小川哲のレビュー一覧

  • スメラミシング

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    テーマや設定が魅力的で、もっと読んでいたいと思える短編集だった。
    SFのロマンも感じられるところもあって良かった。

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    2026年02月08日
  • 言語化するための小説思考

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    ネタバレ

    軽い気持ちで読み始めたけど、いやこれちょっと名著すぎるな…。
    小川哲、恐るべし…。

    小説を一つの芸術作品として見た時に、果たしてどのようにそれは作られるのか。
    小説の構造的な妙、職人(小説家)は何を重視して本を作るのか。

    一言でまとめてしまえば「構造を作り上げること」なんだけど、そこに対していかに無駄を省き、意味を持たせ、そして読者を付いてこさせるか。
    こうした視点で見てみると、いつもの読書もちょっと違う見方ができるかもしれないね。

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    2026年02月08日
  • 言語化するための小説思考

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    人生は小説だ。

    いやー、面白かった。『君のクイズ』も最高、『地図と拳』はトップクラスに好きな小説で、そんな小川哲さんのエッセイと言われたら読むしかない。
    ここまでエンタメの言語化が見事とは恐れ入った。

    小説思考と言いつつ、もっと広く自分を取り巻く世界に対する思考法にまでつながっているように思えた。
    これも読者の解凍方法の一つなのだろう。

    自分と世間の評価が合致しないときの価値観の相違を考えるってのは身に覚えがありすぎる。結構いろんな解凍方法ができるように価値観をアップデートしていっている最中だ。

    そして、何よりもあとがきの言葉が熱すぎる。声高に宣言する姿があまりにもかっこいい。果たして

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    2026年02月08日
  • 言語化するための小説思考

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    小説家の頭の中を覗かせてもらえたような1冊。小説家はあることをないことに、ないことをあることにする、平気で嘘をつける人が向いている気がする。話の構想と伝える技術、何をどう書くか。何回でも読めそう。

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    2026年02月07日
  • 言語化するための小説思考

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    ネタバレ

    小説家の方たちが作品を作るとき、どのような思考回路で作っているのかずっときになっていたので読ませていただきました。
    小川哲さんのエッセイのようなニュアンスもあり、時にブラックユーモアもありながら説明してくれるので、かなり好きな文体でとても読みやすくて楽しく読めました。
    皆がみんな同じように作っているのではないとしても、いろいろな弊害やパターンを考えに考え抜いてやっと一つの作品を作っているのだなと感慨深かったです。
    これからもっと小説を今以上に大切に読みたいと思えました。

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    2026年02月05日
  • 火星の女王

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    面白かった...。けど、多分翻訳物が苦手な人(人の名前とか、展開が少しバタ臭)と物理・宇宙科学に興味ない人には刺さらないのではないか。あと、難しい小説嫌いな人もダメ。プロジェクト・ヘイル・メアリー読んで面白いと思った人には激オススメ。
    火星に人が住むことが可能になった近未来、火星でとある物質が見つかり、それがきっかけで火星のタグレスといわれている(火星ではタグが埋め込まれているので人の名前が記号付き、完全管理されてる)管理外に置かれた人たちの蓄積した不満など火種となり政治的に争い勃発か?というムーブメントになっていくお話です。なぜなら、火星ではまだまだ食料も薬も物質も自力で賄えず、地球に依存し

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    2026年02月03日
  • 言語化するための小説思考

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    BS番組「あの本、読みました?」で、本書と三宅香帆さんの「文体のひみつ」が特集されていたのを視聴して、さっそく両著を手に取った次第です。

    読み終えて、三宅さんは評論家の立場からさまざまな作家さんの文体の妙をわかりやすく紹介しているのに対し、本書は小説家の立場から小川さん自身がどんなふうに小説を書き上げているのか、読者の私たちに寄り添うように語りかけてくれています。

    特に印象的だったのは、巻末に載っている小説「エデンの東」。そこまで小川さんが語ってきた「面白い小説とは何か?」について、そのエキスをギュッと詰め込んだ一作となっているところですね。

    これはもしかしたら…
    いつでも予約で一杯の有

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    2026年02月02日
  • 嘘と正典

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    マルクスとエンゲルスの出会いを止めて共産主義の発生を防ごうとするという発想がとても面白く、タイトルの伏線回収もしっかりしていてとても面白かった。表題以外の短編の題材も面白く、ひとすじの光は特に良かった

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    2026年01月31日
  • 言語化するための小説思考

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    孤高の視座から謙虚に、卑下しつつも尊大に。微笑を誘う言い回しと、余韻も確保する密度。かっこいいです。
    媚びないが配慮はする距離感や、好き嫌いを率直に表現しつつも自身も含め客体化する達観的なポジショントーク。キレッキレに熟しつつある大人、って感じ。ヤンチャな若さは隠然としてあり、他者の物差しには服従しない芯の強さが溢れ出る。好きになりました。

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    2026年01月30日
  • 地図と拳 下

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    上巻で、地形の理解に時間をかけたお陰で下巻はスッーーと読めました

