小川哲のレビュー一覧

  • 地図と拳 上

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    小川哲の力量を感じる本だった。通勤電車でこの分厚い本を出して読む勇気を誇りたい。
    そのくらい必死に読まなければ読みきれない。
    しかしながら、日本が世界を舐めてかかっていたその時代の一端を知るいい機会をいただいたと思った。
    日本にとって、日露戦争から第二次世界大戦までの長い戦争の時代を感じつつ、
    私の長い、分厚いこの本の読書も終えることができた。
    終わって思ったこと。長いわ

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    2026年04月29日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    誰かの本棚で紹介されていて、何となく題名が気になり読み始めました。最初は作家本人の話なのかなぁと思いながら読んでましたが、途中からこれも創作なのか、と気づきました。全体としては、短編でどれも読みやすかったです。こんなに色々面倒くさいことばかり考えてると頭疲れないのかしら、と凡人の私は思いました 笑。

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    2026年04月28日
  • 斜め45度の処世術

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    ひねくれものとして自称する著者が、身近なエピソードから考えすぎな面を提供してくれる本です。
    小川さんのものの見方を通じて自身のものの見方を整理できました。
    最初から最後までクスッとさせてくれる本でした。

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    2026年04月28日
  • 火星の女王

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    火星でとある物質の構造変化を見つけた学者のリキ・カワナベ。なんてことない物質の「今後どう生かされるのかもわからない」発見だったのだが、地球との力関係を大きく変えると目を付けられて・・・

    いや面白かったです。ジャンル的にはSFなのだろうか。でもわかりにくい設定とか用語なんかもそんなになく、普段読み慣れていない自分でもすんなりと楽しめました。
    以前に同じ作者さんの本読んで結構話が重めだったので身構えたり、残りページがだいぶ少なくなってきたのに話がまだ盛り上がってるところで大丈夫なのか?と心配したりもしましたが、今回は(最終的には)なんともさわやかにきれいに終わりました。よかったよかった。

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    2026年04月28日
  • 斜め45度の処世術

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    思ったより、「斜め45度」ではなかったが、それは自分が同じくらいの傾きだからだと思った。書いてある内容は、全てではないが、大部分自分にも当てはまった(とくに、フェエクブロッコリーのくだり)。が、多分この本を手にしている人達は、多少「斜め」な人が多いと思うので、同様に感じる人も多いのだろうと思う。
    面白いエッセイというより、人生の教訓になる話も多かった。説明能力とたとえ話の精度をあげる方法、誹謗中傷の喰らわない方法、他人を見下しそうになった時の対処、失敗は成功の元とは限らない事、手土産に現金を渡さない話、などは、参考になった。
    一番衝撃的なのは、「おわりに」だった。マンマと小川さんの思惑どおりに

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    2026年04月27日
  • 火星の女王

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    最初は結構パッとしない感じだった。光の速さでも、火星と地球の間の通信が片道5分以上かかるという、光でも遅すぎるというキーワードが出てきて以降、それがちょっと自分の中で引っかかっていた。
    物語の中では通信が往復で15分くらいかかるということを利用して、その間に電撃的に火星が地球側の拠点を制圧して火星の独立を実現するというエピソードが出てくるが、それ以外にも火星と地球でどうしても同期したコミュニケーションがしづらいことで意思疎通が図りづらいというような描写というか、そういう文脈が通底している。
    そしてそこで最後に光の速さを超えた同期を実現するスピラミンという特殊な物質の活用方法としてコミュニケーシ

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    2026年04月27日
  • スメラミシング

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    短編集なのに作品間の振れ幅が広すぎる小川哲ならではの小説を楽しめた。表題作の狂気っぷりはある種人間味があり、密林の殯にあった神がたくさんいる文章は強烈だったし、ちょっとした奇跡は凄く良かった。

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    2026年04月26日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    ネタバレ

    黄金を探すミステリーかと思ったら、すごく現代的な話でびっくり。人の理想や見栄、プライドが溢れた世界で、それを見つめる小説家もまた虚構の世界の住人なのだ、と、もやもやするはずなのに、読後感はなんとなくすっきりして良い心地だった。

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    2026年04月26日
  • 斜め45度の処世術

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    小川さん、ひ...ひねくれてる〜!!
    自認「ひねくれ界のひねくれ者」ということなのであえて正直に言わせてもらいました(笑)
    論理的かつユーモアたっぷりだし、最後のあとがきまで気を抜かず、遊び倒してる感じがして面白かった!

