小川哲のレビュー一覧

  • 言語化するための小説思考

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    爆速で読み終わった。
    作者は「小説はコミュニケーション」という考えのもと、その面白さは書き手の認知の質と、それを文章に圧縮する技術の掛け算によって決まると語る。その思考を体現している本書は、ありとあらゆる言語化のための本と言っても過言ではない。「小説とは何か」を問い続ける著者の認知がぎゅっと圧縮された文章を読み、そしてそれを「面白い」と思う。読んで体験して「分からせ」られている感覚がする。そりゃ爆速で読み終わるってもんよ。
    私はとある会社で広報の仕事をしているのだが、ニュースリリースの内容を盛りに盛りたがる偉い人たちに、ぜひこの本を読んでもらいたい。受け取る読者のことをきちんと想定しているか?

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    2026年04月07日
  • 言語化するための小説思考

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    小川哲さんの小説を1冊も読んだことがない状態でこちらの新書を読んだのですが、めちゃくちゃ面白かったです。
    読み物として面白い。勉強になるかの前に文章が面白い。
    もちろん、日頃のコミュニケーションに通じる、伝え方の考えがとても分かりやすく説明されていてとても勉強になりました。

    自分が好む小説に対して、どのような法律を持っているのかまとめてみたくなりました。

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    2026年04月07日
  • 言語化するための小説思考

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    小川氏の小説、ひいては世界への認知/洞察の深さは圧巻だ。
    個人的に、「伏線は存在しない」「新しい表現やアイデアが難しい中での独自性の出し方」の項目は印象的だった。

    しがないミュージシャンですが、このように作品をどう見せていきたいのか、という観点は僕も持ち続けたいなと思いました。
    それが見え方によっては商業主義的とも見て取れるかもしれないけど、その「商業主義的」という思考すら色眼鏡として疑ってみるなどしていくと自ずと自分の中の鑑賞眼/創作が鍛えられるというか、結局納得いく作品ができるんだろうなと勇気が湧きました。

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    2026年04月06日
  • 言語化するための小説思考

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    めちゃくちゃ面白かった。

    抽象化と個別化が交互になされ、小説家の実力をまざまざと見せつけられる。
    桃太郎の書き出しを考えてみるパートは、なるほど小説家はそういう風に思考してるのかと理解し、なんだか自分もできるようになった気になった後、実際にはこんな感じって見せられた圧倒的な文章力の前にひれ伏すことになる。
    そんな感情のジェットコースターを味わうことができます。

    "小説の中に、伏線ではない文章は存在しない"と主張する著者の言葉通り、一言一句面白かったです。

    文章力鍛えたいとか関係なく純粋にエンタメ作品として万人におすすめしたい一冊。

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    2026年04月05日
  • 火星の女王

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    ディスク・マイナーズはオアシスをイメージしてみた。ドラマ面白そうと思いつつまだ観られていない。どうやら小説と違うようなので観なきゃ!

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    2026年04月03日
  • 言語化するための小説思考

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    小説を書くためのテクニック以前の思考とのことで読んでみたが、小説はビジネス書などと違い、情報だけで成り立たないと感じた。

    あと、小説は読者とのコミュニケーションということ、順番が大事ということが斬新だった。

    コミュニケーションとしてどう意識していくかについては、どんなジャンルにも通ずるし、本を考えるにあたり大事なことと感じる。

    価値観が広がったと思う。

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    2026年04月02日
  • 言語化するための小説思考

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    おもしろすぎ!!!
    恋愛リアリティーショーを面白いと思う人間は、赤の他人の人間関係を楽しむ下品な人間で、品性が歪んでいるに違いない、と思うのは、そう思う人にそれを楽しむ何らかの価値観が欠落しているからかもしれない、みたいなことがいっぱい書かれてます。うそです。

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    2026年03月29日
  • 君のクイズ

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    ネタバレ

    っていうのはどうですか。
    ↑これ、とてもこわかった。

    桐崎さんと別れてから、初めての正解だった。
    ↑印象に残ったところ。キャパくん、という名付けもいい。

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    2026年03月29日
  • 言語化するための小説思考

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    小説の書き方というより思考の当て方、使いかたに焦点を当てているように感じた。アイデアの生み方、絞り方にも役立ちそうでとても価値のある一冊だと思った。

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    2026年03月27日
  • ゲームの王国 下

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    思考力と感受性は両立できるんだなと驚かされた作品。小川哲の文章には新しい価値観をインストールしてくれる力がある。複雑な物事を単純化せず複雑な状態のまま理解させてくれる魔法のような文章。

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    2026年03月25日
  • 君のクイズ

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    クイズには疎いけど楽しめた。
    読んでいて残ったのは、クイズに正解することが、ただ知識を当てることではなく、自分の人生がその答えに届いていたと肯定されることでもある、という感覚だった。

    仕事でも何でも、人は挑戦の過程で、自分の積み重ねまで否定されたように感じることがあるし、逆に報われる瞬間もある。この作品は、そうした感覚がクイズの世界にも確かにあるのだと見せてくる。門外漢の題材なのに、他人事ではなかった。

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    2026年03月17日
  • GOAT

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    読みやすいので、寝る前ひとつお話を読むのにいい
    様様な愛の捉え方があり、作家ごとに色んな観点があって読んでて楽しかった

