高橋克彦のレビュー一覧

  • 星封陣

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    なんだこれ、面白い。江戸川乱歩とかの伝奇小説、という感じ。
    物部伝説や日本のキリスト、宇宙人説などなど広範囲に渡って奇伝怪談が繰り広げられる。いや、著者にとっては全て一本道に繋がっていそうなのが面白い。
    ただ最後が…結局どうなったの??

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    2014年08月18日
  • 緋(あか)い記憶

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    第106回直木賞受賞作。

    7編の短編集。
    言って見れば、『世にも奇妙な•••』的な内容で、最後にゾーッとする系。
    直木賞の評価ではタイトルになった『緋い記憶』よりも『ねじれた記憶』の方が高評価の様子。

    舞台は作者の地元である盛岡が中心。

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    2014年05月27日
  • 歌麿殺贋事件

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    高橋克彦は時代小説を結構読んでいるが、現代物は短編集程度。まぁ、いつか読もうと思っていた浮世絵シリーズだけど、この歌麿はシリーズの番外みたいになるのかな?6章で独立しており、美術雑誌社員と浮世絵研究者のコンビが悪徳美術商と駈引きで戦う感じ。まぁまぁ楽しめるかな。時代小説もそうだけど、キャラが弱く単純。ヒロインの筈の研究者助手なんか透明な雰囲気でいくら美人と説明されても個性が感じられない。だから気楽に読めるとも言えるか(笑)

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    2014年01月25日
  • ドールズ 月下天使

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    もっと目吉さんの活躍を見たかった。最後の方はちょっと予想以上にホラーというよりファンタジー?だったな。

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    2013年12月18日
  • 鬼

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    題名どおり、”鬼”をテーマとした短編集。有名どころの陰陽師が順番に主役を務めています。短編なのでしかたないかもですが、個人的に内容にもう一押し欲しい気がしました。

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    2013年12月16日
  • 霊の柩(下)交霊英国編

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    初読
    ロンドンに到着した一行は幽霊が出ると言われる館に宿泊することになるが、そこで待ち構えていた悪霊の正体が実は・・・。
    竜の柩シリーズ、最終編。間違った時代に送り込まれてしまった主人公たちは、自分たちの時代に戻ることを目的として、霊との会話を試みるためにロンドンに到着する。タイムマシンパラドックスにより元の時代とのズレが発生してしまう。はたして、現代に帰ることが出来るのか。
    テンポ良く読ませる作品。読後感もなかなか。エンタメとして、楽しませてくれる一作。

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    2013年11月08日
  • 霊の柩(上)心霊日本編

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    初読
    ついに現代に戻ってきた一行。しかし少し様子が違う。時代のズレか、時空のズレなのか、大正時代に戻ってしまう。
    作者の代表作の最終章前編。大戦直前の日本で、実際に実在した人物達と出会い現代への道を探る一行。その結果、ロンドンに向かうことになるが、現代日本に戻ることが出来るのか?!いよいよ次巻完結編へ向けて疾走。

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    2013年10月29日
  • 源内なかま講

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    全1巻。
    時代小説
    だましゑシリーズの第5弾。

    このシリーズは毎回主人公変わるので
    今回の主人公は平賀源内。
    の、はずなんだけど、
    一番目立ってるのは前作主人公の蘭陽。
    というか、
    もうこのシリーズの主役は蘭陽なんだと思う。

    おなじみの面子での宝探し。
    道中新しいキャラと出会いながらの旅もの。
    ミステリありオカルトあり。
    おっさん達のグーニーズ。

    もはや"だましゑ"でもなんでもないけども、
    素直で楽しくはある。
    が、
    そろそろ1作目の主人公・千一を出して欲しい。

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    2013年09月11日
  • 源内なかま講

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    ネタバレ

    ら、蘭陽がごうつくちゃんだ!
    先に読み終わった母が、こんなキャラだったっけ?と首を傾げてました。
    ここまで激しいとは私も思わず。

    ドラマ版はずっと歌麿が主人公でやってるけど、原作の連作短編は主人公が変わるのが楽しいですね。
    やっぱり主人公が変わると視点も変わって、キャラも変わって見えて当たり前って事かなぁ。
    蘭陽の料亭がこれからどうなるのかも気になります。
    次は誰が主人公になるかな?

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    2013年09月09日
  • 緋(あか)い記憶

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    忘れていた記憶を少しずつ思いだし真実が分かる恐い話短編集。切り口としては面白いが、すべて同じ流れで、面白さとしても物足りない。

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    2013年08月15日
  • 風の陣【大望篇】

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    ネタバレ

    読書期間:5/9-5/22(14日間)

    内容:橘奈良麻呂の乱が平定され、三年半が過ぎた天平宝字四年(760)秋--。奈良麻呂を葬った藤原仲麻呂は、恵美押勝と名を変え、新帝を操って強大な権勢をふるっていた。黄金を狙い、陸奥支配の野望を抱く押勝に対し、牡鹿嶋足、物部天鈴らの智略を尽くした戦いが始まる!平城京の激しい権力闘争の渦中にあって、蝦夷の平和を守るべく奮闘する若き英傑たちを活写した歴史大河ロマン第二弾。

    感想:さて…1巻とだいたい感想は同じです。歴史の流れとしては面白いが、ところどころ、ストーリーは陳腐感があるかな~。偉そうに言えば。
    でもとりあえず、3巻に続く!

