小川哲のレビュー一覧

  • 言語化するための小説思考

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    小説の書き方を教える指南書というよりは、小川哲さんが小説を書くときに考えていることや言語化するための思考法、「おもしろい小説とは何か」という問いへの考察がまとめられた一冊です。
    読み物としてもとてもおもしろく、ぐいぐい引き込まれました。
    題材の見つけ方、ストーリーの展開の仕方、読みやすい文体とは‥
    小説家にもいろいろな執筆スタイルがあると思いますが、「小川哲さんはこんなふうに小説を書いてるいんだ!」という驚きがありました。
    凡人には決して真似できないような、発想と思考。
    小説の受け止め方は人それぞれ、それだけに小説は「ある種の言語芸術であるとみなすと」という仮定も、納得。
    小説の芸術と商品の視

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    2026年07月29日
  • 言語化するための小説思考

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    シンプルに面白かった。
    私は小説を読むことはできても、絶対に書くことができない。
    正解のない「小説とは何か」という疑問と日々葛藤しながら書かれている小説家は本当にすごいと思う。
    最後の『エデンの東』も面白い。
    本書を読んで、小説の読み方がまた少し変わりそうな気がする。
    小川哲也さんの小説を読んでみたいと思った。

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    2026年07月28日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    フィクションとノンフィクションの境目。この境界が意図的にぼやかされていると気づいたのは、60ページほど読み進めてからであった。
    作者と同姓同名の小川哲を語り手として展開される短編集。小説でありエッセイでありSFなのかもしれない。いずれの話も嫌なリアルさがあり、おそらくモデルがいるのだろうが、構造上そのモデルすらいないのかもしれない。

    ただ決してそれが不快というわけではなく、文章の読みやすさも相まって自分の体験との共通項が読み進む手を加速させてくれた。
    この著者の本は本作が初めてだったが、他の著作も読みたいと思った。

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    2026年07月27日
  • 言語化するための小説思考

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    著者は、小説を天才の芸術的営為としてではなく、状況に制限された、読者とのコミュニケーションとして理解、解体していく。そのため、問題は、作者が何を表現したか、ではなく、読者が何を理解したか、なのである。
    けっしてわかりやすくはない。しかし、おそらく著者が大学で専攻していた科学哲学の思考様式で書かれた野心的な小説論である。

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    2026年07月25日
  • GOAT

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    ボリューム満点で良かった!
    自分でチョイスしない作家さんと出会えたり、エッセイや詩にも出会えた。
    同年代の作家さんばかりでとても読みやすかった。

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    2026年07月25日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    同性同名の主人公、小川哲が出会った人々を描いた短編集。小説だからフィクションと分かっていても主人公が小川さんそのまんまの様に見えてしまう。メディアで見る機会が増えたことを逆手に取った様な設定で、上手いなと感じた。

    人に見せるのが憚られる虚栄心や嘘を前面に押し出した人を、普通は馬鹿にしたくなるが誰しも似た様な事は経験ある筈なので簡単には卑下できない。

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    2026年07月25日
  • 地図と拳 下

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    拳が世界を作り、地図が正当化する…
    世界を描く力が地図で、世界を奪う力が拳。

    歴史を知っていればなるほどこういう時系列か…となる
    明男とチョンリンは世界を繋ぐ人間なのかもしれない。

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    2026年07月23日
  • 斜め45度の処世術

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    ネタバレ

    良い。
    小説家は何を考えているのかが分かる。一職業なのだと。だけど特殊で誰でもなれる訳ではない。
    他人は変えられない。自分を相手に合わせる事は出来る。嫌な人とは会わない、最小限だけ付き合う。

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    2026年07月25日
  • 斜め45度の処世術

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    雑誌penのコラム集
    ひねくれてると自称しているが言っていることは的を射ていると思う。

    文章表現から頭のよさを感じる。

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    2026年07月20日
  • 斜め45度の処世術

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    ここ最近「斜め」に注目していて、斜めとタイトルにある本を読んでいる。いずれもすごく良い。
    何事も垂直・水平のグリッドだけだと、カチッとし過ぎてよくないのだろう。アクセントとしての斜めを目指したい。

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    2026年07月19日
  • 斜め45度の処世術

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    著者のひねくれぶりが理路整然と語られるので共感でき、いたってまっとうな人だと感じた。中でも印象に残ったのは、野球のルールの話。なぜストライクといい、ボールというのか疑問をもち語源を調べ、簡にして要を得た文章にしている。納得するまで問うことをやめない人は面倒臭いけれど、とことん考えることでしか自分を伸ばすことはできないのだということを思い出した。1編が約1500字で、もしかして、「誰かの個別の話」→「普遍化」→「自分の個別の話」の構成になっている?全編の形式が揃っていて、快適に読み進められた。
    この作家のエッセイは自分とフィーリングが合っていて読み心地がよい。ひねくれ者を自認している作者が世の中

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    2026年07月17日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    なんだか今月はぶ厚いの続きます

    はい、小川哲さんと14人の作家さんたちが「言葉を紡ぐ方法」について対談しております

    超豪華メンバー!

