高橋克彦のレビュー一覧

  • 時宗 巻の壱 乱星

    Posted by ブクログ

    再読です。大河ドラマも面白かったな。平頼綱役の北村一輝がよかった。
    読み終わりました。時宗は、元との戦いのために生まれて、そして終戦後まもなく亡くなった。自分のやるべきことがブレルことなく、生涯を終えられたことは羨ましい。

    0
    2009年12月01日
  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(1)

    Posted by ブクログ

    戦国時代から,天下が信長,秀吉と着々と統一されていく中,東北の南部氏の一族である九戸政実は,南部一族の内部争いに巻き込まれつつも,こうしていては時代に取り残され,内輪もめしている間に,天下が統一されてしまうという焦りを感じていた。
    このため,実力で南部を纏めることは出来たにも拘らず,それをせず,外に目を向け,南部の安泰を図っていた。
    だが,秀吉の勢力に恐れをなした,南部の棟梁となった信直は,武士としての誇りも捨てた恭順を示した。政実は苦言を訂していたが,次第に信直との仲は険悪となり,結局は袂を分かち,政実はたった5千の兵で,秀吉軍20万に対じしていく。南部,九戸の祖先は,過去,蝦夷である奥州藤

    0
    2009年10月07日
  • だましゑ歌麿

    Posted by ブクログ

    日本史授業における暗記の必須項目・寛政の改革が行われていた頃を舞台としたお話。
    大水に襲われ深川一帯が壊滅状態となった夜、
    人気絵師歌麿(もちろん"あの"歌麿である)の女房が何者かに連れ去られ姿を消して――

    歴史上実在した人物が登場人物としてぐいぐいもりもり出てきます。
    頭の中の記号でしかなかった史上の人物名に人格が肉付けされてゆくこの不思議。
    おっさんとかおっさんとかおっさんとかが魅力的な一冊です。

    0
    2009年10月13日
  • ドールズ

    Posted by ブクログ

    グロさはそれほどでもないかな。
    じっくり想像しながら読んだら結構アレだけどw
    ストーリー自体は読みやすくてさくさく読めた。面白かったしね。
    シリーズ物っぽいので、続きを読みたいと思う。

    0
    2010年09月11日
  • 風の陣【立志篇】

    Posted by ブクログ

    「火怨」「炎立つ」を読んだあとだとかなりニヤニヤできます。
    天鈴様はデキ過ぎる男だけど、その相方の嶋足が朴訥なのでこれまたいい凸凹コンビ。

    0
    2009年10月04日
  • 竜の柩(1) 聖邪の顔編

    Posted by ブクログ

    ノン・ノベルで読んでいたけれども、カヴァ無しなので講談社で。

    壮大な、壮大過ぎる「竜」を巡る物語。
    もの凄く長いけれど、難しすぎない文体なので気軽に読み進められる。
    高橋克彦の良いところは、難解すぎないことじゃないかなぁ。
    荒唐無稽な感も漂うけれども。

    ノン・ノベル版読者なので、講談社のは続編まで含んでるのかどうかが謎だが、ラストは苦しさとじんわり感があったな……。

    0
    2009年10月04日
  • 緋(あか)い記憶

    Posted by ブクログ

    記憶に関しての物語はかなり苦手な部類。
    記憶喪失系のストーリィは涙が出そうな気分になる。
    これはその最もたる感じの短編集。
    思い出しただけでも恐いぜ。ゾワー。

    0
    2009年10月04日
  • ドールズ 闇から招く声

    Posted by ブクログ

    ドールズの続編。
    おっさんと共存しているからこそ起こる,様々な事件を短編で描く。
    前作みたいな,どうなるか分からないというハラハラ感はまったくない。
    おっさんがいるからこそ事件は解決できる,というきまった形式の小話的なものばかりなので,そういった意味で安心して読める。

    0
    2012年01月04日
  • 緋(あか)い記憶

    Posted by ブクログ

    予想外にいい作品集でした
    短編で、記憶をテーマに書き綴られました
    作者も、時間を掛けて自分の熟成に合わせた作品を
    今後も書き続けたいようです
    記憶って、後ろめたい、嫌な気持ちだと残るのでしょうか
    全員が「人に言えない過去」があって・・・納得の一冊です
    読むべし!

    0
    2009年10月07日
  • 竜の柩(1) 聖邪の顔編

    Posted by ブクログ

    伝奇もの?、かなり壮大に描かれている。
    もし今読み返したら、いろいろつっこみたくなるだろうが中高生あたりで読むと楽しめるんじゃないだろうか。(別に大人向けじゃないと言ってるのではなくて生半可に知識があると、その説は無茶すぎ。とか言いたくなるかも)

    0
    2009年10月07日
  • 総門谷R 白骨篇

    Posted by ブクログ

    『総門谷』続編の第四弾。伝奇SF超大作。伝奇<SF。
    今度は『総門谷』(一作目)のあの人とまさかの再会。
    いやぁ。ここにきてもう一人ぶち込んでくるとは夢にも。

    『R』も四冊目に入り、主人公サイドでもだいぶ諒の能力にスポット当てられはじめたわけですが。
    示されれば示されるほどに理解しづらい力だなぁと思います。
    諒が「為ると思えば為る」力。
    ――要するに「信じる心が力になるのさ!」ってことみたいですけど。
    その力の及ぶ範囲……上限をどう考えてよいやら。
    一作目のやらかしっぷりからすると事実上限界無いような気もしますが。
    「限界は無いけど制約はある」
    そういう解釈でいいのかなぁ。