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    2026年04月25日
  • 地図と拳 下

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    フィクションと事実を分けながら理解しようとするとかなり時間がかかるが、日清、日露、日中戦争の詳細を復習する良い機会となる本でした。
    とにかくストーリーに飽きず、すぐ読めてしまいますが、この炭鉱での事件のきっかけはなんだろう?この日本の決断が欧州列強に及ぼす影響はどのようなものか?などを考えたり、調べたりしながら読むのがオススメです。

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    2026年04月23日
  • 火星の女王

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    火星に移住した人々と地球にいる人々との関係を描く。
    読んでいてまるで、「スペースノイドとアースノイドの軋轢みたい」と笑ってしまった。ここで展開される世界観では火星は資源的に自立することができず、定期的な地球からの物資支援を必要としている。そこに火星が自立するチャンスが来たのか、それとも? ってことで話は展開していく。
    科学的な考証は緻密だ。あとは火星開発の経済的な理由をうまく設定できればねぇ。

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    2026年04月22日
  • ゲームの王国 下

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    下巻は『記憶』を主軸に話が進んで行く。
    上巻のクメール・ルージュの時代からいきなり現代まで時代が進むが、引き続きトンチキな能力者や、変わった奴らが出てくるのでそこら辺は安心してよい。
    壮大で予測不能なこの話をどう終わらすのか期待していたが、結末としては至極平凡。
    過程がとても面白くて結末が綺麗に締められてるならそれで良しかとも思った。

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    2026年04月20日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    著者の私生活を第三者視点で置き換えた群像劇。本を読むことしか知らない、本を読むことで人との接点を得られる、本を読んだ背景知識が人をめぐり合わせ別れさせる、そのような本に魅入られた人の清々しいまでに吹っ切れた人生のあり方が描かれる。

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    2026年04月19日
  • 火星の女王

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    ネタバレ

    3/4くらいまでは説明が多めで我慢が必要だったが、終盤で全ての伏線が回収されてスッキリできました。

    月並みになってしまうが、最後、応援団長、副団長がくだした決断が、火星と地球の通信のラグ(10分くらい)によるコミュニケーション不足による分断を武力で解決するのではなく、新しいテクノロジーを火星と地球、双方で研究し、ラグのない対話から、共存を目指していく。
    テクノロジーを武力に利用するのではなく、前向きな平和に使っていくべきだという、今の分断した世界にも通じるメッセージになっていたのもよかった。


    最後、地球に訪問した際に、仲の悪いバンドが大金をつまれて、一夜限りの再結成をして演奏するシーンが

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    2026年04月12日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    小川哲のことは、事前に動画やラジオで人となりを知っていたため、本作を読んだときに「この文章はまさに小川哲らしい」と感じた。
    主人公は小説家の小川であり、一見すると本人のエッセイのようにも思えるが、おそらくフィクションなのだろう。

    作中でも触れられている通り、彼は本当と嘘を巧みに織り交ぜ、何が真実なのかをあえて曖昧にしている。その姿勢は常識から少し逸れているようにも感じられ、むしろその異質さが非常に面白い。

    物語としてもきちんとオチがあり、読後はすっきりとした感覚が残る。全体としてよく練られた構成になっており、作者の知性の高さを強く感じた。

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    2026年04月08日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    え?小説なの?エッセイなの?自伝なの?
    東大出身の小説家小川くんの話。
    途中から「ん?」「小川?」ってなった。

    小川くんの周りの人と出来事をコミカルに描く。
    人を俯瞰して見てる小川さんの
    大らかな目線が感じられたり、哲学が垣間見えたり、
    小さなことを面白がる癖があったり。

    人はそれぞれ違う個性や考えを持った生き物だということを、深く考えさせられる一面も。

    登場する高校の同級生達が、とにかく良いキャラで、あー、なんかそういう子いたわ!って想像できるんだよなあ。轟木くん、会ってみたいな。

    野球のファースト、セカンド
    、サード、ショートのくだりが私はツボだった!
    ショートかよ?いきなり!私も

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    2026年04月07日
  • GOAT

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    話題に釣られて購入。
    文芸誌を初めて買ったがこんなに面白いだなんて。
    愛をテーマに様々な作家の読み切りがこれでもかというボリュームでとても大満足。
    誰が読んでもお気に入りの作品が見つかると思う。
    白をモチーフにした柔らかな表紙に中もカラーの紙で雰囲気もおしゃれ。
    高物価の時代にこの品質で510円というのは信じられない。
    幸い何刷も重版されているので今から気になる人は絶対手に取ることをお勧めする。

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    2026年04月06日
  • 地図と拳 上

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    満州国の設立前後の時代を題材とした大河ドラマ。日本のあるべき姿に関する議論や満州の住民との関係性が描かれている。
    戦争に突き進む政治情勢の中、主人公たちはどのような人生を送るのか、下巻が楽しみ。

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    2026年04月04日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    片桐という友達、自分がしてもらって嬉しいことを人にもする、自分が美味しいと思ってたものをとにかくいろんな人に何の疑いもなくその人も好きだろうと、勧める、そういう人は自分の周りのにもいるな、、と思った。考察はそこで止まるのではなく筆者が深く深層心理を考えてるのが面白い。筆者の他の著書も読んだがこの本の方が面白かった

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    2026年04月02日
  • 火星の女王

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    未知の物質スピラミンの活用方法が良かった。対話は大事。話し合っても分かり合える保証はないけど、話してみないことには始まらないよね。

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    2026年03月27日