    大好きな小川哲さんがこの豪華メンバーと対談してるってだけですごいことなんですが、正直言って3割くらい何言ってるか分からんかった
    ご本人たちも結構自覚的に捉えているようですが、たぶんきちんと商業ベースに乗っている作家さんじゃないと理解できないことを言ってます

    「あーそれ分かります」みたいにお互い共感しまくっているんだけど、いやわいちーとも分かりませんけど?みたいな
    置いてけぼり感ね

    だがそれがいい!(いいんかい)

    だってさー、わいらごときがまるっと理解

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    2026年07月16日
  • 火星の女王

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    光は遅すぎる。世界で一番速いはずの光に対するこの評価。この言は以前にも聞いたことがあり印象に残っていたが、今回、物語の中でより実感させてくれたように思う。人々の活動領域が外へ外へと宇宙に広がって行くのは良いとしても、宇宙は広すぎ、移動や通信にこんなに時間がかかっては分断を生んでしまうのも無理はないと感じられた。現実では未踏の地である火星。そこへ向かうのは人類の夢だしワクワクすることのようにも思えるが、本作のように火星で生活することが根付いて、地球依存から脱却出来ない状態が現実として横たわってしまうと、火星もただの僻地なんだなと妙に色褪せて見えてしまった。
    本筋ではカワナベの存在が良かった。地球

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    2026年07月15日
  • スメラミシング

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    とても難しかった。こんな短編を複数書けるなんて、創造力が途方もない。
    この作品に低評価をつけることは、己の読解力のなさを認めることだ。

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    2026年07月15日
  • ゲームの王国 下

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    クメール・ルージュ下の
    カンボジアを舞台にした壮大なSF。

    第38回日本SF大賞、
    第31回山本周五郎賞受賞。

    クメール・ルージュ。
    20世紀後半のカンボジアで権力を掌握し、
    急進的な社会改造と暴力で
    国家を統治した共産主義勢力。
    1975年に首都プノンペンを制圧し、
    都市住民の強制移動、貨幣や市場の否定、
    集団農場化を推進。
    その過程で粛清や残虐が広がり、
    カンボジアの社会を根底から破壊した。

    このクメール・ルージュ時代を生きた
    ソリヤーーーサロト・サル、後のポル・ポトの隠し子、
    そして、ムイタックーーー貧村ロベーブレソンに
    生まれた神童、
    この二人を中心とした物語。

    上下2巻の大著

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    2026年07月15日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    そうそうたる対談相手と小説について語り尽くす。言語化するための小説思考をさらに深掘る内容であり、作家たちの読書会を覗く楽しさもありました!そして、想像以上に読者を意識して創作されているんだなぁ。純文学とエンタメ小説に関する話は、芥川・直木賞発表前の今読めて良かった。

    呉勝浩さんと今村昌弘さんとの3人対談でテスカトリポカを絶賛してたから読みたくなったし、その作者の佐藤究さんとの対談面白かったな!

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    2026年07月12日
  • 言語化するための小説思考

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    圧倒的に読みやすい
    12とエデンの東が特に知りたい情報がつめられていたかな
    表紙外した状態が好き(デザインと紙質も)
    これは手元に残す本!

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    2026年07月12日
  • 言語化するための小説思考

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    小川哲の小説を書くときの考え方を率直に書いた本。難しい理論は出てこず、割と思考過程を赤裸々に書いているので、飽きなかった。
    発想が面白いなーと思う一方、自分では小説は絶対書けないなと思った。

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    2026年07月11日
  • 斜め45度の処世術

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    本当に面白い。これまで氏の書籍はいくつか読んだが、それらと本書にある思考がリンクして、氏の思考回路にますます惹かれる。

    この中で一番気に入ったのは「脳内を悟られたくない」 。私自身はフェイクブロッコリーを買うほどではないが、水に飛び込む前の携帯電話の話と共に、その気持ちにはとても共感した。

    凡人は、一瞬よぎった「瞬間の感情」をすぐに忘れてしまう。小川氏はそれをきちんと切り取り、丁寧に思考して言語化しており、「これが文筆家というものか」と舌を巻く。

    ご本人は捻くれ者を自称されていて、確かにそうかもしれないけれど、奥底に、多くの人を受容する優しさと等身大に生きる誠実さが満ち満ちている感じがす

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    2026年07月10日
  • これが最後の仕事になる

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    これが最後の仕事になる。の一文で始まる24名の作家による短編集。
    おおむねひとさじの悪意が練り込まれていたが、いろんなテイストの話が読めて良かった。
    特に真梨幸子さんの話はやばかった。初真梨の洗礼を受けてしまった。

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    2026年07月10日