小川哲のレビュー一覧

  • 言語化するための小説思考

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    小川先生は自分の著作を読む人のルーツや手に取ったきっかけを知りたい、そのために感想もエゴサしている、といったことを書かれていたのでここに残しますが(本当に見ているかは別として)、私は下手の横好きで小説を書き自費出版することに人生の半分ほどを費やしており、そのために吸収できるものはなんでも頭と心に染み込ませたい、という思いで拝読いたしました。

    と、こんなことを書いた癖に世の中の本の形態や売り方には全く固執していないので、読み始めて半分ほどでようやく「あ、これビジネス書とか新書じゃないんだ」と気づくという有様なので、やはり私にはまだ小説の道は険しいのかもしれません。ぐぬぬ・・・

    ただ、自分の目

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    2026年06月02日
  • 地図と拳 下

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    フィクションと事実を分けながら理解しようとするとかなり時間がかかるが、日清、日露、日中戦争の詳細を復習する良い機会となる本でした。
    とにかくストーリーに飽きず、すぐ読めてしまいますが、この炭鉱での事件のきっかけはなんだろう?この日本の決断が欧州列強に及ぼす影響はどのようなものか?などを考えたり、調べたりしながら読むのがオススメです。

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    2026年04月23日
  • 火星の女王

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    火星に移住した人々と地球にいる人々との関係を描く。
    読んでいてまるで、「スペースノイドとアースノイドの軋轢みたい」と笑ってしまった。ここで展開される世界観では火星は資源的に自立することができず、定期的な地球からの物資支援を必要としている。そこに火星が自立するチャンスが来たのか、それとも? ってことで話は展開していく。
    科学的な考証は緻密だ。あとは火星開発の経済的な理由をうまく設定できればねぇ。

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    2026年04月22日
  • ゲームの王国 下

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    下巻は『記憶』を主軸に話が進んで行く。
    上巻のクメール・ルージュの時代からいきなり現代まで時代が進むが、引き続きトンチキな能力者や、変わった奴らが出てくるのでそこら辺は安心してよい。
    壮大で予測不能なこの話をどう終わらすのか期待していたが、結末としては至極平凡。
    過程がとても面白くて結末が綺麗に締められてるならそれで良しかとも思った。

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    2026年04月20日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    著者の私生活を第三者視点で置き換えた群像劇。本を読むことしか知らない、本を読むことで人との接点を得られる、本を読んだ背景知識が人をめぐり合わせ別れさせる、そのような本に魅入られた人の清々しいまでに吹っ切れた人生のあり方が描かれる。

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    2026年04月19日
  • 火星の女王

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    ネタバレ

    3/4くらいまでは説明が多めで我慢が必要だったが、終盤で全ての伏線が回収されてスッキリできました。

    月並みになってしまうが、最後、応援団長、副団長がくだした決断が、火星と地球の通信のラグ(10分くらい)によるコミュニケーション不足による分断を武力で解決するのではなく、新しいテクノロジーを火星と地球、双方で研究し、ラグのない対話から、共存を目指していく。
    テクノロジーを武力に利用するのではなく、前向きな平和に使っていくべきだという、今の分断した世界にも通じるメッセージになっていたのもよかった。


    最後、地球に訪問した際に、仲の悪いバンドが大金をつまれて、一夜限りの再結成をして演奏するシーンが

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    2026年04月12日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    小川哲のことは、事前に動画やラジオで人となりを知っていたため、本作を読んだときに「この文章はまさに小川哲らしい」と感じた。
    主人公は小説家の小川であり、一見すると本人のエッセイのようにも思えるが、おそらくフィクションなのだろう。

    作中でも触れられている通り、彼は本当と嘘を巧みに織り交ぜ、何が真実なのかをあえて曖昧にしている。その姿勢は常識から少し逸れているようにも感じられ、むしろその異質さが非常に面白い。

    物語としてもきちんとオチがあり、読後はすっきりとした感覚が残る。全体としてよく練られた構成になっており、作者の知性の高さを強く感じた。

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    2026年04月08日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    え?小説なの?エッセイなの?自伝なの?
    東大出身の小説家小川くんの話。
    途中から「ん?」「小川?」ってなった。

    小川くんの周りの人と出来事をコミカルに描く。
    人を俯瞰して見てる小川さんの
    大らかな目線が感じられたり、哲学が垣間見えたり、
    小さなことを面白がる癖があったり。

