小川哲のレビュー一覧
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短編エッセイのような小説?
主人公の考え方は、
自分にとっては「考えたこともないけど言われてみれば確かに共感できる」ものだった。
短編それぞれが著者の実体験から生まれたものだとしたら、
まず昔の出来事やそこでの自分の思考をよく覚えてることにまず驚き。
常に何らかの思考や自問自答を続けている人である...続きを読むPosted by ブクログ -
どうしよう、すごく好きな文章だった。
エッセイのような短編集で、淡々としてるんだけど、わたしは時々胸が熱くなりました。
手元に置いておきたいなぁ。Posted by ブクログ -
好きでした。
小説家の主人公の短編小説集。人生の中でやはり題材、というものに溢れていますが、その選別、組み立てが小説家なんだなと改めて思いました。
点と点を結び合わせる小説家の頭の中をのぞいたような気がしてとても面白かった。
内容はそんなことないのですが、物語を読んでいると、不思議とポップというか...続きを読むPosted by ブクログ -
日本びいきとしては耐えられない場面もある一方、
他国の人たちにもそれぞれの悪い点や弱い点が
描かれていて、いろいろな立場の内情を
その内側に入らされ、感じさせられる。
複眼的だ。それぞれに地図があり、拳がある。
歴史に忠実なところがあり、その一方で
超自然的な、ほら話的な部分も現実味がある。
はじめ...続きを読む