高橋克彦のレビュー一覧
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ジャンルが難しいが、フラッシュバックする忘れていた記憶と盛岡がテーマで、思い出したら怖いという短編集。
昔繰り返し聴いていたがヒットしていない曲、その楽しげなフレーズから、開かずの間を思い出す。日の当たらない開かずの間では、なぜか若い叔母と男性が楽しげに暮らしていて…。
高橋克彦の十八番である怪談とホラーの中間という点では、それぞれの単体はよく出来ている作品であろう。ただ、集めてしまうと辛いのが、全部同じパターンで、「何で思い出すかな?思い出したら人が死ぬやつだよね」と3本目くらいで変な予想をし始めるので、後半の新鮮味は感じられないのが難点。途中、親の不倫という話が被っているのも食傷。
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全3巻。1500ページに亘る作品です。
それだけでなく、著者のあとがきに拠れば7年を費やした大作です。
しかし、そのせいでしょうか、物語の途中で登場人物の印象が変わってきます。時に主人公の弟・実親や敵役の信直などです。いささか戸惑いを覚えます。
淡々と歴史的な見方をすれば、主人公・政実は南部の反逆者であり、やらなくてもいい騒動を(自己の権勢欲の為に)起こした人物でしょう。それをあえて"南部のため"という大儀に生きた人物に仕立て上げてます。そのために、色んなところに無理が出ているように思います。せめて信直の人物設定を"目指すところは違うが一種の英雄" -
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人間として扱われず獣としか見られなかった蝦夷たちの、朝廷との22年の闘いを描いている。
蝦夷の中心となったアテルイを筆頭に、
賢く、力強く、優しい蝦夷の武将たちが魅力的だった。
22年の戦は気が遠くなるほど長い。
読んでいる方も参ってしまうほど。
まだやるのか、という思いを蝦夷も朝廷ももっていたと思う。
そんななかで最後にアテルイたちが選んだ戦術は、予想を遥かに超えるものだった。
取実、たけひこ、いさしこの最期はとにかく壮絶。アテルイ、モレ、飛良手の最期は涙なくして読めない。(私は飛良手推しです。)
ただ、同じ人間として認め合い、家族や友達と故郷で静かに暮らしたかっただけ。それすら叶わ -
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良いですね、理想に燃える若武者。
アテルイに関する小説は先年、澤田ふじ子さんの「陸奥甲冑記」を読んでいますが、比較すればこちらの方が随分とダイナミックで(当然の事かも知れませんが)男性的な魅力があります。紹介してくれたShortさんの言われる如く、主要登場人物が皆さわやかで、しかも個性がしっかりした”イイ男”達です。戦闘シーンも随分と迫力があります。
難を言えば、ちょっと格好良すぎることでしょうか。その為かやや上滑りな感じもしないでもありません。その当りの感覚は同氏の「炎立つ」にも有ったと思います。
何れにせよ、本格的な歴史小説で、面白く読ませる作品でした。
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「炎立つ」にすっかり魅せられたので時代を遡って本シリーズに突入。
第1巻はひたすら朝廷の政争に終始していますが、文明が未成熟なせいか、やり方がいちいちえげつない。但し蝦夷や物部氏を中心に個性溢れる魅力的な人物が続々登場しており、嫌気を覚えることなく先の展開を楽しみに読み進めることができました。
既にこの時代から日本の政治家は政より権力争いに執心していたとは。ちょうど読んでいる最中に希望の党が結成された現代との類似性が、何とも情けなくて可笑しいです。
名前が似ていて区別がつかなくなるという恐ろしい噂の「麻呂麻呂地獄」も、巻頭の人物紹介欄の助けを借りながら何とかクリアできそうかな。 -
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女の謎の死体を巡って、柳生十兵衛、天海大僧正、左甚五郎たちを巻き込む壮絶な戦いに挑む、凄腕の美剣士、舫鬼九郎の活躍を描く。
新しい時代劇のヒーローといってもいい、謎の美剣士、舫鬼九郎が大好きな柳生十兵衛とともに活躍する展開とあって、それだけで読むのに夢中になってしまいました。
魅力的で多彩な人物、剣劇シーンやエロティックな場面、そしてミステリー仕立てな展開など、娯楽時代小説の王道といった感じで十分楽しめました。
多彩な登場人物たちは今後もまだ絡んでいく感じがしますし、主人公の生い立ちも少しずつ明らかになっていくようなので、次巻からの展開も気になります。 -
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高橋克彦作品、ハマってしまったかも……
というのも、主人公が浮世絵の研究をしていたりと、浮世絵三部作を思い出したり、なんとなく関連性を感じたりもして楽しい。
最初はアクが強すぎて、うっと思っていた登場人物(チョーサク)も読み進めていくうちに、
友達になる過程のように、あなたはそういう人だよね(笑)、という印象に変わっていたりして面白い。
ある意味冬の密室物としては王道っぽいけれど、
タイムカプセルや、キーパーソンの名前がパンドラという好奇心をくすぐられる設定がたまらない。
ラストは、終章タイトルパンドラ・サッドケースにふさわしく、かなしく寂しい。
エピローグはなんとなく期待をしていた展開になっ