小川哲のレビュー一覧

  • 地図と拳 下

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    上下巻にわたる長編小説ですが、そのボリューム以上の圧倒的な読み応えを感じる作品でした。めちゃくちゃ面白かったです。
    史実とノンフィクションの要素の融合具合や物語全体の仕掛けも見事で、物語として脚色しすぎていない感じがむしろリアルさをもって胸に迫ってくる作品でした。
    登場人物も個性的な人物が多く、特に細川の発言や行動は理知的なのに何故か予想不能で、ストーリーとしての面白さに登場人物の魅力も掛け合わさっていて、全体として違和感のない作品に仕上げてしまう小川さんの精緻な技に感動しました。これを機に小川さんの他の作品も読んでみたいと思います。

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    2026年02月22日
  • ゲームの王国 上

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    自分にとって大当たりの作品。
    作品の舞台は赤色革命の起こった1970年代のカンボジア。
    内容はその血なまぐさい革命の時代に生きる人々の群像劇なのだが、曲者の登場人物が多いそして少し特殊な能力を持っている人もでてくる…厳密に言えば異能をもっているのかは本人にしかわからないし証明できないので、はたから見れば訳が分からん奴に見える…そんな感じ。
    そしてなにより著者の表現力の高さゆえか、または自分との親和性が良いのかわからないが、話がスッと染み込むように入ってきた。

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    2026年02月18日
  • ゲームの王国 下

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    ネタバレ

    前半と後半の時間軸が全く違っていて、その間の話を中としてあったらなお良かったと思う
    ムイタックとソリヤはお互いに意識しあって生きていて同じに日になくなるのは最後の対戦で全てを出し合ったこたで決まっていたことなのかと感じる
    少し話し合えば違った運命になっただろうにお互いのバックグラウンドが話し合うとかじゃなくて背負いすぎる、故にあんな最後になったと感じる
    SFっていうと未来、宇宙の話って感じがしたが、史実を絡めるという新しいSFに出会ったと思う
    ラディーはもっと苦しんでほしい

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    2026年02月14日
  • 嘘と正典

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    面白かった。時間を装置として用いた作品が多く、アイデア・着眼点が面白い作品が多かった。作品ごとに色々な表情を見せてくれる多彩さが筆者の魅力の一つと思うが、短編集である本作においても、その魅力が遺憾なく発揮されていると思う。

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    2026年02月11日
  • スメラミシング

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    テーマや設定が魅力的で、もっと読んでいたいと思える短編集だった。
    SFのロマンも感じられるところもあって良かった。

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    2026年02月08日
  • 嘘と正典

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    マルクスとエンゲルスの出会いを止めて共産主義の発生を防ごうとするという発想がとても面白く、タイトルの伏線回収もしっかりしていてとても面白かった。表題以外の短編の題材も面白く、ひとすじの光は特に良かった

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    2026年01月31日
  • 地図と拳 下

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    上巻で、地形の理解に時間をかけたお陰で下巻はスッーーと読めました

    それぞれの視点で描く圧巻の1作

    時間を空けてまた読み直します

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    2026年01月29日
  • 地図と拳 上

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    出てくる地名や川の名前に場所の注釈が無く
    自分の不勉強のつけがとうとう回って来たなと思いながらも
    背表紙に世界地図を描き、地名を調べながらプロットしていく始末(架空の地名も幾つかありました)

    やっているうちに、楽しくなってしまい
    この1冊のプロになってやるというスイッチオン
    知らない単語に丸をつけ、余白に解説を書き込む

    上下と読み切るまでに四日と時間を要しましたが、圧巻の小説でした

    同じ直木賞受賞作品でもある「同志少女よ敵を撃て」でお馴染み、歴史的事件をミクロな視点で描く本作品は、それぞれの正義、視点が描かれており最後まで楽しめました

    また、日露戦争について学び直すきっかけにもなり面白

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    2026年01月29日
  • GOAT

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    書店で衝撃を受けた新たな文芸誌。小説、対談、エッセイ、写真など読書の愉しさを体感させてくれた一冊。作家さんやジャンルなど新たな出会いも嬉しいし、刺激的。次号の「悪」も手元にあるので、とてもたのしみ。

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    2026年01月21日
  • 地図と拳 下

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    神父や孫悟空等、主人公達が、それぞれの思惑の中で、様々な視点や時間から戦争にどう関わっていくのか最後まで夢中になって読み進めてしまった。物語の最後、地図というもののもつ意味について考えさせられ、読み応えのある物語だった

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    2026年01月04日
  • GOAT

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    ふだん読まないようなジャンルや作品や作家に出会うことができてとても良かったです。

    どれも面白かったですが中でも好きだったものは以下です。
    チョンセラン「私たちは愛を失ったことがあるだろうか?」
    小川哲「嘔吐」
    芹沢央「念のため」
    ワクサカソウヘイ「二番目のアイスを教えてください」
    GOAT歌会「軽井沢で愛を詠む」とくに高瀬隼子
    島本理生「愛することを知らない子は」
    冲方丁「終末の愛」
    葉真中顕「五十歳、ロスジェネ、ギバーおぢ」
    チョンヨンス「未来のかけら」
    戸田真琴「かつて私のものだった男の子たち」

