小川哲のレビュー一覧

  • 火星の女王

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    映像が先か原作が先か問題は、常にあるのだが、基本的に原作を先に読んで、どう映像化されたか見るのが好きだ。
    でも、何でもかんでも先に読んでるわけでもなく、しかも、今回みたいに同時に原作とドラマが出現するととっても困る!しかも、積読本にも囲まれてるわけだし。

    でも、どうしても先に読みたくなって読んでみましたが,面白かったです。半分くらい読んだところで第1回のドラマ90分を見たけど、ずいぶん設定が違うのに驚き。でもそれもまた新鮮な感じ。ドラマは出演者が多国籍だし、各国語で話しても互いの言葉が通じるシステムが可視化されて楽しめました。
    その上で続きを読むと、原作もイメージしやくすくて、このやり方は良

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    2025年12月28日
  • 地図と拳 下

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    ネタバレ

    拳とは暴力、すなわち戦争のこと。
    これは、地図と戦争の物語。

    細川〜〜〜!上巻の時から好きなので、活躍(及び暗躍)が沢山見られてとても嬉しい!
    安井は今の感覚で見ると愚かに見えなくもないけど、彼は「大日本帝国の臣民、皇民」の象徴だと感じた。彼ほど純粋に真っ直ぐ天皇への忠誠心を抱いている人間が当時どれくらいいたのか分からないけど、当時国民に求められていた「あるべき姿、思想」がこの安井なのだと思うと背筋が凍った。
    明男は、登場当初は超機械的な青年、という感じだったけれど、徐々に彼の感情や思想が明らかにされていって、後半どんどん人間くさくなっていったなという印象。建築への熱意や丞琳への淡い感情(?

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    2025年12月27日
  • 君のクイズ

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    遊び・趣味のカテゴリであったクイズ。
    それを”競技”として、人生を捧げている人たちのお話でした。
    三島も本庄も、どちらが正解という訳でもなく、スタンスの違いなだけで、やっていることは同じ。
    三島はクイズというものの美しさに取りつかれているような気がします。

    生活や仕事もそうだよね~と思ったりしました。目的は利益の最大化だとししても、達成手法の美醜にこだわるかどうか。

    私は三島の気持ちがわかる側だけど、世間的に成功するのは本庄よな。

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    2025年12月26日
  • 火星の女王

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    そう遠くない未来に起こりそうな、現実味のあるストーリーでした。淡々としているけれど最後まで引き込まれてとても良かった。お互いがお互いを尊重して共存する、現実もそんな未来であってほしい。

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    2025年12月24日
  • 嘘と正典

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    ネタバレ

    表題が面白い。
    過去にメッセージを送受信できる技術の発見により、共産主義を止めるというSFフィクションと、マルクスとエンゲルスの共産主義の誕生のノンフィクショナルな史実の組み合わせで面白い。
    オチも秀逸。

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    2025年12月24日
  • 君のクイズ

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    疾走感があるエンタメ小説
    ダラダラ読まない方がよかったと後悔
    ストーリー全体の構成がミステリーっぽくて面白い

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    2025年12月22日
  • 火星の女王

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    「火星の女王」(小川 哲)を読んだ。

    やっ、これは面白いなぁ。
    グイグイ読んでしまうじゃないか。
    主要登場人物の全部を好きになりそう。
    特に『マル』と『ミト』のコンビがいい。

    この言葉が一番印象的で、かつ作品のキモでもある。

    『残念ながら、光は遅すぎる。』(本文より)

    小川晢氏の作品を読むのはこれが五冊目。
    この方の引出しの多さに舌を巻くのである。

    まあSF好きならこれを思わない人は居なかろう。
    「月は無慈悲な夜の女王」(ロバート・A. ハインライン : 矢野徹 訳)を。

    (2025年12月21日)

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    2025年12月21日
  • 火星の女王

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    壮大なテーマで、部分的に面白い要素が散らばっているのに、全体像が中々掴めず読み難かった。作者が思い浮かべながら書いた光景と、私が読みながら想像する光景が大きく乖離しているのだろうなというもどかしさが消えなかった。火星の居住地の簡単な図や、地球−火星間のやりとり、登場人物の役職がメモとしてあるともっと読みやすかったのではないかと思う。
    火星移住計画のその後は想像もつかないが、独創的で考え抜かれた展開についていくのが面白かった。宇宙SFの醍醐味だと感じている異星物質に関して、「光が遅すぎる」という印象的な言葉と共に示された使い道にとても興味が湧いた。終始、スケールの大きさと発想力と統合力に圧倒され

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    2025年12月21日
  • 地図と拳 下

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    領土わ獲得するために争い合う人間の愚かさ、戦争の悲惨さを痛感する作品。
    全体を通じて静かな悲哀に満ちた作品という印象をうけたが、ラストの終わり方は希望を感じさせるようなもので後味が良い。

