小川哲のレビュー一覧

  • 君のクイズ

    mii

    購入済み

    クイズって面白いの究極の言語化

    ちょうど少し前からQuizKnockさんの動画見るようになってクイズの奥深さに触れているところで、この作品に出会いました。
    動画を見ながら、なるほどそういうふうに考えるのか、そういう部分で勝負するのか、と感覚的に捉えていた部分が明確に言語化されており、「クイズの解答」をもらった気持ちでした。
    そういう風に、全編を通してテストの答え合わせをしているような感覚だったので、あまりミステリー感は感じず。どちらかというと三島の人生を追体験するようなヒューマンドラマを見ている気分でした。

    作中では多くのクイズプレーヤーを敵に回す本庄ですが、私は悪だとは思えなかったです。戦ってる土俵が違っただけ。立場が違

    #ドキドキハラハラ #深い #タメになる

    0
    2026年01月26日
  • ユートロニカのこちら側

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「情報銀行」という言葉が出る度に、なんだか生温かい気持ちになるわけですが…面白かったです!一見するとユートピア系ディストピア小説なのですが、第二章などを読むと、単純なディストピア…でもないのかも?という気持ちになります(過去のデータを仔細に見る事で、かえって今に意識がフォーカスできる、というの良かった)。というわけで非常にニュートラルで新鮮でした。群像劇なのも良いです。第二章で出てきたリード刑事が第二章では随分と感傷的なのに、第三章では太々しい後輩刑事然としていて、これこそ群像劇の味わい!データをもとに排除されるのは、危険とレッテルを貼られた人物よりも、不確実性の高い人物…というのも今後あり得

    0
    2026年01月24日
  • 地図と拳 下

    Posted by ブクログ

    どう終わらせるのか難しいけど,こうしますか。もう少し違うものが欲しかったかな。無い物ねだりではあるけれども。

    0
    2026年01月24日
  • 君が手にするはずだった黄金について

    Posted by ブクログ

    この言葉の羅列が好き。面倒くさくって、ウザったい、それが良い。書くことをお仕事にしている人が書いている、読ませるお話みたいな感じだろうか。そんなこと言ったら本なんてみんなそうなんだけど、そう言いたくなる文章に溢れている。良き。

    0
    2026年01月21日
  • 君が手にするはずだった黄金について

    Posted by ブクログ

    どこまでが真実?それとも全部作り話?
    大学生だった主人公が小説家になるまで。
    主人公の考えていることは、真面目で理にかなっていて、でもちょっとゆるい感じ。
    確かに、視点を変えれば、こういう見方もできるなーと感心するいくつかの話。
    それが、こうして小説になるんだ、と。
    はじめの方には、実在するいろんな本が出てきて、それがとても興味深かった。

    0
    2026年01月19日
  • ゲームの王国 下

    Posted by ブクログ

    SF最高!
    『三体』でSFの面白さを知って、『ゲームの王国』でやっぱりSFっていいなと改めて思った。
    『ゲームの王国』は哲学的な思索に満ちたSFとして非常に面白かった。

    「感情とは物語」ってくだりが好き。

    キャラ設定はクレイジーでめちゃくちゃ異世界。
    私もヘモグロビン改善しようと思う。

    ただ、表現の一部には男性作家特有の癖を感じるところもあって、一歩引いて読んだ。
    村上春樹的な・・・(個人の感想です。ハルキストの皆様、すみません。)

    ポル・ポト支配のカンボジアの悲惨な時代を生き、その後の腐敗した政治を変えるために権力を手に入れようとしたソリヤ。
    本当にポル・ポトの娘だったのだろうか。

    0
    2026年01月17日
  • ゲームの王国 上

    Posted by ブクログ

    小川哲さんの頭の中、どうなっとるんや。
    めちゃくちゃなキャラ設定とめちゃくちゃな史実の組み合わせで物語を作ってしまってる。

    ポル・ポトの名前は知ってたけれど、カンボジアの凄惨な政治については、ほとんど興味を持ったことかなかった。
    これが史実とは、ひどいな。

    人間がゴキブリみたいに処刑されてる。

    綱引きチャンピオンのマットレスの思考が「綱引き」だったのが、いつの間にかソリアの思考がマットレスの思考になっていたのが印象的。洗脳だね。

    思考実験の塊小説。

    人間に自由意思は存在しない。

    0
    2026年01月15日
  • 地図と拳 下

    Posted by ブクログ

    久しぶりに上下巻の小説を読んだ。人々の苦悩や思考がすっと頭に入ってくる。書き手の体幹のようなものを感じたし、安心して最後まで読みきれた!おもしろかった!

    0
    2026年01月14日
  • 君が手にするはずだった黄金について

    Posted by ブクログ

    東大院卒って感じでした!本屋大賞ノミネートだったと思ったので小説家と思ったらエッセイぽい感じでした。それでも楽しめた。過去に何してたかなんて、忘れちゃうよなぁ。そして記憶は改ざんされるよなぁ。
    P129 僕の知る限り、多くの道徳的な規則は「黄金律」に基づいている。「自分がしてほしいことを他人にしましょう」というやつだ。
    「黄金律」を裏返すと「自分がしてほしくないことは他人にしないようにしましょう」となり、これは「銀色律」などと呼ばれている。
    *ただし、「してほしいこと」や「してほしくないこと」は個人によって差があります。

