小川哲のレビュー一覧

  • 君のクイズ

    購入済み

    問題を一文字も読み上げていないのに、クイズに正解してしまったのは何故?というシンプルな謎を解いていく。
    ミステリーというよりはクイズのことを深く知れる面白い作品でした。
    昔友達にクイズをしてる人がいたので主人公とその友達を重ねて読みましたが、本当に似ているところがたくさんあり、特にクイズをやっていると恥ずかしくなくなるというのはなるほどな〜と思いました。
    クイズ番組を見る目が変わる作品でした。

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    2025年12月30日
  • 言語化するための小説思考

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    面白かった。書くことについて、こんなに分かりやすく鮮やかに言語化できるものなのか。『エデンの東』も良かった。

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    2025年12月27日
  • 言語化するための小説思考

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    私の購入した本は帯がショッキングピンクで、表紙の3/4を占めていた。『僕のクイズ』がこれまでにない文章で、作家さんに興味もあったけど、何より帯文を飾る面々があまりに魅力的だったので即購入。今まで読んだ本の中で「絶対おもしろかった」と言える本になった

    「本になる小説はどう作られているか」を、それはそれは丁寧に考察した本。本=商品だから、売れないと意味がないのは分かる。でも「売れるための本」は総じて読者=消費者には「売りたいんだな」と分かり、購入意欲が下がる

    「小説は読者とのコミュニケーション」伏線ですよと言わんばかりの説明描写過多や、感動するでしょ怖いでしょという押し付けがましい心情表現は「

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    2025年12月25日
  • 言語化するための小説思考

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    小川さんの思考を追体験しているような感覚が楽しく、新幹線の中で読み終えてしまいました。抽象化→個別化の手法については、この本を読む前に自分自身でたどり着いた仕事のコツのうちの1つだったので、小川さんの文章として自分の頭の中に入り込んできた時にはとても感動しましたし、嬉しかったです。私の人生における成功体験のひとつになりました。
    何度も読み返したいと思えた本です。

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    2025年12月27日
  • GOAT

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    全部読んだ。 特に小川哲さんと市川沙央さんの小説が面白かった。 芦沢央さんのも良かったな。ちょっとお母さん可哀想だけど。 葉真中顕さん『五十歳、ロスジェネ、ギバーおぢ』は叙述トリックみたいになって、ん?となったけど最後一気読みだった。 大木亜希子さん『御伽の国のモアとトト』も好きだった。 そして野﨑まどさん『山羊と七枚』もドグラマグラで笑った。

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    2025年12月24日
  • 言語化するための小説思考

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    ネタバレ

    小説というものについて、明晰に分析し、わかりやすく説明した名著。これまで小説を読むうえでぼんやり思っていたことも含めて言語化されて整理され、それをまた小説を書く側の視点から説明してくれており、今後小説を読むうえで非常に役に立つと感じた。
    小説は作者と読者のコミュニケーションである、ということが一貫して述べられており、また以下のような視点も面白かった。
    ・自分の「小説法(=小説についての好み、考え方)」と作者の「小説法」を知ることで無駄な時間を費やさずに読書を楽しむことができる。
    ・小説を書くときには、「抽象化をして個別化する」
    ・「文体」とは「情報の順番」である
    ・「伏線」という言葉は嫌いであ

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    2025年12月24日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    エッセイと小説が交じり合う不思議な読後感。主人公なのか小川さんなのか、ひねくれものの自覚があって親近感がある。実業家なり情報商材なりスピリチュアルなり、虚業と見なされやすい職業や人物の炎上等を通して、自身の職業である小説家そのものが嘘や偽の要素によって成り立つことを実感している。プロローグにもあった、小説家に必要なのは天の邪鬼でみんなが素通りできるところをいちいち立ち止まる愚図な部分と言っていたのが物語全体の伏線となっていて納得観もある。小川哲さん初めて読んだけど作家性がかなり好きかも。

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    2025年12月23日
  • 言語化するための小説思考

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    人文系の博士課程中退者がが小説を書くというのはどういうことかを言語化するとこうなるという一例。抽象具合がとても良い。プロット作らないんですね。小説は全ての文章が伏線である。視点人物と読者との情報量の差という視点。小説ゾンビ。
    帯は正直大げさすぎるとは思うが,これに需要があるのだとすれば,それは自分にとって希望である。

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    2025年12月21日
  • 言語化するための小説思考

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    誠実でとても素敵と思いました。最近の氏の活動に若干の違和感がありましたが理由の一端が分かったというか。

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    2025年12月21日
  • 君のクイズ

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    面白過ぎる
    緻密に描写されたクイズの世界
    ともに展開されていくドラマ
    この二つが交わり、芯のある魅力的な物語が素晴らしい
    結末はそこまで予想を上回るような物ではなかったが、出題されるより先に正答した。という謎だけでここまでやれるのは天晴としか言いようがない

    実際に存在する物の名前は物語のリアリティという面に大きく影響しますが、一切揺るがさなかった...

