小川哲のレビュー一覧

  • 斜め45度の処世術

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    15°
    30°
    45°

    と、読み進めるうち、すっと感覚がなじむのが心地よかった。

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    漫画型、小説型
    部屋を綺麗に保つ方法
    現金を渡してはいけない理由

    のような、作者が論理的に語る話が特に面白かった。

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    2026年07月15日
  • GOAT

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    510円で510ページ!!!
    最高すぎる!!
    特に好きなのは、蝉谷めぐ実先生の朝霧のチョイ。
    良すぎたので長編で読みたい…、ヨミタイヨ…。

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    2026年07月12日
  • ゲームの王国 下

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    2回目聴き終わった。むかーし読んだ吉里吉里人とどことなく印象が被る。百年の孤独みもある。あとがき含めて人生ベスト級に好き

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    2026年07月12日
  • GOAT

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     第4号が出たのに、遅ればせながら文芸誌『GOAT』第1号です。躊躇していた文芸誌ですが、思い込みの殻を破る価値ある魅力が満載でした。
     評判通り、いやそれ以上に、読んでよし(内容・質)、買ってよし(安価)、見てよし(装丁・紙)の三拍子揃いでした。

     内容について。エンタメや純文学などのジャンルや国境も越えて…コンセプト通りでした。未読作家さんも多く、視野が広がり新たな関心対象も得られました。既知の作家さんも攻めてる印象で新鮮でした。特集の「愛」企画、愛を感じた「私のGOAT本」紹介もグッドでした。さらに全編「(次号へ続く)連載なし」の読み切りのみ…これ大きい!

     安価なこと。ゴートくんだ

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    2026年07月09日
  • ユートロニカのこちら側

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    情報を公開する権利、そしてその価値、そしてそれによる行動の変化。個人の情報、そして信用が価値を持つ世界になるというのは日本SFの中ではかなり前の作品からの頻出事項だったと思うけれど、それのみに正面から取り掛かった作品はあまりない印象。そういった意味でも価値ある作品。
    意識、そして「ユートロニカ」についての扱いは、 ハーモニー、伊藤計劃からの流れを強く感じる。
    日本SF、ポスト伊藤計劃への回答をどかんと叩きつけた一作。

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    2026年07月08日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    『一人 小川哲さんフェア』の締めくくりにピッタリの一冊だった。

    それぞれの小川作品のプロセスから、自分の解釈と小川さんの意図の答え合わせをしているようで楽しい。

    小川さんは「どんな読者が自分の作品をどう読んでいるか」を論理的に分析している。
    だからこそ生まれるギリギリ読者が置いてけぼりにならないぐらいの攻めた作品に、自分は強く惹かれる。

    対談で読んでみたくなったのは、佐藤究さんの『テスカポリトカ』。でも、テーマを知ると自分には無理そうで悔しい。
    中村文則さんの『列』も読んでみたい。
    ちょうど読んだばかりだったテッド・チャンの『息吹』に触れられているのも嬉しかった。

    また、葉真中顕さんが

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    2026年07月05日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    自分にとっては最高のブックガイド。出てくる小説全部読みたい。小分けに読んで最後の魚豊さんが一番残っているのでそれに寄せると、これまであまり小説を読んでいない自分が物語(「ストーリー」の方)を読むとき、自分の仕事とリンクさせながら読むものと、引き摺られるように読むものとざっくり2タイプあり、小川さんは前者なので前者の紹介が多いかと思いきや、オーディブルで聴き始めた「テスカトリポカ」は完全後者なので、これが一流の読者ってことなのか〜とアツくなっている今

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    2026年06月26日
  • 嘘と正典

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    様々な世界観をテーマとした短編集。
    流石!と言わざるを得ないくらい惹き込まれる作品ばかり
    美しいと感じたのは「ムジカ・ムンダーナ」笑ったのは「最後の不良」表題作の「嘘と正典」は難しいと感じたけど後半からの展開が素晴らしかった
    とは言いつつ正直全部好き

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    2026年06月25日
  • 嘘と正典

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    この本を読んで小川哲の脳は宇宙だと思った。
    その複雑な論理的なパズルに創り上げる創造力は圧巻だった。
    気を抜くと落ちてしまうような綱渡りをしているような気分でこの本を読んだ。
    ここに載っている作品はどれもわたしの心を鷲掴みするような内容だった。

    収録作は全て素晴らしい短編小説だったが『嘘と正典』はやはり素晴らしかった。

    歴史を構成する上で代替可能なピースとなる存在と代替不可能なピースの存在という考え方がとても面白いと思った。
    時空間通信技術を使って、未来を変えようとする存在に対し、正しい歴史に戻そうとする未来人。
    そもそも、正しい歴史とは何なのか?未来人がなぜ正しい歴史がわかるのか?正しい

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    2026年06月23日
  • 地図と拳 下

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    戦争では、なぜ人はここまで人間性を失ってしまうのだろう。
    下巻で、その理由が少しわかった気がした。

    とても印象的だったのは、死と隣り合わせの時にある人物が、戦争とは何の関係もないことを思い浮かべる場面。
    あまりにも何気ないその思考が胸に残った。
    もし自分が同じ状況に置かれたら、きっと私もそんなことを考えている気がする。
    極限状態では、人はそうやって自分を保つしかないのかもしれない。

