小川哲のレビュー一覧

  • 火星の女王

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    遥か未来、人類は火星に移住することが可能で
    あり、その火星が生まれ故郷になっている人々
    も多数存在していた、という設定です。

    地球上においてさえも文化や思想の違いで、
    イデオロギーの対立は発生します。

    ましてや、火星という距離は、光の速さで通信網
    を構築したとしても5分の時差が発生してしまう。

    その時間のズレが対立は深まるばかりです。

    案の定、ある「武器」を手に入れた火星陣営は地球
    からの独立を仄めかします。

    果たして惑星間戦争は起きてしまうのか。

    人間とういうのは、いつになってもどこに行って
    も同じことをやってしまうのだなあ、とありえない
    設定だからこそ、そんな人間の愚かさが際立

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    2026年05月10日
  • 斜め45度の処世術

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    上手い小説家は話もエッセイも上手くて全章頷きながら読んでいました。ますます小川哲さんが好きになります。

    悩んだりイライラしたらこの本を読み直そうと思います。

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    2026年05月10日
  • 斜め45度の処世術

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    面白い。
    小川哲氏の捻くれた拗らせ具合が全面に溢れ、思いもつかない着地点に誘導されてしまう楽しさがあった。
    思わず稲妻を調べてしまった自分に、本作の吸引力を感じてしまった。

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    2026年05月10日
  • 斜め45度の処世術

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    小川哲の初エッセイ。

    エッセイというと、ダラダラした日記風味な読み物が多いけれど、さすが小川哲。思考実験の塊みたいなエッセイで楽しい。高校や大学の友達たちとの雑談を思い出す。なんというか、くだらないことを永遠に考えているのが彼らの特徴だ。くだらないんだけどさ、と言いながら、会話は終わらない。

    私は小川哲さんが大好きで、小説にはもちろん好き嫌いもあれば何言ってんだかわからない作品もあるのだけど、そういう小説のなかでも主人公がダラダラ考えているシーンはなかなか良い。

    ひねくれ者という自覚があるのは素晴らしい。人間は考える葦であるのだ。くだらないことドシドシ考えようぜ。

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    2026年05月08日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    創作物の価値について、クリエイティブへの憧れについて、みんながごまかしているところを鋭くついてて面白かった

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    2026年04月26日
  • 火星の女王

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    『火星の女王』は、もともとドラマ化を前提に書かれた作品だと作者インタビューで知り、物語の構成や展開のテンポに納得がいった。

    私はNetflixでドラマ版を先に視聴してから原作を読んだため、登場人物やテクノロジーの名称に戸惑うことなく、スムーズに物語の世界に入り込むことができた。映像のイメージがすでに頭にあったことで、むしろ細かな描写や心理描写に集中できたように思う。

    火星で生活することの過酷さや制約がリアルに描かれており、その中で生きる人々の人間味が強く印象に残った。また、地球と火星という物理的に大きく隔たれた距離というのが絶妙で、それを逆手に取った作戦には、独特の緊張感とワクワク感があり

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    2026年04月25日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    あまりにも良かった。
    まず、個人的には帯と小説の中身は180度印象が違った。
    本屋で何度も見かけていたけど、帯の販促文言が唆られず、その度に見送ったがもっと早くに読めば良かった…と思うほど魅力的だった。
    どの話も刺さったけど、個人的には『三月十日』だけでもかなり満足度が高い。どの話も変に煽ったり感情的ではなし、淡々としている中に論理的かつ人間味があって、好きな言い回しも多く面白かった。

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    2026年04月18日
  • 地図と拳 下

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    かなり調べているなと思いました。
    登場人物が多い割にキャラが立っているのと入場退場のタイミングが良いので混乱少なく読めました。
    この辺りは作者の力量でしょう。

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    2026年04月18日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    主人公が知性的かつ内省的で魅力的だった。「真贋」が本作のテーマだと思われる。「私」とは一体誰なのだろうか?読後、壮大な哲学的問いが私を頭から足先まで包み込んで離さなかった。

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    2026年04月15日
  • 火星の女王

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    人類が火星に進出し、そして撤退が検討されているような未来のお話。生物学者リキ・カワナベが未知の生物?を発見をきっかけに、地球への旅行を夢見る盲目の少女リリ-E1102とその周りの人々が織りなす人物模様。

    SF小説と言うよりは特殊環境の事件ものだと思いました。無難に面白かったです。気になった点と言えば、設定にISDAという組織がて出てくるがどんな規模なのか、どういった目的なのかがよく分からないのでちょっともったいない。

    あと事件が起きるわけだが舞台に対して小ぶりなのでスケールが小さく見える。こんなもん?となりました。

    印書的なのは光の速度の扱い。宇宙を舞台にすると『光』は遅いんですね。この

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    2026年04月14日
  • 火星の女王

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    ディスク・マイナーズはオアシスをイメージしてみた。ドラマ面白そうと思いつつまだ観られていない。どうやら小説と違うようなので観なきゃ!

