小川哲のレビュー一覧

  • ゲームの王国 下

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    世の中はルールがあり、そのルールの範疇で人生を生きていく。そんな当たり前だと思われることは決して当たり前でない。ゲームのようにルールを決めて、憎悪の世の中をいきるのはゲームへの冒涜にあたるのかもしれない。ゲームとはただ純粋無垢な勝負で、そこには崇高な勝ち負けしかない

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    2024年03月12日
  • ゲームの王国 下

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    ネタバレ

    Audibleで聴いた。

    面白かったけど、最後の方、どうやってソリアが殺されたか、もう少し詳しく読みたかった…。

    でもこの長編を読み終わってしまって寂しい。もっと読んで(聴いて)いたかった。

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    2024年02月23日
  • ユートロニカのこちら側

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    ネタバレ

    登場人物たちのセリフには、欧米の翻訳風コミカルさとは異なる、独特な言い回しの癖を感じた。だが、小川先生の作品を2〜3冊読めば、その違和感も自然と馴染んでいく。本書は、小川先生の2作目の作品である「ゲームの王国」に比べると、やや表現が固い印象がある。

    「アガスティアリゾート」。個人情報を全て都市に提供する代わりに衣食住・文化活動の保証を得られる完璧な管理都市。働くことも、悩むこともしなくて良い、一件ユートピアに見えるこの都市で、登場人物たちは疑問を持ち葛藤する。

    「ユートロニカのこちら側」が出版されたのは2015年。管理都市のようなシステムをAIとして捉えると、Siriや検索予測のような技術

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    2024年02月14日
  • ゲームの王国 上

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    理解力・思考力が低いわりに傲ってて会話が通じない年配との会話の解像度があまりに高くて笑ってしまった。綺麗事ではどうにもならないODAの難しさ。
    そんな農村でのムイタック・ソリアの邂逅、徐々にタイトルの「ゲーム」の意味が判明してくる過程は興奮した。

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    2024年02月11日
  • ゲームの王国 上

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    ネタバレ

    「そんな人いないだろ」と思うというより、神話的に受け入れることができる人物描写。
    コメディかと思うような文章の後にシリアスな場面がサラッと描かれるのがさらにそのシリアスさを増す。
    理屈にならない理屈が罷り通っていた時代に、天才同士が邂逅を果たす。

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    2023年12月06日
  • ユートロニカのこちら側

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    情報企業が運用している実験都市・アガスティアリゾート。このリゾート内で暮らすことを選択した/認められた人々は、自らのバスルームとベッドルームを除くあらゆる場所・時間での個人情報を視覚・聴覚・位置情報等全て企業に提供することと引き換えに、働かずとも十分に生活できる報酬と、劇場・スタジアム・フィットネスクラブ・公園その他諸々の時間潰しを提供される。
    一見ユートピアのようなこの実験都市にも、馴染めない人、反発を覚える人、そもそも入る資格を持てない人、様々な思いが交錯する。裕福さと個人情報を取引する、ここはユートピアなのか、ディストピアなのか?

    今や直木賞作家の小川哲、ハヤカワSFコンテストで大賞を

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    2023年12月03日
  • ゲームの王国 下

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    ネタバレ

    おもしろかったし中々すごかった。
    が、期待しすぎた(俺の悪い癖だ)。

    舞台はカンボジア。史実に基づくが、あくまでも小説なのでフィクションが大いに混じる。とはいえ自分がカンボジアの歴史に疎いためよくわからないが。
    かなりざっくり言うと、上巻はポルポトが政権を取り国民を虐殺するまでを描く。下巻は国を変えるために動く女性ソリヤと、ソリヤを止めたい天才ムイタック教授が中心のお話。上巻は1950年代で、下巻は2020年代のお話になる。

    上巻。
    基本的にはソリヤとムイタックまわりのお話。どんな村でどんな風に生きてきたか。
    ソリヤは赤ん坊の頃、ポルポトの隠し子かもしれないがよくわからず、まったく関係ない

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    2024年05月12日
  • ゲームの王国 上

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    上は面白かった。カンボジアの歴史という、あまり知らない知識に触れられた。
    社会描写はある程度史実に基づいているらしいのに、天才児ムイタックや、輪ゴムから未来を予知するクワン、土を自在に操る泥、など不思議で強烈なキャラクターが出てきて、マジックリアリズムを感じさせた。
    翻訳された外国文学を読んでいるような気がした。
    SFかどうかは別にどうでもいい。

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    2023年10月10日
  • ゲームの王国 上

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    シハヌーク〜ロン・ノル〜ポル・ポト。時代背景は大虐殺があったカンボジア激動期。理想の王国の建設、渦巻く知略謀略、特殊能力を持った子どもたち…なるほど、後の「地図と拳」「君のクイズ」の原点とも言えるような要素があちこちに見受けられ、引き込まれた。上巻はSFというより歴史小説。

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    2023年10月11日
  • 君が手にするはずだった黄金について 無料お試し版

    購入済み

    エッセイっぽい私小説っぽい

    冒頭部分 プロローグの哲学っぽい エッセイっぽい語り口に、やや読みにくいその語り口に いつの間にか引き込まれていった。以前数学者のことを書いた本を読んだときに、似たような感想を抱いたのを思い出した。そういえば数学と哲学というのはよく似ているんだ。使う道具が違うだけで。作者の意図に転がされたような気がする。

