小川哲のレビュー一覧

  • 地図と拳 下

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    とにかくスケールの大きな物語。正直理解しきれない部分も多く、時代が飛び飛びでどこが山場なのかもいまいち分からなかった。
    しかし雰囲気と文章の巧みさで引き込まれたのでこの評価。

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    2025年07月16日
  • 地図と拳 下

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    視点がどんどん変わり、登場人物が多いので、決して読みやすい話ではなかったけれど、どんどん引き込まれていった。またベースとなっている史実についても知らないことが多く、勉強になった。
    あと、地図と拳(戦争)についての話だったけれど、建築についての話でもあった。子どもの頃、建築家になりたかったことを思い出した。

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    2025年07月15日
  • これが最後の仕事になる

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    同じ書き出しで始める短編集。ストーリーそのものがおもしろいというよりは、作家の個性を楽しんだり、「同じ書き出しでもこれほどバリエーションがあるなんて」とアイディアそのものもを楽しんだりできる1冊だと思った。

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    2025年07月13日
  • 大宮エリーの東大ふたり同窓会

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    面白かった。どなたも本当に興味深い方々ばかりで。
    私は勉強が苦手だから、出来る人に憧れがあるんだろうな〜
    私の推しさんも登場してるし、読み応えありました。

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    2025年07月12日
  • 地図と拳 下

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    最後に小刀が出てきたとこで涙した。
    色んな立場の色んな人が出てきて難しいなと思いながら読んだけど、良い終わり方だったと思う。

    「もはや自分の命は、自分のものではない。自分の命が自分のものでないことを選ぶ権利もない」

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    2025年07月08日
  • GOAT

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    初の文芸誌、非常に楽しめました。
    初読みの作家さんも沢山おられて、新たなドアを開いた感じです。
    西加奈子先生、小川哲先生は初読みでしたがかなり気に入りました。
    次号も控えてるので楽しみです。

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    2025年07月03日
  • 地図と拳 下

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    地図には国家の野望と歴史が宿る。日露戦争前夜から終戦までの満洲を舞台に、半世紀に渡る人々の生き様と思想が圧倒的な筆力で描かれる。痺れるほど魅力的なシークエンスが積み重なりながら、信仰力・知力・武力、そして創話の力が示される。下巻以降は、暗く重たい史実にそれら全てが飲み込まれそうになるが、人々が祈りの如く希望を捨てない様は実に感動的。

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    2025年07月03日
  • ゲームの王国 上

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    上下巻感想。

    カンボジアを舞台に、ポルポト政権発足前の時代から現代までを描く壮大なエンタメ小説。

    なぜ買ったのかも思い出せないまま読み始めたから、カンボジアが舞台ということも知らなかったし、どういう方向に進んでいく話なのかも分からないまま手探り状態で読み進めることになった。

    キャラクター視点の切り替わりがあまりにも頻繁に行われるので、話の目的が中々見えてこないだけでなく、上巻の途中まで主人公が誰なのかすら分からない。

    けれども、カンボジアという滅多に見ない舞台ということと、泥を食べて泥と会話できるようになった男(その名も"泥")などの独特すぎる特殊能力を持つキャラク

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    2025年06月14日
  • GOAT

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    初めての文芸誌 趣味で小説を読み始めてから気になっていた文芸誌。何を読もうか考えていた時にこの本が刊行されることを知り手に取りました。沢山の方の短編を読み、気になる作家さんの長編を手に取る。良いサイクルが生まれました。既に手元にある次号も楽しみです。

    西加奈子さんのディビアン、旦那さん目線の愛が印象的でした。乗代雄介さんの北見から、志賀直哉の網走までのパラレルワールド?的なお話も面白かったです。

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    2025年12月03日
  • 嘘と正典

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    良いテンポで読めた。短編6つとも面白いなって読むのは意外に珍しい気がする。いくつかは長編にしても退屈しなさそうなテーマな分、キレイにまとまっているのをこじんまりしていると思うか作者の力量と思うかは評価が分かれそう。もっと読みたい、と思う人は少なくないのでは。
    個人的には「ムジカ・ムンダーナ」が一番だったかな

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    2025年06月10日
  • ユートロニカのこちら側

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    ネタバレ

    とても素敵な一冊です。
    各々の人々が立たされている現状に伴って、ユートロニカに対する考え方は大きく違ってくるのだろうと考えさせられ、現代、そして未来への風刺小説としても当てはまると思うことができました。

