小川哲のレビュー一覧

  • 君が手にするはずだった黄金について 無料お試し版

    購入済み

    エッセイっぽい私小説っぽい

    冒頭部分 プロローグの哲学っぽい エッセイっぽい語り口に、やや読みにくいその語り口に いつの間にか引き込まれていった。以前数学者のことを書いた本を読んだときに、似たような感想を抱いたのを思い出した。そういえば数学と哲学というのはよく似ているんだ。使う道具が違うだけで。作者の意図に転がされたような気がする。

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    2023年10月09日
  • ゲームの王国 上

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    ポル・ポト、クメール・ルージュについての話ということだったので前もって歴史をおさらいしてしまい、どんよりとした気分で読み始める。
    史実、ノンフィクションに近いと思われる部分にはやっぱりどんよりしつつ、突然能力バトルみたいな話になって唖然としたり、ムイタック、ソリヤがその才能の片鱗を見せつける場面にはワクワクしたり、そして上巻ラストではうわー!ってなったり…感情揺さぶられまくりながら下巻へ続く。
    …下巻1ページ目、どういうこと!?

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    2023年08月14日
  • ユートロニカのこちら側

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    日々の自分の生活の中では考えが及ばないような思考にさせてくれる一冊でした。
    SF、ディストピア物であるけれど、哲学的と感じたし、読んだ後もなんだか思いを巡らせてる自分もいます。

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    2023年07月15日
  • ユートロニカのこちら側

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    見るもの、聞くもの、その行動のすべてをデータとして提供する代わりにほとんど働かなくても生きていける実験都市、アガスティアリゾートに住むことができる。
    というとても単純な舞台設定をベースに、その実験都市の中の人や外の人の人生を描き出す群像劇。
    この実験都市はある人にとってはユートピアで、ある人にとってはディストピアとなる。
    登場人物それぞれの人生がリズム良く語られた後、最後に「そもそも意識とは何か」という命題を突きつけてくる。もし興味を持って読んでくれる人がいるかもしれないので多くは語らないけど、意識というのはストレスがあって初めて自覚されるのではないかという問いが投げかけられる。
    ここはもうサ

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    2023年04月18日
  • ユートロニカのこちら側

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    自由と同価値に楽(ラク)があるのではなく、自由と同価値に安心があるわけでもない。楽で安心な世界は不自由で退屈な世界だ。
    何を大切にして生きていくのが自分の人生を歩む事なのか、考えさせる物語。

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    2023年02月21日
  • ゲームの王国[体験版] 上

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    あまりに悲惨で

    全人口に占める虐殺された人の比率が史上最悪といわれる、あまりに悲惨なカンボジア.ポルポト時代を舞台とした作品である。少しはSFっぽい設定もあるようだが、主体は身近な住人同士による相互監視 親子兄弟同士の密告 秘密警察 強制収容所 そして虐殺である。同じ様な例が、ナチス時代のドイツ スターリン時代のソ連にもあったようだが、カンボジアのほうが時代が近いためによりいっそう悲惨さが実感される。読み進めるのが辛いほどである。

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    2023年02月01日
  • ユートロニカのこちら側

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    進化する事によって捨てるものと得るものが
    あるけれど、捨てるものって案外見えてないから
    難しいもんです。

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    2023年01月29日
  • ゲームの王国 下

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    人とルール

    カンボジアの歴史。ルールをここまで大胆に根底から覆すゲームは、聞いたことがなかった。そこにどんな崇高な理念があっても、他者を踏みにじるルールが人々に受け入れられるはずがない。過去の日本にも通じるものがあると思う。
    ルールは平等をもたらしても、自由を損なう。自由と平等のバランスは集団生活の永遠のテーマなのかもしれない。
    個人的には、ルールは誰かから与えられるものではなく、一人一人が育んだものを持ち寄って作れたらと考えるが。

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    2021年07月29日
  • 火星の女王

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    人類は地球から火星に移住した 火星が稼げない場所である事から地球への帰還を考えてる人達 火星で生まれ育ちタグを拒否した人達 ホエール社のマディソンとスピラミンをみつけたカワナベの相反する思い 目の見えないリリはその渦に巻き込まれていく

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    2026年01月18日
  • 火星の女王

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    火星を舞台にしたSF作品。
    地球と火星の関係や宇宙跨ぐ距離による弊害など面白く読めたが、話の内容としてはもう少しアクション要素があるとよかったなぁと思った。
    最後の展開の切り替えもアッサリし過ぎてたような気もした。

    小川哲さんの作品は読んだことはあるが、SF作品は初めて読んだ。今回の作品は個人的には物足りなかったけど、小川哲さんは第3回ハヤカワSFコンテスト大賞でデビューをされているので、他のSFを読んでみたいと思う。

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    2026年01月17日
  • 言語化するための小説思考

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    “小説”を書くことにとても意識的な人(ひとはそれを“小説家”という)の本。いまだこの人の小説を一編も読んでいない私だが、共感するところはあった。が、私は小説家ではなかった。…ナンノコッチャ。

    「小説を書く、とはこういうことじゃないかな」と、私自身が従前よりイメージしていたことが、あらかた思った通りに言語化されていた本だった。結果として、「私は小説家にならなくて正解だったな」と確認できた一冊(目指したところで、なれなかったろうけれど)。
    いかに他人との会話が苦手だからといって、本書に書かれたような事を考えながら小説を探し、これを言語化し文章にし、それを売って生活するなんて…私にゃ無理無理。

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    2026年01月17日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    ちょっと前の話題本。
    気づかなかったけど、この作家さんの小説を読むのは『君のクイズ』に続き2作目だった。

    『君のクイズ』は読み物としてとても面白かったけれど、この本は…なんと説明すれば良いのか…。

    プロローグを読んだ時、
    あれ?これエッセイ?というか私小説なのかな?
    と感じた。でも『小説家の鏡』あたりで、
    あれ?これは私小説風の小説なのかな?
    まぁ、小川さんという人はたくさんいるしね。
    可能世界のなんちゃらってヤツかな?
    とそれ以降小説として楽しんでいたら、最後の『受賞エッセイ』で、
    あれれ??やっぱり私小説なの?

