小川哲のレビュー一覧

  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    なんだか今月はぶ厚いの続きます

    はい、小川哲さんと14人の作家さんたちが「言葉を紡ぐ方法」について対談しております

    超豪華メンバー!

    大好きな小川哲さんがこの豪華メンバーと対談してるってだけですごいことなんですが、正直言って3割くらい何言ってるか分からんかった
    ご本人たちも結構自覚的に捉えているようですが、たぶんきちんと商業ベースに乗っている作家さんじゃないと理解できないことを言ってます

    「あーそれ分かります」みたいにお互い共感しまくっているんだけど、いやわいちーとも分かりませんけど?みたいな
    置いてけぼり感ね

    だがそれがいい!(いいんかい)

    だってさー、わいらごときがまるっと理解

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    2026年07月16日
  • 火星の女王

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    光は遅すぎる。世界で一番速いはずの光に対するこの評価。この言は以前にも聞いたことがあり印象に残っていたが、今回、物語の中でより実感させてくれたように思う。人々の活動領域が外へ外へと宇宙に広がって行くのは良いとしても、宇宙は広すぎ、移動や通信にこんなに時間がかかっては分断を生んでしまうのも無理はないと感じられた。現実では未踏の地である火星。そこへ向かうのは人類の夢だしワクワクすることのようにも思えるが、本作のように火星で生活することが根付いて、地球依存から脱却出来ない状態が現実として横たわってしまうと、火星もただの僻地なんだなと妙に色褪せて見えてしまった。
    本筋ではカワナベの存在が良かった。地球

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    2026年07月15日
  • スメラミシング

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    とても難しかった。こんな短編を複数書けるなんて、創造力が途方もない。
    この作品に低評価をつけることは、己の読解力のなさを認めることだ。

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    2026年07月15日
  • ゲームの王国 下

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    クメール・ルージュ下の
    カンボジアを舞台にした壮大なSF。

    第38回日本SF大賞、
    第31回山本周五郎賞受賞。

    クメール・ルージュ。
    20世紀後半のカンボジアで権力を掌握し、
    急進的な社会改造と暴力で
    国家を統治した共産主義勢力。
    1975年に首都プノンペンを制圧し、
    都市住民の強制移動、貨幣や市場の否定、
    集団農場化を推進。
    その過程で粛清や残虐が広がり、
    カンボジアの社会を根底から破壊した。

    このクメール・ルージュ時代を生きた
    ソリヤーーーサロト・サル、後のポル・ポトの隠し子、
    そして、ムイタックーーー貧村ロベーブレソンに
    生まれた神童、
    この二人を中心とした物語。

    上下2巻の大著

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    2026年07月15日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    そうそうたる対談相手と小説について語り尽くす。言語化するための小説思考をさらに深掘る内容であり、作家たちの読書会を覗く楽しさもありました!そして、想像以上に読者を意識して創作されているんだなぁ。純文学とエンタメ小説に関する話は、芥川・直木賞発表前の今読めて良かった。

    呉勝浩さんと今村昌弘さんとの3人対談でテスカトリポカを絶賛してたから読みたくなったし、その作者の佐藤究さんとの対談面白かったな!

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    2026年07月12日
  • これが最後の仕事になる

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    これが最後の仕事になる。の一文で始まる24名の作家による短編集。
    おおむねひとさじの悪意が練り込まれていたが、いろんなテイストの話が読めて良かった。
    特に真梨幸子さんの話はやばかった。初真梨の洗礼を受けてしまった。

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    2026年07月10日
  • 火星の女王

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    物理的にも政治的にも経済的にも遠く隔たっている火星と地球。火星ではごくありふれた物質「スピラミン」の新たな性質が発見されたことを機に(?)、長年の燻りが勢いを増して……。

    NHKのTVドラマ版(吉田玲子, 2025)から知った本作。「未知の物体」の代わりに「スピラミン」がキーアイテムで、マルは勤勉なISDA警察捜査官ではなく地球に帰りたがっている火星自治警察の非常勤捜査員で、キーパーソンであったタキマ・スズキやファン事務総長はほとんど登場せず……。両者の差異に少し驚いた。

    ナショナリズムや異文化交流といったテーマはTVドラマ版と共通。また、小説版では“火星の女王”の意味に触れられている点が

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    2026年07月10日
  • 嘘と正典

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    ネタバレ

    表題作は先が気になってしまってサクサク読んだ
    歴史に絡めた話が面白い
    SFあまり読まないけどよかったなー

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    2026年07月06日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    小説家•小川哲×小説家(と漫画家)の対談集。
    小説家の創作手法や思考回路が面白い(時に難しい)。小説家を目指す方は読んで損は無いと思う。どんなことから書き始めるか?無意識をどう使うか?読点をどう使うか?など、小説を書くためのヒントが随所に散りばめられている。

    様々な小説家と対談しており、読者によってハマるゾーンは十人十色だろう。私の場合は今村昌弘さんとの本格ミステリ談義と、葉真中顕さんとのゲーム談義がストライクゾーンだった。
    また、エッセイとは?純文学とエンタメの違いは?特殊設定とは?など、もやもやしていた本のジャンル分けに一定の解を提示してくれてすっきり。

    小説をラーメン屋に例えたり、エ

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    2026年07月06日
  • ユートロニカのこちら側

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    情報への無制限アクセス権を預ける代わりに、最高ランクの基礎保険が保証されるシステムの運用が始まった社会。その特別提携地区であるアガスティリゾートを舞台にした連作短編。一章ごと、話者が異なり、徐々にそのほころびが見えてくるしかけ。

