小川哲のレビュー一覧
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小川先生は自分の著作を読む人のルーツや手に取ったきっかけを知りたい、そのために感想もエゴサしている、といったことを書かれていたのでここに残しますが(本当に見ているかは別として)、私は下手の横好きで小説を書き自費出版することに人生の半分ほどを費やしており、そのために吸収できるものはなんでも頭と心に染み込ませたい、という思いで拝読いたしました。
と、こんなことを書いた癖に世の中の本の形態や売り方には全く固執していないので、読み始めて半分ほどでようやく「あ、これビジネス書とか新書じゃないんだ」と気づくという有様なので、やはり私にはまだ小説の道は険しいのかもしれません。ぐぬぬ・・・
ただ、自分の目 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3/4くらいまでは説明が多めで我慢が必要だったが、終盤で全ての伏線が回収されてスッキリできました。
月並みになってしまうが、最後、応援団長、副団長がくだした決断が、火星と地球の通信のラグ(10分くらい)によるコミュニケーション不足による分断を武力で解決するのではなく、新しいテクノロジーを火星と地球、双方で研究し、ラグのない対話から、共存を目指していく。
テクノロジーを武力に利用するのではなく、前向きな平和に使っていくべきだという、今の分断した世界にも通じるメッセージになっていたのもよかった。
最後、地球に訪問した際に、仲の悪いバンドが大金をつまれて、一夜限りの再結成をして演奏するシーンが -
Posted by ブクログ
小川哲のことは、事前に動画やラジオで人となりを知っていたため、本作を読んだときに「この文章はまさに小川哲らしい」と感じた。
主人公は小説家の小川であり、一見すると本人のエッセイのようにも思えるが、おそらくフィクションなのだろう。
作中でも触れられている通り、彼は本当と嘘を巧みに織り交ぜ、何が真実なのかをあえて曖昧にしている。その姿勢は常識から少し逸れているようにも感じられ、むしろその異質さが非常に面白い。
物語としてもきちんとオチがあり、読後はすっきりとした感覚が残る。全体としてよく練られた構成になっており、作者の知性の高さを強く感じた。
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Posted by ブクログ
え?小説なの?エッセイなの?自伝なの?
東大出身の小説家小川くんの話。
途中から「ん?」「小川?」ってなった。
小川くんの周りの人と出来事をコミカルに描く。
人を俯瞰して見てる小川さんの
大らかな目線が感じられたり、哲学が垣間見えたり、
小さなことを面白がる癖があったり。
人はそれぞれ違う個性や考えを持った生き物だということを、深く考えさせられる一面も。
登場する高校の同級生達が、とにかく良いキャラで、あー、なんかそういう子いたわ!って想像できるんだよなあ。轟木くん、会ってみたいな。
野球のファースト、セカンド
、サード、ショートのくだりが私はツボだった!
ショートかよ?いきなり!私も -
Posted by ブクログ
ネタバレ某配信サイトで、著名人・作家が1万円で選書をする、という企画がある。小川哲さんがそこで本を手に取り話している姿を見たからこそ、この小説の主人公が作者本人なのか架空の人物なのかがどんどん分からなくなる不気味さがあった。この本を読んだ人はぜひそちらも見てみてほしい。ちなみにそこで哲学についてもお話しされているが、とても面白く、小川さん自身哲学への関心が強いことが分かる。
この本の紹介ではよく「自己顕示欲」について語られているが、私が印象的だったのはプロローグで語られたクリプキの固定指示子の話だ。"固有詞はさまざまな要素を持つことで確定されるが、そこには剰余がある。もし私を構成するなにかが