小川哲のレビュー一覧

  • ゲームの王国 上

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    50年前のカンボジア。
    共産主義革命前夜の秘密警察の暗躍と、革命後のクメール・ルージュによる数々の虐殺の時代。

    クメール・ルージュのやり方に疑問を覚え、ロベーブレソンに理想郷を作ろうとしたフオン。
    フオンの目論見を利用し、元秘密警察のラディが力を持ち始める…

    孤児であり、ポル・ポトの娘・ソリアもまたクメール・ルージュの疑問を覚える。

    そして、ロベーブレソンは…
    ムイタックは…

    なかなか長かった…
    特に前半は、登場人物が多すぎて。
    それぞれの視点からの話で…
    ようやく登場人物が交わり始め、話が動き始める。
    そこからは、怒涛の展開で進み始める。

    ポル・ポト時代のカンボジア。
    共産主義とは

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    2026年02月11日
  • 言語化するための小説思考

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    小説家がどれほど緻密に言葉を選び、世界を構築しているか。その裏側にある「思考」に触れることで、今まで以上に一冊一冊を大切に読みたいと思えるようになった。

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    2026年02月10日
  • 言語化するための小説思考

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    何を書くか?
    設定やメッセージではなく、書いてしまったことから始めること。具体と抽象を行き来して捉え直し、問いを立てること。

    どう書くか?
    情報の順番。景色を描写するのに実際の景色の劣化版にはしない。全てが伏線であり、意味がある。

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    2026年02月10日
  • 火星の女王

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    題名から勝手にハードSFかと思って読み始めたら全然違いました。新種のレアメタルを発見して大騒ぎをする火星の独立戦争と政治のお話。
    どっちかと言うと娯楽政治SF小説。
    新ジャンルやね。
    話は上手に纏まってる。上手すぎて話が小粒になってる気もする。もう少しハード部分を足して長編に出来なかったかな?いやいや。このくらいの長さが丁度良かったのかな。
    NHKがドラマにするくらいだからチープなSFには違いないけど。

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    2026年02月07日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    小説だと思って読んでいたら、あらこれはエッセイだったのか?となり、嫌でもこれは現実の何かにリンクはしているとしてもフィクションも混ざっているだろうな。と感じてなんだかどういう立ち位置で読んでいいのか一時混乱する。

    それがまた著者の狙いでもあるのだろうけれど。
    知り合いの東大出身男性が著者、というか、主人公小川と重なって東大生ってこういう感じな人いるよなぁと思いながら読んだ。

    なんだかスッキリしないのが日常らしくていいけれど、
    私はこういう人の考えている事が言語化されて組み立てられてまとまっていく感じを読んでいくのは結構好きだった。

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    2026年02月07日
  • GOAT

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     愛が詰まった本だった。
     いつも本を買うときはふらっと本屋に行って、なんとなく気になったものを手にしていたから、まだ1度も作品を拝読したことのない方々を知るきっかけにもなった。これも一種のバリアフリーかもしれないし、本に熱を注ぐ人がまだこんなにもいるのだなと勝手ながら嬉しく思った。

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    2026年02月06日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    初の小川哲さん。面白い、めちゃくちゃ好き。恋人や友人等、人間関係の距離感が良い。人に対して、あんまり踏み込まないけど、冷たくはない。
    本の内容とは関係ないが。朝井リョウさんの作品を読んだ時と、ちょっと似た感覚を覚えて、知り合いかなーと思って、ネットで調べたら対談してた。私が見た記事の会話は、そんなに面白くなかったけど。もっと話盛り上がりそうなのに、、、

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    2026年02月03日
  • 君のクイズ

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    ミステリー初心者である僕にとってミステリーの楽しさ、そしてクイズの世界を教えてくれる導入本として最高だった。また、三島がクイズに正解するとき、それまでの人生が肯定されているように感じる、という描写から、僕も作品を楽しむこと自体が好きなのは、自分の人生を肯定してくれたり失敗に立ち返らせてくれたりと、作品を楽しむことができているこれまでのすべての自分と向き合っているからなのだな、と感じた。あっという間に読み切ってしまった。

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    2026年02月20日
  • GOAT

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    全部読み切り短編というのが、すごくいい。
    今までの文芸誌は、連載ばかりなので、なんだか蚊帳の外感があって、書い続けないと仲間に入れてあげないよーと言われてるみたいで寂しさを感じることしばしば。

    しかも豪華ラインナップに、いいの?この値段で?と問いたくなる。赤字だよね。

    ともあれ、西加奈子「デヴィアン」市川沙央「音の心中」小川哲「嘔吐」をまずは読む。

    全部面白い!
    小川哲は、朝井リョウと仲良しになって影響受けてるような笑。
    西加奈子も仲良しの村田沙耶香となんか似てるような。
    互いに影響しあって、短編だから、肩の力を抜いて自由に書いてる感あり。

    葉間中顕「五十歳,ロスジェネ、ギバー落ち」も

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    2026年01月31日
  • ユートロニカのこちら側

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    自由とは?と考えさせられる小説でした。
    AIが発達し、人間の苦しみがなくなる楽園(ユートロニカ)が、拡大していく物語。
    AIが人間の苦悩等がなくなるよう事前に行動を予防していく(またはそうさせる。)世界では人間は無意識的になる。それにたいて意義を唱える人たちを描いた物語。
    作中でたびたび、自由とはなにかと問いかける部分があり、そもそも何を以って自由なのかと考えさせられる小説でした。

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    2026年01月29日
  • 大宮エリーの東大ふたり同窓会

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    東大は国立大学とあってか、東大を目指した経緯とか、生い立ちとかに幅があっておもしろかった。

    あと、ここに出てきた人特有の共通項なのかもしれないけど、みんな群れない生き方をしている。
    常人が考えてもみない、困難な道を自分1人で切り拓くのが得意な人が東大に集まるのかも?

