小川哲のレビュー一覧

  • 火星の女王

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    ネタバレ

    火星人と地球人の対立を描いたSF?火星人と言っても宇宙人ではなくルーツは地球である。
    結晶構造をナノ秒単位で同時に変化させるスピラミンという物質の発見から、ハードなSFに誘われるのかと期待したが、普遍的(地球的)な人間ドラマに落ち着いた。こんな大層な舞台を用意しているのに、惑星差別だの貧困格差だの独立運動だの、ちょっと自分の期待とは別のベクトルに進んでしまった。独立に関心を示さない科学者の「だからなんだ」はいい言葉だと思う。

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    2026年08月04日
  • 火星の女王

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    舞台は西暦2125年、人類が火星へ移住し始めてから約40年が経過した時代です。火星には13のコロニーが建設されていますが、当初期待されたレアメタル採掘の不振やコスト増大により「火星開発は採算が合わない」と判断されました。

    国際機関「ISDA」は、火星に住む約10万人の住民を全員地球へ送り返す**「地球帰還計画」**を進めています。しかし、火星で生まれた「火星ネイティブ」世代や、地球へ戻りたくない人々にとっては身勝手な強制撤退であり、地球と火星の間には強い政治的・感情的な格差と分断が生まれています。

    また、地球と火星の距離(通信に片道数分〜20分前後のタイムラグが生じる)という物理的制約が、

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    2026年08月02日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    小川哲以外にも好きな作家が何人かいて良かった。自分の知らない作家や本の話もあって次に読みたい本がたくさん見つかった。内容は読み疲れもあるが最後の漫画家との対談が退屈だった。

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    2026年08月02日
  • 火星の女王

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    小川哲氏の小説は好きなのだが、時として私の範疇から離れた物語に出会うと戸惑ってしまう。
    本作のスピラミン発見と火星移住問題とリリの誘拐が、読み進めてもなかなか互いの関係を読み解けなかった。
    当方の知見の稚拙さのためなのか⭐️は3つとなってしまった。

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    2026年08月02日
  • 斜め45度の処世術

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    言うほど処世術ではない気はするが、作者の小川さんが好きなので小川さんのことがもっと知りたい人なら楽しめると思います。私は楽しめました。

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    2026年08月01日
  • ゲームの王国 下

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    上巻に続き、下巻も貪るように読破。正直なところ、上巻よりはちょっと迷走してしまったか…という感じがあった。下巻では、上巻の登場人物たちの20-40年後くらいを描かれている。その意外性も面白くはあったのだが、上巻の終わり地点からの空白の期間をもう少し見たかったし、時代的な飛躍が大きすぎて若干、主要人物たちの根底にある価値観や目的意識が何なのかがわからなくなってしまった。そして、ムイタックとソリヤの対立軸もイマイチぼんやりしていて、ムイタックのやっているゲーム開発の話自体はものすごく斬新な上に作者の天才性を感じられて読んでいてワクワクしたものの、これはどこに行く話なのか…というのが終始ぼやっとした

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    2026年08月01日
  • 言語化するための小説思考

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    小説家が何に注意しながら、何を考えながら文字を重ねていくかの本

    正直何でこれがこんな評価高いの?賞取ってるの?売れているの?ってものはザラにある。
    そして、この本を読んだ上でもやはりなんであれが売れてるの?は残存する。
    どの本とは言及しないが。

    本文内ででてきたラウリクースクを探して  をこの次に読もうと思う

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    2026年07月30日
  • 斜め45度の処世術

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    「地図と拳」の分厚さが気になって、いつか読んでやろうと思っていた矢先に作者のエッセイ。どんな人かなと、興味津々で読んでは見たものの「めんどくさい人だなぁ」の感想が続くエッセイ。でも、中毒性はあるかな。今度は作品を読んでみたい

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    2026年07月28日
  • 斜め45度の処世術

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    みんな普通でいたいし、個性もほしいし、目立ちたくないけど時に捻くれ者にもなりたいんだよなと気付かされる。角度を変えれば悩みすぎる必要もないときもあるし、凝り固まらない視点で生きるほうが息しやすいかも。

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    2026年07月23日
  • 斜め45度の処世術

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    小川哲のラジオを聴いて小説を読んだ時感じた印象より、本人はソフトな物腰でお喋りも上手だなぁと思い、どんなエッセイを書くのか興味が湧いて読んだ。

    物腰が柔らかい人は、生粋の天然か、一般庶民からかけ離れたお金持ちか、合理主義者の人が多いと感じる。小川哲は合理主義者だと思う。思考が深いといえば聞こえがいいが、余計なことを考えてしまうタイプ。自分もつい余計なことを考えてしまうたちだし、どのテーマでも共感する部分が多かった。