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    2023年10月09日
  • ゲームの王国 上

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    ポル・ポト、クメール・ルージュについての話ということだったので前もって歴史をおさらいしてしまい、どんよりとした気分で読み始める。
    史実、ノンフィクションに近いと思われる部分にはやっぱりどんよりしつつ、突然能力バトルみたいな話になって唖然としたり、ムイタック、ソリヤがその才能の片鱗を見せつける場面にはワクワクしたり、そして上巻ラストではうわー!ってなったり…感情揺さぶられまくりながら下巻へ続く。
    …下巻1ページ目、どういうこと!?

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    2023年08月14日
  • ユートロニカのこちら側

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    日々の自分の生活の中では考えが及ばないような思考にさせてくれる一冊でした。
    SF、ディストピア物であるけれど、哲学的と感じたし、読んだ後もなんだか思いを巡らせてる自分もいます。

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    2023年07月15日
  • ユートロニカのこちら側

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    見るもの、聞くもの、その行動のすべてをデータとして提供する代わりにほとんど働かなくても生きていける実験都市、アガスティアリゾートに住むことができる。
    というとても単純な舞台設定をベースに、その実験都市の中の人や外の人の人生を描き出す群像劇。
    この実験都市はある人にとってはユートピアで、ある人にとってはディストピアとなる。
    登場人物それぞれの人生がリズム良く語られた後、最後に「そもそも意識とは何か」という命題を突きつけてくる。もし興味を持って読んでくれる人がいるかもしれないので多くは語らないけど、意識というのはストレスがあって初めて自覚されるのではないかという問いが投げかけられる。
    ここはもうサ

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    2023年04月18日
  • ゲームの王国[体験版] 上

    購入済み

    あまりに悲惨で

    全人口に占める虐殺された人の比率が史上最悪といわれる、あまりに悲惨なカンボジア.ポルポト時代を舞台とした作品である。少しはSFっぽい設定もあるようだが、主体は身近な住人同士による相互監視 親子兄弟同士の密告 秘密警察 強制収容所 そして虐殺である。同じ様な例が、ナチス時代のドイツ スターリン時代のソ連にもあったようだが、カンボジアのほうが時代が近いためによりいっそう悲惨さが実感される。読み進めるのが辛いほどである。

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    2023年02月01日
  • ゲームの王国 下

    購入済み

    人とルール

    カンボジアの歴史。ルールをここまで大胆に根底から覆すゲームは、聞いたことがなかった。そこにどんな崇高な理念があっても、他者を踏みにじるルールが人々に受け入れられるはずがない。過去の日本にも通じるものがあると思う。
    ルールは平等をもたらしても、自由を損なう。自由と平等のバランスは集団生活の永遠のテーマなのかもしれない。
    個人的には、ルールは誰かから与えられるものではなく、一人一人が育んだものを持ち寄って作れたらと考えるが。

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    2021年07月29日
  • 火星の女王

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    う~ん、難解でした。そういえば『地図と拳』も…難解でした。
    でももしかしたら、あと100年後の世界かもしれないけれど‥‥
    やった読み終えました。

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    2026年04月12日
  • 君のクイズ

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    競技クイズという題材がかなり新鮮だった。あるクイズ番組の決勝で起こった「ゼロ文字正答」を追求していく。決勝戦を振り返りながら、当時の状況、心情を主人公と一緒に捜査していくストーリー。クイズに出てくる店名や商品名も全て現実にあるもので、かなりリアリティが高く、引き込まれた。誰も不幸にならず、納得のいく結末も良かった。

    クイズ番組を少し違う見方で楽しめるようになれる一冊。

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    2026年04月11日
  • 君のクイズ

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    私によくありがちの、映画のcm見て公開前に原作読むパターン
    読みやすくて面白いけどあっと驚く感じはないかも

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    2026年04月10日
  • 君のクイズ

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    とても少ないページ数の中にぎゅーっと知識が詰め込まれていて、読んでいるより出てくる問題の検索している方が時間かかっていたような(笑)

    本編では、クイズをやっている人間は魔法使いじゃない、みたいに書かれていたけれど、この本に出てくるレベルの問題をさくっと解けること自体、普通じゃないと思うんですけど。
    なんであんな膨大な量の知識を覚えていられるんですかねぇ。
    記憶力が致命的に壊れている自分にとっては、クイズ番組や大会に出場している人は全員魔法使いに見えますよ。

    これを読み終わってからクイズ番組を見ると「ああ、この人今頭の中であんなことやこんなことをもの凄いスピードで考えているんだなぁ」なんて想

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    2026年04月10日
  • これが最後の仕事になる

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    色んな方の短編が読めるとの事で拝読。
    胸糞が多かったように思う。最初の2つが個人的に不快で、次も不快なものならやめようと思っていたが、3つ目、親友は良い話なので読み進めた。
    半分以上が不快なように思う。あくまで個人の感想である。
    そんな中面白いのが何作か合えたので良かった。

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    2026年04月08日