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    2026年03月15日
  • ゲームの王国 下

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    長年、今まで読んだ中で1番面白かった本はコニーウィルスの航路と言い続けてきたが、ゲームの王国は、航路を読んだ時のようなインパクトがあった(航路に似ている部分もある気がする)
    若い頃に読んでいたら人生観が変わっていたと思う
    本当に素晴らしい小説でした

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    2026年03月15日
  • 言語化するための小説思考

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    面白くて一気読みした
    小説を書く予定はないが仕事や日常で文章を上手く書くために役立つんじゃと思って読んだ
    本書は小説について徹底的に考え抜いて書かれた本だけど、抽象化すれば、文章を書くことにとどまらず創作活動全般に活かせる内容になっている

    自分のための文章を削ぎ落とすべしという箇所が、1番目から鱗だった
    小説を含む創作活動はいかに自我が強く、それを前面に表現できるかが肝だと思っていたので、、、

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    2026年03月13日
  • 地図と拳 下

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    ネタバレ

    様々な登場人物の視点から日露戦争〜第二次世界大戦頃の主に満州を舞台に地図と拳、つまり地図と戦争の話がテーマで描かれている。一度も主観的な視点が描かれない細川の行動が常にキーで日本のために活躍、時に暗躍する。常に気になり続ける存在だった。ただ、私が好きだったシーンは別の人物、中川のシーンだった。彼は非常に頭がキレて、反戦主義で左翼活動までしているキャラで戦場にいっても人をなるべく殺さないようにしていた。そんな彼が度重なる行軍で疲れ果て、暗闇の中で尿意を催した時に、明かりをとりトイレするために他人の家を燃やす。建築学生として優秀だった彼は家の価値を知っていたのでそれは彼を軍人として覚醒させてしまう

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    2026年03月12日
  • 君のクイズ

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    ネタバレ

    「Q -1グランプリというテレビでのクイズ大会で、なぜ本庄絆は一文字も聞くことなく正解を口にし、優勝できたのか?」に対戦相手であった三島の目線から迫っていく推理小説。
    クイズプレイヤーが主人公の一人称小説ということもあり、主人公の思考がすぐにクイズと結びつき脱線することもあるが、それがリアルに主人公の考えを追っている感覚になれておもしろい。
    なぜ本庄絆が優勝したのか?に「出題者の意図や考えていることを事前に想定し、出題される問題を予測した上で、問読の口の形から早押しをした」という一定の納得のいく答えがきちんと用意されているのもモヤっとならなくてよかった。大掛かりな仕掛けがあるわけではないが、主

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    2026年03月10日
  • 地図と拳 上

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    ネタバレ

    上巻は下巻のための下拵えという感じ。主に満州を舞台に日露戦争前後の日本人やロシア人や現地人の登場人物が揃えられたという感じ。タイトルの地図と拳を思わせる地図や暴力・戦争の話が出てきたがこれからどうなっていくんだろう。細川は今後どう動き、須野や明男はどう巻き込まれていくんだろうか

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    2026年03月08日
  • ユートロニカのこちら側

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    ネタバレ

    人間とは不幸せ、不自由がなければ幸せとは、自由を感じられない
    区画内の人間が享受している自由は、監視下におけるある意味の不自由であり、それを不自由だと感じなくなることで幸せになるという
    ドアノブを意識なく(ストレスなく)回して扉を開けるように、幸せへの道は不感になることであることは一つの正解であるが、全てのストレスや不安が取り除かれた世界では自分の意思を持つことが減っていく。本人はそれに気づかない。
    本を読んでいる我々や区画外の一部の人間から見るとディストピアと感じるが、区画内の人間にとってはこれ以上ないユートピアであり我々の意見は何もわかっていない妄言と捉えられてしまう。
    新興宗教やマルチに

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    2026年03月04日
  • 火星の女王

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     人類が、地球から火星へ、そして宇宙へでていったらどうなる? 既知と架空の組み合せ、SFです。そのなかでも、架空物質の「スピラミン」がよかったです。小説の評価として?ですが、これだけで星☆5! (イカ臭い、スペルミンじゃないよ) とってもおもしろかったです。
     そして思うのは、人類の宇宙進出って、いろいろと大変だなということです。

     事実として火星の重力は地球の約1/3(0.38倍)しかありません。(以下 地球が基準です)
     最近、ジムで両手にダンベルもって歩くのが気に入っているわたしからしたら、負荷すくな!とおもいます。
     低負荷なので、火星の定番は大ジャ~ンプです。なにしろ体重60kgの

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    2026年02月28日
  • 火星の女王

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    近未来、火星の開発が進み、移住者が増えていたが、投資対象としての価値がなくなり、地球帰還計画が発表される。そんな時、学者がある物質の同時構造変化を発見、地球外生物として報道発表されることとなる。そして、そのことが地球と火星との関係性を揺るがす事件につながってゆく。。。
    登場人物ごとの視点で進んでゆくストーリーで、説得力のある科学的描写(実際の理論は知らないけど)、ウィットのある会話、癖のあるキャラクター、その割に重くなりすぎない感じがいいですね。NHKでドラマやってたみたいだけど、映像化向けです。
    「だからなんだ」とか、「光が遅すぎる」のフレーズ最高でしたね。

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    2026年02月28日