    読み物は共感できる部分が多いほど面白いと、深く考えず思っていたが、自分の想像の範疇を超える価値観に出会った時、それはそれで面白い、そしてまた一つ想像力の範囲を広げてくれる。範囲

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    2026年07月23日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    すらすら読める。小川哲とはまったく畑違いの仕事をしている濱口竜介、福本伸行との対談がとくにおもしろかった。

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    2026年07月20日
  • 斜め45度の処世術

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    著者のこれまでの小説作品に内包されている様々な要素特にユーモラスな要素が楽しいエッセイであった。
    取り扱うトピックの視点の独特さもそうなのだが、そのトピックに対して、著者しかできない独特の解釈が面白かった。

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    2026年07月20日
  • スメラミシング

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    神のような自然を超越した存在と、論理や科学とを対比したような物語という括りで、アイディアや背景や文体の違う6話を集めた本。

    70人の翻訳者たち
    密林の殯(もがり)
    スメラミシング
    神についての方程式
    啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで
    ちょっとした奇跡

    正直に言えば難しかった。頭から読み進んだが、最初の「70人の〜」で挫けそうになった。というか何度か挫けて、別の本を読んでから戻ってまた初めから読むことを数回繰り返した。「啓蒙の光が〜」でも再び挫けそうになった。

    内容が難しいためにそれを理解しようと気を取られている間に登場人物を忘れたり、時間の流れを見失うからだと思う。そこにさらにどんでん

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    2026年07月19日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    対談書き起こし。プロの読者?でもある小説家小川哲氏の頭の良さに呆れてしまうが、商業作家として食べていくための取り組みというか心構えに好感。好きな作家の会を摘み読みするのが吉。
    余談ながら、京極夏彦氏との回で、「時代小説とSFは一緒」という小川氏の発言はまさに自分の読書傾向から考えていたことと同じで激しく納得してしまった(基本読む小説は戦国武将モノとSFがほぼほぼ)。

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    2026年07月09日
  • GOAT

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    面白い作品、いまいち私には合わなかった作品、いろいろあって楽しかった。


    「嘔吐」がとてもよかった。
    本文に書かれていないところまで想像ができて、視点を移すことができて、面白かった。
    ただ、気持ちの良い話ではない。

    市川沙央さんの「音の心中」がよかった。
    痛み・ゆがみを描くのがうまい。

    対談が面白くない。

    「ポルト」の良さが全く分からない。
    読みにくい。
    苦痛だった。

    佐原ひかりさんの「出せなかった手紙」が切ない。

    「チキンピアノ」の描写にひっかかる部分が多い。
    言葉の繰り返しが多く、多少の矛盾した表現も含まれていて、気になる。
    それでも、最後はよかった。
    特別受賞作、なるほど。

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    2026年09月01日
  • ゲームの王国 下

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    ネタバレ

    下巻は突然現代になり、戸惑いつつ読み終わった。
    ポルポトの娘かもしれない、という設定部分の話が、思ってたより広がらなかったのは少し残念だった。でも読み応えがあった。

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    2026年07月06日
  • GOAT

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    盛りだくさんなので、少しずつ、その時気になったところ、好きなところから読んでいます。
    二番目のアイスを教えてください と 山羊と七枚が好みでした。

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    2026年07月05日
  • 地図と拳 下

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    下巻。満州事変後から1945年の終戦あたりまでの流れ。さまざまな登場人物の視点に切り替わるので多少読みづらいけど、歴史小説としては面白く読めた。どの程度史実に則っているのかわからないけど。

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    2026年07月01日
  • 火星の女王

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    他部署の先輩に借りたもの。
    人間ドラマがメインで科学描写は少なめな、ソフトSFに属する類の物語かな?
    一人称視点が章ごとに切り替わって進む構成が面白かったけど、その分特定の人物に感情移入することがなく第三者視点的な距離感で読んでいたと思う。
    ハードSFブーム中なので個人的にはもっと研究や実験をしてほしかったかな。
    伏線回収が自然で終盤が面白くて一気読みした。
    良い読後感だった。

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    2026年06月27日
  • 地図と拳 上

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    日露戦争~満州事変まで。主要な視点は四つ。①日露戦争の勝利から満州を占領し、満州国を築こうとしている関東軍大佐、福田。②満州鉄道に籍を置き、福田とも付き合いながら、地元の人々を尊重し、袂を分かつことになる細川。③満州の民を我がものとして、富を築こうとしている孫悟空。④その娘で、父への反発もあり、抗日活動に心血を注いでいる孫丞琳。そこに、ロシア人の神父と、満鉄に勤務する気象学者の息子で、温度湿度風力の天才大学生も、絡んでくる。歴史小説はめったに読まない、読もうとも思うこともまあないわたしだけれども、小川さんの小説は、それぞれのキャラクターが立っていて、ごく当たり前の人間として生きているため、ぐっ

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    2026年06月25日