小川哲のレビュー一覧

  • ゲームの王国 上

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    さすが天才、小川哲さん。今回もすごすぎました。まだ下巻を読んでいないのでストーリーの全容については見えてないものの、題材の設定と、構成と、キャラクターの置き方と、ト書きやセリフの秀逸さがすごい。ポルポト政権の少し前からのカンボジアを舞台としたフィクション小説。テーマ設定や視点の置き方に「地図と拳」に似たものを感じます。キャラクターが多種多様なんですが、どの人も必要。物語に有機的に作用しているのが素晴らしい。そして、ところどころ、ト書きやセリフにめちゃくちゃ笑える…www。残忍で胸が痛くなる展開も多分にありつつ、シュールさで笑えるところもありつつ、読んでいて感情がすごく渦巻く。活字のエンタメでこ

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    2026年07月26日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    ネタバレ

    主人公「僕」の思考が分かりやすくてとても読みやすかったです。「プロローグ」〜「小説家の鏡」までが好みの題材で、他は共感性羞恥で寒気がしたり知らない感覚過ぎたりでお話は面白いのですがテイストが違うように感じました。
    適当に手に取ったので著者をしっかり認識していなかったのですが、途中から「小川さん」と苗字が出てきたのでブックカバーを外して著者の確認をしたときに気持ちが良かったです。

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    2026年07月26日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    頭の中で行ったり来たりして考えながら自分なりの結論に辿り着いて行動するという、その繰り返しで少しずつ前進していくのが人生なんだなと感じる作品でした。特に序盤の2つのお話が好きでした。

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    2026年07月25日
  • 斜め45度の処世術

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    小川哲さんの本は「スメラミシング」がハマらなかったので、しばらく読むのはやめようと思った。
    そう決めたのに、この本は小川哲さんの初めてのエッセイ集だから手にしてみたのだ。

    エッセイを読むと、その作家の人となりが分かるような気がする。
    エッセイが面白いと、その作家さんに親近感が沸く。
    このエッセイは面白かった。
    誰もが考えたことがある些細な事をグダグダと考えていて、自分と同じような結論に達していることが多かった。

    例えば、「失敗したら"なにくそ"と思い、見返してやれ」などと言う人がいるが、共感しているのは、それができる人。
    多くの人は失敗したらあきらめて努力をやめてしまう

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    2026年07月25日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    中村文則さんとの対話「社会の危機になにをできるか」と魚豊さんとの「自分の立場を描かない強さ」に、私が密かに抱いている「小川哲は小説で社会を変えようとしている説」を勝手に読み解き、痺れてしまった。(どこかにファンは推しに対して勝手な幻想をつくりあげる的なことが書いてあって、これ私じゃんってもなったけど)
    でも最後にリチャード・ローティーを出して締めくくるあたり、小説の力でリベラル・ユートピアを実現しようとしてるんだよね、うんうん(涙)って胸熱だった。

    とにかく読みどころ満載でページをめくる手が止まらない!
    どの対談も濃厚で熱量が高い。読んだことのない作家、一作だけ読んで苦手意識があった作家、フ

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    2026年07月22日
  • 言語化するための小説思考

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    「小説」について驚くほどわかりやすく「言語化」されていて、変な感想だけれど、この本自体がするっと読みやすく面白くて、さすが!となった。

    作者の物語が読者の物語、つまり私の物語になる。登場人物のひとりが、実は私だったかもしれない。そう思う瞬間が読書の醍醐味。いろんな私を見つけるのが楽しい。人生を重ねると、そこかしこに私がいる。

    そんな読書の楽しみを作家さんたちが支えてくれてるんだなあ。

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    2026年07月19日
  • 言語化するための小説思考

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    言語化をスムーズにするメカニズムを小説を題材にして実際に例示しつつ。
    読んでると小説を書いてみたくなる。
    つまり書いて考えてまた考えてを書き残してみたくなる。
    小説にするという目標を通してそれをするのはきっと楽しい。

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    2026年07月19日
  • 斜め45度の処世術

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    15°
    30°
    45°

    と、読み進めるうち、すっと感覚がなじむのが心地よかった。

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    漫画型、小説型
    部屋を綺麗に保つ方法
    現金を渡してはいけない理由

    のような、作者が論理的に語る話が特に面白かった。

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    2026年07月15日
  • GOAT

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    510円で510ページ!!!
    最高すぎる!!
    特に好きなのは、蝉谷めぐ実先生の朝霧のチョイ。
    良すぎたので長編で読みたい…、ヨミタイヨ…。

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    2026年07月12日
  • ゲームの王国 下

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    2回目聴き終わった。むかーし読んだ吉里吉里人とどことなく印象が被る。百年の孤独みもある。あとがき含めて人生ベスト級に好き

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    2026年07月12日
  • 斜め45度の処世術

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    小川さんほど解像度が高くインプットアウトプットされる媒体を作れる人、いないと思う。
     心の内側にあるモヤモヤを言語化する技術は凄まじい。まあ、普通とされている人は、そもそも疑問も持たないから、斜め45度の処世術なのかもねーと感じた。

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    2026年07月11日
  • GOAT

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     第4号が出たのに、遅ればせながら文芸誌『GOAT』第1号です。躊躇していた文芸誌ですが、思い込みの殻を破る価値ある魅力が満載でした。
     評判通り、いやそれ以上に、読んでよし(内容・質)、買ってよし(安価)、見てよし(装丁・紙)の三拍子揃いでした。

     内容について。エンタメや純文学などのジャンルや国境も越えて…コンセプト通りでした。未読作家さんも多く、視野が広がり新たな関心対象も得られました。既知の作家さんも攻めてる印象で新鮮でした。特集の「愛」企画、愛を感じた「私のGOAT本」紹介もグッドでした。さらに全編「(次号へ続く)連載なし」の読み切りのみ…これ大きい!

