高橋克彦のレビュー一覧
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ネタバレ壱:北の埋み火
弐:燃える北天
参:空への炎
四:冥き稲妻
伍:北彩楽土
の全五巻。俘囚と蔑まれた陸奥の人々から見た中央との抗争の歴史。安部貞任・藤原経清と源頼義・義家の12年に渡る戦い「前九年の役」に始まり、清原家の内紛に源義家が介入して藤原清衡が権力を掌握する「後三年の役」、さらには源頼朝による藤原泰衡・源義経の征伐による奥州制圧までを描く一大スペクタルドラマ。
現存するおそらくわずかな史料を基に、鎌倉前の源氏の勃興と、中央政権の影響力の及ばない言わば独立王国を築きあげた藤原氏との関わりを描き切った著者の想像力と筆力は見事。また、源頼朝が数百年に及ぶ公家政治から武家政治への転換をわずかな -
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私が大学の頃の大河ドラマ(1993-94年)。
平安時代後半に東北で起こった、前九年・後三年の役という、日本史の授業でも1行だけで終わってるようなマイナーな戦争の話だが、かなり面白く脚色してくれており、毎週楽しみに観ていた。
おそらく話がマイナーすぎて、私に事前知識が無いがゆえに、先のストーリーが予測つかないことも面白さを増加させたのであろう。
とはいえ、友情と裏切り、恋愛と嫉妬、弱者(奥州)が権力に立ち向かうところなど、王道ストーリー盛りだくさんで、エンターテインメントとして楽しめる作品である。
なお、本作品は、三部構成からなっており、主人公が代々変わっていくという形態をとっている(ジョ -
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もともとの刻迷宮Ⅰの約3分の2を収めた第1巻。
おかげで話の核心がすべて第2巻へと持ち越されてしまったので、
これだけではちょっと消化不良気味。
あと100頁くらいなのに…。
新撰組・沖田総司が死後、ある組織に復活させられた後、
歴史の歪みを修正するため古代ギリシァに送り込まれて「アポロン」として
活躍する、というシュミ満載なごった煮伝奇小説、でしょうか(笑)。
設定だけ聞いてしまうと「え゛~?」と拒否反応したくなりますが、
読み始めると意外とのめり込めます。
さて、歴史を歪めようとしている「ハデス」の正体は――以下次巻(苦笑)。
【収録内容】
発端の章
復活の章
降魔の章
魔 -
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7歳の女の子・月岡怜が交通事故に遭ったことで表面化した、
彼女の身に起こった異変。
憑き物か甦りか。
怜の中にいるのは誰なのか。
そして事故を起こした犯人は――。
シリーズ第1弾。
中の人との出会いと正体を突き止めるまでが中心なので、
続編とはちょっと違う感じですね。
ホラーチックだけど、やっぱり謎解き要素が多いかな。
あと熊本の「生き人形」の描写は、やはり実物や映像を見ていないと
納得しづらいところがあるかもしれません。
(BSの特集、再放送してくれないかなぁ…)
というか、著者の目の付けどころに脱帽。
【収録内容】
プロローグ
怜
虚
怪
転
解
訪
変
エピロー -
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10年以上前に読んだことがあるのですが、細かな内容も忘れたので、
「風の陣」の続編という視点で読み直すことにしました。
「風の陣」の内容を受けて改めて読み直してみると、当時の陸奥の様子がよく分かりました。
発刊時は何も考えずに一つの作品として読んでましたが、
前半は結構唐突な展開になってたんだなぁと思いました。
前後の関係も分からないまま、鮮麻呂が反乱を起こし、
その手助けをアテルイが行うのですが、如何にも唐突に話がスタートしています。
「風の陣」を読んだ後だと、それがよく分かります。
この作品をまだ読んでおられない方は、まず「風の陣(全5篇)」を読んだ後に
読むことを強くオススメします。
物 -
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「記憶」シリーズから2作、「ドールズ」シリーズから2作、
塔馬双太郎シリーズから3作、そして「竜の柩」に繋がる1作、を含む
13作品が凝縮された贅沢な1冊。
…なのに1年積ん読ってどういうことよ、私。
なんとなく現代モノの短編を読む気分じゃなかったんだけど、
ハイ、ごめんなさい、読み始めたらやっぱり面白かったです(苦笑)。
目吉センセーステキw
ってことで、久しぶりにドールズが読みたくなった。
【収録内容】
・悪魔のトリル
・奇縁
・卒業写真
・遠い記憶
・鏡の記憶
・龍の伝承
・蛍の女
・鬼火
・お化け蝋燭
・歌麿カタログ
・陰の歌麿
・盗作の裏側
・風俗史の -
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第2部。
2部からは,著者が聖書や神話,遺跡から導き出したある仮説に沿って,過去にタイムスリップし,その謎を解いて行く話となる。フィクションであるが,それを,さも本当にあった話のように,様々な角度から分析し,裏づけをとっている。私はあまりフィクションを好まないが,これは単なるフィクションではなく,変な言い方だが,史実に基づいたフィクションとも言える。第3巻では,ノアの箱舟に乗って旅立った虹人達が,過去にタイムスリップし,神達に出会い,過去に起こったことを,再確認する旅である。人と言うものは,常に地方の文化は中央より低いし,過去が現在よりも高度な文明を持っていたとは考えもしない。それを,ありうる -
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第1部。
古代,日本を支配し,神と崇められていたモノはいったい何なのか。
その正体を求め,日本ピラミッドのある東北津軽~中国地方を旅する。その中で次第に明らかになっていく竜の存在。古代,出雲の国でスサノオや大国主命と言われていた神とは何者なのか。神話は本当にあった話がしるされているのかその謎を突き止める主人公九鬼虹人は架空の人物だが,実際の遺跡など,著者の綿密な調査をベースに仕上げられている。(第1巻)
そして,竜の正体を突き止めるため,虹人はインド,パキスタン,トルコに向かう。そこではパキスタンのモヘンジョダロ遺跡は実は古代核戦争の跡なのだということを遺跡からの出土品,ヒンズー教の神などをも