小川哲のレビュー一覧
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サクサク読めて面白かった。作家による小説論を読んでも小説を書けるようになるわけはないが、好きな作家のこの手の本を読んで、「あの小説はこういう手法で書かれていたのかな?」と想像したりするのは楽しい。
小説国の法律、あるあるで笑った。世評が高い小説を楽しめなくてもやもやすることがよくあるので、「必要以上に深く考えず、小説法の違いだと割り切」った方ががいい、自分と小説法の一致する著者を見つけることが重要、というアドバイスは有益だった。
私はミステリ小説の伏線らしき文章にいつも気を取られて、全てを疑った挙句騙されてしまうことが多いが、「今のところ何の暗示にもなっていない文章」に注目するのが、犯人を見破 -
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ネタバレ◎七十人の翻訳者たち
七十人翻訳聖書にまつわる新たに発見された「デメトリオスの処刑」と七十人翻訳聖書とを量子解析する話(AD2036)とデメトリオスの弁明の話(BC262)が交互に進み、七儒人翻訳聖書は無から突然与えられたものと…。
×密林の殯
運送会社のサービスドライバーをしている八瀬童子
〇スメラミシング
Qアノンと反コロナウィルス。世界は作家によって綴られた物語
◎神についての方程式
22世紀大断絶により物理法則が変革後のインド人の宗教歴史学者が21世紀に生まれたヒンドゥー教の新興宗教ゼロ・インフィニティの開祖ムゲンを追う。宇宙をゼロで割る。
◎啓蒙の光が、すべての幻を祓うまで
超越的 -
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1文字も読まれていない問題に、人間は正解できるのか?
クイズ番組の決勝で起きたゼロ文字正答。なぜそんなことが可能だったのかを、ロジックで突き詰めていくお話。
そして読み始めてまず気になったのが、タイトルの『君のクイズ』この「君の」って何?君のためのクイズ?君の得意なクイズ?それとも、君自身についてのクイズ?そんなことを考えながら読み進めるのも楽しかった。
ゼロ文字正答の謎はもちろん気になるけれど、それ以上に面白かったのが、競技クイズという世界の奥深さ。知識量だけで勝負するのかと思いきや、問題文の傾向、出題者の癖、これまでの流れ、押すタイミング。クイズプレイヤーが何を考えてボタンを押してい -
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ネタバレ面白かったです!
小川哲さんの本は初めて読みました。前情報なく読み始めたので、プロローグから「これは私小説?」となったけど、『三月十日』なんかは「え?ミステリーなの?」とか、いろいろ想像しながら読んでました。
帯に書かれていた「承認欲求のなれの果て」を読み終わった後に見て、「あぁなるほど!」と。
誰かに認められたくて虚構を作り出し、その虚構に盲信する信者がさらなる虚構を作り出す。『サピエンス全史(上)』の認知革命でサピエンスは虚構によって考えられない数のサピエンスが協力できるようになったとあったけど、まさに人間だけの営みだなと感じました。
『革命前夜』では、純真無垢な子どもたちが洗脳さ -
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・魔術師
これだけでも★5 小川哲、凄い!
一回読んだだけでは理解しきれず、二回読んだ。
マジックがテーマということもあり泡坂妻夫を読んでいるようだった。
・ひとすじの光
競馬の話。どんな性格の馬が競走馬に向いているかを考察したりしていて着眼点が独特だ。
・ムジカ・ムンダーナ
ダイヤモンドや金、絵画や彫刻などに価値があるように、音楽作品に金銭や資産と同等の価値を与えるという作品。
発想もいいが、そのアイデアを小説にしてしまう筆力に脱帽。
・嘘と正典
二重スパイと歴史を変えた出来事は、実際の歴史を学んでいるようだった。
そこに、タイムマシン的な時間を操る要素が入り込んでくる -
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面白かった。
小川哲さんの思考を自由に書き散らしている。
(本当は「自由に」ではないかもしれない)
エッセイの要素もあって、そのエピソードに笑ってしまう。
初っ端の「小説国の法律について」がまずめちゃくちゃ面白かった。
小川哲さんは、小説を読む時に共感を求めないらしい。
そして、小説を書く時に、緻密なプロットをたてていないことに驚いた。
この本を読んで、小川哲さんの小説が面白い理由は何なんだろと結論みたいなことを考えたけれど、結局何が面白いのか言語化できない。
苦手な本についてはいくらでもダメ出しできるのに(作家の皆様申し訳ありません。最近では『罪と罰』のダメ出しをしてしまいました。ドス -
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ネタバレ表題作も好みだが小説家の鏡(占いの話)が個人的には好き。占いとは誰でも当てはまるようなことを相手に問いかけ、相手が引き出した本心をあたかも占いの結果と見せかけることで過去現在未来を予言したと錯覚させる。ある程度の手法があれば誰でもできると筆者は言う。友人の妻が占いの予言を完全に信用し、仕事を辞めて小説家になろうとしていたことに対して、その友人と筆者は止めに入るために、占いが偽りであることを証明するべく、予想される占いの手法を逆手に取って策を練って占いを受ける。占いの手法が予想通りだったものの、友人も筆者も占いを一瞬信用しかける。手口を知っていながらこうなったのは、占いで得られる結論は未来予言な
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■はじめに
著者・小川哲は、自らをひねくれ者と称する。
〈ひねくれ者の文学者〉――実に惹かれる形容ではないか。ならば、その“ひねくれ者ぶり”とやら、とくと拝見しようではないかと本を開く。
■内容
「上から目線」という表現はよく聞くが、「斜め45度」という言い方は、目にはしても使ったことがない。
そもそも、“何”に対して45度なのか。本書では“社会常識”を基準にして、そこからのズレ具合を角度で表している。
例えば「人間関係に思い悩むのは傲慢である」という稿。相手から自分がどう思われているのか…と悩む前に、まず自分がなるべく相手を嫌いにならずに済むよう、適切な距離感をつかむことが大切だと説