小川哲のレビュー一覧

  • ゲームの王国 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。
    上巻から一気に50年近く進み、電脳ゲームの世界が絡んでくる。上巻より読み進めるのが大変だったけど、最終的には天才が真剣勝負を楽しみたいっていう根幹がブレなかった。
    なんでカンボジアにしたんだろうってのは読んでもよく分からなかった…。ポル・ポトは下巻には登場しなかった。不正が行われる政治社会、汚いことをしないと勝ち進められない現実を描きたかったのかしら。
    何にせよ、現実世界はラディーの一人勝ちに終わった。強すぎるし最後までずっと悪だった。

    0
    2026年08月21日
  • 火星の女王

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小川哲の新書を読む前に予習のために拝読

    火星を舞台にしたスペースSF小説
    というと一大スペクタクルを想像するけれど
    地に足のついたリアリティのある内容だった
    (映画オデッセイにかなり近い印象)

    地球から火星に向かうのに6ヶ月
    一度の通信に10分
    「光は遅い」という言葉が印象的で
    実際光の遅さを体感している気持ちになれる小説だった

    登場人物がみんな自分の責任に一生懸命で魅了的

    カワナベの「だからなんだ」というセリフがいい
    火星という壮大なスケールを前にすると
    どんなことでも「だからなんだ」で掃き捨てられてしまうな
    新発見して言ってみたいわ

    誘拐されて退屈をまぎらわす為に腹筋をする下りが

    0
    2026年08月20日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    小川哲先生の周りの歴代濃いキャラクター?なんか憎めないけど、自分が友達だったら巻き込まれたくない、でもダンボの耳の様に関わりたくないけどり、メチャクチャ気になる。周りの意見に左右されず、自分目線のスキルを上げて物が見れないよなぁ〜

    0
    2026年08月19日
  • GOAT

    Posted by ブクログ

    本好き界隈で評判の文芸誌・GOAT。

    私もこの度、文芸誌デビューを果たしました。
    コングラッチュレーション自分!

    これまでに刊行されたのは『愛』『悪』『美』『食』の4冊。

    A5版で厚みは約2.5㎝。
    手に取るとずしりとした存在感があるのに価格は税込510円。
    大人買いしても2040円という良心的な設定が嬉しい。

    私を読書沼へ突き落とした小池真理子さんと東出昌大さんの対談が良かった。
    小池さんの結婚観には私も共感する。

    「愛」をテーマにした本作は、さまざまな愛の形に翻弄された。

    活字中毒にはたまらない文芸誌の誕生に、拍手喝采。

    0
    2026年08月19日
  • 言語化するための小説思考

    Posted by ブクログ

    小説家である作者が小説のおもしろさとは何かを真剣に考えて解説してくれる。

    作者の小説に対するかなり真面目な人柄が垣間見え、ただ売れるだけの小説への反抗心がすごい。

    読み進めていくと売れる小説は作者が決して思ったように書いているだけではないことがよくわかった。

    売れる小説を書くのか、書きたい小説を書くのか。

    この命題は小説以外の事にも通じるように感じた。





    0
    2026年08月20日
  • 地図と拳 下

    Posted by ブクログ

    『地図と拳』は、日本が戦争へと突き進んでいくきっかけの一つとなった満州事変。そのとき満州では何が起きていたのか、そしてそこから何が起こり、どのように時代が進んでいったのかを、さまざまな人々の視点から描いた物語。

    読み始めは独特な世界観や登場人物の多さ、歴史的背景などが複雑で、難しい作品だと感じた。しかし100ページを超えたあたりから徐々に世界観に慣れ、物語に飲み込まれていった。上巻では満州という土地や国家が形作られていく過程を描き、下巻に入ると物語が大きく動き始めたことで、さらに読みやすくなり、ページをめくる手が止まらなくなった。

    特に印象に残ったのは、それぞれの人物がそれぞれの正義や思想

    0
    2026年08月17日
  • 言語化するための小説思考

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小説は、著書と読者との、お互い知らない者同士の、長文によるコミュニケーション。著書の意図が、伝わるかどうかは、読者しだい。

    0
    2026年08月17日
  • GOAT

    Posted by ブクログ

    発売当初に買って積読してました。
    510円でこんなにたくさんの作家さんの文章が読めてサイコー。

    特に好きな話
    嘔吐/尾川哲
    牛田家とわたし/嶋津輝

    0
    2026年08月16日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最初は『?』が自分の頭にあったが、読み進める中で物語同士が結びつき、最終的にとても面白い物語でした!

