高橋克彦のレビュー一覧
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ようやく完結。九郎義経と泰衡の話。なぜか九郎が義家の生まれ変わり、泰衡が経清の生まれ変わりということになっていて、なんじゃそりゃ感は割とある。というかなんでこれで蝦夷が守られたのかよくわからん。
秀衡の時代になっている。義経を都から呼ぶことにした。そして奥州にやってくる。
泰衡と義経は十三湊にやってくる。ここには水軍もいた。義経を十三湊に残して泰衡は帰る。
8年経った。後白河法王は平氏によって幽閉され、兵士討伐の勅令を諸国の源氏に送った。源氏が立つとなれば行くと義経は言っている。平泉はあちこちの源氏に書状を送る。平泉は義経以外の源氏が全部倒れるのを待っている。
泰衡に以仁王の令旨が来る。泰衡は頼朝がたった暁には、秀衡の許しを得ずに義経を送る気でいる。ついに頼朝がたった。義経は奥州を後にする。 -
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なんだか喧嘩いい加減にやめたら?という気持ちになってしまい、読み進みにくくなった。最後の巻を読み切れるかどうか自信がない。次の主人公に望みを託す以外ない。
結友は清原武貞に嫁いでいる。清丸は無事。弟の家衡が産まれる。鎮守府将軍になった武貞は貞衡と名を改める。16年経つ。貞衡は病の床につく。後継は真衡だが、真衡には子がいなかった。
家衡は秀武と結んで真衡を討とうとする。そのために真衡の家族を人質に取ろうとする。清衡もたち、瞬く間に人質にとって立てこもった。そのあと束の間の平安。
多賀城に義家が入る。真衡は戦を起こさないよう注意されるが、無理を押して出兵。義家が味方につくと信じている。真衡は兵を雇って自分の館を襲わせ、家衡と清衡が襲ったように見せかけ、義家を動かそうとする。収集がつかなくなってきたので、義家は真衡を殺す。
家衡と清衡の平穏はある程度保たれたが、結局家衡は立つ。家衡は4000の兵で清衡の館を襲った。清衡は池の橋の下に潜る。妻と子は自害する。母も死ぬ。清衡は助かる。
義家との連合軍で家衡を追うが、一面の雪の原ででも足も出ない。季節を超えて家衡を打つ。 -
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これ、本当に藤原竜也4代やるのか??初代の清衡とてまだ清丸。ようやく父が死んで前九年の役が終わった。わりも揉め事はもういいよと思うが、清衡前半生内輪揉めだし、基衡もお兄ちゃんとガッツリだし…終わらんのかな。
大敗を喫した頼義は、一旦再起不能になる。そろそろ任期が終わる。二期合わせて12年も務めたのだ。清原を味方につけようと頑張っているが、色良い返事がない。年貢は安倍が先にとっていってしまう。頼義の後任は歌人で文官の高階経重に決まっていた。
貞任の息子千世童丸13歳、経清の息子清丸は7歳と育ってきている。義家は清原光頼を口説いている。清原武則と結ぶ。義家が都に戻るために最後の挨拶に来るという。
春になり高階経重が赴任してくる。しかし平和の世が訪れるのを心良しとしない者たちがいて、頼義は都に帰らない。内通者も出て、決戦が始まる。衣川の館に貞任が火を放つ。
厨川の柵に貞任と経清と一族は籠り、頼義たちは四方を囲む。貞任、経清などの一族はみな捕まる。首を切られる。
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戦端は泥沼化している。5巻のうち2巻まできたけど、清衡は全然大きくならない。これ、3代やるってホントなのかなぁ、という感じ。
朝廷は遠かった。春になってもなんの知らせもない。不気味な状態で捨て置かれる。後任の陸奥守は決まらない。登任と繁成は出家した。
結局、源頼義が陸奥守に決まる。どうやら戦の準備をしてから赴任するようだ。
源頼義は息子の義家を伴って赴任。安倍頼良の使者が来る。貞任の首を持ってくるという。貞任は厨川の柵に籠った。貞任はその後降伏する。そこに非常大赦が発布される。国母藤原彰子の病が癒えるようにとのもので逆らえない。経清と安倍頼良の娘結有との縁談が持ち上がる。頼良は頼時に改名。1年半後に婚礼、その1年半後に子供が産まれ、清丸と名付ける。そして頼義が都に帰る日が近づいている。義家がやってくる。
頼義らは安倍に襲われたと装い、宣戦布告。朝廷にも報告して、兵を送ってもらう。経清と永衡は最前線で戦わされて様子を見られる。永衡は内通を疑われて斬られる。経清は安倍に合流する。家族も多賀城を脱出できた。
