小川哲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者自身を主人公にした連作短編集。なので短編集というよりはエッセイに近い感覚にとらわれながら読み進める。小説ではあるはずなので、どこまでが本当でどこからが嘘なのかわからない。小川さんの作品は初めて読んだが文章が理路整然としており、どことなく誠実さを感じた。小説と真正面から向き合っていると言えばいいのだろうか。そんな人の文章だから全てが本当のようにも思えるし、誠実であるからこそ虚実を交えて小説を創作しているかもしれない。こんな考えを抱かせるのも著者の計算なのかもしれない、なんていうのは考えすぎか。
表題の「君が手にするはずだった黄金について」は面白かった。自分が求めるものを手にする手段としての虚 -
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これは正解はできなさそう
過去のTV番組だとTBSでかなり大規模なクイズ王戦をしていたのはヤラセを感じさせない良質なものでしたが(水津さんと西村さんの死闘が印象的でした)、最後に正答した問題はそもそも何も読まれていないので、設問を知らなければ当然、正解できそうにもないです。
気になる導入部でした。 -
Posted by ブクログ
氏の作品は数作しか読んでなかったけど、何か惹かれるものがあり今作も手に取った。
始め本人と思われる人物が登場し、これエッセイかと思ってた。しかし途中から、あれこれ実話?じゃないんじゃないかとなり、占い師、片桐、漫画家が出てきてドンドンハマってしまった。
しかしこんな奇人ばかり世の中にいるか?と思いつつも、まあ自分の世界が狭いだけでおかしな?人間はいるもんだろう。
でも他人から見た自分もこの人らと同じなのかも、とか俯瞰的にみる必要も考えさせられる。
とにかく氏を巡る生活がとても面白く、本人にしてみれば平常なのだろうが小川哲さんという人物にとても興味がわいた。 -
Posted by ブクログ
火星でとある物質の構造変化を見つけた学者のリキ・カワナベ。なんてことない物質の「今後どう生かされるのかもわからない」発見だったのだが、地球との力関係を大きく変えると目を付けられて・・・
いや面白かったです。ジャンル的にはSFなのだろうか。でもわかりにくい設定とか用語なんかもそんなになく、普段読み慣れていない自分でもすんなりと楽しめました。
以前に同じ作者さんの本読んで結構話が重めだったので身構えたり、残りページがだいぶ少なくなってきたのに話がまだ盛り上がってるところで大丈夫なのか?と心配したりもしましたが、今回は(最終的には)なんともさわやかにきれいに終わりました。よかったよかった。 -
Posted by ブクログ
最初は結構パッとしない感じだった。光の速さでも、火星と地球の間の通信が片道5分以上かかるという、光でも遅すぎるというキーワードが出てきて以降、それがちょっと自分の中で引っかかっていた。
物語の中では通信が往復で15分くらいかかるということを利用して、その間に電撃的に火星が地球側の拠点を制圧して火星の独立を実現するというエピソードが出てくるが、それ以外にも火星と地球でどうしても同期したコミュニケーションがしづらいことで意思疎通が図りづらいというような描写というか、そういう文脈が通底している。
そしてそこで最後に光の速さを超えた同期を実現するスピラミンという特殊な物質の活用方法としてコミュニケーシ