高橋克彦のレビュー一覧

  • 天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実(1)

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    東北の地に生きる人々、そして武士の壮絶な歴史ロマン。
    時代背景は『火怨』→『炎立つ』→『天を衝く』と続く。
    格好良い生き方の男達に惚れますよ!涙しますよ!引き込まれますよ!

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    2009年10月04日
  • 完四郎広目手控2 天狗殺し

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    幕末を舞臺にしたミステリー。

    主人公は劍の達人でありながら武士を捨てた香冶完四郎。
    現代で云ふところの廣告代理店をなりはひとしてゐる「廣目屋」の居候である。

    シリーズ第2作の本書では、江戸から京都への旅をするのだが、道案内に付き添ふのはなんと坂本龍馬である。
    怪事件の數々を鮮やかに解決して行く快感を味はへる。
    實在の人物・假名垣魯文がワトソン役を勤めてゐる。
    時代設定が面白いので、これから事件には事缺かないだらう。

    2003年12月30日讀了

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    2009年10月04日
  • 炎立つ 四 冥き稲妻

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    今、見事な白髪が落ちた。てなこたともかく、冥き稲妻とは。異母異父兄弟の暗闘をそのまま言い表した見事なタイトルだ。

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    2009年10月04日
  • 鬼

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    時代は平安…。滋丘川人、弓削是雄、賀茂忠行、安部晴明ら稀代の陰陽師たちの物語。鬼とは何か、華やかだけでは語れぬ時代の闇を垣間見せる。

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    2009年10月04日
  • 総門谷

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    やたら壮大なストーリーで、かなり分厚い本ながらも飽きません。
    続きが気になって一気に読んでしまいました。
    途中までは凄く面白いのですが、ラストがなあ・・・。
    それだけが残念。
    続編も出てるんですが、続編はイマイチに思うので、この一冊だけ。

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    2009年10月04日
  • ドールズ

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    大雪に見舞われた盛岡で7歳の少女がひき逃げに遭った。彼女は喫茶店「ドールズ」月岡真司の娘・怜。彼女は言葉を失い、自律神経失調症と判断される一方で、動脈硬化の疑いがあった。異常までに人形に感心を示し、喫煙をするなど7歳の少女にはありえない行動が現れる。やがて甥の恒一郎は怜のその異常な行動の真実を知り愕然とする。

    個人的にこの大団円はとても好き。ホラーというよりファンタジーって感じかな。
    布石は確かにホラーじみてるが、最後まで読むとほんわかする。
    事故の解明もきっちりされてるので満足。

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    2010年04月19日
  • 緋(あか)い記憶

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    今(2026年)から34年前に発売された本。
    昭和でノスタルジックな雰囲気漂う、「記憶」にまつわるホラー短篇集。
    時代を感じさせる情景や、言い回し方もあるけれど、昭和ならではの空気を感じつつ、しっかり怖いながらも物悲しさが漂う。

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    2026年09月21日
  • 広重殺人事件 新装版

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    シリーズ3作目。初っ端からまさかの展開にビックリ。だけど、最後まで読んでみてやっぱり津田はどこまでも津田らしいな、と。
    シリーズ通して仮説も楽しくわくわくが感じられて満足感がありました。

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    2026年08月08日
  • 緋(あか)い記憶

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    直木賞なんて知らんかった。
    ホラー小説を知るための100冊に紹介されてて、その時は特に読みたいとも思わずスルーしてたけど、なんとなく手に取った。
    記憶テーマの短編なので、短い中にバシッと決まってて読みやすかった。
    綾辻行人さんにも記憶テーマの小説があった気がするけれど、そっちは長くて読みにくかった記憶が(それも記憶違いだったらどうしよう)
    このくらいの読みやすさの方が好みだと思った。
    追記:ホラー小説を知るための100冊にはしっかり直木賞と書いてあった。忘れてただけだった。

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    2026年07月25日
  • 四谷怪談

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    目の上が腫れることをお岩さんみたいという表現は知っていたが、お岩さんの元ネタに触れて驚愕。伊右衛門がクソ野郎すぎるし、お岩さんの祟りが怖すぎる。

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    2026年05月20日
  • 北斎殺人事件 新装版

