高橋克彦のレビュー一覧

  • 総門谷R 白骨篇

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    ま だ 決 着 が つ か な い の か
    クライマックスに差し掛かっているのは確かなので、待ちます。
    ドーナツ食べたくなります。

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    2017年07月20日
  • 総門谷R 小町変妖篇

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    鵺篇から続く物語。
    篁と明道の覚悟に言葉を失うが、この先、決着はつくのか?「心配ない」と言っているから平気なのかな?大丈夫?!
    もう大切な人がこれ以上、命を落としませんように。

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    2017年07月12日
  • 炎立つ 四 冥き稲妻

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    ここに来て急ピッチで物語が進行する。
    この本を読むまで存在さえ知らなかった清原家。奥州の陰にこんな一族の存在があったとは。
    結有や清衡の行動原理については賛否が難しいところ。大義のためにここまで己を殺して耐え忍ぶことについて、自分としては共感できない。
    作品を通して感じるのですが、脇役として位置付けられた人々が繰り広げる某略の醜いこと。。。私利私欲の権化となった権力者のみっともなさはいつの時代も同じですね。

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    2017年06月24日
  • 総門谷R 阿黒篇

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    平安京を舞台にした話。
    まぁ歴史上の有名人が出るわ出るわ、だけど、そっか、決着つかないのか、ってなった。
    蝦夷は…いろいろあるよね…

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    2017年06月19日
  • 総門谷

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    なんかもうUFOやら宇宙人やらピラミッドパワーやら民俗学やら、一冊読むうちに、それなりに語れそうな気がしてしまうほどの情報量。
    少し引いてしまいそうなネタなのに、つい「へええ」って聞いてしまう。
    これはこれで終わったのだろうから、続篇は、また「やり直し」た時の話なのかな?

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    2017年06月03日
  • 舫鬼九郎

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    柳生十兵衛、左甚五郎、番随院長兵衛、天海僧正、沢庵和尚、相撲取りの明石志賀之助など有名人をたっぷり登場させ、派手な剣戟や荒唐無稽な道具立て、娯楽に徹した時代小説だ。
    舫 鬼九郎の正体は、未だ靄の中だが、少し想像させる。
    テンポの良さに乗せられて、楽しんで読めた。

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    2017年05月28日
  • 黄昏綺譚

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    高橋克彦さんが新聞に掲載していた怪異譚集。古来からの日本の伝承や神話もあり、そして著者らしいUFOや宇宙人説などの考察など。青森出身の私としては浪岡町の御灯明という火の玉伝承や、山奥深くにある秘密の村なるもののお話に非常に興味を持ちました。迷家みたいなものでしょうか。また、あとがきで丸尾末広さんが軽く挿絵文化についても触れており、なんだか本篇とは別に得した気分です。

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    2017年05月18日
  • パンドラ・ケース よみがえる殺人

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    オーソドックスな『嵐の山荘』ものですが、残念ながら驚愕するような展開や真相はありません。
    ただ、13回忌の法要代わりに開けられたタイムカプセルが謎を解く鍵になっているのと、実際に起きた昭和の大事件が背景になっているところが面白いですし、青春時代の思い出が物語を奥深いものにしており読み応えがあります。

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    2016年09月10日
  • 火怨 下 北の燿星アテルイ

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    当時は未開の地の蛮族として扱われていた蝦夷の英雄が現代まで名前が残っているってすごい。自らを犠牲にする阿弖流為の策で戦を終わらせたのかはわからないけど、よほど人望のある人だったのだろう。高橋さんの書く男性はみんな体育会系でオトコマエですが、女性はいつもきちんと書かれていないのがちょっと残念。

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    2016年08月13日
  • ドールズ

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    高橋克彦氏の著作は、短編をちょこちょこ読んだだけで、初めて長編を読む。

    少女に霊が……というのは「エクソシスト」を意識しているのだろうが、
    それを「生まれ変わり」と結構簡単に納得してしまっているところや、
    意識/無意識の反転をあんなに軽々しく処理してしまうのは、
    大いに不満。
    しかしそれゆえにテンポよく進行する、というメリットも生まれている。
    個人的に熊本にはゆかりがあるのだが、熊本観光も、
    なんでそんなにのんびりしているんだ!? とやきもきしてしまう。
    娯楽小説のいい点と悪い点が同居している感じ。

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    2016年07月14日
  • かげゑ歌麿

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    ネタバレ

    春朗や歌麿さんの絵に賭ける情熱にじーんとしました。
    ドラマも見たけどドラマ版はもうちょっと歌麿さんがエキセントリックに描かれてましたね(笑。
    水谷さん、あれで時代劇初だったとは~。
    最後の座談会もおもしろかったです。
    またドラマの続編もみてみたい。

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    2016年05月07日
  • 火怨 上 北の燿星アテルイ

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    ネタバレ

    坂上田村麻呂らへんの時代、朝廷が蝦夷の侵攻を始めた頃の物語。反逆者アテルイの物語。燃えがる蝦夷の歴史のはじまり。


     蝦夷の歴史の火種が黄金だったというところがね。金は人を変えてしまうのだ。朝廷が悪いというわけではない。その朝廷に阿った蝦夷の輩が蝦夷のバランスを崩していく。
     あくまで蝦夷で燃え上がった炎は、自分たちのうちから燃え出したものなんだな。

     しかし、戦闘のシーンは燃える展開で楽しいな。朝廷軍が敗れるのは小気味いい。

     あと日本人は昔から水攻めが好きだな。

     というか、水害が一番人にダメージを与えるのかもしれない。そう思った次第です。

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    2016年04月10日
  • 緋(あか)い記憶

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    記憶に纏わる短編集。ゆっくりと背筋が冷えてくような話。文章は映像や音よりも忍び寄るように恐怖をひそませてくる気がする。恐ろしいだけでなく不思議でほの悲しい後味。

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    2016年03月26日
  • 南朝迷路

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    新年1本目というか、年末にはほぼ読み終えてた作品。後醍醐天皇の南北朝分断から、幻の貨幣である乾坤(けんこん)通宝をめぐる歴史ミステリ…なのかな?

