【感想・ネタバレ】風の陣【立志篇】のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年08月20日

人間って汚い。自分もそうだけど、どこまで人間て汚いのかと嫌になった。
なんのために?が重要。

嶋足はいいやつだけど、流されやすいし染まりやすい。すごいわかる。
天鈴が、一体何者なのか。キレすぎ。

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Posted by ブクログ 2017年08月22日

全5巻にもかかわらず、1巻だけでも充分に見せ所が用意されており満足感が高いです。現代にも通じるような感情の機微、揺れが丁寧に描かれているところがお気に入り。
それぞれの策略が蠢く中、誰を信じるのか。それが生死や一族の盛衰にまで関わることがこの時代の恐ろしさ。2巻もすぐに手にとって読みたくなる臨場感で...続きを読むす。

登場人物が多いせいか前半少し読み進みにくいですが、後半には慣れてしまいます。

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Posted by ブクログ 2017年05月29日

 8世紀中頃の黄金発見に端を発する奥州動乱と中央政権の血生臭い権力抗争を描く大河ロマン第1弾。

 これまで奈良時代を舞台にした作品を読んだことがなかったので、人物等もなじみがなかったのですが、主人公の丸子嶋足をはじめ、権力に固執する藤原一族など、一人一人が生き生きと描かれ、あっという間に奈良時代の...続きを読む歴史舞台に入り込んでしまいました。

 武士ではなく貴族の時代にあれほどまでの権力闘争が繰り広げられていたことに、正直衝撃を受けました。

 陸奥の平和を目指して、躍動と葛藤を重ねていく若き蝦夷たちのこれからに期待が高まりました。

 この1巻でも十分一つの作品として読むことができますが、やはり蝦夷たちの生きざまを見届けたいと思わずにはいられず、すぐに2巻に進んでしまいました。

 

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Posted by ブクログ 2013年02月19日

「火怨」を読んでからこちらを。面白くて一息に読んでしまいました。
鮮麻呂かわいいよ鮮麻呂。こんな可愛い鮮麻呂が「火怨」の最初であんな……と思うと、この後4巻読み進めるのが怖いような楽しみなような。

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Posted by ブクログ 2012年10月11日

2012-107
陸奥3部作の序章ともいえる風の陣。
嶋足、天鈴、鮮麿呂を中心とした蝦夷と内裏の話。
まっすぐな嶋足と天鈴の策略が面白い。

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Posted by ブクログ 2012年06月28日

へたれ嶋足なかなか。しかし最後は全成に私の心は持っていかれたようです…ww
鮮麻呂と多麻呂の今後が楽しみで仕方がありません\(^o^)/

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Posted by ブクログ 2011年02月12日

この時代の事は、余り知らない。金脈があったら、中央政府でなくても目を付けますわ。何か新鮮感たっぷりな小説でした。続きを読みたいです。

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Posted by ブクログ 2020年08月31日

蝦夷と朝廷との何世紀にもわたる民族対立を描く。
朝廷からの侵略を防ごうと、丸子嶋足や物部天鈴、伊治鮮麻呂らが、朝廷の中で暗躍する。
橘奈良麻呂の変など、権力闘争での葛藤を蝦夷を絡めて展開していくのが面白い。

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Posted by ブクログ 2017年10月09日

「炎立つ」にすっかり魅せられたので時代を遡って本シリーズに突入。
第1巻はひたすら朝廷の政争に終始していますが、文明が未成熟なせいか、やり方がいちいちえげつない。但し蝦夷や物部氏を中心に個性溢れる魅力的な人物が続々登場しており、嫌気を覚えることなく先の展開を楽しみに読み進めることができました。
既に...続きを読むこの時代から日本の政治家は政より権力争いに執心していたとは。ちょうど読んでいる最中に希望の党が結成された現代との類似性が、何とも情けなくて可笑しいです。

名前が似ていて区別がつかなくなるという恐ろしい噂の「麻呂麻呂地獄」も、巻頭の人物紹介欄の助けを借りながら何とかクリアできそうかな。

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Posted by ブクログ 2013年05月01日

「火怨」「炎立つ」「天を衝く」の東北三部作へと繋がる前哨戦のような今作。「火怨」にも登場する鮮麻呂や、物部氏の天鈴の若かりし頃が登場。そして、蝦夷から悪者扱いされていた嶋足が主人公となっている。

天鈴のあまりの策士振りに、それに振り回される嶋足がちょっと不憫に思えてきたところもあったけれど、今後の...続きを読む蝦夷の歴史を見れば、なりふり構わず策を弄する天鈴の方がやはり上なのかなと思う。しかし、それ以上に朝廷内の権力争いがとてつもなく醜い。今作「立志篇」では橘奈良麻呂の乱が中心だが、この時代は本当にえげつないなぁ。
今後、彼らが仲麻呂とどう闘い、そこに陸奥に逃れた多麻呂が新たにどう関わってくるか楽しみ。

