小川哲のレビュー一覧

  • 火星の女王

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    火星のスピラミンなる物質の新たな発見を巡り、火星の独立、タグレス住民の問題、などが起こるお話。

    火星の生物学者リキカワナベ、火星生まれの少女リリ、大企業CEOマディソン、自治警察のマル、ISDAの白石アオト、、、
    キャラクターは地味だがしっかりしていて良き。
    話もスッキリしている。面白い。
    SFだけど、難解すぎない。
    そこに存在する人々の人間関係が描かれている。

    ドラマになると聞いたので先に小説を読みました。
    ドラマの方はストーリーがもっとわかりやすく展開されて、人間関係も、、、まぁだいぶ原作とは違う感じになってましたけど(^_^;)
    それはそれで、良いのかな、と。
    個人的には、小説のさっ

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    2026年01月16日
  • ゲームの王国 上

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    小川哲さんの頭の中、どうなっとるんや。
    めちゃくちゃなキャラ設定とめちゃくちゃな史実の組み合わせで物語を作ってしまってる。

    ポル・ポトの名前は知ってたけれど、カンボジアの凄惨な政治については、ほとんど興味を持ったことかなかった。
    これが史実とは、ひどいな。

    人間がゴキブリみたいに処刑されてる。

    綱引きチャンピオンのマットレスの思考が「綱引き」だったのが、いつの間にかソリアの思考がマットレスの思考になっていたのが印象的。洗脳だね。

    思考実験の塊小説。

    人間に自由意思は存在しない。

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    2026年01月15日
  • 地図と拳 下

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    久しぶりに上下巻の小説を読んだ。人々の苦悩や思考がすっと頭に入ってくる。書き手の体幹のようなものを感じたし、安心して最後まで読みきれた!おもしろかった!

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    2026年01月14日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    東大院卒って感じでした!本屋大賞ノミネートだったと思ったので小説家と思ったらエッセイぽい感じでした。それでも楽しめた。過去に何してたかなんて、忘れちゃうよなぁ。そして記憶は改ざんされるよなぁ。
    P129 僕の知る限り、多くの道徳的な規則は「黄金律」に基づいている。「自分がしてほしいことを他人にしましょう」というやつだ。
    「黄金律」を裏返すと「自分がしてほしくないことは他人にしないようにしましょう」となり、これは「銀色律」などと呼ばれている。
    *ただし、「してほしいこと」や「してほしくないこと」は個人によって差があります。

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    2026年01月15日
  • ゲームの王国 下

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    上巻と下巻でガラッと趣が異なる。

    上巻は20世紀のカンボジアの歴史を駆け巡る内容。不安定な政情と政府の弾圧・暴力が容赦無く民衆を攻撃する展開に思わず目を覆いたくなります。多少魔術的な要素を秘めつつも、SF的要素は皆無で、「あれ、この作品、日本SF大賞受賞したんだよな」と思うことしばしば。そんな極めて過酷な情勢下で生まれ育った神童ムイタックと人の嘘を見抜ける不思議な少女ソリヤは運命の糸に絡め取られるように出会い、そして宿命的な決別を遂げます。かなり怒涛の展開のなかで、悲惨なシーンを抱えて上巻は幕を閉じるのですが、下巻はそこから一気に半世紀も時を下ります。
    ここからSF的要素が加わってくるのです

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    2026年01月15日
  • 地図と拳 上

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    ネタバレ

    日露戦争前の満州を舞台にした出だしを読み始めたとき、こういう作品特有の読みにくさがなくて驚いた。
    聞き覚えのない固有名詞が大量に出てくるため、どうしてもすらすら読むことはできないのだけど、必要以上の文章の堅苦しさがなく、作者の書いている映像が脳内にイメージできる。

    ただし、読み始めたときは日本の軍人であることを隠して中国に渡った、密偵・髙木が主人公の話だと思ったが、彼は上巻の半分あたりでさっくりと戦死し、ロシア正教の伝道師であるクラスニコフ(隠された任務はロシアの満州における鉄道網拡大のために現地人を取り込むことである、元測量士)や、時の権力者に両親や家財の一切を奪われたため、強くあることを

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    2026年01月12日
  • 嘘と正典

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    過去に遡ってマルクスとエンゲルスの出逢いを防ぎ共産主義の誕生自体を阻止する計画を企むCIAの歴史改変SFもののストーリーというあらすじを見て、興奮せざるを得なかった。
    興奮冷めやらぬまま読み始めてから一気に読み終わった。

    過去にメッセージを送るというSF的要素が中心とはなっているが、設定が緻密に練られており、その設定の上でロジカルに話が展開していく。
    このディティールへのこだわりと論理性というのが小川哲作品の特徴の一つだとも思える。
    読み進めていくうちにロジックが一つずつはまっていくような感覚が気持ちよい。

    上述の作品含む短編6作品が含まれているが、どの話もはずれがない。

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    2026年01月10日
  • スメラミシング

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    「スメラミシング」(小川 哲)を読んだ。
    短編集。
    小川 哲作品六冊目。
    表題作の「スメラミシング」は2年くらい前に「文学2023 日本文藝家協会 編」に収録されていたのをすでに読んでいた。

