小川哲のレビュー一覧

  • 火星の女王

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    人類が火星に移住し
    地球との関係が険悪化し始めて惑星間戦争の可能性が浮上してしまう。

    「光の速度が遅すぎる」
    と嘆く生物学者カワナベは光の速度を超える事が出来るのか。

    誠実に生きる重要性と、相手の気持ちに寄り添って、憂う事の大事さを思い知った作品。

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    2026年01月11日
  • 嘘と正典

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    過去に遡ってマルクスとエンゲルスの出逢いを防ぎ共産主義の誕生自体を阻止する計画を企むCIAの歴史改変SFもののストーリーというあらすじを見て、興奮せざるを得なかった。
    興奮冷めやらぬまま読み始めてから一気に読み終わった。

    過去にメッセージを送るというSF的要素が中心とはなっているが、設定が緻密に練られており、その設定の上でロジカルに話が展開していく。
    このディティールへのこだわりと論理性というのが小川哲作品の特徴の一つだとも思える。
    読み進めていくうちにロジックが一つずつはまっていくような感覚が気持ちよい。

    上述の作品含む短編6作品が含まれているが、どの話もはずれがない。

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    2026年01月10日
  • スメラミシング

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    「スメラミシング」(小川 哲)を読んだ。
    短編集。
    小川 哲作品六冊目。
    表題作の「スメラミシング」は2年くらい前に「文学2023 日本文藝家協会 編」に収録されていたのをすでに読んでいた。

    難解なところもありはするけれど全体的なテイストは好みだわ。
    わけのわからなさにゾワゾワするのが好きなんだろうな。

    「神についての方程式」
    「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」
    この二篇は特に好き。

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    2026年01月10日
  • 地図と拳 下

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    面白かったー。満州のある土地をめぐる群像劇。それゆえに物語に終わりはなく、据わりが悪い気もするが、そういうのがリアリティなのかも。キャラクターごとストーリーの主題があってそれがしっかり解決される物語が好きな人には向かなそう。
    個人的には戦争構造学研究所の行く末に関しての石本と須野正男のやりとりが白眉。敗戦を予言することは侮蔑的で、それこそが戦争構造学の限界である。そしてその指摘もきっと戦争構造学にとっては侮蔑的なのだ。そういった分断が世界の課題なんだろう。
    解説で情報開示の手順に言及があるのが新鮮に感じた。

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    2026年01月09日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    本書は、SF作家である小川哲がパーソナリティを務めるラジオトーク番組を書籍化したものである。番組には映画監督、女優、芸人、小説家など、ジャンルを横断した多彩なゲストが招かれ、本や映画、さまざまなコンテンツについて語り合う対談集となっている。

    印象的だったのは、対談の随所で語られる「本の味わい方」の多様さだ。ゲストたちは、自分がどのように小説を読み、どこに惹かれてきたのかを自然体で語る。その話を追っていくうちに、小説とは単に物語の流れを追うものではなく、言葉の選び方や語りのリズム、構成の妙といった表現そのものを楽しむ読み方があるのだ、ということが繰り返し示される。

    正直に言えば、これまでの自

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    2026年01月08日
  • 君のクイズ

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    ちょっと期待値が高すぎたかな。話の展開として徹底的にヤラセかどうかを探る過程は面白いものの、結末はふーんという感じで驚きもなかった。

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    2026年01月06日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    『君のクイズ』で知った作家さん。文章がめちゃくちゃうまいと思う。難解でないのに隙がない。他のものも読みたい。

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    2026年01月06日
  • 地図と拳 下

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    この本を読んで、祖父母やまたその親たちは戦時中や戦後にどういう生活を送っていたのか知りたくなった。
    まだ、知っている人が生きているうちに聞きたいことは聞いておかないといけないな。。

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    2026年01月05日
  • 火星の女王

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    最近、ドラマ化されたという話題もあったこと、これまでSFをあまり読んでなかったこともあって、新年の1発目として本作を手に取りました。火星へのテラフォーミングが起きた世界での出来事という設定とその展開にとても引き込まれました。

    本作は、火星への移住環境が整い、火星で暮らすことが出来るようになった世界でのお話。地球外生命体の発見に精を燃やす研究者がある日、火星由来の物質に不自然な変化を感じとる。その物質の変化を生命の兆しと捉えた火星住民が、火星に生命がいると伝えてしまい、騒動が起こるというストーリー。