    一人目のジェシカは、八度目の応募でようやく楽園、アガスティリゾートへのパスポートを手に入れた主婦。喜び勇んで移住したものの、夫は家にこもるようになる。
    二人目、リード。小さな田舎町に住む両親の遺言によって、過去体験サービス「ユアーズ」の提供を受けるため、日本を訪れる。
    三人目、スティーブンソン。激務のため、妻との約束を反故にしてばかりの夫。アガスティリゾートの住民が

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    2026年07月04日
  • 地図と拳 下

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    ネタバレ

    個人的には、物語の展開スピードがちょうどよく読みやすかった。あまりにも詳細に場面を記述されると疲れるし、簡素に書きすぎると素人っぽく見えてしまう。そのどちらでもなくちょうど良い場面記述をしていたから、ストレスなく読むことができたのだろう。

    また、小説のために参照した文献数が数多く、それだけ読んで頭に入れたからこそ、文献で得た知識と自らの想像力を駆使しながら、しっかりと必要な情報を適切に記述することができたのだろうと思う。

    内容も面白かった。満州を主な舞台として、そこでさまざまな人種的な背景を持つ人々がそれぞれ置かれた状況から、満州で活動を行う。

    個人的に面白いと思ったのは細川で、彼は日本

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    2026年06月30日
  • スメラミシング

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    表題作のスメラミシング。
    コロナ禍を経て、思いを馳せる。
    陰謀論者を冷笑するのではなく、背景や構造にも目を向けたい。

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    2026年06月28日
  • GOAT

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    ネタバレ

    積読消化。次は悪!
    好きなフレーズ
    「これが私の言葉じゃないことに、他人が生んでくれた言葉であることにいまだに驚く。共感というより、自分の言葉だ、と思ってしまう文章。こんな言葉を自分以外の人が思い浮かべてくれたことに、私は、愛情、と名付けずにはいられない。」

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    2026年06月26日
  • 火星の女王

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    火星と地球との間の光の速度を超えられないタイムラグのあるやり取り。同じ地球人なのに、物理的な距離が離れていて、リアルタイムで会話を成立させることがかなわない。両者の間に少しずつ溝ができ、広がり、あわや戦争か、という深刻な状況に。これって、いま地球上で起きていることと変わらないよね。私たちはタイムラグなく顔を突き合わせて対話ができるはずなのに…。
    以前見たテレビドラマは私としてはイマイチで、原作である本書もあんまり期待していなかったんだけど、本書はストーリーもドラマよりずっと分かりやすかったし、登場人物も変にキャラ立ちせず、いい感じに個性があってよかった。おもしろかったです。

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    2026年06月25日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    小説家の小川哲氏が様々な作家たちと自作品や課題として挙げた作品をもとに話した対談集。作家として作品に対する見方や考え方、創作に際しての方法論などが語られており、対談している作家のファンはもちろん、小説が好きな人も楽しめる内容となっている。
    個人的には万城目氏との対談が印象深かったが、読む人によって答えは異なるだろう。
    全体的に特定の作品に対する語りが多いため、対象物を未読の人は話の実感がわかず、退屈に感じるところもあると思われる。ただ、そういった点も含めて新鮮味を感じる話が多かったので全体としては楽しめた。

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    2026年06月22日
  • GOAT

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    GOATのシリーズの中で、実は1番興味が無かった「愛」。
    でもやっぱり買っちゃうし読んじゃう。
    510円で素晴らしい作家の素晴らしい作品を読めるんだからやっぱり買っちゃう、文芸誌は素敵、ありがとう。
    「愛」と謳いながら結構ビターなお話が多かったのは、一筋縄ではいかない作家が多かったからなのかな?そこも良かった!

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    2026年06月21日
  • GOAT

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    数ヶ月つまみ読みをしてようやく読み終えた!
    人生で初めてちゃんと文芸誌を一冊丸々読み終えました。
    この値段で、これだけたくさんの作家さんの物語に浸れるなんて贅沢すぎます。
    愛と一口に言っても、心温かくなるものから狂気さえ感じてしまうものまで、様々で面白かった。

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    2026年06月21日
  • 火星の女王

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    小川哲こんな宇宙SFも書けちゃうのか!作品の幅広さに改めて驚き。すごい人だなあ。

    火星居住が進む近未来が舞台で、テクノロジーというよりは地球居住者と火星居住者の政治的な問題を主に扱っている小川哲らしい視点のSF。
    地球と火星の間の通信には往復8分ほどの時差が生じてしまい、意思疎通が難しく、コミュニケーションの摩擦が生じてしまう。
    SFは夢のある内容が多いけれど、本作は火星に夢を見て冒険するものの、現実問題としてはなかなか上手くいかず、摩擦が起き...という個人的に好みな展開のSFだった。技術が進んでいるとはいえ、策略が飛び交う外交、統制システムの不備、政治に不信感を覚え抵抗する市民など、共同

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    2026年06月21日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    興味のある部分だけ読んだ。(PART1とPART3の京極以降)

    コロナ自粛前の時点では、小川・万城目ともに自身の直木賞受賞という未来は見えてなかったんだな、というのが面白いところ。

    まぁ、個人的には小川哲の作品(ユートロニカ、ゲーム、クイズ)は「刺さらなかった」のではあるけど。(火星とスメラミは積読状態)

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    2026年06月17日
  • 火星の女王

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    小川哲の小説は出版されるたび読むようにしている。
    今回も小川哲の頭の良さが存分に溢れていて、私にはチンプンカンプンな言葉の羅列だらけだったが、いつものようにわからない部分はフワッとしながら読み進めると、案外あっさり読み終えることができた。
    起承転結も良かったが、もっと掘り下げても良さそうな場所がチラホラあり、ストーリーは良いのに結末だけ今ひとつになっていて惜しい。

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    2026年06月16日