小川哲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレA.プロデューサーの意向を読んで、その読みが当たったから
解説にもあったけど、スラムドッグミリオネアのような進み方。
もちろん元々の知識もあるのは分かるけど、
挟まれるエピソードはあの時付き合ってた彼女が日本刀オタクだったから知ってた、とか、出張先のホテルの食堂に烏龍茶のポスター貼ってあったから見覚えがある、とかそんな感じで。
なので進め方自体に新鮮さは無し。
そしてママ.クリーニング小野寺よも私自身が去年山形旅行して、鶴岡駅で「なにこの店名??」と思ったので、その答え何?!?!ともならなかった。(私の中でプチ・スラムドッグミリオネア発動)
というわけでなんか地味に始まり地味に終わった感。
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Posted by ブクログ
『君のクイズ』等で知られる小説家である著者が、小説を書くときに考えていることを可能な限り言語化しようという試みの本。小説は読者とのコミュニケーションであるという考えが、全体に通底している。最後に、小説家が編集者とやり取りしながら小説をブラッシュアップしていくという内容のメタ的なミニ小説もついている。
流石、人気小説家の軽妙な文体ですいすい読め、本文で例として挙げられる小説の一部のような文章も続きが気になる読ませるもので面白かった。
ただ、肝心の中身があまり頭に残らず、自分にはそんなにピンとくる内容ではなかった。その中でも、「文体」においてもっとも重要な要素は「情報の順番」という話や、小説とは伏 -
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小説家を目指している方だけでなく、誰が読んでも楽しめる一冊だと感じました。
小説家が、読者にとって読みやすい作品になるようにさまざまな工夫を重ねていることがよく分かります。
また、小説の面白さは、受け取る側である読者の認知や背景によって大きく変わるものだと実感しました。すべての語句に説明を付けることは現実的ではなく、かえって読みづらくなってしまうため、読者自身の知識や経験も重要なのだと思います。
同じ本であっても、読む時期によって感じ方が大きく変わるものです。作者の意図から大きく離れた読書体験にならないように、これからも多くの本を読み、さまざまな経験を重ねながら、自分自身の受け取る力を育て -
Posted by ブクログ
確かに…推理小説…!なのか!?という感じ。
生放送でのクイズ番組の決勝戦、相手が魔法のようにクイズに正解できたのはなぜか?を、負けた男の子が推理していくお話。
クイズで誤答をしても恥ずかしくない、というのはすごくよかった。私はプライドが高くて恥ずかしがり屋で、いまだにちょっとのミスも恥ずかしいと思ってしまうから。だからこそミスしないよう気をつけて仕事に向かうし、悪いことばかりでもないんだけど、やっぱり挑戦をしないとよくないんだろうなあと思うから。なにがよくないのかはうまく言語化できないけど、誤答を恐れずクイズにチャレンジしつづける三島くんはすごい! -
Posted by ブクログ
・小川哲は、小説を書く技術を「言語化の訓練」と捉え、曖昧な感情や思考を的確な言葉に変換する力こそが創作の本質だと説く。
・人は日常的に多くの感情や印象を抱くが、それらは未整理のままでは他者と共有できず、小説はそれを他者に伝達可能な形に翻訳する装置である。
・「面白い」と感じる直感を放置せず、なぜそう感じたのかを分解し、構造として捉えることが重要である。
・小説思考とは、出来事・感情・背景を因果関係や文脈として整理し、読者に理解可能なストーリーへ再構築するプロセスである。
・具体と抽象の往復運動が鍵であり、具体的な描写から普遍的な意味を抽出し、再び具体へ落とし込むことで説得力が生まれる。