あらすじ
ミケーネ遺跡の王墓を発掘中にシュリーマンが目にしたもの――それは十二年前に幕末の横浜で、自らが勝海舟に贈った金時計だった。歴史を歪めた“犯人”を探るため、“管理センター”は新選組の沖田総司を蘇生させ、古代ギリシァに向かわせた。ギリシァ神話と明治維新、奇跡のコラボレーション・ファンタジー。
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Posted by ブクログ
シュリーマンは、勝海舟と同じ時代の人だったのか。そのシュリーマンが勝海舟と横浜で会い(史実じゃないよな)、金時計を贈る。その金時計がミケーネの古い地層から発見される。歴史がおかしくなっている。このままでは人類の未来は大変なことにー。というわけで、沖田総司、マタハリ、アンネ・フランクが甦らされてヘラクレスの時代に送られる。そこには神話の人物たちがうようよいてー。歴史のゆがみは元に戻せるのか。
ハチャメチャな話だけれど、登場人物たちのやり取りは面白く、次はどうなるかと次々にページをめくらされるのだ。さて、(2)はどうなるのか。
Posted by ブクログ
もともとの刻迷宮Ⅰの約3分の2を収めた第1巻。
おかげで話の核心がすべて第2巻へと持ち越されてしまったので、
これだけではちょっと消化不良気味。
あと100頁くらいなのに…。
新撰組・沖田総司が死後、ある組織に復活させられた後、
歴史の歪みを修正するため古代ギリシァに送り込まれて「アポロン」として
活躍する、というシュミ満載なごった煮伝奇小説、でしょうか(笑)。
設定だけ聞いてしまうと「え゛~?」と拒否反応したくなりますが、
読み始めると意外とのめり込めます。
さて、歴史を歪めようとしている「ハデス」の正体は――以下次巻(苦笑)。
【収録内容】
発端の章
復活の章
降魔の章
魔殿の章
冥界の章
Posted by ブクログ
ギリシャ神話が作られる時代に金髪碧眼の沖田総司が…?!(しかも当時の服装で、腰には日本刀)というとんでもない設定ですが、登場人物が魅力的でとても面白いです。
続編もあり、そちらは中国が舞台。なかなか壮大です。