小川哲のレビュー一覧

  • 斜め45度の処世術

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    小川哲作品は割と読んだけど、初エッセイとして書いたこの作品は、小川哲さんらしさが爆発している。エッセイの中でのひねくれエピソード、ある話を要素だけ抜き取って違う話に転用するうまさが秀逸。だからこそいろんな作品が書けるんだなと改めて感じた。

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    2026年07月04日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    『一人 小川哲さんフェア』の締めくくりにピッタリの一冊だった。

    それぞれの小川作品のプロセスから、自分の解釈と小川さんの意図の答え合わせをしているようで楽しい。

    小川さんは「どんな読者が自分の作品をどう読んでいるか」を論理的に分析している。
    だからこそ生まれるギリギリ読者が置いてけぼりにならないぐらいの攻めた作品に、自分は強く惹かれる。

    対談で読んでみたくなったのは、佐藤究さんの『テスカポリトカ』。でも、テーマを知ると自分には無理そうで悔しい。
    中村文則さんの『列』も読んでみたい。
    ちょうど読んだばかりだったテッド・チャンの『息吹』に触れられているのも嬉しかった。

    また、葉真中顕さんが

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    2026年07月05日
  • 君のクイズ

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    面白かったです。解説にもありましたが、クイズプレイヤーの頭の中を本当に覗いてきたかのような文章で、それだけで物凄く読ませる要素になっているのが面白かったです。

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    2026年07月03日
  • 斜め45度の処世術

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    買い物に行きたくない?と聞かれたら、まるで自分が行きたいから買い物に行ったようになり、意志の所在が曖昧になるので行きたくない。買い物に行きませんか?なら、相手の意志なのでオッケーらしい笑

    スーパーの買い物で、レジの店員に今晩何を作るか悟られたくないので、カレーの材料にプラスしてブロッコリー(これをフェイクブロッコリーと呼ぶ)や、シチューのルーを買って、わからなくする。
    店員に意思を奪われたくないので、マックに行ってほんとは月見バーガーを頼みたかったのに、店員から薦められたら、ビックマックを頼んでしまうなど、さまざまな作者の捻くれ者エピソードが笑えた笑

    最後の謝辞も感謝人狼という捻くれスタイ

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    2026年07月03日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    一本目「プロローグ」、唐突に愛と人生が立ち上がってきて(そしてすぐに消え去ってしまって)しばし呆然(良い意味で)。

    二本目以降、「物語の構造がピタリとはまる心地よさ」と、はまった結果明確になってしまった「物語のテーマの居心地の悪さ」とのギャップが、じんわりと心に残りました。不思議な読後感。

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    2026年07月02日
  • 言語化するための小説思考

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    小川さんがどんなふうに考えて小説を書いているか分かって、しかもその目の付け所がいわゆる一般的な枠にはまらず、非常に新鮮だった。ちょっと森博嗣さんの考え方にも似ているなあとも。また、序盤の「実際にあったことのように書きつつもフィクションである」という展開のせいで、章を読み進めても「どこまで本当の話なのだろう」と身構えながら読む、エキサイティングな読書体験が得られた。小川さんの小説はほとんど読んだことがないので、近々どれか読んでみたいけれど、どれもボリュームがありそうなので少し気後れしている。

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    2026年07月01日
  • 言語化するための小説思考

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    各章が5分強で読み終わる長さであり、説教じみている感じもないのに、小説家の思考の過程を垣間見ることができる貴重な一冊。
    難しい言葉遣いや、抽象的な表現も少ないため、「言葉を使うこと」や「考えること」に興味を持つ学生、また読書習慣のあまりない方にもおすすめしたい。

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    2026年07月01日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    君のクイズに続き、小川哲さんの作品は2作目。同じ方が書いてるとは思えない作品で、私は本作のほうがお気に入りでした。「真実を話そうとしすぎ。」「才能という黄金を摑みたかったのだ。」「でもそうだとしたらそれこそ偽物じゃないか?」「自分には知らない事が数多くあるのだということを知る。それこそが転だ」など、自身に響くフレーズが多くあった。そしてなにより、(可能世界の?)小川さんが主人公で、エッセイ風でただ、フィクションという、新しいストーリーが不思議なようで読みやすく、非常に楽しい時間を過ごせた。明日から、いや今日からの自分の人生に鮮やかではないが、暗い彩りを重ねてくれそうなそんな作品です。

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    2026年06月29日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    読んだことのないというか、どのジャンルにも属さないような小説で、読んでいて楽しかった。

    嘘と真実を描いた小説だが、構造自体もそう組まれてるのが面白い!

    語り手であり主人公は、著者本人(と同じ名前…?)で、エッセイのように物語が始まる。

    どこまでが実体験でどこからが小説(嘘)なのか、はたまたエッセイのように描いているだけで全て虚構なのかがわからない。
    それゆえに、通常の小説以上にのめり込むことができる気がする。(エッセイと小説の境目がないので、事実だと思い込みながら読み進めることになる)

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    2026年06月29日
  • 斜め45度の処世術

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    『君が手にするはずだった黄金について』はエッセイではなかったかもしれないが、こちらの本も著者の性格?性質?が垣間見れる本でした。共感する箇所あり、変だね〜とクスッとする箇所あり、おわりにの謎解きまで楽しめました。ありがとう小川哲さん!