    0
    2026年01月15日
  • ゲームの王国 下

    Posted by ブクログ

    上巻と下巻でガラッと趣が異なる。

    上巻は20世紀のカンボジアの歴史を駆け巡る内容。不安定な政情と政府の弾圧・暴力が容赦無く民衆を攻撃する展開に思わず目を覆いたくなります。多少魔術的な要素を秘めつつも、SF的要素は皆無で、「あれ、この作品、日本SF大賞受賞したんだよな」と思うことしばしば。そんな極めて過酷な情勢下で生まれ育った神童ムイタックと人の嘘を見抜ける不思議な少女ソリヤは運命の糸に絡め取られるように出会い、そして宿命的な決別を遂げます。かなり怒涛の展開のなかで、悲惨なシーンを抱えて上巻は幕を閉じるのですが、下巻はそこから一気に半世紀も時を下ります。
    ここからSF的要素が加わってくるのです

    0
    2026年01月15日
  • 地図と拳 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日露戦争前の満州を舞台にした出だしを読み始めたとき、こういう作品特有の読みにくさがなくて驚いた。
    聞き覚えのない固有名詞が大量に出てくるため、どうしてもすらすら読むことはできないのだけど、必要以上の文章の堅苦しさがなく、作者の書いている映像が脳内にイメージできる。

    ただし、読み始めたときは日本の軍人であることを隠して中国に渡った、密偵・髙木が主人公の話だと思ったが、彼は上巻の半分あたりでさっくりと戦死し、ロシア正教の伝道師であるクラスニコフ(隠された任務はロシアの満州における鉄道網拡大のために現地人を取り込むことである、元測量士)や、時の権力者に両親や家財の一切を奪われたため、強くあることを

    0
    2026年01月12日
  • 嘘と正典

    Posted by ブクログ

    過去に遡ってマルクスとエンゲルスの出逢いを防ぎ共産主義の誕生自体を阻止する計画を企むCIAの歴史改変SFもののストーリーというあらすじを見て、興奮せざるを得なかった。
    興奮冷めやらぬまま読み始めてから一気に読み終わった。

    過去にメッセージを送るというSF的要素が中心とはなっているが、設定が緻密に練られており、その設定の上でロジカルに話が展開していく。
    このディティールへのこだわりと論理性というのが小川哲作品の特徴の一つだとも思える。
    読み進めていくうちにロジックが一つずつはまっていくような感覚が気持ちよい。

    上述の作品含む短編6作品が含まれているが、どの話もはずれがない。

    0
    2026年01月10日
  • スメラミシング

    Posted by ブクログ

    「スメラミシング」(小川 哲)を読んだ。
    短編集。
    小川 哲作品六冊目。
    表題作の「スメラミシング」は2年くらい前に「文学2023 日本文藝家協会 編」に収録されていたのをすでに読んでいた。

    難解なところもありはするけれど全体的なテイストは好みだわ。
    わけのわからなさにゾワゾワするのが好きなんだろうな。

    「神についての方程式」
    「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」
    この二篇は特に好き。

    0
    2026年01月10日
  • 地図と拳 下

    Posted by ブクログ

    面白かったー。満州のある土地をめぐる群像劇。それゆえに物語に終わりはなく、据わりが悪い気もするが、そういうのがリアリティなのかも。キャラクターごとストーリーの主題があってそれがしっかり解決される物語が好きな人には向かなそう。
    個人的には戦争構造学研究所の行く末に関しての石本と須野正男のやりとりが白眉。敗戦を予言することは侮蔑的で、それこそが戦争構造学の限界である。そしてその指摘もきっと戦争構造学にとっては侮蔑的なのだ。そういった分断が世界の課題なんだろう。
    解説で情報開示の手順に言及があるのが新鮮に感じた。

    0
    2026年01月09日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

    Posted by ブクログ

    本書は、SF作家である小川哲がパーソナリティを務めるラジオトーク番組を書籍化したものである。番組には映画監督、女優、芸人、小説家など、ジャンルを横断した多彩なゲストが招かれ、本や映画、さまざまなコンテンツについて語り合う対談集となっている。

    印象的だったのは、対談の随所で語られる「本の味わい方」の多様さだ。ゲストたちは、自分がどのように小説を読み、どこに惹かれてきたのかを自然体で語る。その話を追っていくうちに、小説とは単に物語の流れを追うものではなく、言葉の選び方や語りのリズム、構成の妙といった表現そのものを楽しむ読み方があるのだ、ということが繰り返し示される。

    正直に言えば、これまでの自

    0
    2026年01月08日
  • 君が手にするはずだった黄金について

    Posted by ブクログ

    『君のクイズ』で知った作家さん。文章がめちゃくちゃうまいと思う。難解でないのに隙がない。他のものも読みたい。

    0
    2026年01月06日
  • 地図と拳 下

    Posted by ブクログ

    この本を読んで、祖父母やまたその親たちは戦時中や戦後にどういう生活を送っていたのか知りたくなった。
    まだ、知っている人が生きているうちに聞きたいことは聞いておかないといけないな。。

    0
    2026年01月05日
  • スメラミシング

    Posted by ブクログ

    それぞれの短編の登場人物が、それぞれの信じる宗教の中で生きる話だったように思う。どのような形であっても、人間と宗教は切り離せないものなのかもしれない。自覚していなくても、私もなにかを信じながら生きているのかも。もう一度読み返したい作品。

    0
    2026年01月02日
  • これが最後の仕事になる

    Posted by ブクログ

    作品紹介・あらすじ

    最初の1行は全員一緒。
    1編6ページ、24種の「最後の仕事」。

    早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。

    *****

    24編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第3弾とのこと。第6弾の「それはそれはよく燃えた」をまず読んだので、次はこれということで

    0
    2026年01月02日
  • 地図と拳 上

    Posted by ブクログ

    『地図』という普段から見慣れているものに対して、時代やそれぞれの人物から語られる意味について考えていくのが非常に面白かった。

    0
    2026年01月02日