【感想・ネタバレ】蒼い記憶のレビュー

あらすじ

オゾンの匂いがきっかけで、脳裏に蘇った幼馴染みの面影。幼少の一時期をすごしたあの小さな村で、私の唯一の遊び相手だった女の子。やがて家の火事で両親は焼死、私は村を離れた──。記憶に導かれ、村を訪れた男が見たものは!?(「蒼い記憶」)。いい大人のくせに、私はなぜか床屋が怖い。剃刀も、頭を洗われるのも……旅先で仕方なく入った床屋の椅子で、古ぼけた鏡の中に写った風景が、何十年ぶりの記憶を呼び起こした──(「鏡の記憶」)ほか、粒揃いのホラー12篇!

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Posted by ブクログ

薦めてくれた人曰く「金太郎飴だから、どこからでも読みやすい」との事。
短編集になっていて、『記憶』と『盛岡』という土地
2つを軸として話は回っていきます。
怖い話あり、不思議な話ありで、奇妙な世界へやってきた気分でした。

『幽かな記憶』が一番印象に残っています。
多分、夜中に連れられて…を想像したからでしょうか?w

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

『緋い記憶』『前世の記憶』に続く短編集。
タイトルにもなっている『蒼い記憶』はホラーテイスト全面の短編。
やはり、第1弾・第2弾に比べると話に煮詰まった感、
出し切ってしまった感があり、
読んでいる私も少し食傷気味になってしまった。
その中でも「夢の記憶」は幻想的でも在り摩訶不思議な話で、
記憶シリーズの中でも変わり種。

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2018年10月15日

Posted by ブクログ

記憶シリーズ3作目。
前2作同様に岩手が舞台の12編の短編集。
収録作品が増えた分ひとつひとつのお話は短くなりましたが、かといって物足りなさは感じさせないバラエティ豊かな12編でした。
一昔前の時代設定もシリーズ3作に共通していて、時間を置いてもっと歳を重ねてから再読しても面白そうです。
私好みの民俗学や呪術の蘊蓄に触れられた『記憶の窓』、夢の解釈が面白い『夢の記憶』、物悲しくも温かさを残す『愛の記憶』『幽かな記憶』辺りが特に良かったです。
記憶や夢って改めて考えると不思議で面白い。

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2013年03月15日

Posted by ブクログ

記憶にまつわる、ホラー短編集

この中のひとつ、「愛の記憶」がとても哀しい
読むたびにじんわり涙ぐんでしまう

ほんの20数ページにぎゅっと詰まった夫婦愛に、感動と、少しの憧れ

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2012年10月25日

Posted by ブクログ

再読。記憶をキーワードにした連作集。『緋い記憶』『前世の記憶』に続く第三集。以前読んだ時は、よくできたミステリだと思ったが、登場人物に近い年齢になって読むと感慨もひとしお。おぼろげな記憶と現実の齟齬を中心に話が展開する。ここ数日、本書を読みながら毎晩、昔の夢を見た。そういう意味では非常に稀有な読書体験。他の二作も既読ではあるが機会があれば再読したい。私もユーザーであるがSNSや読書プログ全盛の昨今。何年何月何日何時何分に何処で何をし、何を読んでいたかが分る世の中では消えゆくしかないテーマなのかもしれない。

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2012年06月24日

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