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    2026年06月27日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    自分にとっては最高のブックガイド。出てくる小説全部読みたい。小分けに読んで最後の魚豊さんが一番残っているのでそれに寄せると、これまであまり小説を読んでいない自分が物語(「ストーリー」の方)を読むとき、自分の仕事とリンクさせながら読むものと、引き摺られるように読むものとざっくり2タイプあり、小川さんは前者なので前者の紹介が多いかと思いきや、オーディブルで聴き始めた「テスカトリポカ」は完全後者なので、これが一流の読者ってことなのか〜とアツくなっている今

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    2026年06月26日
  • 言語化するための小説思考

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    小説家の方どのようなことを考えて小説を書いているかに触れることができた気がする。

    読んでいてスッと情景が浮かぶような文には色んな工夫がなされているのだと感じた。
    説明がすぎると冗長になってしまうし、
    書かない部分を読者が想像できるだけの内容を含ませるのにも技術がいるんだろうな...

    作者が表現したいことというのは明確にあっても、読者が受け取ることは良くも悪くも様々。

    大変な仕事だなと思いつつ、心を豊かにしてくれる小説家の方には日々感謝です!

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    2026年06月25日
  • 嘘と正典

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    様々な世界観をテーマとした短編集。
    流石!と言わざるを得ないくらい惹き込まれる作品ばかり
    美しいと感じたのは「ムジカ・ムンダーナ」笑ったのは「最後の不良」表題作の「嘘と正典」は難しいと感じたけど後半からの展開が素晴らしかった
    とは言いつつ正直全部好き

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    2026年06月25日
  • 嘘と正典

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    この本を読んで小川哲の脳は宇宙だと思った。
    その複雑な論理的なパズルに創り上げる創造力は圧巻だった。
    気を抜くと落ちてしまうような綱渡りをしているような気分でこの本を読んだ。
    ここに載っている作品はどれもわたしの心を鷲掴みするような内容だった。

    収録作は全て素晴らしい短編小説だったが『嘘と正典』はやはり素晴らしかった。

    歴史を構成する上で代替可能なピースとなる存在と代替不可能なピースの存在という考え方がとても面白いと思った。
    時空間通信技術を使って、未来を変えようとする存在に対し、正しい歴史に戻そうとする未来人。
    そもそも、正しい歴史とは何なのか?未来人がなぜ正しい歴史がわかるのか?正しい

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    2026年06月23日
  • 言語化するための小説思考

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    目から鱗の連続。小説というものを構造的に考えるとこういうことになるんだだったり、小説国の法律という言語化に膝を打ったり、こんな風にして小川哲さんは小説を生み出しているのかと思うとその視点で読んでみたくなった。

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    2026年06月21日
  • 言語化するための小説思考

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    これはね、面白いですよ。君のクイズの著書が小説とその構造を教えくれる。売れる小説、でも自分が面白くないもの。それを学ぶことが小説という行為である。みたいなことを言っていたような。まあ誤読は自由なんで

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    2026年06月20日
  • 言語化するための小説思考

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    すごい面白かった。
    小説ゾンビの小川さんが、問いの立て方や思考の掘り下げ方、抽象化、メタ認知とは何かを教えてくれます。

    帯にある東大生・京大生の感想も読み応えありすぎて、めちゃめちゃ楽しめました(ちなみに小川さんも東大生)。

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    2026年06月20日
  • 斜め45度の処世術

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    「はじめに」も「おわりに」も含め、最初から最後までずっと面白かった!!!
    淡々と話す小川哲さんの声がずっと聞こえる
    そのテンション感でひねくれてて面白いことばっか言ってくるから笑っちゃう

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    2026年06月20日
  • 地図と拳 下

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    戦争では、なぜ人はここまで人間性を失ってしまうのだろう。
    下巻で、その理由が少しわかった気がした。

    とても印象的だったのは、死と隣り合わせの時にある人物が、戦争とは何の関係もないことを思い浮かべる場面。
    あまりにも何気ないその思考が胸に残った。
    もし自分が同じ状況に置かれたら、きっと私もそんなことを考えている気がする。
    極限状態では、人はそうやって自分を保つしかないのかもしれない。

    小川さんは、あえて戦争を劇的なドラマとして描いていない。
    普通なら感動的な言葉が出てきそうな場面でも、あえてそう描かない。
    そこにリアリティがあると思ったし、ドラマチックに感動させようとしないところが小川作品

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    2026年06月19日
  • GOAT

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    GOAT 愛特集。テーマが愛だから愛についてエッセイだったり小説だったり対談だったり書かれている。ボリュームがあるので読み応えがある。めっちゃ売れているので品切れする程本屋に売っていない。やっと手に取れた本。

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    2026年06月18日