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    2025年12月20日
  • 火星の女王

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    ネタバレ

    SFは設定を飲み込むまでのモヤモヤ感をどう処理出来るかが肝な気がしている。
    耳慣れない単語を次々と投入してきて、軽い混乱の最中でめくるめく非現実的な世界観に引き込むやつもあれば、特殊な状況に焦点を当ててその興味深さでその他の不透明な状況はさておきぐっと心を掴んでくるやつもある。
    『書架の探偵』なんかが前者で『魂に秩序を』なんかが後者。
    自分的には後者の方が好みなのだが、本書はどちらかと言うと前者。

    何やらドローンを使って火星での採掘作業をしている模様だが、機器の名称やら地質学的(?)な単語やら、あまり脳内可視化できない近未来的作業情景やらで面食らう。
    ましてや章が変わり、視点人物ががらっと変

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    2025年12月20日
  • ゲームの王国 上

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    カンボジアの歴史を知らずに読んで、時折史実を検索しながら読んだ。凄惨な拷問シーンもあり、人間は他者にこんな酷いことができる生き物なのかと暗澹たる気分になる。登場人物がわからなくなり、戻って読み直したり確認しながらじっくり読んだ。下巻を買いに行くぞ!

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    2025年12月16日
  • 地図と拳 上

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    物語を楽しみながらも20世紀初頭の日本の激動の時期の歴史も学べるようでとても楽しめた。
    政治、宗教、人種などあらゆる要素を取り入れながらも上手くまとめている印象。
    テンポよく進むストーリーや特徴的なキャラクターも魅力だが、日本、中国、ロシア、それぞれの立場でそれぞれの正義があり、一概にどれが正解とも言えず、正義とは何かと考えさせられる一面もある。

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    2025年12月15日
  • 地図と拳 下

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    地図を描くという行為には、拳(暴力)が伴い、多くの哀しみの上に地図が成り立っていると痛感しました。フィクションだからこそ戦時中の哀しみに深く思いを寄せることができるのかなと感じました。

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    2025年12月14日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    作家とは何者か?というテーマがあるようで、ぐるぐる考えさせられました。
    悪気はなくても気がついたら詐欺行為にのめり込んでしまうことがあるのかなあ?と思いました。

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    2025年12月13日
  • ゲームの王国 上

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    1970年代にカンボジアで発生したクメール・ルージュによるクーデター、そしてその後続くポル・ポトによる独裁政権を舞台にした架空戦記……でいいんだよなこれ。舞台が舞台なだけにお辛い展開が続くし、主要キャラかと思った人もぽんぽんと死んでしまう。まだ上巻だがなかなかヘヴィな読み心地。特にムイタックとソリヤの関係性はそうなってしまうのかと意外な展開。
    あとさ、なんか登場人物紹介の時点でも変だなって思ったんだけど、ちょいちょい様子おかしい人出てきてない……? 特に土使ったスタンド攻撃みたいなことしてたやつ。あいつまじなんなんだよ……

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    2025年12月12日
  • スメラミシング

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    短編は発想が核だと思うけれど、作者のその幅広さと斬新さに驚く。ピリピリとヒリつくリアルな表題作にの不穏さに心震された。「七十人の翻訳者たち」と「ちょっとした奇跡」の、毛色の違うSF2作が特に好き。

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    2025年12月11日
  • 地図と拳 上

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    評価が難しい。前半はやや登場人物が物語のための装置のような感じがしてしまい思ったよりは読むのに時間がかかった。もっと高木の苦悩をみたかったよ。
    でもこれは都市を中心にしてある時代を切り取った壮大な空想科学小説。これ以上の書き込みは作品として長大になりすぎて成立しない気もする。ただ壮大さ故に世界史の教科書的な概観が多い気もしてしまう。
    あとミステリーに慣れすぎて目標が設定された道のりの予想との差異を楽しむような読み方になっている感はある。
    この物語の強みは壮大で重厚なテーマの中でキャラクターが持つ狂気を魅力として掴みながら引っ張り回されるような読み方がいいのかもしれない。

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    2025年12月10日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    出版区のYouTubeで小川哲さんの回を見て、思考がとても幅広くお話も面白かったため、今回の作品を読むことに。
    結論、めちゃくちゃ自分好みの短編集だった!わりと哲学的な思考が好きなほうなので、主人公の思考プロセスをなぞれたのはとても楽しかった。この主人公は小川さん?
    派手な展開や鬱な展開よりも、こうした内省的なほうが余韻も長く続いて好きだ!
    おすすめです!
    プロローグがいちばんすき✨

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    2025年12月09日
  • 地図と拳 下

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    読み終わった時、帰ってきた、という気持ちになった。
    満州は仙桃城を舞台にした50年がこの中にはあった。


    初めこそ視点が移り変わり読み進めるのに時間がかかったが、点と点が繋がり始めてからは夢中になって読んだ。
    小川哲さんの作品はこの快感が病みつきになる。

    巻末の解説にあったが、
    小川哲は「慟哭」を描くスキルを完璧に会得していると。

    悲劇の物語だが希望もあり、
    この時代の満州の知識も深まった素敵な読書体験であった。

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    2025年12月06日
  • ユートロニカのこちら側

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    近未来SFだが、もはや現実であろう。無料でYouTubeを見れて喜び、LLMに思考をアウトソースする私たちは、果たしていかに(あるとするならば)自由を、得られるのだろうか。

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    2025年12月01日