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    2026年01月27日
  • ゲームの王国 下

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    個人的には上巻よりも面白かった。
    重畳的に奥深く世界感が構成されており、まとめて一気に読みたい作品(途中で時間が空いてしまうと、この作品の世界から離れてしまい、再び奥深くに入り込むことが難しくなる感覚がある。また、一度奥に入り込んでしまうと中々出てきにくいので、一気読みの方が楽しめるように思う)

    著者の一作目、ユートロニカのこちら側に続いて読んだが、確かに指摘されている通り、史実をベースとする展開や狂気を孕んだ人の表現の具体性が、ごつごつとした手触りをもたらし、前作に比べて人工的な洗練さからの脱却が見られて、著者の進化を感じられる。

    自分自身が研究者であること、またメカニズムデザインを齧っ

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    2026年01月27日
  • 君のクイズ

    mii

    購入済み

    クイズって面白いの究極の言語化

    ちょうど少し前からQuizKnockさんの動画見るようになってクイズの奥深さに触れているところで、この作品に出会いました。
    動画を見ながら、なるほどそういうふうに考えるのか、そういう部分で勝負するのか、と感覚的に捉えていた部分が明確に言語化されており、「クイズの解答」をもらった気持ちでした。
    そういう風に、全編を通してテストの答え合わせをしているような感覚だったので、あまりミステリー感は感じず。どちらかというと三島の人生を追体験するようなヒューマンドラマを見ている気分でした。

    作中では多くのクイズプレーヤーを敵に回す本庄ですが、私は悪だとは思えなかったです。戦ってる土俵が違っただけ。立場が違

    #タメになる #深い #ドキドキハラハラ

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    2026年01月26日
  • ユートロニカのこちら側

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    ネタバレ

    「情報銀行」という言葉が出る度に、なんだか生温かい気持ちになるわけですが…面白かったです!一見するとユートピア系ディストピア小説なのですが、第二章などを読むと、単純なディストピア…でもないのかも?という気持ちになります(過去のデータを仔細に見る事で、かえって今に意識がフォーカスできる、というの良かった)。というわけで非常にニュートラルで新鮮でした。群像劇なのも良いです。第二章で出てきたリード刑事が第二章では随分と感傷的なのに、第三章では太々しい後輩刑事然としていて、これこそ群像劇の味わい!データをもとに排除されるのは、危険とレッテルを貼られた人物よりも、不確実性の高い人物…というのも今後あり得

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    2026年01月24日
  • 地図と拳 下

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    どう終わらせるのか難しいけど,こうしますか。もう少し違うものが欲しかったかな。無い物ねだりではあるけれども。

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    2026年01月24日
  • 火星の女王

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    著者の他作にも通ずる、政府や国民、権力などに対する少し冷めた眼差しを、火星という舞台に置き換えたらこうなるのか、といった印象。

    壮大な動機なんてなくても、それぞれの立場やタイミングが折り重なって大きなうねりが生まれる様子は普遍のものだが、未来の火星と地球の環境を舞台とすることで、考慮することや情報の入り方などなど、SF的に変化してて面白かった。

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    2026年01月23日
  • 火星の女王

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    SF苦手。設定を理解するまでが大変。だけどSFからしか得られない感動があるのもわかる。SF苦手と思いながら頑張って読んで、最終的にあー面白かった!ってなってよかった。

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    2026年01月22日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    この言葉の羅列が好き。面倒くさくって、ウザったい、それが良い。書くことをお仕事にしている人が書いている、読ませるお話みたいな感じだろうか。そんなこと言ったら本なんてみんなそうなんだけど、そう言いたくなる文章に溢れている。良き。

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    2026年01月21日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    どこまでが真実?それとも全部作り話?
    大学生だった主人公が小説家になるまで。
    主人公の考えていることは、真面目で理にかなっていて、でもちょっとゆるい感じ。
    確かに、視点を変えれば、こういう見方もできるなーと感心するいくつかの話。
    それが、こうして小説になるんだ、と。
    はじめの方には、実在するいろんな本が出てきて、それがとても興味深かった。

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    2026年01月19日
  • ゲームの王国 下

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    SF最高!
    『三体』でSFの面白さを知って、『ゲームの王国』でやっぱりSFっていいなと改めて思った。
    『ゲームの王国』は哲学的な思索に満ちたSFとして非常に面白かった。

    「感情とは物語」ってくだりが好き。

    キャラ設定はクレイジーでめちゃくちゃ異世界。
    私もヘモグロビン改善しようと思う。

    ただ、表現の一部には男性作家特有の癖を感じるところもあって、一歩引いて読んだ。
    村上春樹的な・・・(個人の感想です。ハルキストの皆様、すみません。)

    ポル・ポト支配のカンボジアの悲惨な時代を生き、その後の腐敗した政治を変えるために権力を手に入れようとしたソリヤ。
    本当にポル・ポトの娘だったのだろうか。

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    2026年01月17日