小川哲のレビュー一覧

  • 君が手にするはずだった黄金について

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    どちらかと言うと私小説のような、そんな感じを匂わせる短編集。

    ふとしたことから就活を始めた主人公。
    そんな主人公が小説家になるまでの経緯を描いた『プロローグ』
    2011年3月11日、東日本大震災の日。
    あの日あの瞬間、自分が何をしていたかはしっかり憶えているのに、
    その前日3月10日、何をしていたかは一切思い出せない。
    果たして自分は3月10日に何をしていたのか、
    そんな記憶に纏わるエピソード『三月十日』
    高校の同級生の奥さんが突然仕事を辞め、小説家になると言い出した。
    その背景にはオーラリーディング占い師の存在があった。
    奥さんの洗脳を解くために、占い師のインチキを暴こうとする『小説家の鏡

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    2025年12月17日
  • 嘘と正典

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    ネタバレ

    オーディブルにて視聴。
    自分の中では「君のクイズ」「君が手にするはずだった黄金について」に続き、小川哲さん作品3作品目。
    前2作とは違い、SFの短編集でした。
    SFは普段あまり読まず、乗り切れなかったのが悔しいです。
    ただ、中でも「最後の不良」は流行というものが無くなり、とにかく自己主張をしない、目立たないという大衆ないし世界へカルチャーを持った人間が反抗するというテーマが自分好みで面白かったです。

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    2025年12月16日
  • ゲームの王国 下

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    ムイタックとソリヤの関係性というテーマは綺麗に解決して終わったと思うんだけど、それ以外の全てが取っ散らかしっぱなしで終わった感じ。架空戦記じゃなくてSFだったってのも嬉しさより落胆のほうが勝った。出てきた様子のおかしい人たちも雑に死んだり放置されたりでもやもや…… 不思議と読後感は悪くなかったけど、うーん……

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    2025年12月16日
  • 地図と拳 下

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    満州国、仙桃城をメインの舞台とした物語。
    最初は誰の物語なのか分からず読み進めている頼りなさがあったが、1930年あたりから密度のある進捗で読み進めやすかった。

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    2025年12月13日
  • これが最後の仕事になる

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    献鹿狸太朗さんのファンで読みました。今回も良かったです。短い分、もっと読みたい…!ってウズウズしてしまいます。

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    2025年12月10日
  • GOAT

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    GOATがまた発売になった
    まだ、一冊もよんでないのに
    というわけで
    GOAT愛を読み始める
    それぞれの愛を堪能
    どれも読み切りが嬉しい
    まったく違う世界をのぞいてみた

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    2025年12月09日
  • 嘘と正典

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    ネタバレ

    内容を忘れてしまったので再読する。6篇で1冊。

    ❶魔術師
    父、竹村理道は天才マジシャンだった。タイムマシンという奇術を発明し客席が阿鼻叫喚のなか19年という時間を遡る。姉もまたマジシャンとなり、そのトリックを明かすためタイムマシンを行う。

    ❷ひとすじの光
    スペシャルウィークという競走馬と、それを追っていた亡き父の原稿

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    2025年12月10日
  • ユートロニカのこちら側

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    小川哲のデビュー作。

    巨大情報企業による実験都市アガスティアリゾート。
    その都市で暮らす為には自らの視覚や聴覚、
    位置情報などプライバシーの全てを提供しなければならない。
    ただし、その代わりに得られる報酬で平均以上の豊かな生活が保証される。
    そんなアガスティアリゾートに纏わる人々の6つの物語。

    デビュー作で日本ではなくアメリカ、しかもディストピアを描く、
    まさに挑戦的とも言えるし、トチ狂ってるとも言える。
    そんな規格外な発想を実現させた小川哲に賛辞を贈りたい。

    ビックブラザーのいないオセアニアの様な世界。
    すごく乱暴に言えばそういったところか。
    不都合な真実は見向きもされない。

    人間は

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    2025年12月03日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    冒頭に登場する形而学的な
    と言う言葉の意味を優しく教えてくれる
    そんな短編集てした
    思考がとても深く
    嘘と真の狭間で生きる
    小説家の頭の中を垣間見た気がします

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    2025年11月29日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    主人公は筆者自身なのか?小説のようでエッセイのようで浮遊感のある読み心地だった。
    嫌味ではなく、本当に頭の良い人なんだなと思った。

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    2025年11月16日
  • 地図と拳 下

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    この2カ月ほど忙しくて読み進めず、義和団の乱から復習して読みに行くけど、真実の悲劇に迫るというよりは、どちらかというとSFなので、気合入れて復習した以上の涙や感動は得られなかったかなと思う。

