小川哲のレビュー一覧

  • 嘘と正典

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    「王と道化の両方」
    初めて読む作家さん。
    親子で継ぐいい話系と狂気じみた展開だったりふざけてるのかどうかすら怪しいくらい計画的な犯行っぽい作品もあり、だんだんどっちに振り切るのかわからない状態で次の短編へ読み進めるのが楽しくなっていった。

    「嘘が正典になるなら正典とは何か?」と言う思いが頭を巡る。

    他の方の感想見ると「短編も面白い」って言葉が気になりますよ…それ聞いたら長編も読みたくなるって.

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    2025年10月18日
  • ゲームの王国 下

    購入済み

    あとがきまで全部読んだ唯一の本

    すばらしい

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    2021年01月10日
  • 言語化するための小説思考

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    美容院での会話のくだりは実体験として感じていたことだから、日々の生活から小説はあるんだと思った。

    この本を読んだ後には、小説ゾンビと化してしまうだろう。

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    2026年09月27日
  • 君のクイズ

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    佐久間さんの帯コメントで気になり、友が貸してくれた。200ページ弱のサラッと読めるミステリー(?)で、話のテンポも良く楽しかった。本当に納得できるトリックなのか?と半信半疑だったが、なるほどな〜となる結末だった。クイズについては詳しくないが、プレーヤーの考え方を知ることができて面白かった。

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    2026年09月27日
  • 屁理屈と哲学

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    面白かったー!
    著者の名前はちらちら見かけたことがあったけど、読んだことなかったので初めて手を出してみた。
    最近の哲学とか自己啓発本とは違って、人の人生の一部をゲームとしてみている。
    自分の身の回りにあるものをこういう見方ができるのか…!とすごく興味深いし、ハッとする部分もあるし、うんうん、となる部分もある。

    著者の他のものもぜひ読んでみたい。

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    2026年09月27日
  • 地図と拳 下

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    面白いかと言われると微妙でしたが、日本の暗い時代を満州を舞台に、となれば暗い内容なのは当然で、正面からとても研究して書かれているなと感じました。それにしても、近年の直木賞受賞作は戦争テーマばっかりなので、どれかひとつ戦争もの読むなら、今作が一番正面から書いているので良いかもです。

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    2026年09月27日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『君が手にするはずだった黄金』を読んで、個人的に最も感情を揺さぶられたのはプロローグだった。
    本来はサラリーマンに向いていないであろう主人公が、必死に就職活動に取り組み、ふと「なぜ自分はこんなことをしているのか」と我に返る。そしてそれが彼女との約束のためだったと気付き、泣きそうになる場面が一番胸に迫った。なぜここまで心に響くのか、作中の主人公自身も明確な理由を掴めていないが、自分の生き方や将来を曲げてまで誰かのために一生懸命になれる、その想いの尊さに強く打たれたのだと思う。
    収録されている他の短編では、等身大の自分以上に大きく見せようと見栄を張る人物たちが次々と登場する。そうした虚栄心が剥がれ落ち、没落していく様にはどこかすっきりするような感覚を覚えたのも正直なところだ。また、主人公ほどの該博な知識はないにしても、古典や哲学的な名著へ憧れを抱くような、誰もが少なからず持っている俗っぽさや意外性が描かれている点も非常に興味深かった。
    作中の主人公は自分と年齢が近いこともあり、小学生時代の友人と今もなお密に連絡を取り合っている姿が印象に残った。自分自身を振り返ると、小学校はおろか高校の同級生ともほとんど連絡を取っていない。人間関係にはメンテナンスが必要だと頭では分かっていても、自分から動くことはできずにいる。ちょうど今日、高校の同窓会の誘いがLINEで届き、なんとも言えないもやもやした気持ちを抱えていたこともあって、人間関係のあり方についても深く考えさせられる読書体験となった。