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Posted by ブクログ 2012年01月30日

八世紀の日本の中央政府と奥州・蝦夷を舞台にした歴史物語。丸子嶋足、物部天鈴といった若き武人たちの蝦夷への思いを感じながら、その戦い、躍動、葛藤を読み進む。到底その時代のイメージが具体的にでてくるものでもないが、男たちの心意気を少しずつ感じることができた。ここから続く大河ドラマが楽しみ。

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Posted by ブクログ 2011年11月17日

陸奥の黄金を握り陰から歴史をあやつる物部氏、というトンデモ設定。だが面白い。天鈴サイコー。
『火怨』や『炎立つ』と違って陸奥での活躍はほとんどなく、都での政争に首をつっこんでいく話がメインです。

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Posted by ブクログ 2010年11月06日

高橋版 東北風雲絵巻第一弾ってとこですね。
東北地方が朝廷の支配下に入ったのは、坂上田村麻呂の時代以降かと思ってましたが、
そのずっと前から支配されていたのですね。
まだこの巻を読み終えたばかりなので、この作品の展開が分かりませんが、
この後にアテルイを描いた「火怨」、奥州藤原氏を描いた「炎立つ」へ...続きを読むと繋がって行くんですね。
そう考えると、壮大な東北歴史シリーズになっています。

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Posted by ブクログ 2010年10月11日

火怨につながる、蝦夷の物語。

橘奈良麻呂の変をベースに、都での嶋足の活躍を描く。

キャラクターが、画一的過ぎる。
天鈴は小ざかしすぎる、嶋足は正直すぎる。

でも、面白い。

【追記】
平城京1300年記念で、いろいろと平安物をやってますね。
「大仏開眼」の再放送や、仲麻呂の乱の調査について。
...続きを読むこのシリーズは、こういうように進むのね・・・

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Posted by ブクログ 2010年10月02日

「火怨」「炎立つ」「天を衝く」へと続く高橋克彦氏一連の蝦夷もの始まりの一冊。数年前に上記3作品とその当時でていた部分までを読んでいたのだが、つい先日、単行本で5冊目が出版され完結したので読み返しを始めた。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

「火怨」「炎立つ」を読んだあとだとかなりニヤニヤできます。
天鈴様はデキ過ぎる男だけど、その相方の嶋足が朴訥なのでこれまたいい凸凹コンビ。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

<再々?読>最新作[風雲編]が刊行されたのでおさらいに。『火怨』の数十年前の話と言う設定で、火怨に登場するキーパーソンたちの若き日を権謀術数がいきかう京の内紛と絡めて描く。第一作の今作では橘奈良麻呂の乱が中心。蝦夷の先行きを案じる丸子嶋足は物部天鈴と組み、陸奥守をめざして権力闘争に巻き込まれていく。...続きを読む最近俺の中で第二次高橋克彦ブーム、来てます。

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Posted by ブクログ 2019年04月20日

高橋先生特異の東北蝦夷のお話
昔、藤原の郷に遊びに行ったことある
さて、話は大好きな奈良時代
奈良麻呂の乱に至るリアルな戦い
続日本紀に書かれているのと同じ展開
(当たり前だったな)
主人公は何に拘って大望を失うやら

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Posted by ブクログ 2015年10月18日

なんというか、非常に作者らしい物語だった。

奈良時代の歴史的出来事を蝦夷の側から描く歴史小説。
東北を舞台とした歴史小説を数多く描いている作者のいわば十八番の舞台だ。
作者にはこれより先に『火怨』という蝦夷の英雄アテルイを描いた作品があるのだけど、今回はその一世代前の時代。
作中には火怨で登場した...続きを読む人物たちの若き姿があって、ちょっと懐かしい。

奈良時代中期以降、政治的には橘奈良麻呂の変、恵美押勝の乱、道鏡皇位事件と波乱が続いて、小説の舞台装置としてはかなり面白い。
その中で蝦夷との関係がどう描かれるか、作者の腕の見せ所だろう。
シリーズ1冊目の本作では、橘奈良麻呂の変が舞台になっている。
ただ本巻では、事件の周辺での探り合いが主で、あまり派手な展開もなく、主人公の嶋足の活躍もあまりなく、正直なところちょっともの足らなかった。
まあ、そこは歴史的事実との関係で仕方ないのかもしれないけれど。
もうすこし、陰から事態を動かしたり敵を出し抜いたりするような、爽快感が欲しいところ。
次巻に期待したい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年01月06日

道鏡時代の蝦夷と朝廷との対決の話。読書前の評判のごとく、鮮麻呂の最後は少し拍子抜け。他の著者の東北作品の方が引き込まれた。本作品は火怨などよりは私の評価は低い。

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