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    2026年01月03日
  • 君のクイズ

    購入済み

    問題を一文字も読み上げていないのに、クイズに正解してしまったのは何故?というシンプルな謎を解いていく。
    ミステリーというよりはクイズのことを深く知れる面白い作品でした。
    昔友達にクイズをしてる人がいたので主人公とその友達を重ねて読みましたが、本当に似ているところがたくさんあり、特にクイズをやっていると恥ずかしくなくなるというのはなるほどな〜と思いました。
    クイズ番組を見る目が変わる作品でした。

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    2025年12月30日
  • GOAT

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    全部読んだ。 特に小川哲さんと市川沙央さんの小説が面白かった。 芦沢央さんのも良かったな。ちょっとお母さん可哀想だけど。 葉真中顕さん『五十歳、ロスジェネ、ギバーおぢ』は叙述トリックみたいになって、ん?となったけど最後一気読みだった。 大木亜希子さん『御伽の国のモアとトト』も好きだった。 そして野﨑まどさん『山羊と七枚』もドグラマグラで笑った。

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    2025年12月24日
  • GOAT

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    小説、詩、エッセイ、短歌、普段手に取らないジャンルも読んでみると面白く、初めましての作家さんの作品に興味を引かれて過去作品を調べたり、まだまだ新しい読書の世界が広がっていくのを感じました。

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    2025年12月19日
  • 地図と拳 下

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    めちゃくちゃ濃厚。
    ストーリーの濃厚さも良いんでけど、細部の表現もビシッと決まっている。
    この作者で一番良いかも。

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    2025年12月18日
  • ユートロニカのこちら側

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    ネタバレ

    これがデビュー作だなんて信じられないくらい良かった。
    よい生活をするためにはよい思想を持つ必要がある。物騒なことやネガティブな考えを抱いては自分の価値が下がるなんて、ゆるやかな思想統制に違いなかった。
    でも労働のない安心安全な暮らしは多くの人間が望むものだろうとも思えるので、それを求める気持ちも分からなくはない。思想の自由と犯罪を事前に取り除いた社会、比べることのできないこのふたつの狭間で悩まされる読書となった。
    章ごとに視点が変わっていくところが特に良かった。さまざまな立場の人間のさまざまな選択と主張から、リゾートの何が問題なのかが見えてくる。人類全員が同じ考えを持つことはできないからこそ対

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    2025年12月12日
  • 地図と拳 下

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    かなりの文量があったが、あっという間に読み終えた。激動期の満州を舞台とした物語で、大河ドラマを見ているような感覚だった。

    史実にある程度基づいているため、世界史で学んだ出来事が多く出てきた。歴史が点と点ではなく、流れる大河のように一つに繋がっている感覚を得れることができ、少し賢くなったような気がした。

    知的好奇心が刺激される素晴らしい本であった。

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    2025年12月10日
  • GOAT

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    発売、話題になってからしばらく経っていたけど、YouTubeきっかけで全巻(このとき3巻まで)購入した。
    読み物として、こんなにワクワクしたのは久しぶり。読みたくて読みたくて、玄関に置き配される気配をドキドキしながら待っていた。
    紙の本ファンにはたまらないよね笑
    510(ゴート)円以上の価値があることは間違いないと思う。
    現代作家の本をなかなか読めない私だけど、短編で各作家のエッセンスを味わえるのは、本当に美味しい体験すぎて申し訳ないくらい。
    雑誌名の秀逸さとか、企画の画期的さとか、時代にこんなにぴったり”ハマった”ものが生まれたときの興奮って、同時代の人間にとって勇気を与えるんだなと思った。

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    2025年12月09日
  • 嘘と正典

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    1.SFっぽくない感じが良かった。
    全編通してSFっぽさは少なかったが、それ以外の良さがあった。完全なSF世界ではないからこそのリアリティがあるような気がする。「魔術師」で言えば、タイムマシンが本物であるかどうかわからないまま物語が終わるのが良かった。これについては「読者に任せる」書き方が効果的に感じた。 「ひとすじの光」はSF要素がなかったが、馬と自分とを重ね合わせて父親との関係性や自身のアイデンティティに思いを馳せる姿に感動した。「ムジカ・ムンダーナ」はSFというよりファンタジーかな。

    2.嘘と正典が一番良かった。
    前半はSF的な要素がないまま話が進んでいき、後半から過去との通信が出

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    2025年12月01日
  • 君のクイズ

    ネタバレ 購入済み

    僕のクイズを問うている

    僕の頭は藤川球児のストレートくらい回転している。
    最序盤のこの文章から俄然引き込まれた。
    すごく筋の通った展開で、タイトルとラストもリンクしていて読後感の良い作品。

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    2025年11月29日