小川哲のレビュー一覧

  • 火星の女王

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    SFだったので途中で無理ーってなるかなーと思ったけれど、読破した。専門用語もそこまで気にならなかった。中盤以降は火星と地球の関係がどうなるのかハラハラした。リリの『面と向かって』はイイね。いつの時代もダイレクトコミュニケーションは大事だと思う。

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    2025年12月05日
  • ユートロニカのこちら側

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    小川哲のデビュー作。

    巨大情報企業による実験都市アガスティアリゾート。
    その都市で暮らす為には自らの視覚や聴覚、
    位置情報などプライバシーの全てを提供しなければならない。
    ただし、その代わりに得られる報酬で平均以上の豊かな生活が保証される。
    そんなアガスティアリゾートに纏わる人々の6つの物語。

    デビュー作で日本ではなくアメリカ、しかもディストピアを描く、
    まさに挑戦的とも言えるし、トチ狂ってるとも言える。
    そんな規格外な発想を実現させた小川哲に賛辞を贈りたい。

    ビックブラザーのいないオセアニアの様な世界。
    すごく乱暴に言えばそういったところか。
    不都合な真実は見向きもされない。

    人間は

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    2025年12月03日
  • 君のクイズ

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    0文字解答の謎を解明をするミステリーとして読むと想像の範囲内を超えてはこない。
    本作は謎の解明という要素より、クイズそのものの面白さを物語形式で語るような本だった。しかしそのクイズの解体や内部の話は既に何度か聞いたことがあったため、大きな楽しみにはならなかった。といってもその話を聞いたきっかけが恐らく本作の流行だから、少し勿体無い順番になってしまったという気持ちがある。

    話は面白くて、軽いタッチで書かれたスラスラ読める文章がとても良い。恐らく多くの読者がクイズをやってみたい!と思っただろうし、それが出来る作品は良い作品だと決まっている。

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    2025年12月03日
  • 火星の女王

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    繰り返し読みたくなる本と、一回読んでそのままの本と、何が違うんだろうな。
    そういうことを言語化できる人はすごいな。
    私の場合は単にその本の世界に戻りたいとか、その世界に浸っていたいという感じ、としか言えない。
    そして、この本には戻りたいと思う「世界」を感じなかった。ただ、ストーリーがあるだけ。テレビドラマになるということも興味を持ったきっかけだけど、ドラマチックなストーリーだけなのかな。
    少なくとも多分、もう読むことはないな。

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    2025年12月01日
  • 言語化するための小説思考

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    小説を書く上で大事なのは「答え」ではなく「問い」だ、という主張が印象的だった。

    自分が書いてみたいこと、考えてみたいことは何だろう? 自分の目でしっかり見た世界を抽象化して、別の世界に置き換えて個別化する。

    それが成功していれば「これは自分のために書かれた物語だ」と、時代を超えて読者の共感を呼ぶ傑作が生まれるかもしれない。

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    2025年12月06日
  • 火星の女王

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    ネタバレ

    ……「だからなんだ」という終わり方。
    大々的なクライマックスという訳でもなく、感動もなく、……どうしてこうなったのか、よくわからないまま終わっていた印象。

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    2025年12月01日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    冒頭に登場する形而学的な
    と言う言葉の意味を優しく教えてくれる
    そんな短編集てした
    思考がとても深く
    嘘と真の狭間で生きる
    小説家の頭の中を垣間見た気がします

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    2025年11月29日
  • 火星の女王

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    地球と火星間でそう遠くはない未来に起こりそうなリアルな社会問題を描いている。コロニーという言葉はどうしてもガンダムとくっついてしまっているので建物や人物の顔などガンダムに登場するものをイメージしてしまった。
    再利用ロケットなど現在のロケット技術を踏まえてるところとかリアリティがあって良かったが、SF的な面白い設定やミステリー要素をもう少し深掘りして欲しかった気もする。

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    2025年11月23日
  • 君のクイズ

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    なぜ全く問題を聞かずに答えられたのか、それが知りたくて。

    これが映画化かぁ。大きなアクションも驚きやハラハラドキドキもないけど、どんな感じになるのかな。

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    2025年11月23日
  • 言語化するための小説思考

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    小説とはやり直しのできる飲み会である

    アイデアは「視力」 ヤバいときほどアイデアが誕生するチャンス

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    2025年11月23日
  • 君のクイズ

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    GOATの短編「嘔吐」が面白かったので、読んでみた。面白くて一気読み。クイズプレイヤーの頭の中ってこうなってるんだって興味津々。
    振られた彼女の気持ちをもうちょっと知りたかったなぁ。三島の振られてから立ち直るまでの心の動きとか素直すぎて好きだな。
    身の回りにクイズが散乱してる。一人一人にクイズがある。そうそう、いつもクイズの答えを探してるよね。

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    2025年11月23日
  • 火星の女王

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    無事に読み終えた。。。

    というのが感想。

    2125年
    地球人に住む人間と、火星に住む人間。
    100年後は、そんな時代になってるのか??

