小川哲のレビュー一覧

  • ゲームの王国 上

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    面白い。ポル・ポトがやばいのは知ってたけどカンボジアの歴史はよく知らなかった。

    革命思想は分かるけど、理想と現実は明確にしなければというか、思想に近づけるために現実の認識を曖昧にして近づいたことにする、という方法では全く良くなっていかないと思う。

    農民的に生きて全てを自給自足というのは分かるけど、その為に知識人や異を唱える者を全員殺してしまってはまともな社会は成り立たない、どんな時代にも医師や薬剤師はいただろうから。

    思想自体は悪くない気がするけど、現実にどう落とし込むかが全てなんだなあ。難しい。

    ストーリー自体も面白かった。ロベーブレソンの村での出来事は百年の孤独のようなマジックリア

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    2026年08月21日
  • 言語化するための小説思考

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    残念ながら著者の小説は読んだことがないが、
    (地図と拳 で直木賞受賞のSF作家?)
    作家の頭の中を垣間見たるようで、
    非常に興味深い本であった。

    最初はあまりピンとこなかった。
    何をぐちゃぐちゃねちねち語っているんだろう、
    と思いながら読み進めたが、
    その前提あってだんだん小説づくり?が見えてきた気がした。
    素材をこう扱っても小説にはならないが、
    こう組み合わせると、あら不思議、形になる。
    このあたりのテクニック、というのではないが、
    見せ方というのは、小説ではない普通の文章、
    いや、日常の会話でも当てはまるものがある、と思った。

    「読み返しを強要する」文章はよくない、と。
    読むリズムが狂

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    2026年08月18日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    おそらく好き嫌いが別れる本だろう。自分は、語り手の「僕」、つまり可能世界の小川哲に共感できる部分が多く、面白くて一気に読み切ってしまった。小川節にもっと浸かりたい。

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    2026年08月16日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    表題作品について、読み終わった後に改めてタイトルを見直すと、なぜ著者がこのタイトルをつけたのかがよく分かると同時に、そのタイトルセンスの良さに脱帽させられる。人間存在の多面性について軽快に切り込んだ、著者らしい短編。

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    2026年08月16日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    自分がその本を読めなかった時、今まであまり深堀しなかった。
    なぜ読めないのか?
    単に好みのせいにせず、好みじゃないのはなぜか?に目を向けるとその本を選んだことで何かを得られるのかもしれない。

    この本を読むことで自分の仕事の分析ができたことがいい意味で意外だった。

    金原さんや岡野大嗣さんなど好きな人の本で好きな人が出てくることほど嬉しいことはない。

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    2026年08月16日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    大好きな朝井リョウが帯を書いていたので手に取ったのだけれど、おもしろすぎた
    これから小川哲を読み漁ります

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    2026年08月15日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    読むのが得意でない私にも、小川哲さんの書く文章はすっと身体に馴染む感覚があります。
    主人公が「小川さん」、著者の実体験かと思いきやフィクション。楽しく読めます。

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    2026年08月14日
  • ユートロニカのこちら側

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    今、現実に起こりうる世界な気がして、いや、多分技術的にはある程度実現可能なんだろうと思うと、怖くなる話だった。

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    2026年08月13日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    対談の中では、音楽で言うところのセルフライナーノーツの如く執筆していくにあたっての骨組みや舞台装置となる部分の解説をガッツリして下さっているので滅茶苦茶勉強になる。もちろん相手作家の作品の掘り下げもだし、それ以外でお互いに課題図書を出し合って読んだ感想や書き手ならではの着眼点を語り合っており、読み応えがありすぎる。3000円弱で読めてしまっていい内容ではない。「誰でも小説が書けるメソッド」「ヒットする物語の書き方」とかじゃなく、こういうのが読みたいんだよこういうのが!という字書きの深層ニーズをあまりにも的確に捉えている。本当に有難い。

    元々佐藤究さんの名前に飛び付いて購入したようなも

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    2026年08月11日
  • 斜め45度の処世術

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    「口臭から、ここまで話が広がるのか。」

    自分の口が臭くても、周囲が気を遣えば本人だけは気づけない。
    そこから、立場が上がるほど欠点や失敗を指摘してもらえなくなるという話につなげる発想に感動しました。
    何気ない日常の出来事を、まったく別の問題を見る視点に変えてしまうところに、この本の「斜め45度」らしさが一番表れている気がします。

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    2026年08月11日
  • 言語化するための小説思考

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    「小説家に必要なのは、想像力より読者力かもしれない。」

    小説家の想像力というと、存在しない世界や人物を生み出す能力を思い浮かべます。しかし本書が強調するのは、顔の見えない読者が何を知っていて、どこまで説明すれば伝わるかを想像する力です。「他者を想像すること」も創作なのだという視点が残りました。

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    2026年08月11日
  • 斜め45度の処世術

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    ネタバレ

    変わり者の日常譚

    自分も変わり者と自負しているが、同系統の別人の変わり者が書いた本だと思った。
    冒頭から全力の自己表現をしていて少し羨ましかった。この変わり者具合で人生を友達を持った状態で送れている著者に希望と絶望を感じだ。

    著者と自分の間には、どのような違いがあるのかと考えた。1つ目はメタ認知の能力の差だ。自分の発言が相手に及ぼす影響というものをより深く思考することが大事だと考えた。
    2つ目は余裕の量だ。余裕の量というと、定量的に聞こえるが、これは定性的な話である。嫌な事があったら逃げる、嫌な事には出会わないように努力する。どれもこれも世間一般で言われている、人生を楽しく生きるコツだが、

