ユートロニカのこちら側

ユートロニカのこちら側

924円 (税込)

4pt

個人情報を提供する見返りとして、生活全般を保証する実験都市アガスティア・リゾート。理想的な環境で生きる人々が向き合うのは、進化と未来を啓示する“永遠の静寂”だった――『ゲームの王国』で話題を呼ぶSF新世代の俊英がユートピアの極北を描き出す! 解説収録/入江哲朗

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ユートロニカのこちら側 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年01月15日

    地図と拳→嘘と正典→ゲームの王国→君のクイズと読んでやっとこのデビュー作に辿り着きました。

    すぐに読み終えるのが勿体無くて1日一章までと決めて読みました。

    海外の作品の方が日本の作品より優れているというつもりはないのだけれど、この作品は舞台がアメリカなこともあり、アメリカSF小説の翻訳を読んでい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月10日

    個人情報を完全に管理された超管理社会において、人々が手に入れた自由=不自由の群像劇。技術が人間の全ての不自由さを解放するのではなく、技術と倫理の相互な変容の中で何かを手に入れ、何かを手放してゆく。本当に重要な変化は変化している事が認知できない。単なるディストピアを描くのではなく、ユートピアとディスト...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月01日

    個人の情報や行動のデータを全て提供する代わりに、完璧に安全が保証され、調和の取れた理想の生活が手に入る街、「アガスティアリゾート」。
    そこでの生活を志願して暮らす人々の話。


    カメラに囲まれた街で視覚、聴覚などのあらゆるデータが分析され、犯罪や不穏な行為は未然に防止される。究極の監視社会とも取れる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月14日

    個人の行動と身体状況が、ほぼ全てAIに監視され記録される実験都市に関わる人たちを描いていて、管理社会が行くところまで行っちゃったら、人間はどうなっちゃうのかな?っていうお話。
    実験都市の住人は、自分の生活の記録を提供することで、生活が保証され、あくせく働かずに自由な暮らしをしていられるんだけど、その...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月12日

    ユートロニカのこちら側
    近未来、監視社会ディストピア。
    複数の視点からの物語で構成されている。
    各々の事情でアガスティアリゾートという居住特区に関わり、サーヴァントと呼ばれる個人情報を収集し情報を基にアルゴリズムされたAIと自己意識の葛藤を描く群像劇S F ストーリー。
    人々は個人情報を提供すること...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月22日

    プライバシーと引き換えに労働から解放されるという世界があったとき、人はどう行動するのか?全ての行動を見張られている環境で、ヒトは人間らしく生きていけるのか?見張られているから犯罪も予防できる。起きない。全ての情報を持ち、膨大な情報から論理的に、客観的に正しい判断ができるサーバントに頼り切り、自分の頭...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月02日

    友人との待ち合わせの際に最終ページまで読み終わる。どうやら彼はもう少し遅れて来るらしい。幸いなことにそこは地元の駅前で、数年前にできた新しい店舗を含めて書店が二軒ある。少し逡巡してから行きなれた古い本屋に足を向け、見慣れた書棚から著者の次作「ゲームの王国」をレジに持っていった。
    大衆、自由、作られた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月03日

    情報企業が運用している実験都市・アガスティアリゾート。このリゾート内で暮らすことを選択した/認められた人々は、自らのバスルームとベッドルームを除くあらゆる場所・時間での個人情報を視覚・聴覚・位置情報等全て企業に提供することと引き換えに、働かずとも十分に生活できる報酬と、劇場・スタジアム・フィットネス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月15日

    日々の自分の生活の中では考えが及ばないような思考にさせてくれる一冊でした。
    SF、ディストピア物であるけれど、哲学的と感じたし、読んだ後もなんだか思いを巡らせてる自分もいます。

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    Posted by ブクログ 2023年04月18日

    見るもの、聞くもの、その行動のすべてをデータとして提供する代わりにほとんど働かなくても生きていける実験都市、アガスティアリゾートに住むことができる。
    というとても単純な舞台設定をベースに、その実験都市の中の人や外の人の人生を描き出す群像劇。
    この実験都市はある人にとってはユートピアで、ある人にとって...続きを読む

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