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    浮世絵シリーズ2作目。前作から登場人物は勝手に変わると思っていたけど、まさかの主人公が一緒で嬉しい喜び。前作同様着眼点が新しくて面白い。
    写楽の研究者だった主人公が北斎に関わることになった経緯も、ちょっと強引な気もするけど納得できるものだったのも良かった。次は広重も読みます。

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    2026年04月07日
  • 緋(あか)い記憶

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    生まれ故郷の古い住宅地図には、あの少女の家だけが、なぜか記されていなかった。あの家が怖くて、ずっと帰らなかったのに。同窓会を口実に、ひさしぶりに故郷を訪ねた主人公の隠された過去、そして彼の瞼の裏側に広がる鮮やかな“緋色のイメージ”とは、一体何なのか……。直木賞受賞の傑作ホラー。

    とのことですが、ホラーというよりは世にも奇妙な物語的な。
    人の記憶って曖昧だし、忘れるし、塗り替えるし、捏造する。
    そして、その記憶が呼び覚まされたり、真実に近づいたりすると…
    で、微妙に後味の良くない読後感。
    30年以上前の作品で、当時流行っていたショートショートの終わり方ってこうでしたよね、という。
    そして、やたら不必要なくらいの性描写もまさに時代だなと。
    読みやすくはあるのですが。
    いずれ僕の記憶も都合よくねじ曲げられて、「緋い記憶」名作だよーとか言い始めるかもなー。

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    2026年03月16日
  • 蒼い記憶

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    記憶シリーズ第3弾。ふだんハードカバーの短編集ってのはよほどのことがないと買わないんだけど、前二作のグレードの高さゆえですね。ぼくとしては突出した作品は今回はないと感じるのですが、記憶という1テーマでこれだけのシリーズを構築できるというのはやはりすごいと思いました。
    ひとつの電話番号から秘められた過去をあばく「幽かな記憶」、ラストの1行にこそ怖さを感じるのはぼくだけでしょうか?「水の記憶」はこの作品集中もっとも気に入った作品、ちょっと救われた気がしますね。例の作品をいいほうに裏返すとこうなるのかな?「嘘の記憶」はちょっとにやにやしながら読みました。同人とかやっていた人は多かれ少なかれこういうことってありませんでした?

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    2026年01月26日
  • 北斎殺人事件 新装版

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    ネタバレ

    北斎がタイトルにあったので衝動的に購入。
    あとがきで知ったけど、40年以上前の作品なんだなー。北斎隠密説は結構説得力あったけど、現代の考察では妥当なのかどうかそれも気になるね。

    しかしまさかシリーズ物だと思わず買ってしまった…。

    摩衣子と津田の関係は正直よくつかめず。
    北斎隠密説の組み立ては見事だったからこそ、ストーリーとしての(殺人事件を含めた)人間関係がもったいなかったなー。津田…お前はもうちょっとちゃんとしなさい…。

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    2025年12月30日
  • ドールズ 闇から覗く顔

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    はい、ファンタジーでしたねえ。
    目吉センセーの事件簿、と言ったスタイル。
    まんまと最後はハラハラしたけれど、流し読みにもぴったり。もはや目吉先生のキャラ感が凄い。まあ古めかしいけれどエンタメ系小説です。

    著者は江戸文化?や知識?に長けた方なのか。写楽殺人事件とやらを読んだらまた違う楽しみがあるのだろうか…。

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    2025年06月17日
  • 水壁 アテルイを継ぐ男

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    ◼️ 高橋克彦「水壁 アテルイを継ぐ男」

    蝦夷(えみし)ものの作品は興味が湧く。東北の広さと深さ。

    高橋克彦「火怨 北の耀星アテルイ」は790年ごろ、坂上田村麻呂らが率いる朝廷軍と戦った蝦夷の英雄・阿弖流為(アテルイ)の物語。地勢を活かした戦略と小気味良い戦いぶりで数的不利を覆し抵抗を続けた蝦夷軍と悲しい幕切れのストーリーだ。今回はそれからしばらく後、アテルイの曾孫日天子(そらひこ)が大将となった蝦夷の戦いの話。