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    2026年08月10日
  • 言語化するための小説思考

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    本と自分の相性について、なぜ合う・合わないがあるか、読みやすい・読みにくいがあるのかが書かれてるのかなと思って買ったが、そこに結論は出なかった。ただ、何かを書くということはモノを作ることであり、自身の経験とも通じるものが多くあった。

    アイディアは後から来るべきもので、書いてみたい、考えてみたいこと、その問いが重要であることである点や、アイディアは書いてみて、書いてみて、そのあとに出てくるものだという主張。

    そして何よりこの作家は私に合うんだと思う。他にももっと読んでみたいと思う。

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    2026年08月10日
  • 斜め45度の処世術

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    ネタバレ

    生きることに、少し拘りのある著書の行動が、興味深い。ただ、現代は、人間関係は、極力、少なくして生きる方が、楽な気がする。

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    2026年08月09日
  • 言語化するための小説思考

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    #ヨンデルホン
    #言語化するための小説思考 / #小川哲(#講談社)
    #ドクリョウ #ヨミオワリ

    とてもやさしい。易しく、分かりやすい。文章のお手本。フェイクなファクトも読者を飽きさせないものなのだ、と。どんなことを考え悩み小説を書いているのか消しているのかが著者の頭の中を覗き見しているかのような文章が綴られている。(やるな、「曽根」。笑)

    読中メモ:人の思考もまた、リニアなのである。

    読中メモ:違法は気持ち悪いが、脱法は気持ち良い。

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    2026年08月08日
  • 斜め45度の処世術

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    作者と同年代で、自分のことが書いてあるかと思うほど考え方が似ていて面白かった。これは世間では斜め45度扱いなのか?

    たぶん、他人から自分の枠を勝手に決めつけられるのが嫌だったり、裏をかえそうとするタイプなんだろうと思う。(その点がひねくれてると思われるのか)

    着眼点も面白かったし、小説家なので当たり前なのかも知れないが、自分の考えを言語化して短い文で説明するのが上手いなと思った。

    また歳をとって自分の考えが変わるか再読したい。

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    2026年08月05日
  • ゲームの王国 上

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    さすが天才、小川哲さん。今回もすごすぎました。まだ下巻を読んでいないのでストーリーの全容については見えてないものの、題材の設定と、構成と、キャラクターの置き方と、ト書きやセリフの秀逸さがすごい。ポルポト政権の少し前からのカンボジアを舞台としたフィクション小説。テーマ設定や視点の置き方に「地図と拳」に似たものを感じます。キャラクターが多種多様なんですが、どの人も必要。物語に有機的に作用しているのが素晴らしい。そして、ところどころ、ト書きやセリフにめちゃくちゃ笑える…www。残忍で胸が痛くなる展開も多分にありつつ、シュールさで笑えるところもありつつ、読んでいて感情がすごく渦巻く。活字のエンタメでこ

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    2026年07月26日
  • 斜め45度の処世術

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    小川哲さんの本は「スメラミシング」がハマらなかったので、しばらく読むのはやめようと思った。
    そう決めたのに、この本は小川哲さんの初めてのエッセイ集だから手にしてみたのだ。

    エッセイを読むと、その作家の人となりが分かるような気がする。
    エッセイが面白いと、その作家さんに親近感が沸く。
    このエッセイは面白かった。
    誰もが考えたことがある些細な事をグダグダと考えていて、自分と同じような結論に達していることが多かった。

    例えば、「失敗したら"なにくそ"と思い、見返してやれ」などと言う人がいるが、共感しているのは、それができる人。
    多くの人は失敗したらあきらめて努力をやめてしまう

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    2026年07月25日
  • GOAT

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    ネタバレ

    この内容・構成で¥510!すごい!!
    ★評価が高くない話もあるけれど、全体として満足感がある。よかった。
    デメリットは、この中で紹介されている本を読みたくなり買ってしまうこと(とは言え初めての作家さんは不安もあるので中古本を探した)。また、読み終えるのに時間がかかること。自分の場合、話を読み終えた後に時間を置かないと次に行けないので、短編で構成されているこの本は1日2話進めばよい方だった。
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    「ディヴァイン」西加奈子 … ★3.5。完璧で盤石な「君」と活動家の娘。「あー、こんな聖人君子みたいな話は居心地悪い」と思ってたら、それを覆すオチが来てよかった。ただ、最後の結びはきれ

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    2026年08月22日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    中村文則さんとの対話「社会の危機になにをできるか」と魚豊さんとの「自分の立場を描かない強さ」に、私が密かに抱いている「小川哲は小説で社会を変えようとしている説」を勝手に読み解き、痺れてしまった。(どこかにファンは推しに対して勝手な幻想をつくりあげる的なことが書いてあって、これ私じゃんってもなったけど)
    でも最後にリチャード・ローティーを出して締めくくるあたり、小説の力でリベラル・ユートピアを実現しようとしてるんだよね、うんうん(涙)って胸熱だった。

    とにかく読みどころ満載でページをめくる手が止まらない!
    どの対談も濃厚で熱量が高い。読んだことのない作家、一作だけ読んで苦手意識があった作家、フ

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    2026年07月22日