高橋克彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本史には必ず出てくる蘇我氏と物部氏の政争。その物部氏の血族は東北に逃れ、そこにとてつもない秘宝を封じた。その秘宝を狙って蘇我氏の子孫が襲い掛かるー。
なんだかものすごくスケールの大きい話です。話自体も長いのですが、グイグイと引き込まれてその長さが気になりません。秘宝の封印を解いていく過程にでてくる東北の遺跡などがまたそそります。好きな人は知っているだろう「キリストの墓」や「ストーンサークル」などバンバンでてきて古代の東北の豊かさを感じさせます。 あと、何よりスゴイと思ったのが主人公がデブなのも複線だったということ。ただのデブと侮る無かれ(笑) -
Posted by ブクログ
歌麿を核に据えた本格江戸捕物帳。ミステリ要素に加え、武士と町人の文化・思想の差異、さらには政治的背景まで織り込まれ、重厚な物語に仕上がっている。火盗改の中山と脇田の両名が、味方なのか敵なのか判然としないよう巧みに描かれている点も見事。物語に緊張感を与え続けている。
とりわけ印象に残るのは、仙波が初鹿野に啖呵を切る場面である。理不尽への怒りを叩きつけるその台詞には、いかにも作者らしい熱と魂が宿っていると感じた。
もう一つの魅力は、一之進と左門の親子関係。互いへの揺るぎない信頼、そして息子の行動を誇らしく思う父の心情。家の存続よりも子を案じる親心が静かに胸を打つ。その関係性は、『炎立つ』にお