小川哲のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
映画のCMを見て読んでみた。
「一文字も読まれていないクイズの答えを正解する」という、ありえないことが起き、その謎をクイズと捉えて正解を導くミステリー。ゲームマスター天沼じゃないんだから…
不可能と思われる事象も、よく考えれば謎が解ける。知識だけでなく、観察や心理などを徹底的に分析して真実を導く――これはミステリーというより、まさに「クイズ」だ。
どんな業界にも、必ずそこに命や人生をかけた、いわゆる「ガチ勢」は存在する。
「人生を選択と捉え、正解を導く行為、それはクイズだ」というのは、「うん、それはそうだな」って思った。何かに一生懸命な人間は、それだけで素晴らしいと思う(撮り鉄は除く)。
-
Posted by ブクログ
本作にも書いているが小説家になろうという人のためのノウハウ本ではなく、自分が小説をどういう発想で書いてるかを綴った本。
面白かったのは、美容室の話。著者が通っていた美容師さんとは最初と最後の挨拶と髪型のリクエストのみ。余計な世間話もなく著者のお気に入り。無口な職人気質な人と思ってたら、他の客と楽しそうに喋ってるのを目撃して凹んだ話。普通だと凹んでモヤモヤした感情のまま、まあいいかと済ましちゃう。ただここからが小説家らしく、これは小説になるぞ、と。小説家というのはこういうものの考え方をするんだと思った。文中にある「小説家の仕事は読者の偏見からの解放」という言葉も頷くばかり。面白かったです。