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    2026年09月26日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    生きていくうちで傍観者でありたいのに、当事者になってしまうような物事に触れる小説でした。
    読んでいる間、心の奥にしまって忘れてしまった深く触れたくないものをそっと見返すような時間を過ごした気がします。丁寧で人間味ある部分を表現されていてとても好きです。
    もっと読みたいようなでも、見たくないようなそんな感覚でした。

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    2026年09月26日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    著者と同名の小説家・小川哲を主人公とした短編小説。

    プロローグで取り扱われていた可能世界の僕のノンフィクション話なのか、もしくは本人の話なのか錯覚が生じてくる。
    途中で出てくる主人公が考える小説家についての考えは著者の経験からなる話なのかと思うと、エッセイっぽくも思えてくる。
    しかし、あくまで誰しもあるはずの手に入れることができなかった無数の可能世界の話であると再度考え直させられる。
    こんなように考えが行ったり来たりさせられるほど面白かった。

    朝井リョウのPodcastなどで著者の話が出てきて気になっていた作家の話が読めて良かった。
    SF小説はほとんど読んだことがないが、次は長編を読んでみたい。

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    2026年09月25日
  • GOAT

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    初めての文芸誌?ムック本?
    普段は絶対読まない時代小説っぽいものとか、知らないラッパーのエッセイとか、ここでしか読めないものが読めて嬉しい
    ゴートくんかわいい

    佐原ひかりの『出せなかった手紙』が好きだった
    七年前、あっちゃんに出会った人魚
    会う約束をしていたけどあっちゃんは忘れちゃってるみたい
    あっちゃんに教えて貰った文字で書き残しておく手紙

    小さい頃、母がオバQに扮して、利き手じゃない方で書いてくれた手紙を思い出してちょっと泣いた(ずっと信じていた)
    人魚の書いた文字が、オバQの文字にそっくりだった気がしたから
    私はそのころからマメだったので、貰った手紙は全て残している、マメでよかった

    ひとりひとりの記憶と繋がって本は面白くなるから、楽しみ方がみんな違うっていうのを強く実感した作品だった

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    2026年09月25日
  • これが最後の仕事になる

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    書き出しの一文が同じで、これほど沢山の作家さんの話が読めるのは嬉しい!
    良かったな!と思った作品は小川さん、方丈さん、多崎さん、金子さん、米澤さんの5作品です。特に金子さんのは終わり方が良かった。

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    2026年09月24日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    ネタバレ

    途中まで小川さんの実体験かと思って読んでいました。
    後半に出てくるババリュージなる漫画家さんは果たして現実ではどのような方なのか調べたところウルトラマンに出てくるばばりゅうじというキャラクターがひっかかりました。
    今作は小川哲という作者と同名の語り手によるフィクションでした。
    小川哲が思い出を振り返っていくと、そこには嘘で塗り固められた人たちによる、自分の身近にもありそうな体験がリアルに描かれていました。
    特に印象に残ったのが、あの3月11日の出来事は思い出せるけれど、前日は何をしていたのか思い出せない話。確かに存在していたし、何もしていないなんてことはない1日。印象に残るか残らないかで同じ記憶でも引き出しやすさが違う。
    こんなことを伝えたいはずではないけれど、1日をもう少し丁寧に、大事に生きようと思いました。

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    2026年09月24日
  • 斜め45度の処世術

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    水を飲むようにごくごく読めた。小川哲の文章は贅肉がなく引き締まっていて、論調は至ってわかりやすくそれでいて寄り道もしてくれるので好きだ。会ったことも話したこともないけれど親近感を持っている。長編を読む限り現代に居並ぶ大作家の一人だと思うが、その辺の変わり者の揉めたら一番ややこしい兄ちゃんっぽくてとても良い。

