高橋克彦のレビュー一覧
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7歳の女の子・月岡怜が交通事故に遭ったことで表面化した、
彼女の身に起こった異変。
憑き物か甦りか。
怜の中にいるのは誰なのか。
そして事故を起こした犯人は――。
シリーズ第1弾。
中の人との出会いと正体を突き止めるまでが中心なので、
続編とはちょっと違う感じですね。
ホラーチックだけど、やっぱり謎解き要素が多いかな。
あと熊本の「生き人形」の描写は、やはり実物や映像を見ていないと
納得しづらいところがあるかもしれません。
(BSの特集、再放送してくれないかなぁ…)
というか、著者の目の付けどころに脱帽。
【収録内容】
プロローグ
怜
虚
怪
転
解
訪
変
エピロー -
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10年以上前に読んだことがあるのですが、細かな内容も忘れたので、
「風の陣」の続編という視点で読み直すことにしました。
「風の陣」の内容を受けて改めて読み直してみると、当時の陸奥の様子がよく分かりました。
発刊時は何も考えずに一つの作品として読んでましたが、
前半は結構唐突な展開になってたんだなぁと思いました。
前後の関係も分からないまま、鮮麻呂が反乱を起こし、
その手助けをアテルイが行うのですが、如何にも唐突に話がスタートしています。
「風の陣」を読んだ後だと、それがよく分かります。
この作品をまだ読んでおられない方は、まず「風の陣(全5篇)」を読んだ後に
読むことを強くオススメします。
物 -
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「記憶」シリーズから2作、「ドールズ」シリーズから2作、
塔馬双太郎シリーズから3作、そして「竜の柩」に繋がる1作、を含む
13作品が凝縮された贅沢な1冊。
…なのに1年積ん読ってどういうことよ、私。
なんとなく現代モノの短編を読む気分じゃなかったんだけど、
ハイ、ごめんなさい、読み始めたらやっぱり面白かったです(苦笑)。
目吉センセーステキw
ってことで、久しぶりにドールズが読みたくなった。
【収録内容】
・悪魔のトリル
・奇縁
・卒業写真
・遠い記憶
・鏡の記憶
・龍の伝承
・蛍の女
・鬼火
・お化け蝋燭
・歌麿カタログ
・陰の歌麿
・盗作の裏側
・風俗史の -
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第2部。
2部からは,著者が聖書や神話,遺跡から導き出したある仮説に沿って,過去にタイムスリップし,その謎を解いて行く話となる。フィクションであるが,それを,さも本当にあった話のように,様々な角度から分析し,裏づけをとっている。私はあまりフィクションを好まないが,これは単なるフィクションではなく,変な言い方だが,史実に基づいたフィクションとも言える。第3巻では,ノアの箱舟に乗って旅立った虹人達が,過去にタイムスリップし,神達に出会い,過去に起こったことを,再確認する旅である。人と言うものは,常に地方の文化は中央より低いし,過去が現在よりも高度な文明を持っていたとは考えもしない。それを,ありうる -
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第1部。
古代,日本を支配し,神と崇められていたモノはいったい何なのか。
その正体を求め,日本ピラミッドのある東北津軽~中国地方を旅する。その中で次第に明らかになっていく竜の存在。古代,出雲の国でスサノオや大国主命と言われていた神とは何者なのか。神話は本当にあった話がしるされているのかその謎を突き止める主人公九鬼虹人は架空の人物だが,実際の遺跡など,著者の綿密な調査をベースに仕上げられている。(第1巻)
そして,竜の正体を突き止めるため,虹人はインド,パキスタン,トルコに向かう。そこではパキスタンのモヘンジョダロ遺跡は実は古代核戦争の跡なのだということを遺跡からの出土品,ヒンズー教の神などをも -
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広目屋・香冶完四郎シリーズの第4弾。
アメリカ渡航時代が描かれるのかと思いきや、帰ってきてからの話でしたか…(苦笑)。
ミステリーとしては各話軽めの仕上がりでしたが、随所に挿入されている新聞錦絵が結構面白かった。
でもそれが作中で、瓦版と新聞の違いを浮き立たせる材料にもなっていて、
読み物とジャーナリズムの差をサラッとインプットしてくれた感じです。
氏の著書『新聞錦絵の世界』が読んでみたくなりました。
…絶版かぁ…orz
【収録内容】
第1話 帰ってきた男
第2話 文明怪化
第3話 人生双六
第4話 怪談指南
第5話 びっくり箱
第6話 ニッポン通信
第7話 絵空事
第8