    蝦夷の支援者の一族、物部氏に育てられた日天子は飢饉にあえぐ俘囚、朝廷に従う蝦夷の民を救おうとしない朝廷に怒り、挙兵を決意する。一族で商才に秀でた真鹿、山賊の長・玉姫、都では元検非違使で盗賊の頭目・逆鉾丸、応天門の変の影響で学問と出世の道を断たれた天才軍師・安倍幻水らを仲間に迎え、策を練り入念な準備を施して「勝ち逃げ」の戦に挑むー。

    この「元慶の乱」は唯一蝦夷が朝廷に勝利した戦だという。朝廷は懐柔政策を取り、蝦夷をねじ伏せるほどの力はなくなっていったようだ。

    天日子のもとに次々集まるクセのある仲間たちが頼もしい。とりわけ幻水の策略のキレはストーリー進行の中心とも言える。アテルイの時のように朝廷を本気にさせないため、最初から勝ち逃げ、を念頭に置き、いかに和議の条件を呑ませるように効果的に敵を叩くか、に焦点が絞られる。戦い自体は後半で、あまり長くはなく、負けはない。

    そういう意味では軍略を練る部分にスポットが当てられている。長引かせることなく、兵を失わないように、抵抗の意思がない者の命を奪わないように戦って負けはなし。ところどころ挟まれる蝦夷としての矜持が示されて熱い。

    東北の地図が掲載してあり、一円に、例えばいまの岩手県の胆沢蝦夷、とか津軽の蝦夷などが散っている。戦いとその準備の中で、松尾芭蕉の歌枕にも出てくる朝廷の拠点の城、宮城県の多賀城から秋田県の北西の端能代、また青森県の北西、海に面した十三湊などが描かれる。東北は、広く深い。みちのくとはよく言ったものだ。西日本の人間には読んでて、地図を見ていて本当にワクワクする広さ深みだ。

    戦いそのものがあまり拡大しなかったからか、魅力的な人物をたくさん描いたわりには短くやや物足りないな、という感が残った。

    仙台市出身の熊谷達也による蝦夷作品、岩手・釜石市出身という高橋克彦の一連の蝦夷関連の物語は読み応えが十分だ。

    奥州藤原氏の興亡を描いたという「炎立つ」も読もうかな。

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    2025年05月21日
  • 写楽殺人事件 新装版

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    ネタバレ

    大河ドラマ「べらぼう」を毎週楽しみに拝見しております。
    帯の『「べらぼう」を観る前に読むべき』の言葉に惹かれ手に取りました。

    名前はなんとなく知っていても、恥ずかしながら、浮世絵はどれが誰の作品であるとかほとんど知らずにいた人生でしたが、ドラマとこの作品を読んで、「ものを知らない人生とはそれだけで罪深い」と思うほど知的好奇心がくすぐられた。

    津田が巡った秋田の地は、かつて自身が過ごした場所。そういう縁もあって、写楽が私のふるさとにいた?かも?しれないなんて思うとそれだけでワクワクする。

    ドラマも一層楽しめそうです。

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    2025年05月01日
  • だましゑ歌麿

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    フィクションなんだけど実在した人物が出てきて、知った名前が出ると面白い。今年の大河ドラマのモデルの蔦屋重三郎も出てきて、よく知らない私は版元の人なのねとまたひとつ勉強。
    歌麿の身に起きた事件をきっかけにまた色々な事件が起き…
    常にきな臭い感じで、ミステリー好きな人は好きかも。
    個人的にはもう少しほっこりというか、心安らぐ場面もあってほしかったな。
    読むタイミングも大事だな。
    もっといいコンディションの時に再読したい。

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    2025年02月12日
  • 火怨 下 北の燿星アテルイ

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    蝦夷の英雄アテルイ、軍師の母礼らがはじめる蝦夷と朝廷との戦いの歴史小説。後半はあっという間に読み進んだ。

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    2025年01月26日
  • 噴怨鬼

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    何か続きを読んでいるようだ。
    淡麻呂や髑髏鬼。芙蓉などに再登場の匂いをかんじる。そのことが気になって集中できなかった。
    鬼の正体がわかってもあぁそうなのって感じだった。

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    2024年08月14日