高橋克彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ平安時代の蝦夷を巡る抗争の物語。知名度の低い舞台だからこそ面白い。熱い武者たちの物語。このあと前九年の役。
なんというか、バトル物だね。これに八幡太郎義家とか出てきたらどれだけ熱いものになっちゃうのだろう。
平安時代なので登場人物の名前が似た者ばかりで嫌う人もいるだろうが、おもろいで。
学校の授業では登場しない名前ばかりでとっつきづらいかもしれないが、おもろいで。
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p31 陸奥の馬
平安時代の馬は高級品だった。特に陸奥の馬は他の馬の十倍の値で取引されるほど良品だった。
p79 頼良軍
安倍頼良の常備軍は5万くらいいるという。それがいざ戦になれば倍くらいになるだろう。当時の朝廷の常備軍で10万、しかしよく訓練された安倍軍に勝利するなら20万は必要だろう、そう藤原経清はいう。
p193 女には優しさ
頼良の娘:結有と貞任の会話にて、
「女は男の強さと優しさに惹かれる。好きになる始めは強さでも、最後には優しさを求める。」
ほぅ。
p230 東北が都を獲れない理由
東北の強者ならずぶずぶに緩みきった西国の朝廷なんてボッコボコにできるのではないのか。しかし、やはり東北は遠い…。
仮に10万の軍勢をもって京を攻め込むとしたら、その大軍団の糧食やらの経費だけで蓄えは空になる。また都までは20を超す国府がありそれをいちいち打ち破る必要がある。半年では京に辿り着けないだろう。そんなに時間をかけているうちに京では迎え撃つ準備が万端になっている。
もし京を落とすなら最低でもやはり関東に本拠地を置くくらいにならないといけないのである。鎌倉幕府が政権を握れたのは、立地的条件が大きかったのである。
p250 物部
陸奥の金山を支配するおっさん:吉次の一家。彼らはどうやら蘇我氏に敗れて朝廷を追い出された物部氏の末裔らしい。朝廷の軍事を司っていた物部氏だから東北で強い軍勢を作れたのだなー。というか、東北っていうのはこういう破れし者たちの吹き溜まりだったのだろう。
p259 アラハバキ
東北の石信仰。石を円環状に並べて神聖な結界を作る。かつては東北奥六郡のいたるところで見られたが、坂上田村麻呂の侵攻の際に邪神とされことごとく排除されてしまった。田村麻呂は邪教破壊と同時に、新たな寺院を建てて新たな仏教を広めた。
しかし、田村麻呂の本当の任務は、陸奥にひっこんだ物部氏の再興を防ぐことだった。そのために信仰をも塗り替えたのだ。
安倍頼良は朝廷の配下であるため表面上は仏教に帰依しているが、密かに物部氏の末裔と同盟を結んでいたのでアラハバキの侵攻にも帰依していたのである。
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バトルが熱い。経清と貞任のファーストコンタクトの切り合いが超かっこよかった。血の気が多すぎる。
きっとものすごくむさくるしかったんだろうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ歴史の事実を随所に散りばめながら、UFOの謎に迫る本書は、歴史ファンタジー小説とでも言おうか。
小説の前半までは、うんうん、ありえる、ありえると頷かされることが多かったが、後半になってくると、役小角やハンニバルなどが登場し、さすがに、少し笑みがこぼれてくる内容だが、そういう小説だと思って読めば、なかなかに面白かった。歴史的な知識の裏づけがなければこのような小説はかけない。東北に関する歴史小説も多く書く著者だが、本書も東北を舞台に話が進む。広島出身の私としては、庄原にあるピラミッドの話も入れて欲しかったと、少し残念に思った。
明日からは続編の総門谷Rだ。