5年の歳月が流れた。この年は陸奥が飢饉に襲われて、兵糧が足りず秋を待たざるを得ない。頼時が矢で亡くなる。東北に慣れたと勘違いしている頼義は吹雪の中戦いを挑もうとする。黄海の戦い。頼義惨敗。 -
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奥州に行ってきた。藤原3代に興味ができて、大河ドラマの原作の本を知った。なかなか面白い。アマプラで炎立つの全話は無料だったのだが、正直20年以上前の映像はキツくてギブアップ。文章は昔のものでもキツくないのはありがたい。
奥州は衣川の屋敷で安倍頼良は贅沢な生活を送っている。子供達もたくさんいて、女子も美人ばかりだ。貞任の婚儀があり、陸奥守である藤原登任が屋敷に出向き、沢山の袖の下を貰う。欲の皮のつっぱった登任は安倍を攻めると言い出すが軍事には明るくない。藤原経清は止めるが、内情を探れと平永衡に安倍への婿入りを命ずる。武辺者で名高い平繁成の手を借りようと言い出す。情報は安倍に筒抜けで、戦を巡って朝廷工作に乗り出す。
父の頼遠が亡くなる。平繁成は出羽城介に任じられ都を立った。平永衡は安倍側につくという。軍勢は出羽に向けるという。柵の有無を確かめに行き、衣川より南にあれば安倍に奥六郡の変換を求めるという。貞任は鬼切部を山越えで攻める。繁成をいけどって渡す。登任はガタガタ震える。 -
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記憶をめぐる短編集。
現代ホラー小説を知るための100冊のうちの1冊だけどミステリ色も強い。終わりの二篇はとくに。「世にも奇妙な物語」や藤子・F・不二雄の短編を連想させる。
「緋い記憶」「言えない記憶」「遠い記憶」がよかった。少年時代に恐怖を体験し、その記憶を抑圧して何十年と生きてきたが、偶然のきっかけによりそれが蘇る。
収録作品が書かれたのが88年から91年。その時代に中年の語り手が少年時代を想起する短編ばかりでノスタルジックな風情が漂う。昔の住宅地図が重要なモチーフになる表題作はとくにそう。「オレの今暮らしている盛岡は、本当の盛岡じゃねえ。オレの町はこの地図の中にある。だから、どんなに古い町並みが壊されたって平気だよ」 -
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怪談のイメージを超え、時代を超えて通用するエンタメの基礎が詰まった古典作品である。お岩と伊右衛門それぞれの感情の動き、岩の呪いの矛先の変遷(殺人サスペンスの感じもする)、終盤のドラマのような躍動感が際立つ。高橋氏の指摘するように、鶴屋南北は「見せ方」を熟知している。
岩がすぐに伊右衛門を殺さず、関係者を一人ずつ呪い殺していく点には、彼女の怨みの大きさがよく表れている。単に死に至らせること以上に、周囲を巻き込み苦しませること自体が復讐となる。
確かに伊右衛門は悪人ではあるが、一方的に憎くは思えない。まず彼の境遇として、主君が勝手に死に、藩が取り潰され、生活が苦しい。その中で仇討ちを考えないことは不忠と謗られる。さらに妻は病み、子どもは幼いとなれば、苛立ちがやがて憎しみに変わるのも理解できる。私は伊藤家の面々の自分勝手さに対する怒りの方が強かった。伊右衛門は何度も断っていたにもかかわらず唆され、岩の顔を潰したことさえ彼の責任とされてしまう。
もっとも、当時は現代ほど相手への配慮が重視されていなかったのかとも思う。家を守ろうとする伊藤家の行動も、主家の仇討ちを果たそうとする源四郎の行動も、理念の上では正であったのだろう。最後に伊右衛門が安らかに討たれる場面には、読者としてわずかな安堵を覚えた。 -
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いよいよ最終巻!天下の秀吉軍10万相手の大喧嘩が始まる…。合戦の描写はなかなかカッコよく描かれていて、政実率いる九戸党の魅力を余すところなく味わえる。また、史実でも九戸政実の乱は籠城戦なのに短期、しかも偽装和議による皆殺しで終了するのでいろいろ腑に落ちないのだが、著者の想像がそのあたりを無理なく埋めている。
武者として生涯を全うしたい九戸政実に対して、蒲生氏郷は中央政府の中間管理職としての側面が強く書かれているのも興味深い。10万の兵なら東北の田舎侍など簡単に蹴散らせる…とはいかず、南部信直をはじめとする東北勢の意見や浅野長政との微妙な距離感、そして秀次や秀吉の性格、更には豊臣政権の未来。それら全てを考慮した勝ち方が問われるこの戦。「こっちはこっちで大変だぞ…」と愚痴りたくなる状況だ。