    0
    2009年10月13日
  • 総門谷R 小町変妖篇

    Posted by ブクログ

    『総門谷』続編の第三弾。伝奇SF超大作。そろそろ感覚が麻痺してきた。
    前作『鵺篇』から7年後を舞台に、自覚が無いにもほどがある超能力者、
    和気諒(わけのあきら)と愉快な仲間達が三度怨魔に戦いを挑みます。

    今回は小野小町がこれでもかと言うほどに大活躍。
    最後にはちょっとかわいく見えてくるほどでした。
    怨魔側が諒たちの帰還に気づかないまま話がすすむ、というのもおもしろかったです。
    ヘロンは良いやつだなァ……!

    0
    2009年10月13日
  • 総門谷R 阿黒篇

    Posted by ブクログ

    『総門谷』続編の第一弾。伝奇SF超大作。
    今度の舞台は平安時代。
    空を爺さんが飛びまわったりついでに未確認飛行物体もとびまわったり、
    そうかと思えば陸奥で大戦がはじまったり。
    あと宇宙いったりとか空海さんがいろいろやらかしたりとか。

    ――などという紹介の仕方をすると「何その異種格闘技戦」みたいな感じになってしまうのですが、
    実際には虚の糸と実の糸が見事に織り合わされ、妙な説得力があります。
    初代征夷大将軍と伝えられる坂上田村麻呂が大活躍、アンドまわりの連中大暴れ。
    「この部分は空想だろう」と思っていたら
    キッチリ実際に存在する伝説を材料に話を構成してたりして油断のならない作品でした。

    0
    2009年10月13日
  • ドールズ 闇から招く声

    Posted by ブクログ

    高橋克彦ドールズシリーズ第三弾。
    少女・怜とその叔父・恒一郎が今度は猟奇殺人事件に遭遇!
    お化け屋敷で本物の死体を発見してしまった恒一郎の元に犬の生首が届けられ、
    さらには彼らの回りで新たな殺人事件が起こってしまう。
    そして"センセー"の前に現れる、シリーズ最悪の難敵……その正体とは!

    ホラーなんだかミステリーなんだかサスペンスなんだかよくわからないっていうのが一点。
    前作までにあった「江戸情緒」がほとんど失われてしまったというのがもう一点。
    残念な部分がいくつかあるので星はひとつ減らしましたが、今作も大変おもしろかったです。
    ラストシーンにおける"センセー&q

    0
    2009年10月13日
  • ドールズ 闇から招く声

    Posted by ブクログ

    シリーズ3作目。
    シリーズ中一番グロテスクな描写が多くて思わず顔をしかめてしまうシーンも。
    しかしやっぱり最後は切なく締めてくれます。
    このシリーズにはハズレがない。(松澤)

    0
    2009年10月04日
  • ドールズ 闇から覗く顔

    Posted by ブクログ

    ドールズシリーズ2作目。
    今作は短編集。周りのみんなも温かくなっていて、ほんわか感が好きです。
    短編でも充分楽しめます。(松澤)

    0
    2009年10月04日
  • 炎立つ 伍 光彩楽土

    Posted by ブクログ

    5巻(最終巻)しか読んでないけど、これだけでもひとつの物語として読める。
    源平合戦時代の奥州藤原氏の話。
    盛り上げ方がうまいし、登場人物(歴史上の人物)も魅力的だった。

    0
    2010年05月24日
  • 風の陣【大望篇】

    Posted by ブクログ

    <再読>おさらいその2。第二巻では、760年〜764年恵美押勝の絶頂から没落−恵美押勝の乱までを描く。立志篇では陸奥守になるべく、天鈴の策で奈良麻呂の乱において藤原仲麻呂(押勝)に力を貸して授刀衛の大志にまで昇進を果たした牡鹿嶋足。しかし押勝の息のかかった者が陸奥に赴任し、蝦夷はさらに苦しい立場に追いやられた。腐敗した押勝の権勢を打倒し、今度こそ陸奥に平穏をもたらすべく、天鈴たちは道鏡や吉備真備と手を組んで押勝を追いやるべく権謀術数する。この風の陣シリーズで面白いのは、京で起こる争乱がすべて天鈴の策謀と嶋足の活躍に集約されていること。もちろん小説であり、すべてが史実ではない。だが史実の裏に何が

    0
    2009年10月07日
  • 風の陣【立志篇】

    Posted by ブクログ

    <再々?読>最新作[風雲編]が刊行されたのでおさらいに。『火怨』の数十年前の話と言う設定で、火怨に登場するキーパーソンたちの若き日を権謀術数がいきかう京の内紛と絡めて描く。第一作の今作では橘奈良麻呂の乱が中心。蝦夷の先行きを案じる丸子嶋足は物部天鈴と組み、陸奥守をめざして権力闘争に巻き込まれていく。最近俺の中で第二次高橋克彦ブーム、来てます。

    0
    2009年10月07日
  • 眠らない少女 高橋克彦自薦短編集

    Posted by ブクログ

    ぞくぞくするほど怖いです。
    この短編集収録の「ドールズ」の短編をきっかけに、ドールズシリーズ全部読破しました。

    0
    2009年10月04日