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    2026年04月03日
  • ゲームの王国 下

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    思考力と感受性は両立できるんだなと驚かされた作品。小川哲の文章には新しい価値観をインストールしてくれる力がある。複雑な物事を単純化せず複雑な状態のまま理解させてくれる魔法のような文章。

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    2026年03月25日
  • GOAT

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    読みやすいので、寝る前ひとつお話を読むのにいい
    様様な愛の捉え方があり、作家ごとに色んな観点があって読んでて楽しかった

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    2026年03月15日
  • ゲームの王国 下

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    長年、今まで読んだ中で1番面白かった本はコニーウィルスの航路と言い続けてきたが、ゲームの王国は、航路を読んだ時のようなインパクトがあった(航路に似ている部分もある気がする)
    若い頃に読んでいたら人生観が変わっていたと思う
    本当に素晴らしい小説でした

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    2026年03月15日
  • 地図と拳 下

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    ネタバレ

    様々な登場人物の視点から日露戦争〜第二次世界大戦頃の主に満州を舞台に地図と拳、つまり地図と戦争の話がテーマで描かれている。一度も主観的な視点が描かれない細川の行動が常にキーで日本のために活躍、時に暗躍する。常に気になり続ける存在だった。ただ、私が好きだったシーンは別の人物、中川のシーンだった。彼は非常に頭がキレて、反戦主義で左翼活動までしているキャラで戦場にいっても人をなるべく殺さないようにしていた。そんな彼が度重なる行軍で疲れ果て、暗闇の中で尿意を催した時に、明かりをとりトイレするために他人の家を燃やす。建築学生として優秀だった彼は家の価値を知っていたのでそれは彼を軍人として覚醒させてしまう

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    2026年03月12日
  • 地図と拳 上

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    ネタバレ

    上巻は下巻のための下拵えという感じ。主に満州を舞台に日露戦争前後の日本人やロシア人や現地人の登場人物が揃えられたという感じ。タイトルの地図と拳を思わせる地図や暴力・戦争の話が出てきたがこれからどうなっていくんだろう。細川は今後どう動き、須野や明男はどう巻き込まれていくんだろうか

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    2026年03月08日
  • ユートロニカのこちら側

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    ネタバレ

    人間とは不幸せ、不自由がなければ幸せとは、自由を感じられない
    区画内の人間が享受している自由は、監視下におけるある意味の不自由であり、それを不自由だと感じなくなることで幸せになるという
    ドアノブを意識なく(ストレスなく)回して扉を開けるように、幸せへの道は不感になることであることは一つの正解であるが、全てのストレスや不安が取り除かれた世界では自分の意思を持つことが減っていく。本人はそれに気づかない。
    本を読んでいる我々や区画外の一部の人間から見るとディストピアと感じるが、区画内の人間にとってはこれ以上ないユートピアであり我々の意見は何もわかっていない妄言と捉えられてしまう。
    新興宗教やマルチに

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    2026年03月04日
  • ユートロニカのこちら側

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    登場人物たちの問いが頭をぐるぐるとまわる。なんて哲学的な小説なんだ!
    デビュー作ということで後回しにしてしまっていた小川哲作品だったけれど、圧倒され魅了された。
    名言もいくつか。
    作者はおそらくリベラルであり対話を諦めていないと勝手に信じ込んで(確信に変わった)、今後の作品を心待ちにしています。

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    2026年02月24日
  • 嘘と正典

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    ジャンルを超えて小川哲さんの筆力を感じたとても贅沢な短編集だった。テーマや文体も様々だけどやはり表題作が飛び抜けて面白かった。やはり基準点があってこそ均衡は成り立つのだと。最後の不良も個人的にとても好み。

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    2026年02月23日
  • GOAT

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    これで500円って満足すぎる
    読んだことない作家さんのも読めるし、
    また世界広がります。
    紙質だったりデザインもすごく凝っていて
    読んでて楽しい!

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    2026年02月22日