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    2026年09月23日
  • 君のクイズ

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    クイズ番組に出演している人たちはみんな私からは遠い存在で、クイズに熱を注ぐ高校生たちはやっぱりどこか変わっている子達だ。そんな風に私はクイズというものを捉えていた。
    こんなにもクイズという世界が熱で溢れているとは知らなかった。
    ピンポンという正解を告げる音は人生の肯定
    私たちは日々クイズに挑戦し、答えを迫られている。
    この小説をミステリーと題するのはよく理解できなかったけど、思っていた想像以上に面白い内容だった。
    答えが必ずあるという前提でクイズというものが成り立つのだと思ってきたけど、三島のクイズと本庄のクイズが根本的に噛み合わないというズレが話の根幹にあって、でもそれはダメなことじゃないんだと
    こんなことを書きながら「君のクイズ」という題の意味に気づいた

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    2026年09月22日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    新潮文庫の100冊で購入。主人公が著者と同名の私小説風フィクション連作短編集。プロローグから哲学的な内容が盛り込まれていて、各篇も分かりやすい明確なオチみたいなものがなくて、小説ではなく評論を読んでいるような感覚。表題作や後日譚は特に面白くて、でもこういう読み方/捉え方でいいのかな…みたいな不安を抱きながらの不思議な読書体験だった。私の足りない頭では上手く処理できなかったことを、解説が気持ち良く言語化してくれていてスッキリした。『君のクイズ』でも感じたが、より著者の賢さが透けていた一冊だった。

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    2026年09月22日
  • 言語化するための小説思考

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    全12の小川さん流メソッドが記されている。最後の小説エデンの東は、12のメソッドのおさらいのような内容。あ、この展開はこのメソッド使われてるんだろうなぁ笑ってメタ的な視点で楽しめる。短編小説としても普通に面白い。笑える。多分この作家さんはすごい柔軟なんだろうなぁ。

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    2026年09月22日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    最近は、この小川哲という作家に注目している。『君のクイズ』がなかなか面白かったからのと、理詰めの叙述が、たぶん今の僕には気持ちよく感じるからかもしれない。
    この短編集は、私小説あるいはエッセイを装いつつ、認識という行為の不安定さや、人の虚飾の心裡をテーマに、キャリアを踏み出したばかりの若い層の自意識や共感心理に訴えて的確に刺さるように、小説家としての技巧を凝らした作品のように感じた。

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    2026年09月22日
  • 屁理屈と哲学

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    最初の「東京」というゲームが存在する、という発想からして面白い。現実にある東京を、ひとつのゲームとして捉え直すことで、普段なら見過ごしてしまう社会の仕組みや、人が当然のように受け入れている価値観が違って見えてくる。

    屁理屈のようでいて、考えてみると妙に筋が通っている。その屁理屈を突き詰めていくうちに、いつの間にか哲学的な問いに変わっていくのが面白かった。

    現代社会へのアンチテーゼもかなり強く、単に「変なことを言っている本」ではなく、当たり前だと思っているものを一度疑ってみるきっかけをくれる作品だった。

    何より、「東京をゲームとして遊ぶ」という発想が好き。現実を少しだけ異なるルールで見てみることで、普段見えていなかったものが見えてくるような体験であった。

    著者の他の作品も読みたいと思った。

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    2026年09月21日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    短編集
    なんか、幼い自分の知らない大人の世界を知れた気がする。怖い女子の世界的な。
    大学に合格した日のことは覚えてる.,でもその前の日何したかなんて覚えてない。特に特定の日付で言われでもしたら。でも、合格発表の前日という言われ方をしたらある程度の推察(都合のいい)が可能であるか、、おもしろいな
    こういう本好きだ

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    2026年09月21日
  • こうやって作家は言葉を紡ぐ

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    ネタバレ

    万城目学氏に考えが近いと新たな気づきを得られた。ゲンロンだから課題図書があるのは避けられないが、あまり内容が頭に入らなかった。創作に関する部分は良かった。葉間中氏は家族で裕福な家庭だから苦悩はさほど感じてこない人生だったと言っていたのを読書感想アプリで見聞きしたことあるから、小説ではなくゲームの話にしたのかなと感じた。

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    2026年09月20日