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    2025年12月20日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    自伝的小説。
    この後言語化の本読むと印象変わりそう。
    占い師に対する心のツッコミガンマ線は吹き出しそうになった

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    2025年12月19日
  • GOAT

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    小説、詩、エッセイ、短歌、普段手に取らないジャンルも読んでみると面白く、初めましての作家さんの作品に興味を引かれて過去作品を調べたり、まだまだ新しい読書の世界が広がっていくのを感じました。

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    2025年12月19日
  • 言語化するための小説思考

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    読んだ小説をどうやって自分の中で消化していくか、作者の視点を通して自分なりに考えた。筆者の言葉を借りれば、小説の一部を抽象化し、個別化するための「視力」を身につけられれば、新しい、より深い?小説の楽しみが見つかるのではないかなと。

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    2025年12月19日
  • 地図と拳 下

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    めちゃくちゃ濃厚。
    ストーリーの濃厚さも良いんでけど、細部の表現もビシッと決まっている。
    この作者で一番良いかも。

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    2025年12月18日
  • 火星の女王

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    ネタバレ

    火星にも人生はある。

    火星人は、ほんとうにいるのだろうか…?

    火星移住は、近未来で起こりうる?
    ・実際、地球火星間のやり取りには10分程度のラグが生じる。
    ・火星の重力は地球の3分の1
     (地球は、「酔って転んだだけで三倍の重力で死ぬかもしれない星」)

    SF小説ではあるものの、SFの世界観に慣れていない人でも読みやすい作品◎

    本作は、NHK放送100年記念ドラマの原作とのこと。

    ドラマを初回放送で見るのを失念してしまったので、本日の再放送を録画してみようと思う!

    映像も楽しみなので、ドラマを観るのがワクワクしています。
    是非おすすめの1冊です!

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    2025年12月16日
  • 言語化するための小説思考

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    小説書きたくなってくる(書いたことない)
    書いてしまったことを伏線にするというのが最大の発見
    小説書きたい

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    2025年12月15日
  • 言語化するための小説思考

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    自分と合わない小説は、小説法の違いと割り切って必要以上に深く考えない!
    小説の文章は全て書かれている意味があるもの。伏線などない。全て伏線である。
    書かれている内容とその順番。今後小説を読むのがもっと楽しくなりそうな視点がたくさん得られた。

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    2025年12月15日
  • 言語化するための小説思考

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    ネタバレ

     小説法(自分の書き方・読み方・理解のされ方などで構成されたもの)のお話がまず面白かったです。所々マッチングアプリのミッチーの例や内輪ノリの説明の部活、大学のサンダルの話など、笑い話とするには性格が悪いなと、にやっとしてしまう部分と、理路整然と分かりやすく論理的に噛み砕いて語られる小説思考のこと、言語にしないと他の人にわかってもらえないし、小説法に触れることすらできない点が面白かったです。

     異世界転生の分析する人確かに多いけど、二流広告マンのマーケティングに咽てしまいました。ここもにやけた。文章の語順や提示順読みやすさ出し方は普通に頷いた。ラストに【エデンの東】という小説があるのですが、こ

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    2025年12月14日
  • ユートロニカのこちら側

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    ネタバレ

    これがデビュー作だなんて信じられないくらい良かった。
    よい生活をするためにはよい思想を持つ必要がある。物騒なことやネガティブな考えを抱いては自分の価値が下がるなんて、ゆるやかな思想統制に違いなかった。
    でも労働のない安心安全な暮らしは多くの人間が望むものだろうとも思えるので、それを求める気持ちも分からなくはない。思想の自由と犯罪を事前に取り除いた社会、比べることのできないこのふたつの狭間で悩まされる読書となった。
    章ごとに視点が変わっていくところが特に良かった。さまざまな立場の人間のさまざまな選択と主張から、リゾートの何が問題なのかが見えてくる。人類全員が同じ考えを持つことはできないからこそ対

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    2025年12月12日
  • 言語化するための小説思考

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    小川哲先生なのに、珍しく薄い本がある!!と驚き、手に取りました。僅かな自分時間の中でも読みきれそう、と思い。
    伏線の話、好きです。
    あと、小川先生は知識豊富で理性的で高学歴なのに、文中では低めな自己評価を恥ずかしげなく曝け出してる点が素敵だなと思います。もしかして、読者はこういう書きっぷりが好きそうだ、というとこまで想定して書かれたのかな。恐ろしい

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    2025年12月11日