     安価なこと。ゴートくんだ

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    2026年07月09日
  • ユートロニカのこちら側

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    情報を公開する権利、そしてその価値、そしてそれによる行動の変化。個人の情報、そして信用が価値を持つ世界になるというのは日本SFの中ではかなり前の作品からの頻出事項だったと思うけれど、それのみに正面から取り掛かった作品はあまりない印象。そういった意味でも価値ある作品。
    意識、そして「ユートロニカ」についての扱いは、 ハーモニー、伊藤計劃からの流れを強く感じる。
    日本SF、ポスト伊藤計劃への回答をどかんと叩きつけた一作。

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    2026年07月08日
  • 斜め45度の処世術

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    小川哲作品は割と読んだけど、初エッセイとして書いたこの作品は、小川哲さんらしさが爆発している。エッセイの中でのひねくれエピソード、ある話を要素だけ抜き取って違う話に転用するうまさが秀逸。だからこそいろんな作品が書けるんだなと改めて感じた。

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    2026年07月04日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    『一人 小川哲さんフェア』の締めくくりにピッタリの一冊だった。

    それぞれの小川作品のプロセスから、自分の解釈と小川さんの意図の答え合わせをしているようで楽しい。

    小川さんは「どんな読者が自分の作品をどう読んでいるか」を論理的に分析している。
    だからこそ生まれるギリギリ読者が置いてけぼりにならないぐらいの攻めた作品に、自分は強く惹かれる。

    対談で読んでみたくなったのは、佐藤究さんの『テスカポリトカ』。でも、テーマを知ると自分には無理そうで悔しい。
    中村文則さんの『列』も読んでみたい。
    ちょうど読んだばかりだったテッド・チャンの『息吹』に触れられているのも嬉しかった。

    また、葉真中顕さんが

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    2026年07月05日
  • 斜め45度の処世術

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    買い物に行きたくない?と聞かれたら、まるで自分が行きたいから買い物に行ったようになり、意志の所在が曖昧になるので行きたくない。買い物に行きませんか?なら、相手の意志なのでオッケーらしい笑

    スーパーの買い物で、レジの店員に今晩何を作るか悟られたくないので、カレーの材料にプラスしてブロッコリー(これをフェイクブロッコリーと呼ぶ)や、シチューのルーを買って、わからなくする。
    店員に意思を奪われたくないので、マックに行ってほんとは月見バーガーを頼みたかったのに、店員から薦められたら、ビックマックを頼んでしまうなど、さまざまな作者の捻くれ者エピソードが笑えた笑

    最後の謝辞も感謝人狼という捻くれスタイ

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    2026年07月03日
  • 言語化するための小説思考

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    小川さんがどんなふうに考えて小説を書いているか分かって、しかもその目の付け所がいわゆる一般的な枠にはまらず、非常に新鮮だった。ちょっと森博嗣さんの考え方にも似ているなあとも。また、序盤の「実際にあったことのように書きつつもフィクションである」という展開のせいで、章を読み進めても「どこまで本当の話なのだろう」と身構えながら読む、エキサイティングな読書体験が得られた。小川さんの小説はほとんど読んだことがないので、近々どれか読んでみたいけれど、どれもボリュームがありそうなので少し気後れしている。

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    2026年07月01日
  • 斜め45度の処世術

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    『君が手にするはずだった黄金について』はエッセイではなかったかもしれないが、こちらの本も著者の性格?性質?が垣間見れる本でした。共感する箇所あり、変だね〜とクスッとする箇所あり、おわりにの謎解きまで楽しめました。ありがとう小川哲さん!

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    2026年06月27日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    自分にとっては最高のブックガイド。出てくる小説全部読みたい。小分けに読んで最後の魚豊さんが一番残っているのでそれに寄せると、これまであまり小説を読んでいない自分が物語(「ストーリー」の方)を読むとき、自分の仕事とリンクさせながら読むものと、引き摺られるように読むものとざっくり2タイプあり、小川さんは前者なので前者の紹介が多いかと思いきや、オーディブルで聴き始めた「テスカトリポカ」は完全後者なので、これが一流の読者ってことなのか〜とアツくなっている今

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    2026年06月26日
  • 嘘と正典

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    様々な世界観をテーマとした短編集。
    流石!と言わざるを得ないくらい惹き込まれる作品ばかり
    美しいと感じたのは「ムジカ・ムンダーナ」笑ったのは「最後の不良」表題作の「嘘と正典」は難しいと感じたけど後半からの展開が素晴らしかった
    とは言いつつ正直全部好き

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    2026年06月25日