    小川さんは、あえて戦争を劇的なドラマとして描いていない。
    普通なら感動的な言葉が出てきそうな場面でも、あえてそう描かない。
    そこにリアリティがあると思ったし、ドラマチックに感動させようとしないところが小川作品

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    2026年06月19日
  • スメラミシング

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    小川哲が神とか信仰とかに思うこと、思いついたことをツラツラ書いている短編集。だいたい意味はわからないけど、面白い。言葉が里芋の葉っぱの上の水玉のようにツルツル滑っていくなぁと思う。

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    2026年06月16日
  • 地図と拳 上

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    歴史に疎く、これまで戦争を扱った作品はほとんど読んでないので、この作品は敬遠していた。
    でも、高木という男の戦争に対する心情を読んだ瞬間から、物語の中へ完全に没入した。
    そこからは面白くて途中でやめられず、朝方まで一気に読んでしまった。(それでワールドカップは起きられず…)

    「満洲」の架空の都市を舞台に、理想の国家や都市を築こうとする人々と、その裏にある戦争の狂気が描かれている。

    ​「自分の命よりも重要。でなければ滅びる」という高木の心理が心に突き刺さる。
    自分の命より国が大事だなんて今の時代にはとても理解できない。
    歴史の知識としては知っていたつもりだったけど、一人の人間の切実な思いとし

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    2026年06月15日
  • ゲームの王国 下

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    面白かった。

    上から時間が経って、20年後の話だった。
    上から、ポルポトをソリヤとムイタックが協力して打倒する話になるかと思っていたが、意外な内容だった。読み始めて、半分までは、人が切り替わるごとに内容がとびとびになる感じで、ついていくのに苦労することもあったが、物語終盤になるにつれて、それが一つに集結していく感じが、上と同様で気持ち良くて、面白くなっていった。

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    2026年06月15日
  • ゲームの王国 下

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    下巻は変人キャラクターたちのクセがますます強くなっていた。
    本人たちは至って真面目なのがまた良い。

    ​私の中で完全に主役を食ってしまってたのが、ヘモグロビン先生。
    あまりに好き過ぎて、該当シーンだけ5回も聴き直してしまった。沈んでいた気持ちまで一気に元気になった。
    一度でいいから私もヘモグロビン先生に診察してもらいたい。予約でいっぱいなのは、多分私みたいな患者がいるからだろう。
    もはやヘモグロビン先生に会うために下巻を読んだ気さえしてきた。

    普通の小説だと「この先どうなるんだろう」というハラハラ感で読みたくなるけど、個人的に小川さんの作品は少し違う。
    ストーリー展開や結末そのものよりも、次

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    2026年06月09日
  • ゲームの王国 下

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    自分が今まで読んできた作品はある程度起承転結に沿って書かれてた。無駄に思えるような描写は多少あるにしても、全体通して見れば「結」に向かうような流れが存在していて、次の展開をイメージしやすかった。

    この作品はごっちゃごちゃ。結はもちろんあるにしても、時間軸、場面、キャラクター、幾度となくかき回されたし、「これいらなかったのでは?」という描写も多々。
    『言語化するための小説思考』に感銘を受けた身からすると、回収されない伏線が多くて腑に落ちない。

    けどあとがきで

    > ひとつだけ言えるのは「今の自分には書けない」ということです。本書の節々に、まだアマチュアだった僕が、暗闇の中で何かを見つけ

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    2026年06月07日
  • 火星の女王

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    <poka>
    火星モノが大好きなので。「火星ダーク・バラード」、「火星人先史」、「火星の人」。
    <だいこんまる>
    「スピラミン」なんか探すより、じゃがいもを作りませんか。

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    2026年06月07日
  • 火星の女王

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    ストーリーだけでも十分におもしろいのですが、登場人物がみんな淡白で冷静でちょっとユーモアがあって、いろいろ大変なことが起きるのに物語が淡々と進んでいくところがよかったです。

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    2026年06月06日
  • 火星の女王

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    これまで圧倒的に「読んでから見る派」だった私には珍しく、昨冬NHKのドラマを見てから読んだ本書。いや〜なるほどなるほど!そう来ましたか!「見てから読む」もなかなか良い。キャスティングも映像美も、それからストーリーも原作の雰囲気を損なわずとても良かった!読みながらどんどんイメージが膨らむ、好みのタイプの作家さん。『地図と拳』に続いて2冊目。

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    2026年06月04日
  • スメラミシング

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    啓蒙の光がすべての幻を祓う日までは、世界の仕組みを疑いたくなりました。社会のルールや自然の掟など、土台からひっくり返される感じがしました。また、ひっくり返すための道筋も驚きでした。矛盾に気づけるなんてすごいなあと。人々の知的欲求や疑問を解決しようとする姿勢にドキドキしました。

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    2026年05月18日
  • 地図と拳 下

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    歴史とファンタジーが8∶2くらいで融合した小説。日清日露戦争、日支事変から日米開戦そして敗戦までを描いた大河小説。人類は「拳」に頼るのを止められない愚か者。個人的に石本に惹かれた。

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    2026年05月16日