小川哲のレビュー一覧

  • 地図と拳 下

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    めちゃくちゃ濃厚。
    ストーリーの濃厚さも良いんでけど、細部の表現もビシッと決まっている。
    この作者で一番良いかも。

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    2025年12月18日
  • ユートロニカのこちら側

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    ネタバレ

    これがデビュー作だなんて信じられないくらい良かった。
    よい生活をするためにはよい思想を持つ必要がある。物騒なことやネガティブな考えを抱いては自分の価値が下がるなんて、ゆるやかな思想統制に違いなかった。
    でも労働のない安心安全な暮らしは多くの人間が望むものだろうとも思えるので、それを求める気持ちも分からなくはない。思想の自由と犯罪を事前に取り除いた社会、比べることのできないこのふたつの狭間で悩まされる読書となった。
    章ごとに視点が変わっていくところが特に良かった。さまざまな立場の人間のさまざまな選択と主張から、リゾートの何が問題なのかが見えてくる。人類全員が同じ考えを持つことはできないからこそ対

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    2025年12月12日
  • 地図と拳 下

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    かなりの文量があったが、あっという間に読み終えた。激動期の満州を舞台とした物語で、大河ドラマを見ているような感覚だった。

    史実にある程度基づいているため、世界史で学んだ出来事が多く出てきた。歴史が点と点ではなく、流れる大河のように一つに繋がっている感覚を得れることができ、少し賢くなったような気がした。

    知的好奇心が刺激される素晴らしい本であった。

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    2025年12月10日
  • GOAT

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    発売、話題になってからしばらく経っていたけど、YouTubeきっかけで全巻(このとき3巻まで)購入した。
    読み物として、こんなにワクワクしたのは久しぶり。読みたくて読みたくて、玄関に置き配される気配をドキドキしながら待っていた。
    紙の本ファンにはたまらないよね笑
    510(ゴート)円以上の価値があることは間違いないと思う。
    現代作家の本をなかなか読めない私だけど、短編で各作家のエッセンスを味わえるのは、本当に美味しい体験すぎて申し訳ないくらい。
    雑誌名の秀逸さとか、企画の画期的さとか、時代にこんなにぴったり”ハマった”ものが生まれたときの興奮って、同時代の人間にとって勇気を与えるんだなと思った。

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    2025年12月09日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    初小川哲。
    他の方の感想にもあるとおり、村上春樹っぽさもありつつ、現代的なテーマの短編で非常に読みやすく、
    他の作品も読んでみたいと思った。

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    2025年12月03日
  • 嘘と正典

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    1.SFっぽくない感じが良かった。
    全編通してSFっぽさは少なかったが、それ以外の良さがあった。完全なSF世界ではないからこそのリアリティがあるような気がする。「魔術師」で言えば、タイムマシンが本物であるかどうかわからないまま物語が終わるのが良かった。これについては「読者に任せる」書き方が効果的に感じた。 「ひとすじの光」はSF要素がなかったが、馬と自分とを重ね合わせて父親との関係性や自身のアイデンティティに思いを馳せる姿に感動した。「ムジカ・ムンダーナ」はSFというよりファンタジーかな。

    2.嘘と正典が一番良かった。
    前半はSF的な要素がないまま話が進んでいき、後半から過去との通信が出

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    2025年12月01日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    小川哲さんのこと、とても好きになってしまった。
    このフィクションとノンフィクションの境目がない感じ(もしかしたら全て作られたもの?)たまらない、、

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    2025年11月30日
  • 君のクイズ

    ネタバレ 購入済み

    僕のクイズを問うている

    僕の頭は藤川球児のストレートくらい回転している。
    最序盤のこの文章から俄然引き込まれた。
    すごく筋の通った展開で、タイトルとラストもリンクしていて読後感の良い作品。

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    2025年11月29日
  • 地図と拳 下

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    大作すぎる
    天才?
    ずっと飽きないし、面白いし
    こんな言葉しか出なくて情けないが
    本当に素晴らしい

    戦争、歴史についてもっと知りたくなった
    登場人物が多くてこんがらがるが、読み進められる
    ずっと意表をつかれるのすごいわ

    実際にこんなだったのかな

    満州鉄道の話は興味深い個人的に
    中国の歴史知りたいー

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    2025年11月23日
  • ゲームの王国 上

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    SFということになってますが前半はひたすらポル・ポト時代のカンボジアの話で、空想はともかく科学はあんまり出てこないです。下巻でちゃんとSFになるのでご安心を。
    時代背景的にもご想像がつくと思いますが、残酷描写は多めです。ご注意ください。

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    2025年11月22日
  • 地図と拳 上

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    小川哲の直木賞受賞作。

    満州というかつて様々な国の思惑が重なった地図に、様々な背景の人間が心を描く群像劇。

    全部読み終えた今、高木が小刀を頑なに手放さなかったのは何故だろうと考えてみる。小刀が指す意味は『拳』であり、つまり戦争である。高木は葛藤の末、その拳を手放さなかった故に細川が命の危険に陥るものの、細川はその拳を回収することに成功する。
    この物語において、戦争は決して肯定されるものではないが、その拳がなければ高木が決死の戦線に向かって死線を守ったように、今がこの形で存在していたかはわからない。戦争において、拳は必ず必要なものなのだ。
    しばらくして、その細川によりオケアノスの意味を持つ名

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    2025年11月17日
  • GOAT

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    GOAT創刊号!

