小川哲のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
また!!そういうことをする!!
これのタイトル・内容に哲学と据えてくるのが、本当に、褒め言葉としていやらしい
名言らしくトリミングして、長い文章など読めないだろうと要約されて、本来の文脈を無視して編者の都合のいいように解説され、さもライフハックのように扱われることの多くなってしまった哲学……
それと同じ形式をとることで揶揄をしながら、しかしそうした読み手のうちに、もしかすると原典にあたる人間がわずかでも現れるのではないかという希望も踏襲されている
そうです、気になった箇所が出版済のものだったなら読んでみてね……スメラミシングはいいぞ……
と、いろいろと思うことは山ほどあったけれども、まず一番に思ったことを書き残します -
Posted by ブクログ
1901年から、満州の広大な土地を巡ってさまざまな思惑が動いていく物語。
歴史上の出来事をもとに、その中で生きる人々が歴史の教科書のように平面でなく、立体的に浮かび上がってくるようで、ゾワゾワした。
そこに理想郷を築き上げようとした日本人。
あくまで満州国として現地の人々が統治することを望み、日本に石炭を輸入してもらおうとするが
軍はそうはしなかった。
日本が奪い取った土地で日本人がなにをしてもいいだろう!現地のものには働き口を与え、住まわしてやる!くらいの勢い。
やがて大きな戦争をひきおこし、最悪の結末になることも知らずに‥
後半が楽しみ。
はたして、須野明男はどんなことに関わってくるのか?
いままで亡くなっていった人々の思いは繋がっていくのか?
ただ1人教会を守り続け、誰であろうと助け続ける牧師に未来はあるのか? -
Posted by ブクログ
ネタバレまさに、ショート動画の書籍版です。
黄色の派手な冊子がドパオバ笑である私の目に止まり、手に取って少し読んでみると「これなら読みきれそうだ」と確信し、購入。
結果、積読しかできなかった私が即日で読破することができました。
短く軽いけれども深く、色々と考えさせられる一冊です。
特に「仮説とは、ある種の神なのだ」という話が印象に残りました。人間が頭の中で作り出した虚構が、かえって現実を理解するための足がかりになる、という発想が面白いです。
また、「賢くなるとは、臆病になることだ」「何も知らなければ勇敢でいられる」という話も印象的です。知識を得れば世界が明瞭に見えるようになるのではなく、むしろ自分の知らないことの存在に気づいていく。賢くなるほど未知の広さを知り、簡単には前へ進めなくなる、という逆説が面白いです。
一つひとつの話が短く、難しいテーマも軽やかに読めます。
ドーパミン中毒者が読書習慣を取り戻すための第一歩になるのではないでしょうか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わりました。
冒頭に「小説とはやり直しのできる飲み会である」という一節がありますが、わたしには「終わってしまったランチ会の大反省会」みたいな本でした。
「文学とは、ある人間の認知を言語に圧縮したものである」という一節も途中にありましたけど、これは、小説だけの話じゃない、まるで日常生活を大人として生きるための倫理の話みたいに聞こえてしまいました。
読後、自分警察に逮捕・告訴されて、終身刑になりましたが、拘置所に逃れさせてはもらえずに、現実社会で更生しなさいってことで放免されて反省しながら生きている感じがしてます。
時々、読み返しますー -
Posted by ブクログ
小説家ってやっぱり魔法使いだ!!!
自分で一から物語を紡ぐなんて魔法使いみたいな所業を成し遂げる小説家が、いちばんかっこよくて尊敬できる人達だと昔から思っており、小説家の頭を覗きたいなあという私の願望に見事にマッチした作品。
小説の書き方を、できるだけ方法論的に纏めようとアルゴリズムを記していただいたわけだけど、こんなの実践できない!すごすぎる!という、結局魔法使いなんだという感想に落ち着いてしまった(笑)
小川哲とは何をやるか分からないという契約を見事に結んでしまってたので、すごい人だなあと改めて唸らされた。
私自身、なんでこんなに小説が好きなんだろうかと答えを見つけられないまま小説を読み貪ってきたけれど、その答えは正しくこの本に書いてあったような気がしました。
小説でしか味わえないコミュニケーションが大好きです。
読み手起点でコミュニケーションを取ろうと試行錯誤して、長い時間をかけて綴られた素晴らしい小説たちを読者として読めるのがなんと贅沢なことか。
改めて小説の良さに気付かされる1冊だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今まで読んだエッセイの中で一番面白かったです。カレーを作るのに肉じゃがの材料だったかを入れたりして、別の料理に見せかける。ブロッコリーの分、店員さんに意図を見抜かれたくないから損をしてでも関係ない商品でカモフラージュするといった記述だけは共感できませんでした。一期一会であまり気にしないです。気にしいな著者の性格が垣間見えた気がしました。それ以外は共感できることが多く、本を沢山読んで物事について若いうちに達観してしまうことや部屋が片付ける意思が薄弱な人にのに、整理術は意味がないなど、内容が滋味に富んでいた。創作論にも少し触れていて小説家志望としても参考になりました。
-
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ面白い。好き。もうずっと好き、って思いながら読んでいた。空気感が心地よい。
「君が手にするはずだった黄金について」を読んで面白いなーと思って、パートナーの本を借りただけだったのに小川哲さんという人間にのめり込んでしまった。他の本も買います。
見開き2ページのエッセイ集で読みやすかった。カレーの話はめっちゃ分かる。あえて他の野菜買ったりまではしないが、自分カレー作って食べようとしてるの丸出しで恥ずかしいなって思ったりする。
お金を渡すのとお土産を渡すの話を、専門的かつ分かりやすく説明されていてとても腑に落ちた。何かを頼む時はモノを渡そう。
私もあけおめって言うのなんか恥ずかしいというか、年変わっただけなのにって思ってしまって、良いお年をもあけおめも言いたくない。
大好きすぎて色々書きたいが、早めに他の作品も読もうと思う!