    と、なんだか勝手に翻弄されて疲れた。
    内容はそれぞれ面白いんだけど、実話

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    2026年01月16日
  • 火星の女王

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    ドラマが先だったので危惧していたが、火星のイメージ湧きやすくってよかったかな。ただ、どちらも結末よくわからない。ハッピーエンドなのかなぁ。資源無いよりあったほうがいいけど、ベネズエラやイラン、ウクライナと狼のような暴君出現すると、まず狙われてしまう…。

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    2026年01月15日
  • 火星の女王

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    ドラマを見てから読み始めたのでイメージが掴みやすかったし、もうこれ以上難しくなったら無理かもって思うギリギリのところで話者が変わるので、最後まで諦めずに読むことが出来た。ドラマよりも本の方が好みかな。

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    2026年01月15日
  • 言語化するための小説思考

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    AIが「面白い小説とは何か?」の正解は分析できていない限り、小説や文章を書く者達は、様々試行錯誤しながら文体を作り、物語を描いていく。現代の読者に、難しすぎる表現は受けないことだったり、想像や自己投影しやすい主人公像も大事だ。小川哲さんの小説は、君のクイズで読んだことがあり、伏線回収がすごく面白かった印象があり、物語として無駄がなく完成されていてかなり衝撃的でした。こんなに素晴らしい小説を書く人の頭の中が除けて嬉しかったです。

    【メモ✍️】
    「小説国の法律について」
    自分の法律がどうなっているか知っておく。
    自分で逮捕しすぎて、小説が書けなくなるケースがある。
    自分と小説法の一致した著者を見

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    2026年01月15日
  • 火星の女王

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    タイトルが示す通り、舞台は火星。
    出だしから、私の頭ではすんなり理解できない単語や文章が続く。
    主要な登場人物は火星で研究員をしているリキ・カワナベ、火星から地球へ旅立つ準備中のリリ-E1102。地球の種子島在住のISDA職員、白石アオト。火星の自治警察の臨時職員マル。
    リリの母親は前火星支部長、今は地球にいて、白石アオトはその部下で娘のリリとも知り合い。
    こうやって記すと、「だからなんだ」だけど、その関係がなかなか頭で整理できず、登場人物がなんとか形を持って動き出すのに小説の中盤までかかった。
    着地点がどこなのか、分かるようで分からないもどかしさ。
    所属も属性も住んでる場所も(何しろ火星と地

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    2026年01月12日
  • これが最後の仕事になる

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    短編集なので、サクサク読めた。

    以下、気に入った作品
    ・半分では足りない 呉勝浩
    ・アイドル卒業 桃野雑派
    ・悪魔との契約 須藤古都離
    ・ハイリスク・ハイリターン 方丈貴恵
    ・事故をつくる男 白井智之
    ・最後の告知 真下みこと
    ・声 岸田奈美
    ・有血革命 夕木春央

    叙述トリック的なものに弱いのかもしれない。

    『黒猫を飼い始めた』、『嘘をついたのは、始めてだった』の2冊は読んだことがあるが、他にもシリーズは出てるみたいなのでそのうち読んでみたい。

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    2026年01月12日
  • 君のクイズ

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    テレビのクイズ番組で、問題が読まれる前にボタンを押して正解し、優勝をさらった男がいる。

    一文字も聞かないで正答を導くことなど果たして可能なのか。ヤラセなのではないか。敗れた三島は、調査を始める。

    読む前は勝手に、哲学的であまりストーリーらしきものはないようなお話なのかなと思っていたのだけれど、そんなことなかった。

    『ゼロ文字押し』の真相を考えていく中で、三島のクイズへの取り組み方やクイズとの関わり、クイズへの想いなどが見えてくる。

    クイズを究める人たちはこんなに一瞬でいろいろ考えているんだと知って驚いた。どこまで聞けば複数の候補の中からクイズの答えが確定するのか、そんな風に考えたことは

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    2026年01月11日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    6編の連作短編集。どれも良いけど表題作の『君が手にするはずだった黄金について』は読んでいて少し辛かった。そういう性格なのかもしれないが生きにくかっただろうな。

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    2026年01月10日
  • 言語化するための小説思考

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    ネタバレ

    本屋さんのレジ前にあり興味があり購入した

    宮内悠介さんの ラウリ・クースクを探して
     エンターテイメントとしての予定調和の展開を巧妙に避けつつ、それでいてエンターテイメントとして完結させる(一級の脱法小説)


    抽象化をして、個別化する

    読みやすさとは、視点人物と読者の情報量の差を最小化することによって感じられる

    作者と読者の関係性
     関係性があるからこそ、読者はどこへ向かっているのかをおおよそ理解した状態で進む 作品の方向性を決める

    小説が 象徴的で影響力の大きな出来事 と象徴的で影響力の大きな出来事の伏線 で成立していることを逆手にとって 出来事 そのものを作品ないで構築していくこ

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    2026年01月07日