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    2025年11月16日
  • 地図と拳 上

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    第168回(2022下)直木賞。上下で700頁を超える長編。日清戦争後から終戦まで、満州に造ったとする理想郷の統治。その意味でSF。速いテンポで主人公も明確に展開するので、サクッと楽しんで下さい。

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    2025年11月16日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    ネタバレ

     本書は、小川哲がパーソナリティを務める(務めた?)ラジオ番組でのゲストとの対話をまとめたもの。作家、映画監督など表現者との対話が主であり、なかなか錚々たる顔ぶれだ。1年半ほどの番組の中からセレクトした12人、12章が並ぶ。
     ざっと見て、万城目学、逢坂冬馬、九段理江、加藤シゲアキとその著作を読んだことのある作家が目立つ。芸能人作家でもある小泉今日子に太田光も、どちらの著書にも触れたことがある。映画監督濱口竜介は、ちょうど『悪は存在しない』が上映されていたころの対談か。映画も観ているので話が分かりやすい。
     そう、登場人物たちの作品にある程度触れていないと、その会話の深みが味わえない部分もある

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    2025年11月14日
  • 嘘と正典

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    大雑把に言えばタイムトラベルと歴史に関しての短編集といったところか。

    各短編の良し悪しにはかなりの差を感じた。
    だが概ねどれも興味深く読めたのは確か。

    名馬スペシャルウィークの血統に我が身を重ねる『ひとすじの光』は
    競馬好きにはたまらない内容。
    自分が一番競馬に熱を上げていた時期の名馬に関する物語が読めるとは。
    そしてこれほどまでに熱い血の浪漫が読めるとは、そういった感動があった。

    そして表題にもなっている『嘘と正典』
    これは長編で読んでみたいと思うぐらいの出来だった。
    マルクスとエンゲルスの出会いを阻止することで共産主義の消滅を企む。
    構成とオチは完璧。勿論、その結末には驚かされたに決

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    2025年11月14日
  • 地図と拳 上

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    歴史の勉強にもなるし、面白い
    これは映画化するんでは?とか考えながら読みました

    小川さんの他の作品と雰囲気が違う
    こんな歴史物も書けるなんて本当にすごいです

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    2025年11月10日
  • 旅する小説

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    ネタバレ

    ・宮内悠介 「国境の子」
    対馬生まれ韓国人とのダブルの話
    ・藤井太洋 「月の高さ」
    〇小川 哲 「ちょっとした奇跡」
    自転がほぼ止まった地球で明暗境界を移動するカティサーク号の少年は、地球の反対側で同じことをしている車へと出発する。
    ・深緑野分 「水星号は移動する」
    〇森晶麿 「グレーテルの帰還」
    グレーテルはヘンゼルに誘導され魔女(祖母)を焼き殺す。
    〇石川宗生 「シャカシャカ」
    地表が突然シャッフルを始め、時間と空間が円環する。

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    2025年11月09日
  • ユートロニカのこちら側

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    個人情報を提起することで、理想的な生活が
    送られる実験都市「アガスティアリゾート」。
    その情報に等級をつけて、住民たちの生活を管理しています。
    監視されながら生きる生活に自由はあるのか。
    ユートピアとディストピアの狭間で創り上げられた都市で生きる人々のお話です。
    小川さんのデビュー作で、最初ユートロニカの
    意味が分からなかったのですが、理想郷の意味が
    ある「ユートピア」と電子音楽や電子機器全般の
    総称でもある「エレクトロニカ」を掛け合わせた
    造語だったみたいで、「永遠の静寂」を意味するみたいです。

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    2025年11月02日
  • これが最後の仕事になる

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    24人の作家さんが「これが最後の仕事になる」の書き出しで1編6頁、24種の物語!
    大好きな作家さんが何人も名を連ねていて思わず読んでみました…恐い話や難しい話もあったけど1編が短くて手軽に読めました

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    2025年11月02日
  • 地図と拳 下

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    第168回、直木賞受賞作。

    近代史、特に戦争モノ×SFはシンプルに好きです。
    視点が登場人物ごとに変わり、歴史は細かく進む。
    面白かったけれど、SF的要素の物足りなさと、ラストのあっさり感は残りました。

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    2025年11月02日
  • 地図と拳 上

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    ネタバレ

    満州をめぐる戦争の話、群像劇かつ年代がコロコロ変わっていくので場面を理解するのが難しかった。おまけに固有名詞は中国語読みなので人の名前を覚えるのが難しくて仕方なかった。

    内容としてはとにかく救いなく、当時の日本のイカれ具合が伝わってくる。1932年春などで登場する孔明に憧れていた少年の話などはより一層残酷さを読者に感じさせてくる。

    上巻だけで見るとまだ細川であったりの思想がはっきりとせず目指す先がぼんやりとしてる印象を受けた。地図もあまり関係して来ずその点は下巻に期待。

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    2025年10月22日