『鵺篇』から7年後を舞台に、自覚が無いにもほどがある超能力者、
和気諒（わけのあきら）と愉快な仲間達が三度怨魔に戦いを挑みます。

今回は小野小町がこれでもかと言うほどに大活躍。
最後にはちょっとかわいく見えてくるほどでした。
怨魔側が諒たちの帰還に気づかないまま話がすすむ、というのもおもしろかったです。
ヘロンは良いやつだなァ……！

[ブクログ · ★★★☆☆]

鵺篇から続く物語。
篁と明道の覚悟に言葉を失うが、この先、決着はつくのか？「心配ない」と言っているから平気なのかな？大丈夫？！
もう大切な人がこれ以上、命を落としませんように。

[ブクログ · ★★★☆☆]

総門谷第４弾。
鵺は小野小町に成代わり、天皇までも落としいれようとする。新しく、諒と空海が呼び出す新しい仏も出てくる。一応日本史としているが、Rになってからは、ほぼファンタジー小説である。