    未知の生物の発見から政治が動き出し、騒動が引き起こされるドタバタな展開で、とてもスピード感が

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    2026年01月04日
  • スメラミシング

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    それぞれの短編の登場人物が、それぞれの信じる宗教の中で生きる話だったように思う。どのような形であっても、人間と宗教は切り離せないものなのかもしれない。自覚していなくても、私もなにかを信じながら生きているのかも。もう一度読み返したい作品。

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    2026年01月02日
  • これが最後の仕事になる

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    作品紹介・あらすじ

    最初の1行は全員一緒。
    1編6ページ、24種の「最後の仕事」。

    早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。

    *****

    24編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第3弾とのこと。第6弾の「それはそれはよく燃えた」をまず読んだので、次はこれということで

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    2026年01月02日
  • 地図と拳 上

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    『地図』という普段から見慣れているものに対して、時代やそれぞれの人物から語られる意味について考えていくのが非常に面白かった。

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    2026年01月02日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    良かった。本当に忘れているものは忘れていることにも気づけない。
    文体も結構好き。理屈っぽいところも良い。

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    2025年12月31日
  • 君のクイズ

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    スラムドッグミリオネア
    内容少し忘れたので年末にもう一度読みます

    2回目 26/1/12
    やっぱり構成がとっても面白くていいよなあ
    確定ポイントで押す美しさと、生放送という特殊状況をうまく活用する狡猾さ、どっちも正解だよな

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    2026年01月13日
  • 地図と拳 上

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    小説を読みなれてない自分にとっては序盤の登場人物が多くて先行きが不安になったが、半分過ぎた辺りからどんどんページが進むようになった。おもしろい!

    「君が手にするはずだった黄金について」と同じ人が書いてるはずなのに、全然違う印象だった。

    歴史的出来事について、同じ時代を生きた個人の考えに触れることができるのも小説ならでは!
    急いで下巻を買いに行く!

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    2025年12月28日
  • 地図と拳 下

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    ネタバレ

    拳とは暴力、すなわち戦争のこと。
    これは、地図と戦争の物語。

    細川〜〜〜!上巻の時から好きなので、活躍(及び暗躍)が沢山見られてとても嬉しい!
    安井は今の感覚で見ると愚かに見えなくもないけど、彼は「大日本帝国の臣民、皇民」の象徴だと感じた。彼ほど純粋に真っ直ぐ天皇への忠誠心を抱いている人間が当時どれくらいいたのか分からないけど、当時国民に求められていた「あるべき姿、思想」がこの安井なのだと思うと背筋が凍った。
    明男は、登場当初は超機械的な青年、という感じだったけれど、徐々に彼の感情や思想が明らかにされていって、後半どんどん人間くさくなっていったなという印象。建築への熱意や丞琳への淡い感情(?

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    2025年12月27日
  • 君のクイズ

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    遊び・趣味のカテゴリであったクイズ。
    それを”競技”として、人生を捧げている人たちのお話でした。
    三島も本庄も、どちらが正解という訳でもなく、スタンスの違いなだけで、やっていることは同じ。
    三島はクイズというものの美しさに取りつかれているような気がします。

    生活や仕事もそうだよね~と思ったりしました。目的は利益の最大化だとしても、達成手法の美醜にこだわるかどうか。

    私は三島の気持ちがわかる側だけど、世間的に成功するのは本庄よな。

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    2026年01月28日
  • 嘘と正典

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    ネタバレ

    表題が面白い。
    過去にメッセージを送受信できる技術の発見により、共産主義を止めるというSFフィクションと、マルクスとエンゲルスの共産主義の誕生のノンフィクショナルな史実の組み合わせで面白い。
    オチも秀逸。

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    2025年12月24日
  • 地図と拳 下

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    領土わ獲得するために争い合う人間の愚かさ、戦争の悲惨さを痛感する作品。
    全体を通じて静かな悲哀に満ちた作品という印象をうけたが、ラストの終わり方は希望を感じさせるようなもので後味が良い。

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    2025年12月20日
  • ゲームの王国 上

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    カンボジアの歴史を知らずに読んで、時折史実を検索しながら読んだ。凄惨な拷問シーンもあり、人間は他者にこんな酷いことができる生き物なのかと暗澹たる気分になる。登場人物がわからなくなり、戻って読み直したり確認しながらじっくり読んだ。下巻を買いに行くぞ!

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    2025年12月16日