    私ならば「こちら側」へ留まってしまう。
    「あちら側」へ行くにはリスクが大きく、プライバシーなど皆無に等しい。
    それでも「あちら側」へはいつか足を踏み入れてしまうだろうとも思えます。
    そして後々激しく後悔するんだろう、と考えるのが楽しくとても面白いです。

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    2025年05月17日
  • ゲームの王国 上

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    ポルポト政権下の混乱と暴力の渦にもみくちゃにされたカンボジアを舞台に、神童、天才少女、秘密警察、クメール・ルージュ関係者、ロベーブレソン村民らの命を賭けた革命(ゲーム)が始まる。
    輪ゴムと会話するクワンや、土を操る泥(プク)など、マジック・リアリズム的表現が、世界観に御伽噺性を帯びさせており妙な中毒性がある。
    多くの登場人物らが入り乱れる序盤は正直乗り切れなかったが、(上巻の)最終盤でそれらの点が線につながり俄然盛り上がり始めた。下巻が楽しみ。

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    2025年05月13日
  • スメラミシング

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    「神」に向き合う「人」の短編集。
    神というのはそれを求め、正対する人が少しずつ触れる輪郭の集合である。
    そういう意味では人を通してしか神は見えない。神学者を通しても、天皇に使える一族を通しても、陰謀論者を通しても神は見えるのだ。

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    2025年05月07日
  • スメラミシング

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    12月に予約し、やっと手元へ届きました!
    私が積極的に手にとるようなジャンルではなかったですが、久しぶりな感覚になりました。なんだろな・・・?
     色々な世界というか 感覚というか
    読み進めていて面白いなとなりました。

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    2025年05月06日
  • ユートロニカのこちら側

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    ネタバレ

    個人情報を提供することによって、アガスティアリゾートというユートピアに住むことができる世界を描いたディストピア小説。
    メインの舞台がアメリカであることや、登場人物の名前が海外ドラマのそれのようだったこともあり、翻訳ものの小説を読んでいるような感覚があった。
    第五章で登場する、人間は不自由がなければ自由を感じることができないという考え方が、それまで読んできて感じていた、このリゾートのまわりに存在する様々な矛盾をよく言い表せていると思った。

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    2025年05月05日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    シゲはラジオじゃなくてダヴィンチの再録。面白かったのは仲良しの万城目学と奥さんの友達みりんちゃん。小川哲は神谷浩史プロデュースの朗読劇「Staging‼︎」のアフタトークでひととなりを少し知ったので、トークも聴きたいな。ラジオも聴こ!

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    2025年04月29日
  • スメラミシング

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    難解だったけどぼんやり言いたいことが伝わるような、新しい読み味でした。星新一の短編集をもっと難しく、現代風にした感じ?最初の話からなかなか攻めてて面白かったです。

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    2025年04月27日
  • GOAT

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    どこから読んでも 外れず、そりゃそうだ。これだけの書き手が揃っているのだから。初めての安壇美緒さんも良かったし 牛田家とわたし も好き。島本理生さんも西加奈子さんも…あ〜いいわぁ〜。ちょっとずつ時間をかけて 読むのがオススメかな。1周回っても迂回しても ずっと楽しめる。お得感 たっぷり!次が楽しみ〜!

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    2025年04月17日
  • GOAT

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    とにかく作家さん達が豪華!!!
    どの短編も面白く読んだけれど、特に短歌を詠む企画が最高だった。高瀬隼子さんファンは必読。

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    2025年04月15日
  • スメラミシング

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    ネタバレ

    全体を通して、陰謀論に関するインターネット社会の裏の顔が垣間見れた。というのも、インターネットで検索すればいくらでも情報が手に入るが、裏を取ることはほとんどしていないであろう。今アクセスできる情報の信憑性はどれぐらいだろう。ということは、陰謀論を広めようと思えば簡単に広がってしまうのではないか。そんなインターネット社会の裏の顔を心に留めた。
    陰謀論を全く信じず、神様の存在にフタをしている私は、この本を面白がれるほど人間ができていない。ノーと言えず、社会に流されてしまう私では。
    今何かを頑張ってる人、純粋な人、実直で素直な人の、視点の幅を広げる一助におすすめしたい一冊であると感じた。

    〈七十人

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    2025年03月29日