    人はそれぞれ違う個性や考えを持った生き物だということを、深く考えさせられる一面も。

    登場する高校の同級生達が、とにかく良いキャラで、あー、なんかそういう子いたわ!って想像できるんだよなあ。轟木くん、会ってみたいな。

    野球のファースト、セカンド
    、サード、ショートのくだりが私はツボだった!
    ショートかよ?いきなり!私も

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    2026年04月07日
  • GOAT

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    話題に釣られて購入。
    文芸誌を初めて買ったがこんなに面白いだなんて。
    愛をテーマに様々な作家の読み切りがこれでもかというボリュームでとても大満足。
    誰が読んでもお気に入りの作品が見つかると思う。
    白をモチーフにした柔らかな表紙に中もカラーの紙で雰囲気もおしゃれ。
    高物価の時代にこの品質で510円というのは信じられない。
    幸い何刷も重版されているので今から気になる人は絶対手に取ることをお勧めする。

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    2026年04月06日
  • 地図と拳 上

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    満州国の設立前後の時代を題材とした大河ドラマ。日本のあるべき姿に関する議論や満州の住民との関係性が描かれている。
    戦争に突き進む政治情勢の中、主人公たちはどのような人生を送るのか、下巻が楽しみ。

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    2026年04月04日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    片桐という友達、自分がしてもらって嬉しいことを人にもする、自分が美味しいと思ってたものをとにかくいろんな人に何の疑いもなくその人も好きだろうと、勧める、そういう人は自分の周りのにもいるな、、と思った。考察はそこで止まるのではなく筆者が深く深層心理を考えてるのが面白い。筆者の他の著書も読んだがこの本の方が面白かった

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    2026年04月02日
  • 火星の女王

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    未知の物質スピラミンの活用方法が良かった。対話は大事。話し合っても分かり合える保証はないけど、話してみないことには始まらないよね。

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    2026年03月27日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    作者が小説家になった経緯が面白かった。
    どのエピソードも論理的に物事を判断している様子が分かり、文章も読みやすかった。

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    2026年03月26日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    ネタバレ

    某配信サイトで、著名人・作家が1万円で選書をする、という企画がある。小川哲さんがそこで本を手に取り話している姿を見たからこそ、この小説の主人公が作者本人なのか架空の人物なのかがどんどん分からなくなる不気味さがあった。この本を読んだ人はぜひそちらも見てみてほしい。ちなみにそこで哲学についてもお話しされているが、とても面白く、小川さん自身哲学への関心が強いことが分かる。
    この本の紹介ではよく「自己顕示欲」について語られているが、私が印象的だったのはプロローグで語られたクリプキの固定指示子の話だ。"固有詞はさまざまな要素を持つことで確定されるが、そこには剰余がある。もし私を構成するなにかが

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    2026年03月24日
  • ユートロニカのこちら側

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    自由を望む人たちがアガスティアリゾートというものに振り回されているようなイメージ
    自由とは?正しさとは?律することとは?
    短編のような長編のような不思議な作品だった
    SFやディストピアのような作品を読み慣れてないとちょっと思考がごっちゃになりそうだな

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    2026年03月23日
  • ユートロニカのこちら側

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    近未来のディストピア小説で設定・世界観・テーマにした纏わるエピソード展開や知的で洗練された文章がとても良かった。どこか入り込めなかったのは狂気と変態的な部分までもを知的に描いたから?それでも十二分に面白かったを

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    2026年03月19日
  • 君のクイズ

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    去年からQuiz Knockの動画にハマり、日々更新を楽しみにしているので気になっていた作品。

    問題が出る、回答する、判定が出る。この数十秒間のクイズプレイヤーの脳内がのぞくことができる。改めてその思考力に衝撃をうけた。
    Quiz Knockの動画で彼らのすごさは感じてはいたけど、こうして情報処理の過程を見せつけられるととても人間業とは思えない。
    魔法使いではない、と言っていたけど、それが努力に裏打ちされてるからある意味魔法使いよりすごい。

    2026-19

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    2026年06月07日
  • 火星の女王

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    火星に進出を果たした未来において、火星で見つかった謎の物質を中心に地球と火星の政治的対立を描いた小説。
    LINE謎解きやNHKドラマとタイアップした作品。事前に他のメディアで本作の背景知識を持っている場合は非常に読みやすく、他のメディアで出てきていた登場人物が動き、話している様子を見ることが出来て面白いと思う。
    丁寧な背景説明と状況描写は良かったが、ストーリーの展開は新規性があるとは思わなかった。淡々と物事が進行していく感じ。

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    2026年03月13日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    小川哲のSFじゃない小説!!主人公は、すべて小川哲。私小説ということになるのかしら?やはり、そこはかとなく…ひねくれた皮肉が効いていて面白い。哲学的な考え方とかも、ふむふむと読めるようになってきたよ。

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    2026年03月10日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    小川さんの対談集ということだったが、どうやらラジオ番組のゲストとの会話をまとめたものらしい。
    ラジオ番組持ってたんですね。
    ゲストは小説家をはじめ、芸能人、映画監督など。
    ものを作り出していく、表現する人たちは、インプットとアウトプットがしっかりしているというか、考えを言語化するのが巧みだなあと感心しきりです。

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    2026年03月07日