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    2013年05月23日
  • 時宗 巻の弐 連星

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    読んだきっかけ:奥様が100円で買った。

    かかった時間:4/15-4/30(16日くらい)

    あらすじ:磐石の執権政治を確立し、幕府の結束を固めた北条時頼。だが、巨大騎馬国家、蒙古の王クビライが、海を越えこの国を狙う。かつねない戦がはじまろうとしていた。天変地異続く巷では、法華経をとく日蓮が民の熱狂を呼ぶ。父の志を受け、真に国をまとめるものとなれ。少年・時宗は若き棟梁として歩みだした。(裏表紙より)

    感想: 高橋克彦氏の北条氏もの2巻。時宗が生まれ、時頼の帝王教育が始まるが、若さゆえ苦悩する次世代リーダーの描写は退屈でもどかしい。ちょっと面白さが薄れて読むのに時間がかかった。頼時を格

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    2013年03月31日
  • 蒼い記憶

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    記憶シリーズ3作目。
    前2作同様に岩手が舞台の12編の短編集。
    収録作品が増えた分ひとつひとつのお話は短くなりましたが、かといって物足りなさは感じさせないバラエティ豊かな12編でした。
    一昔前の時代設定もシリーズ3作に共通していて、時間を置いてもっと歳を重ねてから再読しても面白そうです。
    私好みの民俗学や呪術の蘊蓄に触れられた『記憶の窓』、夢の解釈が面白い『夢の記憶』、物悲しくも温かさを残す『愛の記憶』『幽かな記憶』辺りが特に良かったです。
    記憶や夢って改めて考えると不思議で面白い。

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    2013年03月15日
  • 前世の記憶

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    記憶シリーズ2作目。
    8編の短編集。
    今回も人の記憶に纏わるお話で、前作同様に岩手県がそれぞれのお話の舞台になっています。
    前世の記憶が引き継がれるメカニズムについて著者のドールズシリーズでも言及されていましたが、この作品でも表題作にて少し触れられていました。
    前作よりも心なしか読みやすかったです。
    音や匂いで引き起こされる記憶に自分も経験があるからかな。
    ちょっぴりオカルト色を感じさせるものもあり、『針の記憶』が好きです。
    記憶の話ばかりを立て続けに読んでいると飽きてしまうかもしれませんが、3作目を続けて読みます。

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    2013年03月14日
  • 緋(あか)い記憶

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    記憶に纏わる7編の短編集。
    直木賞受賞作。
    ミステリをベースにオカルトの風合いも感じさせる内容でした。
    東北が舞台で時代設定が一昔前ということも手伝って、ほのかに郷愁を誘います。
    時間の経過と共に曖昧になっていく記憶や、自覚の無いままに封じ込めた記憶。
    人は様々な理由から自分にとって都合の良い形に記憶をねじ曲げる事がありますが、正しい記憶を呼び起こされ真実が紐解かれた先に待つ戦慄はなかなかに面白かったです。

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    2013年03月14日
  • 炎立つ 参 空への炎

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    第3巻は、安倍氏が滅亡し源氏・清原氏の連合軍の勝利に終わる前九年の役の終結まで。ほとんどが最後の総力戦に割かれていて、中盤のクライマックス。だけど、第2巻の黄海の戦いから清原氏参戦までの数年間については、数行の説明で片付けられていてそこはかなり不満。膠着状態とはいえここで安倍氏の衣川以南への進出とかいろいろな工作活動があるわけで。戦場でだれそれがどうしたみたいな話を長々描写されても飽きちゃうんだよなあ。戦は戦端が開かれるまでの兵力増強と各種工作、開戦後は情報戦と兵站のほうが面白いと思うんだけどね。

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    2013年02月27日
  • 炎立つ 四 冥き稲妻

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    第4巻は後三年の役前夜からその終結まで。清原氏にかわって藤原氏が奥州の覇権を握る。期間が短いとはいえ前九年の役に3冊かけたことを考えると、だいぶ早足になったという印象。
    初期のころからすこしだけ言及されてきた奥州での楽土建設という理想だんだんと強く押し出されつつある。これが奥州藤原氏の栄華につながるのだろうが、問題はそれをどう描出するか。単に近畿の朝廷の力の及ばない半独立国家というだけでは楽土とは言えない。一方で、歴史的には半独立国家であることにはかわりないわけで、あとは中尊寺建立の背景といったところに依らざるをえないのではないかと思う。そうではなくて、朝廷を中心とした体制に対するオルタナティ

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    2013年02月27日
  • 炎立つ 壱 北の埋み火

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    第1巻は前九年の役前夜から端緒となる鬼切部の戦いまで。この時代の東北情勢はほんと複雑で難しい。朝廷と俘囚の関係や文化的相違はなかなか見えてこない。同じ俘囚でも安倍氏のような半独立国家もあれば、清原氏のように一定の自立性を保ちながら朝廷の傘下にある勢力もあるし。坂上田村麻呂の征東から3世紀、奥州藤原氏滅亡まで1世紀というこの時代この地域の特殊性が作中でどう描かれていくか。次巻は河内源氏の登場かな。

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    2013年02月09日
  • 炎立つ 弐 燃える北天

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    第2巻は源頼義による奥六郡介入から黄海の戦いまで。前九年の前半部分てとこ。次からはいよいよ清原氏参戦の後半戦。
    読んでて気になったのだけど、どうにも平安時代感・辺境感が薄いんだよね。戦国ものの小説読んでるような気分になってくる。藤原道長が死んで30年くらいしか経っていない時代、ましてや東北なわけで、もう少し文化面・風俗面での時代背景も描いてくれると良いのだけど。

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    2013年02月09日
  • だましゑ歌麿

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    読むのに時間がかかりました。

    でも、一つのことにあっちとこっちが絡まって。私の頭も絡まりましたが、これはこれでよかったです。

    松平定信の改革は、教科書でもいいことが書いてあったような気がしましたが、実際その場で生きている人にとっては大変迷惑な改革なんだなぁと思ったりしました。

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    2013年01月29日