高橋克彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの手の物語は主人公らに選ばれし理由というものが付与されがちで、ふしぎなちからでせかいをすくう的なかんじ?になりがちでもある。
そういう展開を身構えて読んでいたきらいもあるが、そんなことはなかった。選ばれた理由はさだかではないが、選ばれし因果が閉じているという意味で『化石の記憶』に似た読み味がある。
『化石の記憶』はミステリでありまた同著者が得意とする群像劇でもあり、登場人物に移入できた。
読み味が似ている印象はあるが、本作品は登場人物への移入度が低い。著者の主張が主役であるためか。
ミステリとして読むとしらけてしまう謎解きも、古代史ロマンで味付けしてあるとまあまあいけるという発見があった。 -
Posted by ブクログ
物語は薄味で、オカルト要素を語るための添え物に過ぎない印象がある。
この手のにありがちな主人公が特殊な生い立ちだとか、前世からの宿命の戦士だとか、そういった設定は今のところ登場していない。
ただひたすらに歴史ロマンオカルト味を楽しむのみ。
著者はマジで考古学者に腹を立てているようだが、学術というものとまっとうに取り組んだ経験はあるのだろうか。主張を認めてもらうためには権威ある機関への論文提出は不可欠で、それはどのような制作過程を経るものなのか、経験したことはあるのだろうか。
ドラクエ2を論文のテーマとして提出する人物もいたようだが、どのような場所に提出して、どのような成果が得られたのか不明で -
Posted by ブクログ
安本物産が購入したという鈴木春信の12枚組の浮世絵。しかしそれを買い付けたという美術通とされる遠藤とともに、浮世絵は行方不明となった。安本物産の描けたという保険金は7億円。耿介は、浮世絵の奪還と真贋を確かめるべく、沿道の足取りを追った。
東北ミステリ小説家の高橋克彦のため、のっけから花火大会(秋田だっけ?)で始まり、盛岡での行動というところで、そのまま東北で過ごすのかと思いきや、東京へ飛び、ニューヨークへという予想外の展開へ。
そしてもっと意外なのが、「殺人事件」と銘打っている作品にも関わらず、全然人が死なないんだなこれが。耿介が?みどりが?というか、檜山あたり死ぬよね、一番死にやすいよね -
購入済み
女性にオススメ
初めてこういった分野に足を
踏み入れてみました。
内容は総じてソフトな印象で
幸いでしたね。ノーマルな志
向の?女性向けの一冊だと思
います。