    それぞれの視点で描く圧巻の1作

    時間を空けてまた読み直します

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    2026年01月29日
  • 地図と拳 上

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    出てくる地名や川の名前に場所の注釈が無く
    自分の不勉強のつけがとうとう回って来たなと思いながらも
    背表紙に世界地図を描き、地名を調べながらプロットしていく始末(架空の地名も幾つかありました)

    やっているうちに、楽しくなってしまい
    この1冊のプロになってやるというスイッチオン
    知らない単語に丸をつけ、余白に解説を書き込む

    上下と読み切るまでに四日と時間を要しましたが、圧巻の小説でした

    同じ直木賞受賞作品でもある「同志少女よ敵を撃て」でお馴染み、歴史的事件をミクロな視点で描く本作品は、それぞれの正義、視点が描かれており最後まで楽しめました

    また、日露戦争について学び直すきっかけにもなり面白

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    2026年01月29日
  • 言語化するための小説思考

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    直木賞作家・小川哲さんが、どのような考え方のもとで小説を書いてきたのか、言葉にした本。言葉を生み出す過程で働いている思考の動き。めちゃくちゃ為になったし、ここまでこだわり切れるからこその結果だと思う。すごいわ。

    技術論ではなく、なんなら『本当の奇跡は作者が作者だけのやり方で、再現性のある形で、奇跡に見える何かを連続して引き起こすこと』と言い切る。

    他者と関わり合いたくないから小説家になったという小川さん。しかし文章を書いていく中で『他者がその文章にお金や時間を捧げるだけの価値があると判断しなければ』ということに気がつき、これが非常に大きな壁だったという。

    その作品をより面白いと感じてもら

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    2026年01月26日
  • 火星の女王

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    深刻かつ重厚な話だけど、意外にライトな感じで、著者の大長編に比べると軽く読めます。内容も面白いです。

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    2026年01月24日
  • 言語化するための小説思考

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    ・作曲をずっと続けてきた自分にとって、どの業界にも抽象化すると共通した概念に突き当たるというのはとても納得感があった。そして語られてる内容に、「作曲でも同じこと考えるなあ」という部分と、「小説特有の考え方だなあ」が交互にやってくる体験が楽しかった。

    ・情報を伝える順番を考慮すること=語り手と読者の情報量の差を考慮することであるという指摘にグラッときた。情報量の差があればストレスがかかるし、それを埋めたほうが読みやすい。だが、そこに差があるからこそ、「先が気になる」という状態が生まれて、ページをめくる引力が発生するという体験にも覚えがある。その押し引きをどう操るかには正解がない。だからこそ、お

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    2026年01月24日
  • 君のクイズ

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    クイズ番組の不正を暴いていくのかと思いきや、話の深みが予想以上だった。人生の中にヒントがあって、正解はあなたを肯定する。これクイズの話よね?と途中頭の中で再確認した。わくわくが止まらない!とても面白かった〜!!

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    2026年01月22日
  • GOAT

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    書店で衝撃を受けた新たな文芸誌。小説、対談、エッセイ、写真など読書の愉しさを体感させてくれた一冊。作家さんやジャンルなど新たな出会いも嬉しいし、刺激的。次号の「悪」も手元にあるので、とてもたのしみ。

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    2026年01月21日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    語りがとにかく好きだった。
    気に入ったフレーズが多くて満足度が高い。物語に没入するというより語り手の思考に付き合う感じ。

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    2026年01月19日
  • 君のクイズ

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    テレビのクイズ大会『Q−1グランプリ』の決勝で行われた早押しクイズに負けた主人公。優勝した選手が見せた『ゼロ文字押し』は、ヤラセだったのか、それともクイズだったのか。

    クイズプレイヤーに焦点を当てた作品であり、クイズに対する哲学が非常に興味深かった。クイズプレイヤーは、たった数文字を聞いただけで回答する姿を見るが、それなりの理論があって納得のいくものであった。

    早押しクイズってただ膨大にある知識を素早く答え検索するだけではなく、そこに経験なんかのエピソードを絡めて答えを導いている。これってAIだとどうなるんだろう、とちょっと気になった。世の中にはAIを使ってクイズを研究している人もいるみた

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    2026年01月11日
  • 火星の女王

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    さぁ、冒険が始まる

    舞台は火星、すでに人類はいくつかのコロニーで集団社会を作り鉱物資源の発掘をしていた。しかし、過酷な上に採掘された資源も投資に見合うものは無く、ここで暮らす意義は次第に少なくなっていた。
    そんななか、一人の少女が地球に観光に向かおうとして……

    フランス革命、ロシア革命、辛亥革命、大政奉還。
    革命前夜には若い人たちの群像劇が良くにあう。
    絶望感に渦巻かれ高揚感に湧きたつ若者達は、使命感という鎧を纏って革命を叫ぶ。
    多くの文豪達がその題材で名作を生み出し、今も読み継がれている。

    「火星の独立のためには火星に住む人のアイデンティティが必要だ」
    皮肉な見方をすれば、アイデンティ

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    2026年01月07日
  • 地図と拳 下

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    神父や孫悟空等、主人公達が、それぞれの思惑の中で、様々な視点や時間から戦争にどう関わっていくのか最後まで夢中になって読み進めてしまった。物語の最後、地図というもののもつ意味について考えさせられ、読み応えのある物語だった

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    2026年01月04日