    0
    2026年08月15日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     現実はそんな整えられたものでもないのに、辻褄合わせに必死になる。
     エピソードを話したり思い出したりすればするほど、色んなことが上書きされて本当から遠ざかっていく。あったものがなくなったり、なかったものがでてきたり。言語化するほど気持ちが上書きされるし、実際の感情の大きさより小さくなったり、ズレてしまう気がする。模写や風景画を描くとき、写真を撮る時と似てる。私に見えているものはこうじゃないのにって現実と表現したものの乖離にもどかしくなる。

    0
    2026年08月15日
  • 地図と拳 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1889年。時代は日露戦争
    支那人(中国人)と日本人の高木、細川がロシアへの侵入捜査を開始する。
    ハルビンへ茶商人として到着する。
    ハルビンに到着するないなや、身体検査があるとのことで、先に銃は海へ投げ捨てたが、短刀は自害する為に、軍人としての誇りの為、捨てる事ができなかた。
    案の定、見つかってしまい覚悟した所、細川が私の物ですと、罪を被った。なぜ、暫く独房にいれられて、
    自害でもしようかと思ったところ、細川が短刀をもって無事に戻って来た。
    1901年。満州に線路設計を作るため、派遣されたドイツ人の、クラスニコフ
    通訳の林と共に中国を回る。中国では人身売買が行われており、クラスニコフらは、捕ま

    0
    2026年08月14日
  • ゲームの王国 下

    Posted by ブクログ

    読みごたえあり。上巻に比べて下巻は各人の目的がわかりづらくなる分没頭しづらいところはあった。ゲームのおもしろさとカンボジアという知っているけど知らない国への興味両方でおしろかった。

    0
    2026年08月14日
  • これが最後の仕事になる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    同じ冒頭一行から24人が物語を立ち上げるという試みは、短編という形式の中で作家の個性が極端に浮き上がる面白さがあった。特に米澤穂信「時効」は、わずか6ページで伏線と反転を成立させる職人芸で、静かな論理の美しさが際立っていた。一穂ミチ「魔法少女ミラクルミルキー」は、可愛い設定を使いながら、人生の節目と喪失を静かに描く大人の物語で、最後の任務の“ささやかさ”が逆に胸に残る。ミステリー、SF、ホラー、ユーモア、社会派…ジャンルが毎話変わる短編なのに長編級の余韻を残す、豊かなアンソロジーだった。④

    0
    2026年08月14日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    小川哲さんにしか書けない空気感の作品だなとしみじみ思う。
    語り口や温度感、思考回路など、どれもが小川哲の中の世界の話であり、同じ現実のはずなのに違う世界線の虚構の世界の話に思えた。

    0
    2026年08月13日
  • 地図と拳 上

    Posted by ブクログ

    最初は独特な世界観や登場人物の多さに戸惑い、難しい作品だと感じた。しかし、100ページを超えたあたりから徐々に世界観に慣れていき、気づけば物語に飲み込まれてページをめくる手が止まらなくなった。

    名もない人間たちが生き、そして死んでいく。その一人ひとりの人生が積み重なり、一つの国家が形作られていく。その中には、それぞれの思惑や思想、理想や欲望が複雑に絡み合っている。

    特に、大義を成すためには犠牲が必要なのかということを強く考えさせられた。大きな理想や国家のために犠牲になるのは、決して「ただの一人」ではなく、その人自身の人生なのだと思う。

    上巻を読み終えて、これまで積み重ねられてきたものが、

    0
    2026年08月14日
  • 斜め45度の処世術

    Posted by ブクログ

    友人同士で送り合う誕生日プレゼントに対して「欲しいものはお互いに自分で買ったほうが早いのでは」と思っている私もひねくれ者のようです。

    0
    2026年08月12日
  • 言語化するための小説思考

    Posted by ブクログ

    良いアイデアを出すには良い視力が必要。

    リアルとアンリアルをじわじわ行ったり来たりする文体が面白かった。

    0
    2026年08月11日
  • 火星の女王

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    テレビドラマを観て(すごく良かった)、わからないことが色々あった(特に火星の女王って何?)ので読んでみる事に。
    ドラマの原作として書かれたものだけれど、ストーリーは違うところが多かった。
    ドラマよりこちらの方が科学的に納得できる内容だと思う。また火星と地球の通信ラグが分断を生み、それを埋めることが問題解決の一番の方法という結論は理想的すぎるけど、いろんな意味で考えさせられる。
    登場人物の内面が伝わりにくいので読みにくいけど、読んでよかったです。

    0
    2026年08月11日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    初めて小川哲先生の小説を読みました。正直最初は気持ち悪い?というかゾワゾワしてあまり気乗りしませんでしたが、「小説家の鏡」くらいからあれ?面白いかも、と思い始めて一気に読みました。理由はまだよく整理できていません。1番最後の解説?を読んでいて、ああ、そういうことかと腹落ちはしました。あの頃の自分の記憶を引っ張り出す感じが、ちょっと抵抗あって、気持ち悪くて、それでいて痛いんだなと思いました。他の作品も読んでみようと思います。

    0
    2026年08月11日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    初めて短編集で面白いと思った一冊。エッセイと思って読むとかなり面白いと思う。作者の知識が凄いと思った。頭のいい人の話を聞いているような感覚に近い。難しいことを言っているがスッと頭に入ってくる感覚。

    0
    2026年08月10日