    小説、詩、短歌、エッセイ、哲学。
    ジャンルも国境も超えて、かつてない文芸誌、ここに爆誕!!!

    あ〜面白かった〜!!
    買ってからずっと置いたままだったけど、第2巻も出たことだしと思って 読み始めたらめちゃくちゃ面白かった!

    たくさんの著名な作家さん達が こぞって名を連ね、"愛"をテーマに ほとんどが読み切りで書かれている。
    対談はスルーしちゃいましたが、それ以外はほぼ読んだけど ハズレなかったな〜!
    たった510円で(ゴートにちなんでの510円) こんなに盛りだくさん!
    紙は再生紙を利用してるけど、味があるしカラフルで可愛い♡
    読み切りだったのが

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    2025年11月14日
  • 地図と拳 上

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    初めは少しごちゃごちゃするけど、後半からスピード感がすごい。人物たちがどんどん動く。
    下巻が読みたくなる。

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    2025年11月14日
  • 嘘と正典

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    SFの基本のキと言っても決して過言ではないだろう時間に関するSFがぎゅっと詰まった一冊。僕は、ムジカ・ムンダーナが一番気に入りました。
    四次元HIP-HOPばり収録全作が面白い短編集でした。

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    2025年11月11日
  • 嘘と正典

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    単行本からの再読。SFを基軸にミステリや歴史などのジャンルを横断した作品集。改めて読むと著者のその後の作品に登場する、小説を連綿と続く系譜として位置付ける発想や、実験の失敗から信じ難い真実へと辿り着く合理主義的な科学者などの要素が垣間見られることがわかった。

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    2025年11月08日
  • 地図と拳 上

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    途中から急激に面白くなっていく印象
    明男と丞琳の出会いとか、細川の思想とか。

    満洲が今後どうなっていくか、関東軍がどんなことをするか、という大まかな歴史を知っているからこそ、副題の年号が1932,1937,1941年に近づいていくほどドキドキした。

    今後満洲がどうなるのか、細川や明男、丞琳やクラスニコフはどうなるのか、下巻も見守りたい。

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    2025年11月02日
  • 嘘と正典

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    6篇の短編で構成される短編集。
    時間スケールは異なるけれど「歴史」が横串のキーワードではないかと思う。

    共産主義の打倒を目指し時空間通信で歴史改竄を企てる表題作の「嘘と正典」は伏線の回収で何度もゾワッとさせられるし、過激な正義や短絡的な介入は歴史や状況を変えないということを再確認させてくれる。他の作品もそれぞれ毛色が違ってどれも面白い。

    個人的にはひとすじの光が好きだ。名馬スペシャルウィークの血統を遡りながら自分の血筋が明らかになっていくが、その過程がなんとも不器用な父親からの愛に感じられてホッコリする。やはり小川哲、侮るなかれだな。

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    2025年10月29日
  • ユートロニカのこちら側

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    直木賞作家、小川哲氏のデビュー作ということで読書開始。
    壮大な世界観と近未来の倫理が、美しい比喩表現で描かれていて、終始圧倒された。
    ビックテックに個人情報が握られる監視資本主義や、防犯カメラだらけの現代が描かれていると感じる。
    最後が読みにくいという意見もわかる。最終章は、哲学書のような文体になっている。
    ただ、全体を通じて傑作としか思えない。

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    2025年10月21日
  • 地図と拳 上

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    とても面白かった。
    登場人物それぞれの視点で戦争が進んでいくので、1人の人物に肩入れせず客観的に戦争が考えられる物語。

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    2025年10月20日
  • GOAT

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    神文芸誌が誕生。
    もうGOATなしでは生きていけない身体になってしまいました。
    私にとって何が神だって、基本的に読み切りを前提とした作品集になっているところ。

    ずっと文芸誌というものに憧れはありつつも、でも文芸誌って連載ものが基本で、途中参加したい新参者はちょっと入りにくい仕組みになっていると思うんです。

    かといって、バックナンバーを漁ろうにもそこにはやっぱり過去の連載作品が絶え間なく続いているのであって、その続きを読むためにバックナンバーを、、、という夢幻スパイラルに陥ってしまう。

    そんな中で新文芸誌の誕生に、ついに一から連載を追える、文芸誌に手を出せるぞ、と思ったらそれ以上の衝撃、す

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    2025年10月19日