    難解なところもありはするけれど全体的なテイストは好みだわ。
    わけのわからなさにゾワゾワするのが好きなんだろうな。

    「神についての方程式」
    「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」
    この二篇は特に好き。

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    2026年01月10日
  • 地図と拳 下

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    面白かったー。満州のある土地をめぐる群像劇。それゆえに物語に終わりはなく、据わりが悪い気もするが、そういうのがリアリティなのかも。キャラクターごとストーリーの主題があってそれがしっかり解決される物語が好きな人には向かなそう。
    個人的には戦争構造学研究所の行く末に関しての石本と須野正男のやりとりが白眉。敗戦を予言することは侮蔑的で、それこそが戦争構造学の限界である。そしてその指摘もきっと戦争構造学にとっては侮蔑的なのだ。そういった分断が世界の課題なんだろう。
    解説で情報開示の手順に言及があるのが新鮮に感じた。

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    2026年01月09日
  • Street Fiction by SATOSHI OGAWA

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    本書は、SF作家である小川哲がパーソナリティを務めるラジオトーク番組を書籍化したものである。番組には映画監督、女優、芸人、小説家など、ジャンルを横断した多彩なゲストが招かれ、本や映画、さまざまなコンテンツについて語り合う対談集となっている。

    印象的だったのは、対談の随所で語られる「本の味わい方」の多様さだ。ゲストたちは、自分がどのように小説を読み、どこに惹かれてきたのかを自然体で語る。その話を追っていくうちに、小説とは単に物語の流れを追うものではなく、言葉の選び方や語りのリズム、構成の妙といった表現そのものを楽しむ読み方があるのだ、ということが繰り返し示される。

    正直に言えば、これまでの自

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    2026年01月08日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    『君のクイズ』で知った作家さん。文章がめちゃくちゃうまいと思う。難解でないのに隙がない。他のものも読みたい。

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    2026年01月06日
  • 地図と拳 下

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    この本を読んで、祖父母やまたその親たちは戦時中や戦後にどういう生活を送っていたのか知りたくなった。
    まだ、知っている人が生きているうちに聞きたいことは聞いておかないといけないな。。

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    2026年01月05日
  • スメラミシング

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    それぞれの短編の登場人物が、それぞれの信じる宗教の中で生きる話だったように思う。どのような形であっても、人間と宗教は切り離せないものなのかもしれない。自覚していなくても、私もなにかを信じながら生きているのかも。もう一度読み返したい作品。

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    2026年01月02日
  • これが最後の仕事になる

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    作品紹介・あらすじ

    最初の1行は全員一緒。
    1編6ページ、24種の「最後の仕事」。

    早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
    ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

    『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第三弾。

    *****

    24編からなるショートショート集。
    Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第3弾とのこと。第6弾の「それはそれはよく燃えた」をまず読んだので、次はこれということで

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    2026年01月02日
  • 地図と拳 上

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    『地図』という普段から見慣れているものに対して、時代やそれぞれの人物から語られる意味について考えていくのが非常に面白かった。

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    2026年01月02日
  • 君が手にするはずだった黄金について

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    良かった。本当に忘れているものは忘れていることにも気づけない。
    文体も結構好き。理屈っぽいところも良い。

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    2025年12月31日
  • 地図と拳 上

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    小説を読みなれてない自分にとっては序盤の登場人物が多くて先行きが不安になったが、半分過ぎた辺りからどんどんページが進むようになった。おもしろい!

    「君が手にするはずだった黄金について」と同じ人が書いてるはずなのに、全然違う印象だった。

    歴史的出来事について、同じ時代を生きた個人の考えに触れることができるのも小説ならでは!
    急いで下巻を買いに行く!

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    2025年12月28日
  • 地図と拳 下

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    ネタバレ

    拳とは暴力、すなわち戦争のこと。
    これは、地図と戦争の物語。

    細川〜〜〜!上巻の時から好きなので、活躍(及び暗躍)が沢山見られてとても嬉しい!
    安井は今の感覚で見ると愚かに見えなくもないけど、彼は「大日本帝国の臣民、皇民」の象徴だと感じた。彼ほど純粋に真っ直ぐ天皇への忠誠心を抱いている人間が当時どれくらいいたのか分からないけど、当時国民に求められていた「あるべき姿、思想」がこの安井なのだと思うと背筋が凍った。
    明男は、登場当初は超機械的な青年、という感じだったけれど、徐々に彼の感情や思想が明らかにされていって、後半どんどん人間くさくなっていったなという印象。建築への熱意や丞琳への淡い感情(?

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    2025年12月27日
  • 嘘と正典

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    ネタバレ

    表題が面白い。
    過去にメッセージを送受信できる技術の発見により、共産主義を止めるというSFフィクションと、マルクスとエンゲルスの共産主義の誕生のノンフィクショナルな史実の組み合わせで面白い。
    オチも秀逸。

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    2025年12月24日
  • 地図と拳 下

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    領土わ獲得するために争い合う人間の愚かさ、戦争の悲惨さを痛感する作品。
    全体を通じて静かな悲哀に満ちた作品という印象をうけたが、ラストの終わり方は希望を感じさせるようなもので後味が良い。

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    2025年12月20日