    部隊は島根は隠岐の島から吉野、青森、長野と後醍醐天皇の足跡を追うように進行するのだが、肝心(?)の殺人事件は、わりかし地味。そして、謎の集団による殺人をほのめかす言葉のみ。

    登場人物は、メインがミステリ作家と歴史研究家など、2時間サスペンスドラマのような"わかりやすい"ものだし、途中で出てくる人たちも、役場の職員など傍観のしやすい立場である。

    逆に言うと、傍観し過ぎて切羽詰まったところが特に無いわけで、ちょっとダラダラした印

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    2016年01月04日
  • 北斎の罪

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    SFやホラー、ミステリなど色々なジャンルが収録された作品集。浮世絵についてのミステリはやはりさすが。あと、『鬼追者』はオチが予想外でびっくり。色んなテイストを楽しめる一冊。

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    2015年12月29日
  • 総門谷

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    何とも分厚い一冊。
    高橋節が炸裂しているなぁ。

    先に竜の柩を読んでいたので、ネタ被りしている部分もあったけれど
    今作もトンデモ説盛りだくさんで楽しめました。

    名だたる歴史上の偉人たちが、陳腐な敵役になっていて笑ってしまったー。
    しかし伝奇小説としては、やはり竜の柩が数段上ですね。

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    2015年11月05日
  • 風の陣【風雲篇】

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    シリーズ第4巻
    道鏡の失脚から、次代への胎動まで。

    これまで読んできて初めてすっきりとした読後感だった。
    やっぱり勧善懲悪って大事(笑)
    いやまあ、本当は直接的な対決の勝利って言うのが大きいかな。
    あと、陸奥で穏やかな明るさが描かれたのが嬉しい。
    特に、田村麻呂とアテルイとの邂逅が、その後の運命を知っていると、心に響く。
    この明るさがずっと続けばよかったのになあ。

    嶋足については相変わらず主人公としてはもの足らないけど、もう仕方ないな。
    最後につらい運命が待っているだろうことが『火怨』で仄めかされているので、この先が不安だ。

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    2015年11月04日
  • 風の陣【天命篇】

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    今巻は有名な道鏡皇位事件。

    冒頭、始まってすぐの益女の死。
    しかも嶋足の手によって。
    いや、これはいくらなんでもダメだろう。
    いくらそれが史実とは言え、物語の中ではいくらでも助ける手段はあったはず。
    それなのに惚れた女も助けられないなんて、なにが主人公だ!と思う。
    もうね、なんかちょっと嶋足のことは諦めた心境。
    こんな主人公では物語がわくわくするはずがないんだよなあ。
    やっぱり、作者は主人公の人選を間違ってる。
    というか、キャラクター設定を間違っている気がするな。
    いやまあ、このなにも出来ない感じが作者の狙いなのかもしれないけど。
    もしそうなら、エンタメとしての楽しさは諦めるべき物語なのだろ

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    2015年10月25日
  • 風の陣【大望篇】

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    奈良時代の歴史上の人物、牡鹿嶋足を主人公とする歴史物語シリーズ2巻目。

    中央での権力闘争を蝦夷の視点で描いた物語は、なかなかに骨太で、歴史物語としては面白かった。
    ただ、エンタメとしてはちょっと物足らないかな。
    なんというか、ワクワク感が足らないんだよなあ。

    その原因の一番は、主人公嶋足の活躍が少なすぎること。
    さらに、性格が律儀すぎて状況に流されることが多く、自分から物語を動かす力に欠けている。
    これでは主人公としては役不足と言わざるを得ない。
    たぶん、天鈴を主人公にしたほうがずっと面白い物語になったんじゃないだろうか。

    二つ目は、その天鈴と嶋足のやり取りがしばしばけんか腰になって、読

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    2015年10月21日
  • 風の陣【立志篇】

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    なんというか、非常に作者らしい物語だった。

    奈良時代の歴史的出来事を蝦夷の側から描く歴史小説。
    東北を舞台とした歴史小説を数多く描いている作者のいわば十八番の舞台だ。
    作者にはこれより先に『火怨』という蝦夷の英雄アテルイを描いた作品があるのだけど、今回はその一世代前の時代。
    作中には火怨で登場した人物たちの若き姿があって、ちょっと懐かしい。

    奈良時代中期以降、政治的には橘奈良麻呂の変、恵美押勝の乱、道鏡皇位事件と波乱が続いて、小説の舞台装置としてはかなり面白い。
    その中で蝦夷との関係がどう描かれるか、作者の腕の見せ所だろう。
    シリーズ1冊目の本作では、橘奈良麻呂の変が舞台になっている。

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    2015年10月18日