    地球と火星
    物理的距離と心理的距離の中
    火星に住む人々は、独立を目指して行けるのか。。。
    そして未知なる鉱物とはいかなるものなのか。。。

    人と人との心の距離の在り方を
    現代に暮らす私たちに向けても
    考えさせられる作品だった。

    2015年12月13日より
    NHK BSにて放送!!


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    2025年11月22日
  • 君のクイズ

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    ネタバレ

    物語のインパクトとしては弱いかなという気持ち。
    場外の情報によって正解は分かったが、まさか番組プロデューサーの坂田だけじゃ無く出演者の傾向まで調べてるのは少し予想外だった。
    ただ、これでそうだったのか!面白い!と思えるかどうかで評価変わりそう、終わり方は確かにアッサリだなと思うけど、人には殆どの場合行動には意図と動機があって、それを読み取るには相手の背景を知るとより理解に繋がるという事を改めて考えれたのは大きい。

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    2025年11月20日
  • 火星の女王

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    地球上での世界の色々な要因での分断を、宇宙に広げたSFを題材にした小説。小川作品らしさはあるが、個人的にはそこまで面白いとは思わなかった。

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    2025年11月18日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    主人公は筆者自身なのか?小説のようでエッセイのようで浮遊感のある読み心地だった。
    嫌味ではなく、本当に頭の良い人なんだなと思った。

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    2025年11月16日
  • 地図と拳 下

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    この2カ月ほど忙しくて読み進めず、義和団の乱から復習して読みに行くけど、真実の悲劇に迫るというよりは、どちらかというとSFなので、気合入れて復習した以上の涙や感動は得られなかったかなと思う。

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    2025年11月16日
  • 地図と拳 上

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    第168回(2022下)直木賞。上下で700頁を超える長編。日清戦争後から終戦まで、満州に造ったとする理想郷の統治。その意味でSF。速いテンポで主人公も明確に展開するので、サクッと楽しんで下さい。

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    2025年11月16日
  • 火星の女王

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    タイトルを見てすぐ、100年以上前に出版されたバローズの作品を思い出したが、至ってシリアスな火星開拓譚だった。
    今から100年後、火星には40年前から人類が移住し、現在の人口は10万人を超えている。だが、主に資金面の問題で撤退が検討されていた。そんな状況で起きる事件を様々な人々の立場から立体的に描いていく。背景にあるのは移民問題とも読めるが、あっさりとしすぎていて小川さんの作品としては物足りない。
    12月に放送されるNHKドラマの原作なんだそうで、あまり政治的なことは書けなかったのかもしれない。

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    2025年11月16日
  • 火星の女王

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    ネタバレ

    NHKドラマ化原作の書下ろしSF小説。



    著者だから面白くないわけがないと思いましたが、期待を裏切らない出来だと思います。
    NHKサイトの登場人物を見ると小説とは異なっている部分があるので、あくまで小説は原作として扱われるのでしょう。
    火星に人が移住できるようになっている2125年あたりが時代背景となっていて、火星で生まれ育った人もいる状況下での地球からの束縛とその反発という政治的な話に新発見物質が絡んで物語が大きく動き出します。
    独立とそれを阻止する大国という現代でも見られる構図を宇宙物語に反映させる壮大さはさすがで、戦争にならないで先送り的ではあるが平和的なエンディングはうれしい。

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    2025年11月15日
  • 言語化するための小説思考

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    読みやすく、面白かった。
    でもやっぱりこういうビジネス書チックな本は苦手だということもわかった。


    48 僕たちが世界を認知するとき、それらすべての情報が一度にやってくる。僕の脳には一度にやってくるのに、文章で表現するときは順番に描いていかなければならない。
    視覚、聴覚、嗅覚などの五感、それに加えて頭の中で考えたことや、過去の思い出などを、すべて同じ次元でリニアに、一次元的に表現しなければならないのが小説という表現技法だ。

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    2025年11月14日